Special Person Interview

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長らくトッププレイヤーでいる秘訣 vol.41 2010年1月 松本 嵐 実は頑張ってるんです(笑)

嵐選手とはダーツライフ創刊当時からのお付き合いになりますね。当時から変わらずトップで活躍し続けているプレイヤーのお一人ですが、ここまで続けてこられた秘訣は何でしょうか?

 秘訣というのはあんまりありませんね……。強いて言えばどれだけ無欲でやってきたかということでしょうか。最初の頃こそがむしゃらだったけど、根本的にあまり深く考えていなかった分、変なスランプなどもなかったですしね。上手くてもなかなか維持できないプレイヤーもいますが、僕は仕事でやってるのもあって、続けとかなくちゃいけないという気持ちも無意識にあるんでしょうね。

 

現在はご自分でお店も経営されてますが、そうするとやはりトッププレイヤーでなくてはならないという気持ちもあるわけでしょうか。

 最初はお客さんを呼ばなくてはならないので、そのためにはやはり自分がトッププレイヤーでいることが大事だと思いました。これはダーツの接客だけに言えることじゃないと思いますが、来てくれたお客さんを楽しませるには、それぞれのお客さんのレベルに合わせて臨機応変に対応できないとだめじゃないですか。そうやっていろんなお客さんと対戦しているうちに、自然にレベルが上がっていったのもあると思います。

 

沖縄の大会ではジョニー選手と決勝で戦われましたが、この組み合わせはかなり前に見たなという記憶がありました。ジョニー選手もすごいですが、お二人はずっとトップを走り続けてるわけで、それにはやはり何かがあると思うんですが。

 どうなんでしょうね。たまたま残ったというのもなきにしもあらずです。以前から比べたら若手の成長が早くて、上手いプレイヤーがどんどん出てくるじゃないですか。そんな中で安定して残ってるのは、実力があって経験を積んでて、あとは意地もあると思うんですよね。
 ジョニーさんの試合なんかを見てると「負けたくない」という意地をすごく感じますからね。僕ももちろん負けたくないとは思いますが、僕の場合どちらかというと商売ベースでやってしまってるんで、そういう面では自分の世界だけでダーツを投げることができないんです。その分ジョニーさんより結果を残せてないですね。
 とにかく『入れようと思ったら入る』と、自分の中で自信をつけられるように日々練習してます。成功のイメージが強いプレイヤーというのは結果が残っていくんじゃないでしょうか。

 

昔と今では練習方法や時間に変化はありますか?

 昔はヒマだったんでむちゃくちゃ練習しましたが、最近は仕事も忙しくなってきて家族もできて、どうしてもダーツを投げる時間というのは減ってきましたね。
 昔は技術的なことにポイントを絞って練習したりもしましたが、最近はイベントや試合の前の実戦での練習が主です。そうすると技術も磨けるしメンタルの強化にもなると思っています。

 

以前の練習では特別なルーティーンなどがあったのですか?

 基本的にはブルばっかり投げてましたね。それからカウントアップはずっとやってました。そのうちレベルが上がり始めた頃はもっぱら人と対戦しました。上手いプレイヤーがいたらお店に来てもらったりして。誰もいない時にはロボを相手にクリケットをして遊んでました。あのロボは結構強かったんですよ。

 

今ダーツで一番大事にしてるポイントは何ですか?

 僕の場合意識している部分が3点あります。ダーツが飛ぶ起点となるスタート位置と角度、そしてスピードです。角度は矢の向きと力の方向を意識して、スピードはその日の調子によって違ってくるのでそれに合わせてアップも必要です。
 この3つに気をつけていればある程度安定したダーツが投げられるので、これをしっかり抑えるようにしています。
 他には、例えばグリップを意識してとか、肘の動きを見てみようとか、考えて投げることはありますが、そのへんのところはある程度技術的にも身についてきているので、あとはその調和ですよね。

 

いろいろなプレイヤーの投げ方を見ていますが、嵐選手くらい身体の揺れるプレイヤーも珍しいですよ(笑)。それなのにダーツの飛びのきれいさは秀でてますよね。きっとすごい運動神経の持ち主なんじゃないかと思ってるんですが、今までにダーツ以外のスポーツは何かしていたんですか?

 中学でバスケットボール部に入っていましたが、練習がきつくて…筋トレだけで辞めました(笑)。ひざが壊れてできなかったのもあったんですけど。こんな感じだったので、何かのスポーツを何年間も続けてやってたというのはないです。
 ただ、僕はなんでも成功がイメージできるんですよ。例えばボールを蹴る、投げる、何かを持ち上げるとか掴むとか、それが新体操だろうがフィギュアだろうが、何を見てもイメージが掴めるんです。逆にそのイメージが無いと何もできないんですよ。技術的にはちょっと違うけど、釣りをしてる時なんかも特に思いますね。
 スポーツでは身体的な能力プラス成功のイメージという、この2つがすごく大事だと思うんです。それはもちろんダーツにも言えることです。
 僕の場合は他のスポーツで体力的なトレーニングをしてきたわけでもないし、そういうことが必要ないダーツが適してたんでしょうね。技術だけでできるし、なんといっても身近にあったのでここまで来れたのだと思います。

 

昨年はDクラウン中心でトーナメント出場されてましたが、今年からは賞金も出るという話もあります。そうなった場合モチベーションは上がりますか?

 全然違いますね。目に見えて「今日勝ったらこれだけの賞金が出る」というのはモチベーション直結ですよ。そういうアドレナリンが出るスポーツは格闘技とかに似てて興奮します。選手のパフォーマンスも変わってきますよきっと。それが面白くなって他の選手達にも感化していけばいいですよね。

 

昨年はDクラウンは何位でしたか?

 5位でした。これは過去最高なんですが、やはりやるからには1番というのがイメージの最終点なわけで、そういう意味ではちょっと満足していませんね。ただ1位の勝見選手と3位の村松選手は前年からの常連ではないので、それを考えると食い込めた方かなと思ってるんですが……。
 昨年は全部の試合に出場して細かいポイントも拾いましたが、もちろん今年も挑戦しますよ。

 

シングルスとダブルスではどちらが好きですか?

 違う面白さがあるのでどちらも好きですね。普段はシングルスの方が多いですし、シングルスは自分だけの実力で決まるゲーム。ダブルスになると、パートナーがしっかり入れてくれて俺も入れてという、また違った勝つ喜びがありますね。シングルスは言い訳しちゃうけどダブルスはできないです。悔しさは倍、嬉しさも倍、それがダブルスの面白さですかね。

 

今までで思い出に残った試合はありますか?

 う~ん、いくつもありますけど、だいぶ前のミラーカップですかね。地元岡山の大会だったんですけど、県外からのプレイヤーもたくさん参加して、決勝戦で竹山大輔選手に勝ったんです。ゲーム内容も面白かったし、すごく嬉しかったのを今でも覚えてます。負けた試合はとっとと忘れたいんで、悔しくて印象に残ってる試合はひとつもありません(笑)。

 

今までにスランプに陥ったことはなかったということですが、それは性格的なものでしょうか?

 基本的に楽観的に捉えてるから、それがいいんじゃないでしょうか。例えば全然入らなかったとしても、自分はまだパーフェクトじゃないんだから入らなくて当然と、どこかでそう思わせておかないと本当にスランプに陥っちゃいますよ。だから完璧主義な人ほどスランプになりやすいと思います。
 いいダーツができるようにイメージしてるけど、いつもいいダーツばかりできるわけないじゃないですか。そんな中で平均を分かりながら、自分の実力を理解して投げてる人はスランプにはなりにくいと思います。
 僕は入らなかった時でも調子が悪いとは思わないで、今日はダーツに向いてない日だったんだくらいに、楽に考えるようにしています。そこで、さぁ次!と気持ちの切り替えができるんです。そうすると次の大会で良い結果が出たりするんですよ。悪い時もそれを受け入れて理解して、次に備えないとね。

 

自分はどんなタイプのプレイヤーだと思いますか?

 まじめだけど面白いプレイヤーだと思います。普段はしゃべりながらワイワイ投げてるので、いつもの僕を知ってる人は「きさくで面白い人」というイメージがあると思うんです。だからトーナメントでも、できれば普段の延長で投げたいんですが、さすがにしゃべりながら投げるわけにはいかないじゃないですか。そうすると試合ではシリアスに見られて、知ってる人からは嵐のゲームは普段と違う一面が出てると言われます。
 調子のいい時は観客を沸かせるように声を出したりもします。自然に出るときもあれば周りの様子を見ながらあえて盛り上げるときもあります。心に余裕があってそういうパフォーマンスができるようになれば、それが本当のトッププレイヤーじゃないかと思いますね。

 

PDJのPDC挑戦試合に出場されましたがいかがでしたか?

 普段ハードを投げない人間が来ていいのかなという気持ちはもちろんあったんですよ。ハード畑の人間がいっぱい出てたじゃないですか。ちょっと場違いかなという気持ちも正直ありました…。
 僕の中ではハードもソフトも同じように考えてるので、ゲーム自体に違和感はありませんでした。でも周りの空気は全然違って、あれは面白かったですね。これがPDCの本場だともっとすごいんだろうな、と思いましたよ。
 PDCのDVDを見ると、お客さんはみんな飲んで唄ったりしながら見てるじゃないですか。まるでどっかの店でダーツのショーをやってるみたいな、ほとんどショーパブの延長ですよね。PDJではさすがにそこまではいかなかったけど、今までの日本のダーツ文化とは違うものに触れられた感じでした。
 でも、できればもうちょっと応援で声を出してもらいたかったですね。「PDCでしょ?なんでもっと盛り上がらないの?」って思ったんですよね。だから僕は、負けてからは後ろで一生懸命声援を送ってましたよ。もう少し日本人にもそういう空気が分かってくれば、ハードダーツはもっと面白くなるんじゃないかと思いますね。

ダーツの魅力はなんですか?

 これは前から変わらないんですが、人と人が繋がっていて、みんなが身近に感じることですね。一生懸命やってる人もトッププレイヤーの人も同じことをやっていて、ひとつのことに共感できるのは素晴らしいと思います。
 トーナメントでは俺も投げてる、あのトッププレイヤーもあそこで投げてると、同じ会場の中で応援して触れ合って一体感がある。そういう大会に参加できてるのは嬉しいです。
 結局みんな狙った所に入れるのが楽しいだけじゃないですか、そんな単純なことなのに、ここまで輪が広がるのはすごいと思います。こんなに手軽で楽しいものはなかなかないですよ。たった3本のダーツが持つパワーと活力は、実際やっててものすごく感じますね。

 

今後の夢や目標は?

 以前は世界一だなんだと言ってましたが、もう果ての果てですよね。ダーツは生涯スポーツだと思ってますが、そこにどれだけの時間と体力を割けるか……。
 僕は僕で自分の理論を持ちながら、そろそろ後輩の育成をしなくてはと思ってます。
 これは自分の店だけでなくて、ダーツ業界全体でそういう環境が整ってくればいいですね。各地でプロ化が進んでいって、プロスポーツの選手として認められるプレイヤーが一人でも多くなるとすごい。そんな選手の中で、嵐を目標としてくれてる人がいたら嬉しいですね。
 世界中のプレイヤーから「嵐のダーツを見たい」と思われるようなプレイヤーになれたらいいですね。強い弱いだけじゃなく、プレイヤーとしてのカリスマ性というものをもっと磨ければ、例えばこれから技術が衰えていっても食べていけるんじゃないかと思っています。

 

最後にひとことお願いします。

 僕みたいなおちゃらけてるように見える人間でも、実は頑張ってるんです(笑)。「嵐くんて頑張ってるんだな」って思ってくれる人が一人でも多くいたら幸いです。


Darts Technique

グリップ

 グリップは点で持つのと面で持つのと2種類あると思うんです。僕の場合は点と面をミックスしたものなんですよね。非常に難しいんですが、テイクバックする前は親指と人差し指がべたっとくっついてて、この二本の指が包み込むようにして矢を持ってるんです。基本的には親指と人差し指の二本で持ってるんですが、でもそれは2点じゃなくて、面で支えてる。だからブレないんです。テイクバックまではその面がずっと支えてる状態で、最後は点で前に押すように指が前に伸びるんです。その指の使い方は三本とか四本とかいう理屈とは違う異型ですね。上手く伝えられないんですが、僕の場合は二本指を面で使ってるというイメージですかね。

 

テイクバックとフォロースルー

 矢をちょっと斜め上に構えて飛び出す角度を意識してるんで、その角度をなるべく変えないようにテイクバックします。テイクバックは倒すのと引くのがあると思うんですよ。だいたいみんな引くって表現するんですけど、僕の場合はどちらでもない。結局それもミックスしてる状態ですね。肘から上は倒してますが、ぎりぎり力が入るか入らないかのところで、矢の角度を飛びたい角度に残したままで引いてきます。若干上を向く形にはなるんですけど、なるべく飛びたいと思った方向に、構えたものをそのままの角度でテイクバックするんです。そうすれば、また同じように戻っていけばいいだけじゃないですか。これがただ倒すだけだと矢が上を向いちゃうんで、今度は戻っていって前に出ないといけない。戻っていくのと前にいくのとで、変わる点が必要になってくるわけで、これじゃ難しいんですよね。とにかくテイクバックからフォローまでを線でつなぐように意識してます。直線になるように流れがそのままできてるイメージですかね。僕は動きの流れだけで矢は飛ぶと思ってるので、無駄な力なく飛ばせるようになるには、振りかぶりは無いほうがいいんです。

 

スタンス

 腰が要で、足、腰、肩を一直線にするように構えます。重心で言えばかなり右足に乗ってて、つま先で支えるようにしてます。でも最近年齢のせいで腰がだめで今日もさんざんだったんですけどね。変えなきゃいけないとはずっと思ってるんですけど……(笑)。重心は右足にかかってて左足でバランスをとる、左足は動物でいうとしっぽみたいな感覚になってるんですよね。右足が軸になってシーソーのように動きながら矢を運んでる状態です。矢の軌道上に動いてるので、身体が動いてるように見えても矢の飛びにはそんなに影響しないんです。

 

 肩は真っ直ぐになってるのが絶対条件ですね。肩が開いてるとフォロースルーが斜めになっちゃいますから。肩と肘、強いて言えば手首までが一直線になるようにすることが重要です。その延長が腰と足にも繋がると思うんです。自分が支えてる足の上に重心があるわけですが、その重心上で肘から先の動きをすることでブレが無くなるので、縦の重心を一番大事にしてます。目線に肩がぐっと入ってきて、肩と肘が真っ直ぐ向くようにしてます。

 

リズム

 僕の場合リズムは毎回違うんです。僕はどんなリズムでも投げられるので、相手のノリに合わせないようにしますね。相手のリズムが早かったら僕はゆっくり、逆にゆっくりだったら早く投げて、とにかく相手のリズムを崩すんです。一本ずつのリズムでいえば、大事に投げるプレイヤーはぴたっと止めてしっかり投げるじゃないですか。そして上手いプレイヤーというのは、さらに一本ずつのリズムが毎回一緒で、それが三本のリズムになるんですよ。一本ずつを大事に投げていながら「ここ、ここ、ここ」って次が決まってるんですよね。こういうプレイヤーは集中できるし絶対強いです。流れだけでやるとミスを生じやすいし、一本ずつ集中しすぎて三本全体が見えない人も大きなミスをするんです。でもこれがちゃんとできてるプレイヤーはリズムに無駄が無いのがわかります。全部の流れがあって、その中の一本ずつをしっかり確かめて投げられる、これはもうセンスでしょうね。

 

ダーツの飛び

 飛びに関してはかなり気にしてます。これが僕の命みたいなものですね。ただ的に向かって投げてるだけだと、構えた時の位置と的に刺さった位置との2点だけしかないわけですよね。その2点を結ぶ線を安定させる、つまり飛びを生かすことによってイメージが掴めるんです。僕の成功のイメージというのはただそこに刺さってるというよりも、こういう動きをしたらこう飛んで、結果あそこを通過するということなんです。他のプレイヤーにダーツを教えるときに「自分の飛びがちゃんと見えてる?」と聞くことがあります。僕は飛びが見えないと確認ができないと思うんですが、多くのプレイヤーは結果だけを見て直そうとしてるんですよね。経過によって結果が決まるはずなのに、結果だけを見て直そうとしてもだめだと思います。飛びがわかれば修正もできる、飛びさえ自分の理想通りにいけばすべては上手くいくと思ってると言う考え方ですね。

 

精神

 ダーツの試合は一日が長いので、僕は精神統一なんかしてられないですね。スポーツの中でも長いほうじゃないですか。クリケットかダーツかという世界で……。もし一日中精神統一してる選手がいたら見てみたいですよ(笑)。気持ちの切り替えができる人はいいと思うんですが、僕はそれがなかなかできなくて……。できれば1人で集中して部屋にこもっていたいんですけど、どうもサービス精神が旺盛なもので人の前に出たくなる。お店でもそうですね。お酒作りながら接客してダーツして、おかわり作ってまたダーツして、両替してダーツして、というように精神統一なんかしながら練習したことがないんですよ。だからもう普段のノリのまんま、呼ばれたから「よしよしじゃあ行くよ」そんな感じです。僕は普段はまったくお酒を飲まないんです。つきあい程度で飲むことはありますが、弱いのもあって、自分から進んで飲むことはありません。今までもバーに通ってたのにお酒は全く飲まずにダーツが上手くなってきたわけで、飲んでどうなるかがわからないんですよね。まぁちょっとは飲めたほうがいいなとは思うんですよ。あんなに飲んでも集中できて、感情むき出しにできるのは羨ましい。でも僕はきっと試合のときにお酒は一生飲まないでしょうね。

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