Special Person Interview

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いつかは世界の舞台に挑戦したい vol.43 2010年5月 安食 賢一 日本ダーツ界のキング

ジョニーとはダーツライフ創刊号からのお付き合いですが、ここまで長くやってこられた秘訣は何でしょうか?
 やっぱり楽しかったから続けられたんでしょうね。勝った時の喜びとかそういうのを味わっちゃったんで、それを求めてずっと投げてきました。たまたまそれをキープできてたんで、そういう場にずっといられたことが大きいでしょう。
 もちろん環境もあると思います。僕はダーツの仕事をしたので、ダーツに使う時間が多かったんです。でも一番は楽しさですね。

 

現在はプレイヤーであると同時にJスタジオの社長でもあるわけですが、それについてはいかがですか?
 プレイヤーとしてダーツを投げてる時には特に会社のことは考えません。でも例えばうちでDVDを作るという時などは、ちょっとカッコよくしておこうかなとか(笑)、もうちょっと盛り上げようかなとか、そういうプラスアルファを考えながら投げてる部分はあります。
 とにかく試合が始まっちゃえばもう何も入ってこないんですけど、試合前は気になる点とかは結構ありますね。スタッフが頑張ってる姿を見れば自分も頑張ろうと思いますし、ヘマしてるのを見ればイライラすることもあったり、ケースバイケースですね。


Jスタジオは設立されて今どのくらいですか?
 今年で4年目になります。

 

状況はいかがですか?
 大会も増えてきてスタッフも増えてきて、順調と言えば順調です。ただもう少し工夫が必要かなと思っているところです。単純に試合を撮って編集して流すだけというのではなく、ダーツ界やプレイヤーのためになるようなサイトにできる努力をしたいと考えています。

 

アクセスはやはり試合後が多いですか?
 日曜日の大会が終わった後に、誰が優勝したのかなと見に来る人が多かったりはしますね。でも特にアクセスの多い曜日は限定されてないです。たぶん会社で見る人が多いんでしょう。土日は大会に出てる人も多いのか、ヒット数は下がります。

 

将来的にはどのようなサイトにしたいと考えていますか?
 ダーツを投げてる人が、このサイトに来ればどんな情報も入るというサイトにしたいです。試合も見れてハウツーも見れて、あとは舞台の上では真剣に投げてるプレイヤーがバラエティみたいなことをやってるとか、振り幅を大きく考えてとにかく楽しめるサイトにしたいんです。

 今携帯の方の動画サイトにも力を入れてます。パソコンがない環境でもダーツの試合が見てもらえるような、例えば通勤時間に一試合見れるとか、お昼休みに見れたりとか、普通に生活している中でダーツの動画に触れられる機会を多くしたいと思っています。

 

先日PDJの試合があり、昨年に続いてまた予選を通過されましたが、本当によくダーツを維持しているなと感心します。今年はソフトは投げないということでハードに対しての思いが強いようですが、ハードについてはどのように考えていますか?
 この前のPDJの予選はかなり気を張って挑みました。ずっと投げてきたソフトを今年は休んでるので、中途半端なハードを投げてたら「なんのためにソフトを休んでるんだ」と、周りから思われるのも自分で思うのもイヤだったんです。だからとりあえず予選を通過できてよかったと思っています。
 この4ヶ月間ハードだけを投げてるわけですけど、結果がどうなるかはある程度答えが出てるんです。僕は、ソフトを投げないでハードだけを投げててもダーツは変わらないと思いましたね。ハードだけを投げてるからといってハードがものすごく上達するわけでもないし、逆にソフトを投げてた方が、毎週毎週大会があるので試合の感覚を維持できると思うんです。だから、ハードの上達のためにソフトを休まなくても大丈夫かなという答えにはなったんです。

 

調整できるというわけですね。
 そうですね。ただ、ハードの場合は今まで投げる機会が少なかったので、ソフトを休んでる分ハードを投げる時間ができたことはプラスですね。今でもアレンジを間違えたりすることもあるんですけど、60に入れるという部分では自信がついてきて、点取りは安定してきてます。平均で2点くらいは上がってますね。

この前の最後の試合を見ましたがかなりいいダーツで驚きました。最後のダブルが完璧に入れば12ダーツくらいですよね。
 2年くらい前だと18とか20くらいだったんですけど、今は「テンパイにして15ダーツで上がる」という意識で投げるようにしてるんです。何点でもいいからとにかく12ダーツ投げた後テンパイにする、ハイオフでも普通の2桁の上がりを出すにしても、15でなんとか上がるようにと心がけてます。そうすれば万一フィル・テイラーと対決した時に僕が先攻だった場合、彼が12で上がれなかったら僕が取れるわけじゃないですか。


確かに18だと全然厳しいですよね。
 フィル・テイラーだと毎回12で上がってきそうですけどね(笑)。フィル・テイラーはともかく、毎回15で上がってれば世界ランキング20位とか30位くらいの選手ともやりあえるようになるのかなと……。まぁ勝てるレッグが出てくるだけだとは思うんですけど、全然勝てないで終わっちゃう選手じゃなくなるためにも、とにかく15で上がるというのを意識して投げてます。

 

それは練習の時などでも確実に出せる数字になりつつあるのですか?
 確実ではないですけどね。でも意識することによって12のテンパイはできるようになってきて、あとは上がれるか上がれないかです。
 今は点取りを伸ばしてるので、ダブルの練習は全くしてないんです。だから先週の試合ではダブルを引っ張って、結局18とか19になっちゃってるんですけど……。今の僕の段階では「12テンパイをすること」だと、そこに力を入れてるところです。それで12テンパイが確実になったら次はダブルの練習をして、ダブルをしっかり決められるようになれば最高かなと思うんです。
 点取りとダブルと両方を練習すると、どちらも中途半端になっちゃって伸びが少ないと思うので、まずは点取りをばっちりにしようという段階です。そうすれば例えダブルを引っ張ったとしても、相手より先にダブルを打ってればなんとか勝てるかなと思うんです。今「ダブル100%です」と言っても、点取りができなかったらダブルを打つ前に相手に上がられちゃう可能性もあるので、まずは点取りですね。

 

一昨年一緒にプレミアリーグを見に行きましたが、あの時の印象はどうでしたか?
 強烈でしたね。投げてる選手のダーツもそうですけど、見てる人達の人数や環境にかなり衝撃を受けました。あれだけ人がたくさんいて、人がたくさんいるということは騒がしいじゃないですか。テレビで見てても騒がしいなとは思ってましたが、実際行ったら本当に騒がしくて、よくこんな環境で投げられるなと思いました。そんな中でも選手たちは最高のダーツを投げてる。あれには本当にびっくりしましたね。物事ひとつで集中力が切れてた自分が情けないと思った瞬間でした。

日本のハードもそれなりに大きくなってきていて、ジョニーも世界の舞台を見据えていると思うのですが、実際どのように行動しようと考えていますか?
 今年は、ハードを集中して投げようと決めたと同時に、海外の大会にも積極的に出場しようと思いました。でもいきなりイギリスなどに行くと、メンタルなどもやられちゃったりする可能性もあるので、段階を考えてまずはアジアの大会を中心にしようと思っています。アジアで誰にも負けないとは言わないにしても「アジキってプレイヤーを知ってるか?」と言われるようになるまでは頑張りたいと思いますね。だから今年はアジアの大会に一試合でも多く出場したいと思っています。上海やマレーシアなどの大会に先ず出て、いつも入賞できるようになることを2年くらい繰り返したいです。そうやってアジアで結果が出せるようになってからイギリスに挑戦したいですね。

 

JSFDとかに参加してワールドカップに出場することは考えてないですか?
 もちろん考えていて、すでに参加しています。でもワールドカップは団体戦になるわけで、個人で活躍するという雰囲気とは少し違いますよね。でももっとそういう経験もしてみたいと思っています。

 

以前パースでのワールドカップでお会いしましたが、あの時は結構上位に食い込んでましたよね。
 確か4~5回勝ってて、次に勝ったらキングだというところで負けちゃったんですよね。それまではチョーカーをやりたくないんで勝ってたんですけど、次はキングだと聞いた瞬間キングとはやりたくないなと……、ボコボコにやられちゃうだろうと思いましたね。だからといってわざと負けたわけじゃなくて、もしもダブルが入ってれば勝てた試合だったんですよ。

 

大会の全体的な印象はいかがでしたか?
 あの時はチョーカーをやる自信がなくて……、日本でもやったことがないんで、やりたくないやりたくないとそこばっかり気にしてて、試合内容はあんまり覚えてないんですよね。ひたすら点を淡々と削ってました。それから相手の方が、こちらが日本人だからと1レッグ2レッグくらいまでナメてくれてたんで、それで勝ちやすかったというのがありますね。

 

昔と今では練習方法に違いなどありますか?
 僕は人と投げることが一番の練習だと思ってるんですが、最近は人と投げる機会がちょっと減ってるので、練習量としては減ってますね。でも、昔はダーツバーに行って「お願いします、はいやりましょう」と言って投げてただけですが、今は打ち合える仲間が周りに結構いるので、試合内容は濃くなってます。勝つか負けるかという真剣な試合ができるのでそれで満足していて、特にこういうのを取り入れようとか、ああいうのを取り入れたいというのはないです。


毎日決まったことをするルーティーンみたいなものはないですか?
 ないですね、僕O型ですから(笑)。やろうかなとは思うんですけど不可能ですね。仕事があり家族もいるので、自分の思った通りに動けないことも多くなってしまうんです。でもやった方がいいなとは思いますよ。やっぱり毎日投げるにこしたことはないですから。僕の場合試合が無いと平気で1週間や2週間投げないこともあるので、そうするとしばらく安定しなくなっちゃう。それを避けるためにも、今は試合の1週間前くらいから毎日投げるようにしてて、体を慣らしてから試合に挑むというやり方が多いですね。

 

PDJ東予選の時もだいぶ調整されてきましたか?
 はい、会社やお店で投げて調整しましたね。久々投げると筋肉痛で痛くて、それでも痛いのを我慢して投げて身体を慣れさせます。そうすると3~4日でだいぶ慣れてきて、そこからはどんなに投げてももう筋肉痛にもならなくなるんです。そこで試合に挑むというパターンですね。

トーナメントに行くと空き時間に黙々とボードに向かって練習している選手もいますが、ジョニーは全然そういうことはしないじゃないですか。それは何かポリシーなどがあるのですか?
 ポリシーというわけではないですが、僕は練習というのは試合の前にやるものだと思うんです。大会中にやっても何の得にもならないし、逆に不安になるだけだと思うんですよ。試合前に空いてる台で投げて、例えば調子が良かった場合「よし調子いいぞ」と思うじゃないですか。それで実際試合に出ると、練習の時と同じようなダーツが打てなくてはずれる。試合ではどうしても多少の緊張がありますからね。僕はそうすると「練習ではあんなに入ったのに」というマイナスのイメージが出てしまうんです。逆に、練習で入らないとすると「やばい、入らない、どうしよう」という気持ちを持ったまま試合に挑むことになる。だから試合前に会場で練習するということにメリットを全然感じないんです。
 それなら緊張を解くためにも、気楽な話でもしながらみんなと笑ってた方が、リラックスした状態で試合に挑めるじゃないですか。確かに当日に投げてないんで、最初は入るのか入らないのかはわからない。でも終わりの方になれば今日一日投げてるんで、自分の調子もわかってきますよね。だから当日は今更確認することもないし、あとは野となれ山となれという気持ちで、ぶっつけ本番で集中して投げればいいやという感じですね。

 

今ダーツで一番大事にしているポイントはなんですか?
 「飛び」ですね。ダーツが暴れないように飛ばす大事さをすごく感じるようになってきて、常にそこを意識して投げています。揺れが安定してるのとしてないのとでは、ボードに到達するまでの軌跡が違うじゃないですか。空中に飛んでる間はなるべくきれいに、ダーツが揺れなければ微調整もしやすいし、アンラッキーではじかれることも少なくなると思うんです。特にハードの場合はソフトと違って、落ちたら0点ですからね。一度空中に放してしまったらそのミスはもうどうにもならない。だからそういうミスをなくすためにも、常にきれいに飛ぶようにということに気をつけて投げてます。実際後ろで誰かに見てもらうと、飛びがいい時の方が調子もいいし、点取りもいいと言ってくれるんです。

 

ダーツ以外では何か他のスポーツはされていましたか?
 浅く広くという感じでバスケやテニスやビリヤードなんかをしましたが、そんなに力を入れていたわけでもないですね。

 

今までで一番思い出に残った試合はどれですか?
 どの試合も優勝した時は嬉しかったんですけど、強いて言えばメダリストのラスベガスワールドチャンピオンシップ でしょうか。あの大会では上のフライトで日本人が優勝することは珍しいんですよね。僕はトリプルAで、一番上のフライトでしたが、ダブルスとはいえ優勝できたのは本当に嬉しかったです。あとはやはりアメリカで開催されたブルシューターの大会で、国別対抗戦で日本チームが優勝した時ですね。
 個人では優勝した大会はどれも同じくらい嬉しいので、どれかが特に記憶に残ってるというのはないです。僕の場合は個人の試合よりも、チーム戦とかダブルスというのが記憶に残りますね。

 

ダーツを始めて9年目とのことですが、今までにスランプはありましたか?
 ないですね。スランプだと考えてしまうと立ち上がるのがきつくなるじゃないですか。自分でスランプだと認めちゃうと本当にそうなっちゃうので「ただ調子が悪いんだ」程度で留めてます。それで試合に出ると結構入賞できたりしてたので、特にスランプを感じたことはないですね。ただ一年半か二年くらい前に飛びがどうしようもなくひどい時期があって、ソフトを投げてても刺さらなくて、その時はちょっとあせりましたけどね。

 

それは何か理由があったんですか?
 分からないんですよ。理由が分からないからセッティングを変えてみたりいろいろ試してみたんですけど、その時期は刺さればなんとかなるだろうとごまかしてましたね。そうしてるうちにダーツの暴れ具合が収まってきて、だいぶ刺さるようになったんです。あえてどうこう考えないで、とにかく狙ったところに刺さればいい、届けばいいという考えで投げてました。でもちょっと怖かったですね、あの時は。このままダメになっちゃうんじゃないかと思いました。今思えば、握り込む癖がだいぶひどくなって出てしまってて、リリースする瞬間ダーツの向きがいつも違ってたんですよね。それから飛びを意識するようになって、一生懸命飛びをきれいにしようというところにたどり着いたんです。飛びが悪いといいことないですからね。

 

ご自分はどのようなプレイヤーだと思いますか?
 難しいですね。相手にいっぱい入れられたら硬くなって入らなくなるし、リードしてる時も調子こいてはずしてピンチになることもありますし……。どういうプレイヤーなんでしょうね、考えたこともないしちょっと思いつかないですね。逆にどのようなタイプだと思われますか?

 

そうですね。以前からプレイを見させてもらってますが、最近だいぶ大人になられたなと感じます(笑)。以前は冗談ばっかり言って周囲を楽しませる反面、舞台の上ではいろいろ気にされる様子が見られましたが、最近はそういうこともなくなってるんじゃないでしょうか。PDCの選手などはそれだけ集中してるせいなのか、物でも投げられない限り何も気にしませんからね。
 その点は先程お話したように、プレミアリーグで見たPDCの選手に習って、あまり音などは気にしないようになりました。理不尽な騒音にはイラッとすることはありますが、ただの話し声などが気になるということは、自分が集中できてないからだ、という考えになりました。そのへんはイギリスに行ってPDCのプレイヤーを見たおかげで、無駄にイライラして調子を崩すということはなくなりました。

 

ダーツの魅力はなんですか?
 いろいろありますが、まずは仲間ですね。ダーツを通じていろんな人と知り合える。職種などがまったく違って、普通なら知り合えない人とも友達になれるのはダーツの大きな魅力です。それから大会であちこち地方に行って、友達に会えたりおいしいものを食べられたりとかは楽しいですね。それはここ何ヶ月間かソフトの大会に出てないので、特に感じますね。
 ゲームとしては、引き分けがなくて勝ち負けがはっきりしてることです。バスケットみたいに相手が邪魔するわけでもないし、必ず自分の番が廻ってきて、その自分の番の時にしっかりやれば結果がついてくるというのがいいですね。
 それから、海外に行くにしても僕の場合は試合に出るためなので、観光もしないで帰ってくることも多いんです。シカゴの時なんか会場とホテルから一歩も外に出ないこともあったりして、ダーツのためにそこまでやる自分が面白いです(笑)。

 

今後の夢や目標は?
 まずはハードで、アジアで名前を売りたいですね。アジアに行くと必ず「ワタノベを知ってるか?」と言われるんですが、自分もそういうプレイヤーになりたいです。会ったこともない人からでも、日本といえば「アジキというプレイヤーがいるね」と言われるようになったら最高ですね。今はインターネットやDVDの情報があるので、ソフトでは台湾や韓国では僕のことを知ってくれてるプレイヤーがいるんですけど、そういうのはすごく嬉しいですよね。だからまずはアジアで名前が知られるように結果を出していくことが目標です。
 そしてゆくゆくはPDCのあの舞台に立ちたいです。イギリスにも頻繁に行って挑戦したいんですけど、ポンドと円の関係もありますから。マクドナルドのバリューセットが千円と聞いたのにはびっくりしましたからね(笑)。

 

プライベートではお子さんもお生まれになって、プレイヤーとして社長としてパパとしてますますお忙しくなりますね。
 会社に関してはもっとやっていかなくちゃならないことが沢山ありますね。ダーツプレイヤーとしてはある程度やってきましたがまだ夢もありますし、子供も二人目でいろいろ手もかかりそうで、正直キャパオーバーかなと(笑)。ここから何か削らなくてはという状況になったり、ダーツプレイヤーを辞めなくてはならないということを避けるためにも上手く廻していきたいですね。今でも頑張ってるんですけど、もっともっと頑張らねばという状況になってるんで、できる限りやるだけです。

 

最後に読者にひとことお願いします。
 ダーツの楽しみ方はたくさんあると思いますが、これからは僕なりのダーツの楽しみを前面に出していくつもりです。見習ってほしいとは言いませんが、「こんな楽しみ方もあるんだ」と参考にしてもらえるように頑張ります。今後の動きを見てもらえたらと思います。

 

ダーツ テクニック

GRIP

基本のグリップは親指と人差し指の2本

 僕は基本のグリップは親指と人差し指の2本だと思っています。2本の指で投げられるようになったら指を増やしていくんです。5本の指から減らしていくというプレイヤーが多いですが、僕は逆で増やしていくと言う考え方ですね。できるだけ摩擦をなくしバレルに変な要素を加えないためにも、少ない本数で持った方がダーツが安定するだろうと思うんですよ。そういう考えで2本を練習したんですけど、どうしても2本だとテイクバック時にダーツが安定しなくて暴れちゃう。その不安定さを補うためにもう一本をちょっとだけ触れさせて、2.5本というイメージですね、それくらいの指で十分だと思います。
 そして人差し指と親指を最後まで持って同時に離します。親指に乗っけて離すとか人差し指にかけて離すんじゃなく、2本の指で最後まで持って離すんです。いかにバレルに負担をかけないか、軽く持って軽く同時に離すという感覚ですね。だから僕のダーツは飛んでいく時にそんなに回転してないと思うんです。押し出すようにとかは考えてなくて、ただ腕の振りだけで、上手い具合に離すというイメージです。少ない本数で持ち、余計なプレッシャーをかけないグリップというのを心がけてます。

 

TAKEBACK & FOLLOW THROUGH

テイクバックは必要ないという考え方

 ダーツを前に飛ばす力というのはリリースだけの力で十分で、テイクバックは必要ないという考えなので、僕のテイクバックは本当に短いです。テイクバックしきったところがセットになってあとはリリースだけ、要はテイクバックをゼロにして、リリースだけを考えていくというのが理想のフォームです。でも動から静へいきなり動くと体が硬くなるので、顔の近く、つまりテイクバックしきった近くでユーミングをして、動を作ってあげながら動から動へというイメージで投げますね。
 テイクバックを入れることによって、テイクバックが安定しないとリリースも安定しなくなると思うんです。でもテイクバックがなければひとつの要素がなくなり、フォームがより単順になるじゃないですか。必要ないことはなるべく減らして、必要なことだけを安定させていくというのが僕の考えです。この考えだからこそスランプがないのかなと思いますね。単純な動作だけなので、調子が悪い時は何が悪いのかが自分の中ですぐわかるんですよ。まずいなと思うところを直しやすい。
 普通はセットがあってテイクバックがあってリリースがあるじゃないですか。そして指の力を使って投げてしまうと、何が良くて何が悪いのかを探さなくてはならない。でもやることが少なければ、指の力を使わずにリリースの力だけでダーツを投げてれば、悪いのはリリースだということがすぐ分かるわけですよね。リリースの力加減を変えるとか、伸ばす位置を変えるとか、とにかく直すポイントがわかりやすい。僕はこういう考え方なので、テイクバックはいらなくて、リリースだけでダーツを投げるんです。それで狙いたいところに手を伸ばしていけば、例えば下がってたとしたら上に上げようとすぐ直せますから。

SET UP

目標物に向かって一直線になるイメージ

 僕は右利きなので右足が前に出るんですけど、左足首からひざ、腰、左肩、頭まできて右の肘と手というのが目標物に向かって一直線になるイメージを必ず持つようにしています。例えば左足が内側に入ってたりするとリリースの安定につながらないと思うので、まずは自分の体で直線を作って、的に向かって垂直になることが重要です。そのイメージ通りの垂直に手を伸ばしていく感じですね。僕は体がすごく硬いんですけど、逆に体が硬いからそれが出来るのかなと思うんです。

 

SHOULDER

胸の位置を注意

 右肩と左肩を足首と直線になるようにしています。調子が悪い時というのは、猫背というか、肩が前に入ってきちゃう、胸が張れてなくて左に手が伸びてる時なんです。だから胸の位置というのを注意しながら投げてます。

 

RHYTHM

ゆっくりしたリズムを心がける

 ハードを投げることによって、より的が小さくなったので、ゆっくりしたリズムというのを心がけてますね。練習中はゆっくりを意識してるんですけど、実際試合の様子を後から見ると、ゆっくり投げてる時と早くなってしまっている時とがありますね。どうも調子がいい時というのは自然とリズムが早くなるんですよね。調子が悪い時にはもう少し遅くしてみようかなと考えちゃうんですが、試合中はなるべく考えないようにしてます。だから普段の練習の時にゆっくり狙って丁寧に手を伸ばすということを意識しているんです。あのフィル・テイラーがきれいに手を伸ばして丁寧に投げてるじゃないですか。あんなに上手い人があれだけ丁寧に投げてるんだから、僕なんかが適当に投げたら入るわけがないんですよね。

 

DARTS

ダーツの飛びがきれいだと微調整がしやすい

 ダーツの飛びがきれいだと微調整がしやすいですね。ダーツは正に微調整しなくちゃならないスポーツじゃないですか。空中に飛んでく間の動きが読めてないと微調整ができない。そのためにきれいに飛ばしたいと思うんです。実際きれいに飛ばすプレイヤーの動画などを見ると本当にきれいに飛んで行っていて、自分と比べると月とすっぽんなんですよね。僕は今でもそこそこ入ってるので、これでさらに飛びがきれいになればもっと入るだろうと思ってるんです。自分を進歩させるために、今は飛びを一生懸命意識してます。

 

SPIRIT

対戦相手よりも自分の方が上なんだというイメージを作る

 対戦相手に対してのある程度の怒りは必要だと思うんです。「こいつにだけは絶対負けられない」という何かを付け加えないと、試合をしてても燃えてこないんです。例えば知らない相手だったら「こんな知らないプレイヤーに負けるわけにはいかない」とか「DVDにこの人の映像が出たらDVDが売れなくなる」とか何かしら見つけて、絶対負けられないんだということを想定して戦ってますね。ある程度怒りがないと燃えてこない、燃えてこないと入らないんです。対戦相手よりも自分の方が上なんだというイメージを作って投げてます。
 ただ、相手がすごく仲のいいプレイヤーで、その人の状況を全部知ってると「今日はここで負けておいてあげた方がいいんじゃないか」と、僕もそんなことを考える年になっちゃったんですよね(笑)。若い頃はそんなことは考えもしなかったし、勝負師としては全然ダメなんですけど……。最近は仲のいいプレイヤーが増えちゃってこれには困ってます(笑)。

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