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すがまたあやの

No.31 2017年1月 拝啓 さよならの代わりに…

  第三十一回目を迎えます本コラムにて、私【妖乃】はNEWDARTSLIFEを卒業します。
 6年間の感謝の意を込めて、本作品は私がコラムニストとして生きた軌跡を書き遺し、お別れの言葉と代えさせて頂きます。

 2011年の末、千葉・幕張メッセ。現役を引退して数年経ち、気紛れに足を運んだその会場で、私に声をかけてくれたのが、NDL編集長の益田社長でした。
 選手としての現役時代にはUSAGI契約プレイヤーとして、時にはモデルとして起用して頂いた事もあり、すぐに懐かしい話題に花は咲き、会場の隅で互いの近況等を語り合いました。
 この再会を機に、自ら著作を持ちかけ「コラムニスト・妖乃」が誕生しました。

 以前は当雑誌にて他選手の取材記事を代筆した経緯があるとはいえ、ダーツという競技の選手としては数年距離を置いていた私が如何様な文章を書くのか…編集長は不安を隠せぬ日々で、私から送られてくる原稿を待ち続けていたそうです。
 数日で書き上げたデビュー作は「肉食系バツイチ女と、草食系ダーツ男。」私自身の自叙伝を官能的に、ダーツバーという夜の飲食店を舞台に、その店のスタッフと私が性交に至るまで…という、ダーツ専門誌のコラムとしては至極生々しい作品を出しました。
 発売当初、多方面から私のコラムについて問い合わせがあったそうで、当雑誌に携わる方々に疑念の意を抱かせつつも、私としては狙い通りの華々しいデビューを飾れたと自画自賛の思いでした。
題材に悩む事も屡々、ダーツとエロスを交えるコラムを自身の作風として、日々邁進して参りました。

 私がなぜ「エロス」に拘り続けたのか、それは簡易的に且つ短絡的に、無名を有名にする為。肩書きのない薄い過去の経歴しか持たぬ女の身で、他のコラムニスト様たちと肩を並べるには畏れ多く、最短で知名度を築き上げるには「女の身体を売ればいい」それが私の生きる道でした。


 事実、連載から2年の後に編集長から「作品に見合った写真」を所望され、それならと下着姿でのセミヌードを撮影して頂き、3年目からのコラムに1年間掲載しました。
 私は自分の作品の為より多くの注目を集める為、文字通り女の身体を張ったのです。
 この荒行も功を成し、当雑誌の読者様方やダーツ関係者様方にコラムニスト妖乃の名を覚えて頂けるまでとなりました。
 4年目には作風と表現力も定着し、いよいよ集大成と、執筆を始めた頃からの思いを遂げる作品を書き上げたのです。

「我武者羅」
奇跡の逆手プレイヤー
小池猛裕プロ

 職権濫用、欲目、肩入れ、どんな非難も受け入れる覚悟をもって、身内の弟である選手(本物の姉弟の様に思っている)を取り上げ、一面に取材記事として掲載しました。
 今だから…正直に言うと、私はこの作品を最後にNDLを卒業するつもりでした。けれど、思いの外これが話題作品となり、意図せずそれは私に新しい作風を授けてくれたのです。
 取材と撮影の直後、未だ原稿も書いていないにも拘らず弟は、緊張から解かれた喜びと安堵の中、無邪気な瞳で「次は誰の取材をするの?」と聞いてきました。
 この天真爛漫な一言から、私の新境地「プレイヤーシリーズ」が誕生しました。
首都圏で奮闘するプレイヤー…一部の地域では名を知られてはいても、未だ全国的には知名度が低くスポットを浴びる事のなかった選手を取り上げ、個々のキャラクターとイメージを誇張させる衣装や背景での写真を撮影し、私が感じ取った選手たちの個性にキャッチコピーを名付け、矢面にタイトルとして売り出しました。題材として協力してくださった選手たちとの相乗効果で、此の作風と共に世に知られる存在となれた事への謝意、言葉には言い尽くせません。

 晩年にはスティールダーツの世界にも足を踏み入れ、より一層ダーツという世界観が広がっていく中で、人との繋がり絆が広がり深まり、人に支えられて生きる「イマ」を本当に嬉しく思いました。
 私がダーツに携わり続けた15年間、幸せな人生でした。
 勿論、良い事ばかりではありません。月並みですが、辛い事や躓く事、呆然と立ち尽くし先を見失う事、思えば良くない事の方が数多かったでしょう。それでも…
 幸せな人生でした。
 好きな事を見つけ、夢中になり、追いかけて、苦悩して奮闘して、泣いて笑って、しがみついて耐えて、退いてそしてまた歩き始め、いつか迎える終幕の時までを全力で走り続けた日々。
 私は幸せでした。
 いつかは皆様の記憶から消えていくだけの存在かもしれません。ですが数年後、古誌を手に取り気紛れに開くその1ページに、記憶の片隅から思い出してください。ダーツという世界の中で、前線から中核から外枠ギリギリまでを、全力で駆け抜けた女がいた事を。きっと、思い出してください…

 今日までのご愛読、本当に本当にありがとうございました。
 末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
               敬具

 二〇一七年一月吉日
               妖乃

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