Special Person Interview

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ダーツは挑戦 vol.52 2011年11月 橋本 守容 自分自身で満足できていない…

Q:本誌がアニー選手に注目し始めて、もうかなりの年月が経ちます。今までにも何度かインタビューをお願いしてきたわけですが、今回はアニー選手総力特集ということで、これまで聞けなかったことや新しい展開、さらに深いところまで切り込んだお話をお聞かせいただけると嬉しいです。

A:よろしくお願いします。

 

Q:まず初めに、アニー選手が最初にダーツと付き合うきっかけとなった、出発点のようなところから話していただけますか?

A:僕は一番初め、ダーツを始めてすぐの頃に、PDCを見るきっかけがあったんです。当時からもちろんPDCは日本のダーツよりレベルも高く、あそこで自分もプレイしたいという気持ちを強く持ちました。僕がダーツを始めた7年前に比べても、現在のPDCのレベルは更に上がってきてますし、自分がまだそこに追いつけていないということも分かってます。だから、その「差」を埋めたいというのが、僕の最初の頃からの思いです。世界一になりたいと思ってプレイしてきましたね。それは今でもまだ実現していないので、これからもダーツを続けていくと思います。

 

Q:数年前アニー選手にインタビューさせていただいた時、すでに日本有数の選手であったにもかかわらず、「自分はプロプレイヤーとは思っていない」とおっしゃっていましたよね。それがとても印象に残っているのですが、今はどのようなお気持ちですか?
A:去年からD-CROWN Professional というものができて、大会で勝つことによって賞金を得ることが出来るようになりました。これによって初めてプロだと思うようになりましたね。それまでは自分の中ではアマチュアという認識でした。

 

Q:賞金が出るということでモチベーションは違いましたか?
A:それはもちろんモチベーションは上がりますね。生活も楽になると思うし、それが一つの目標になりますよね。
 
Q:昨年のD-CROWN総合優勝の時の笑顔は本当に嬉しそうだなと思いました。
A:D-CROWNは去年試合数が24戦と多くありましたし、2位だった知野選手とも首位争いがわからない状態が続いたんです。一年間の長い戦いが全て終わったときには、やっぱり優勝したんだという実感がこみ上げてきましたよ。

 

Q:ここ数年で精神的または技術的に変わったことというのはありますか?
A:自分では特に何か変わったと思うことはないですが…。でも、技術的なことを言えば、常に変化していますからね。前にもお話したと思いますが、グリップにしてもまだ全く完成していないので、今でもちょこちょこいじったりしてます。だから、技術的にはこのちょっとずつの変化を続けている感じですね。でも、ここ数年で何か飛躍的に変化したとか、上がったとかいうことは無いです。精神的なことを言えば、去年からプロトーナメントに参加して、賞金を獲得するための決勝の舞台を経験しましたから、そういう大きなプレッシャーが掛かる場面でも平気で投げられるという強い精神力はかなり付いたと思います。でも、ここ数年僕にとっては劇的な変化というのは無いと思うんです。

Q:眼鏡をかけるようになりましたよね(笑)。
A:そうですね(笑)。眼鏡は、ハードをプレイする上で必要になったんです。僕は裸眼で免許が取れるくらいの視力はあるんですよ。だからソフトでは問題ないんですが、ハードで60の際などに入ると、自分でも入っているのかどうなのか解らないことがあるんです。そうすると投げるリズムも崩れるので、そのためにも眼鏡をかけるようにしました。眼鏡はかけてよかったと思います。

 

Q:アニー選手は今年D-CROWNでは現在首位を走り、スーパーダーツやburn.でも優勝しました。大きなタイトルを獲ってきたわけですが、それについてお聞かせ下さい。
A:D-CROWNは年間通して戦うものなので、去年、今年と自分の中ではこのツアーをメインに考えてやってきました。今年は11月現在で6勝しています。ポイント的に言うと知野選手にまだひっくり返される可能性は残っていますが、残りの2試合絶対勝ちますよ!
 スーパーダーツは6月にありましたが、決勝で戦ったのがハルキ選手でした。試合そのものに関してはあまりよく覚えていないんですよ(笑)。でもそんなに苦しんだ試合ではなかったですね。勝ち上がるときも、特に危ない場面は無かったように思います。準決勝ではタロウ選手と当たったんですが、タロウ選手は途中崩れてしまったので、自分が走って勝ちきりました。
 burn.も決勝の相手はハルキ選手でしたね(笑)。カードとしては去年のburn.と一緒です。この決勝戦のときは自分でも調子が良かったんです。だから投げていて負ける気がしませんでした。実際ストレートで勝てました。5レッグの試合でしたが、一回もフルレッグにはいかなかったと思います。確か2レッグ取られただけです。これも危なげなくやれましたね。
 PDJは、西日本の予選で最初に抜けました。実を言うと、この時はあまり調子が良くなかったんです。だから、抜けられるかどうか不安だったんですよ。まあ、なんとか行くことができたので、ほっとしました。東日本の方はD-CROWNの日程的にも厳しそうだったので、西で抜けておきたかったんです。
 PDJの本戦は、僕とハルキ選手以外は新しいメンバーでした。この時は、僕の調子自体は悪くなかったんです。ただ、最初に自分が出来たプレイを、同じレベルで続けられるような精神力がちょっと足りなかったかも知れません。ハードの場合、一度入らなくなると、負の連鎖のようなことが起こるんです。気持ちが緩むと全く入らなくなるんですよ。その辺がハードの難しいところですね。僕がハルキ選手と戦った試合では、最初僕が3レッグ先取して、その後ハルキ選手に取られたのがブレイクだったんです。そこが鍵だったと思います。次はハルキ選手の先攻で彼がキープする。それで3ー2ですよね。その次の自分の先攻もブレイクされて…という感じですね。

 

Q:客席で見ていてハラハラさせられました。あの時は何が起きていたんですか?
A:いや、特に何かあったわけでは無いんです。でも、最初に3レッグ取った時点でやっぱり勝ちは意識しましたからね。そしてそれを意識してしまった瞬間に入らなくなって、そこから立て直すことが出来なくなったんです。PDCは僕が一番行きたいところだったので、残念です。やっぱり悔しいですけど、負けた自分が悪いので、また一から出直しですよね!負けないようになるしかないです。

Q:アニー選手とハルキ選手は同じモンスタープレイヤーでもあり、良きライバルでもあると思いますが、アニー選手から見てハルキ選手はどんなプレイヤーですか?
A:読めないプレイヤーです(笑)。ハルキ選手は粘り強いですよ。対戦相手の立場から見ると、相手に入れられても飄々と投げている感じがするので、投げていて何を考えているのか分からない部分があります。でも、ハルキ選手との決勝は楽しいですね。ハルキ選手は入れてくるプレイヤーだということは分かっているので、それ以上に入れるように努力するのは楽しいですよ!

 

Q:永遠のライバルですね。
A:そうです!

 

Q:アニー選手は、トーナメントに参加する以外、普段はジャッカロープ岡山店で働いているわけですが、具体的にはどんなお仕事をしているのですか?
A:商品の仕入れや陳列から、お客様の相手をして投げることもありますし、色々やります。お店は12時開店なので、その30分前には来て、夜は8時に閉めます。

 

Q:では、お客さんに親切丁寧に投げ方のアドバイスなどもしているのですか?
A:もちろんそうです!何か聞きにいらしたお客様などには、普通に何でも答えるようにしています。そういったお客様に対応していると、自分が以前気をつけていた点などを思い出させてもらうこともよくあります。そういうことは、今の自分はあまり気にしなくなっていても、それを改善することでダーツが良くなった、ということなどを思い出したりします。

 

Q:プレイヤーの視点から見て、今の日本ダーツ界はいかがですか?
A:完全にプレイヤー目線で言わせて貰えば、いい迷惑ですね。僕は性格的に言って、あちらこちらに動いていくのが好きではないんです。同じところで、ずっとやって行きたいという思いがあったので、今年特に色々な動きがあったということは、ちょっと残念ではあります。
 来年どうするかは、まだ決めていません。とは言ってもメーカーなどは商売なので仕方ない部分もありますよね。まあ、一プレイヤーとしては、なる様になるという感じですね。

Q:逆に言えば、今の状況だからこそ、皆を沸かせて注目を集める凄いダーツを投げるプロ達がこれまで以上に必要とされているし、またその価値も上がっているんじゃないでしょうか?
A:プレイヤーの価値が上がるということは、プロとしてダーツを投げる人達にとっては重要なことです。上を目指せばそれだけ価値が上がるということですから。それが本来のプロの形ですよね。
 でも、プレイヤーにとってはいきなり違う環境に身を置くと、変わってしまうことも多いと思うんで、やっぱり安定して同じように続けられる環境は欲しいですね。僕個人としては、今後日本のダーツ界がどうなるにしても、そうなった時に自分の居場所をどこに置くかということを考えようと思います。

 

Q:モンスタープレイヤーの「顔」であるアニー選手とハルキ選手のモデルダーツは順調な人気だそうですが、モンスターの居心地はいかがですか?
A:居心地は、凄く良いです。他に在籍したことがないので、他と比べてどうかと言われると分かりませんが、昔から良くサポートしていただいてますので、ありがたいです。
 モンスターのダーツバレルそのものにも満足しています。新しいモデルのOGRE IIも、僕が自分でここをこうして欲しいと細かくお願いして作ってもらったものだし、それが全て反映されているので、使用感はバッチリです!

 

Q:そのバレルの調整には時間がかかりましたか?
A:そうですね、結構時間は掛かりました。前回のOGRE Iは、ほぼストレートのバレルだったんですが、それを新作では、親指の曲線に沿わせるように前にふくらみを持たせたんです。そこもこだわったところですし、後はカットも気にしました。弱すぎてもだめですからね。新作は前回のOGRE Iより、耐久性を持たせたかったんです。前作はシャークカットだったので、3ヶ月くらいで替えていました。やっぱりもう少し長く使いたいというのがあったので、そこを色々工夫してもらいました。最終的にOGRE IIはダブルリングカットになりました。
 こちらのほうがやっぱり持ちが良いです。この前使っていたものは半年持ちましたから、前作に比べると倍近いですよね。今のモデルは、手離れも自分に合っていて最高です。以前のものは、新品の状態だと掛かりすぎて指からの離れが悪いところがあったのですが、今回は新品でも大丈夫です。良い感じで投げられるので、凄く気に入ってます。

 

Q:ハードもソフトも同じものですか?
A:基本的にはそうですが、スティールのものはまだ発売されてはいません。僕の為に作ってもらったという感じですね。僕は22gのものを使ってます。

 

Q:個性豊かなモンスターの仲間についてはいかがですか?
A:最近若いモンスタープレイヤー達の中にも勝てる選手が出てきてますよね。マーク選手や、岡山の藤森選手なども近頃では結構良い結果を残しています。藤森選手はついこの前もD-CROWN決勝まで行きましたからね。そういう若いプレイヤーがどんどん出てきてくれるのは、嬉しいです。後は、それに負けないように、ハルキ選手やツネ選手、そして僕など以前から居るプレイヤーも頑張れば、良い形が出来てきますよね。

 

Q:これからスポンサーを探す若いプレイヤー達に何かアドバイスはありますか?
A:モンスターでも以前言われていたことですが、プレイヤーの性格を重視するメーカーは多いと思います。ただ上手いプレイヤーというだけでは足りません。いくら技術があっても、日頃の品行が悪いのはダメなんです。なぜならスポンサーが付くと、そのメーカーの○○というふうに呼ばれるようになるからです。だから、若いプレイヤーの皆さんも、人間的な面を成長させるように頑張れば、自然とバレルメーカー等も付いてくると思いますよ。

 

Q:少し私生活のことを伺いたいと思いますが、ご結婚されてどのくらいになりますか?
A:もうすぐ4年になりますね。子供が2人います。上が3歳の女の子で、下は10ヶ月の男の子です。

Q:ご家族が出来て、ダーツに変化はありましたか?
A:結婚する前は、結婚することがダーツにどんな影響を与えるか、正直不安ではあったんです。でも、実際結婚してみて、子供も生まれましたが、僕自身のモチベーションが下がらない限り大丈夫だなと痛感しました。逆に子供の為に頑張ろうとか、上がった部分がかなりあるので、良かったです。

 

Q:上のお子さんはもう色々分かっているようですね。この前もPDJで応援している姿を見かけました。
A:大体の大きな試合には連れて行ってます。
僕は土日居ないことが多いので、なるべくそうしているんです。実は今日も上の子の、幼稚園の願書を出してきたんですが、子供が大きくなると、大会に連れて行くとかそういう機会も減ってくると思うので、今のうちにやりたいと思って実践しています。

 

Q:これまでにスランプの経験は?
A:自分の中ではないと思ってます。確かに調子の悪い時はありました。僕の場合、何かを変えて悪くなったということばかりなんです。例えば、僕はよくグリップをいじるんですけど、変えたときしばらくの間は、その前の絶好調のレベルに戻るまではしばらく掛かります。その間にあまり勝てないのを、スランプとは捉えていないんです。だから、調子が悪くてそこから抜けられないということは無いです。

 

Q:グリップはダーツでも最も大事なポイントですが、よく変えるのですか?
A:そうですね。でも微妙な変化をつけるという感じですかね。人から見ると、「どこか変えたの?」というくらいの変化なんですが。でも、本人にしか分からない、そのちょっとが大きいんです。その「ちょっと」をずっと研究してるんです。まだ、「これ」というものは見つかっていないんですけど…。
 この研究というのは、自分で投げながらやるんです。勿論ダーツを始めたころはトッププレイヤーのグリップを色々見ました。ジョン・パートやフィル・テイラーなんかのグリップを真似してみましたね。その中で、自分が一番上手く投げられるなと感じたのがフィル・テイラーのグリップだったんです。それをベースに始めて、今は自分で考えて、ここをこうしようとかやってます。だから、今ではフィル・テイラーのグリップを参考にするようなことはしなくなりました。

 

Q:御自分をどんなダーツプレイヤーだと考えていますか?
A:技術的にも精神的にもまだまだ半人前のプレイヤーだと思います。精神面で言うと、先ほどのPDJの話のような、精神的な気の緩みは結構あるんです。その点は精神的にまだ全然足りていないと思います。今は大舞台に怖気づくということは無くなりましたから、それに関しては克服しましたね。昔僕は結構上がり症で、ステージに上がるとガチガチになっていたんです。海外のダーツ大会などに行くと、本当に緊張しましたね。結構固かったんですよ。でも、かなりの経験を積んできて、今ではだいぶ精神的なレベルも上がりました。今後の課題は、気の緩みですかね。崩れたときに立て直す精神力が必要です。この前のPDJでも、ハルキ選手との試合で立て直すことが出来ていれば、違ったと思います。だから一度気が緩んでも、もう一度立て直す精神力がまだまだですね。
 技術的には、本当に半人前です。まあ、技術の完成形という意味では、PDCのプレイヤー達も全てが完成しているとは言えないかもしれませんね。でも、あのレベルを投げられるようにならないと、一流とは言えないと思います。ハードではそのプレイヤーのレベルがスタッツに顕著に現れますね。だから、スタッツは僕も気にしています。30切らないようにとか、毎日考えてますよ。

 

Q:今日本で最も安定したプレイヤーは誰かと聞かれたら、アニー選手の名前が圧倒的多数で挙がると思うのですが、それでも技術は半人前ですか?
A:最も安定したプレイヤーとか、そんなふうに自分では思っていませんね。自分自身で満足できていないということなんでしょう。世界一になりたいという最終的な目標をまだ全然達成できていませんから。フィルテイラーは36とか出していますが、そんな数字を僕は練習で長い間投げていても、1回も出したことが無いんです。だから、それを出せない状態で安定しても困るんですよ(笑)。

Q:練習に関して教えて下さい。
A:練習はソフトが8~9割で残りがハードです。時間的には2~3時間投げています。お店で早い時間は色々と雑用が多くてダーツは投げられないので、その後ですね。練習時間の割合としては、1人で投げるのが半分くらいです。ハードの練習は60がメインですね。ソフトはカウントアップやコンピューターと対戦したりもします。やっぱり、相手が打ってくるほうが練習になります。
 ダブルは殆んど投げません。フィニッシュのときに投げるくらいです。でもソフトでは、ブルがメインになりますよね。今年からD-CROWNでスーパーブルが入るようになりましたしね。まあ20も投げますけど、ブルが固まると他も入るので、やっぱりブルです。僕は得意なナンバーや苦手なナンバーが無いんです。ブルさえしっかり狙えれば、後はどこでも入ります。クリケットでも得意も苦手も無いんです。上と下の苦手感も無いですね。
 最近教える機会があると生徒さん達に言うんですが、ブルさえ狙えれば、他のナンバーを狙うにしてもダーツを離す位置としてはそれから1~2cmくらいしか違わないので、どこに投げるのも大きな違いは無いというのが、僕の持論です。

 

Q:ダーツでは足腰が重要だと思うのですが、アニー選手がレスリングの経験があるということは良い基礎になっていますか?
A:それはなっていると思います。僕は中学時代には野球もやっていて、走りこみもしましたから、足腰の基礎は出来たと思います。それから高校時代にはレスリングをやりましたから、柔軟性も出来ました。ダーツには足腰の強さだけでなく、柔軟性も重要だと思いますよ。ダーツをやっていると、腰や膝にダメージが来る人がいると思うんですけど、おかげさまで僕は大丈夫でしたね。
 でも、流石に最近は年齢のせいか長時間投げると、右の腰が痛いこともありますね。これに関しても、そろそろ何かしないとだめかもしれませんね。これから僕がフィル・テイラーの今の年齢になるまでには15年くらいはあるので、それまではケアをして、もたせなくてはなりません。

 

Q:ソフトとハードに違いはありますか?
A:狙うことだけ言えば、僕にとってソフトとハードの違いは、的の大きさだけですね。まあハードでは、アレンジはまだまだだと思いますけどね。ハードのアレンジは、勉強して努力はしてますが、緊張した場面で頭の中から突然抜け落ちてしまうことがよくあります。この前のPDJの時なんかもそうです。
 練習など普段のプレイでは、数字を見ればパッと打てるようになってはいるんですが、それが試合で出来るようになるまでは、まだまだです。

 

Q:何か自分が好きなアレンジなどはありますか?
A:どうですかね…。やっぱり、そういうものを作らないようにしてますかね。試合には色々な局面があるので、様々な形で取らないといけないと思いますから。好きなアレンジとかを作らないほうが、どこでも上がれる気がします。それが一番良いです。
 ダーツを3本持って、その中の1本でも迷うとリズムが崩れてしまうので、それに気をつけるのが、ハードをプレイする中で一番重要なポイントだと思います。途中で迷うと、当然入らなくなるし、入っても「あれ?」という感じですよね(笑)。

 

Q:トーナメントに向かう上での調整や、気をつけていることはありますか?
A:特に普段の練習から何か特別な調整をしているということは無いです。特にD-CROWNなどの場合は試合数が多く試合と試合の間隔も短いので、調整のしようが無いというところもあります。
 ただ、試合の前日だけはしっかり身体を休めるようにしています。この日は全く投げません。去年からは近くの大会でも全て、試合の前日入りするようにしています。それまでは神戸くらいの距離までは当日入りしていたんです。でも、そうなると朝起きるのも早いし、終盤まで体力が続かないんです。それをなくすためにも、近くでも泊まって行くようにしました。

 

Q:試合前日から当日にかけてはどのように過すのですか?
A:前日は夕方ホテルに入って、それからはゴロゴロしてます(笑)。ダーツは一切投げません。当日は7時位に起きて、試合の開場時間に現地に行きます。僕はいつもできるだけ会場の近くにホテルをとるので、開場時間ギリギリに入り、それからアップを始めます。ダーツの大会は9時開場、10時開始が多いので、この間30分はアップします。
 朝食はホテルで取ります。試合の直前に食べると満腹感が身体の動きを鈍くするので、少し早めに食べておくんです。まあ全体的に見て、体調はできるだけベストに持っていこうと努力はしています。

 

Q:試合当日お酒は飲みますか?
A:お酒は、試合に負けた後では飲みません。僕の場合、お酒は緊張を和らげるために飲むからです。僕はお酒がそんなに好きではないので、普段は飲みません。だから、負けたらそこでお酒はピタッとやめます。でも、お酒自体はそんなに弱くは無いと思います。最近試合の時に飲むのはジャックダニエルのロックです。それを一日で数杯飲む程度ですね。

Q:大会で、試合と試合の間はどのように過しますか?
A:特にアップをしまくるとかではなく、普通に人と話したりして過します。僕は試合と試合の間、そんなにピリピリしているほうではないんです。オンとオフは切り替えないといけないですからね。さっきも話題に登りましたが、僕は自分をプロだと思っているので、プロとしてのイメージも大切にしています。握手やサインを求められて、試合中だから断るとか、そういうのはいかがなものでしょうか。

 

Q:去年PDCの夢舞台であるワールドチャンピオンシップに出場なさいましたが、そのことをお聞かせ下さい。
A:ロンドンの第一印象は「暗い」ですね(笑)。現地に着いたのが昼の3時くらいだったんですけど、その時間でもう太陽が無かったですからね。でも街並みとかは、良かったです。ああいう雰囲気は大好きです。
 そして前日、会場で練習できると聞き、プレイヤーズルームへ行きました。1~2時間投げて、他の試合を見学したりして過していたら、あの雰囲気の中で結構緊張してきましたね(笑)。
 試合初日は大雪でした。ハルキ選手の時と同じですね(笑)。ハルキ選手が通った同じ道を、僕もアレキサンドラパレスまで歩いて登りました。雪が降っていたので早めに行こうと思い、試合開始の3時間位前に会場に入りました。それから練習などをして試合まで過ごしましたね。
 初戦はマット・パジェットというプレイヤーが相手でした。イングランドの最終予選を2位で抜けた選手です。試合前には、イングランドの予選を勝った選手と聞いて、ちょっと強いイメージを持っていたんですが、練習する部屋で投げているのを見て、「勝てる」と思ったんです。彼のダーツの飛び方などを見ているうちに、「これなら俺のほうが強い」と思えましたね。
 実際に舞台に上がった時には、そんなに緊張しませんでした。試合そのものは、4レッグ目までお互いにキープが続き、5レッグ目に僕がブレイクして、次のレッグも僕がキープして勝ちました。僕も最初は若干緊張していたようなのですが、試合中に180を出すことができて、そこでほっと一息ついた感じになりました。それ以降は、観客の方々が僕のことを応援してくれて、凄い「HASHIMOTOコール」だったんですよ。後で自分でテレビで見たら、最後12のダブルを狙った1本目が外れて、「オー」と観客が盛り下がって、次が入った瞬間は、「ウアー」という大きな歓声が起こったんです。やっぱり感動しましたね。
 2試合目も同じ日にあり、数時間の休憩の後始まりました。その対戦相手が、ゲリー・アンダーソンだったんです。正直な感想を言えば、もう少しやりたかったですね。1レッグも獲れなかったという、悔しい結果に終わりましたから。アンダーソン選手は、大会中ずっと100を超えるアベレージを出して、決勝まで進みました。僕は以前、彼が投げているところを見たことはあったんですが、そのときより更に強くなっていました。

 

Q:世界最高レベルのダーツに触れて、何を感じましたか?
A:自分の力の無さを痛感しました。全然まだまだだと思いましたよ。アンダーソン選手と僕の間には、まだ距離があるということを痛感しました。だってあの時で、アベレージが10点以上違いましたからね。向こうは100+だったのに、僕は89くらいでした。彼はダブルを打ってその数字ですけどね。僕はダブルを2本しか打ってないです。
 あの時に現実を突きつけられて、その後その違いの10点を埋めるためにはどうすればいいか、常に考えています。でもあの経験は、本当に刺激になりました。そしてやる気にもなっています。でも10点はまだ遠いですね。ただ、絶対にやれないことはないと思っています。だって、7年前のPDCのアベレージは今ほど高くなかったじゃないですか。もちろんフィル・テイラーが上げてるということもありますが、他の選手も皆それに近いものを出してますよね。以前は100+なんてほとんどいなかったけど、最近は多くのプレイヤーが出してますよね。やっぱり、慣れだと思います。

 

Q:これからの目標や夢についてお聞かせ下さい。
A:僕のダーツを始めた時からの夢は、PDCの大きい大会、例えばワールドチャンピオンシップやワールドマッチプレイなどで勝つことです。これは「夢」で終わらせたくないので、「目標」です。何年かのうちには、挑戦したいですね。

 

Q:イギリスに活動の拠点を移して挑戦するということですか?
A:現実的には難しいと思うのですが、そうできればいいなと思ってます!いや、必ず挑戦したいと思います。

ダーツ テクニック

グリップ

 ダーツは、投げている中で失投というのが何度か出てくると思うんです。僕はグリップをよくいじると言いましたが、その部分を出来るだけ修正するためにいじるんですね。もちろんグリップだけではなく他も大切ですが、やっぱりグリップでも修正したいので、出来るだけ失投の出ない形に持っていきたいと思ってやってます。
 僕のグリップで一番の鍵になるのは親指です。僕は最後に親指で押し出すような感じで投げるのですが、その親指が早く開いてしまうとか、押しすぎるとか、そういうことが原因で失投が出てくるんです。それを修正するんですね。
 僕がダーツを始めたばかりの頃はフィル・テイラーのグリップを真似ましたが、それは何が良いのか分からずにやっていたことです。色々なやり方で投げてみて、そのグリップが綺麗に飛ぶし、しっくり来たんです。でも今は自分なりのグリップになりました。
 親指以外の指も気にしていますよ。僕のグリップは、人差し指、親指、中指の3本ですが、親指以外の指の深さでもダーツが離れるタイミングも変わってきます。だから、色々やってみたりします。それから、人差し指と中指の間隔によっても力の入り方が変わるので、そういうところも「もうちょっと広いほうがいいかな」などと、微妙に変えながらやってます。1~2ミリの差でも結果はかなり違うものです。
 グリップによっては、すっぽ抜けることもありますから気になりますよ。これは、複合的な要因が集まって起きることですよね。力加減だったり、フォロースルーまで関係してくるんですが、親指の開きが早過ぎだったり、色々です。どちらにしても、グリップは、日々研究ですね。

スタンス

 今の自分のスタンスに関するモットーは、「楽に立つ」ということです。以前はスローラインに対してクローズで立ってました。フィル・テイラーがそうですよね。体重もかなり前に掛けてスタンスしていたんです。でもその形だと、長時間投げる時に身体がきついんですね。
 だから今では、少し開いて立ち、体重もそこまで前にかけ過ぎず、長時間投げても楽なようにしています。
 昔の映像と今の映像を合わせてみたら面白いでしょうね。随分変わっているのが分かると思いますよ。構え方が全く変わりましたからね。

 

テイクバック

 今の自分のスタンスに関するモットーは、「楽に立つ」ということです。以前はスローラインに対してクローズで立ってました。フィル・テイラーがそうですよね。体重もかなり前に掛けてスタンスしていたんです。でもその形だと、長時間投げる時に身体がきついんですね。
 だから今では、少し開いて立ち、体重もそこまで前にかけ過ぎず、長時間投げても楽なようにしています。
 昔の映像と今の映像を合わせてみたら面白いでしょうね。随分変わっているのが分かると思いますよ。構え方が全く変わりましたからね。

 

フォロースルー

 さっきのグリップの話でも、フォロースルーが関わってくると言いましたが、すっぽ抜け防止のため、早く開き過ぎるのを押さえるには、フォロースルーの形が大切ですね。手がどんな形で残るのか、ということを意識するようにしているんです。時には開いてしまう事もありますが、それを常に理想の形で一定にフォロースルーできるように頑張ってます。実を言うとこれも最近やりだしたことなんですけどね。
 僕は肘に関しては意識していません。別に肘を支点に投げているわけではないので。ダーツを投げる動作をすると肘はどうしても上がるものですよね。よく肘を動かさないようになんて言いますけど、逆に肘を固定せずに、しっかり上げるようにしてます。それによって押し出す力が生まれてくると思いますよ。
 僕はフォロースルーの時、最後止まらずに手が下がっていますが、意識しているように見えないかもしれませんが、自分自身としては、ちゃんと意識してやっていることなんです。

 

リズム

 リズムは重要です。さっきハードの話でも出ましたが、僕が一番大切にしているのが、3本のリズムです。3本というのは、1本投げて次の1本を投げるまでの動作という意味です。このリズムが一定になるようにしています。狙うところによってリズムは変わるものです。例えば15を狙う時わざわざ横にずれる人が居ますが、それをやってしまうとリズムが崩れてしまいます。僕は常に投げるリズムを一定にしたいので、同じところから、同じリズムで色々なところを狙うというやり方にしています。だから、踵がブルの位置辺りにくるように立ちます。

 

ダーツの回転

 回転は加えてます。これは意識してやってます。理由は、矢の進行方向を保ちたいからです。ダーツは、矢が回転していないと投げ出した位置から下がっていくので、それを回すことによって、行って欲しい軌道に向けて飛ばせるということですね。そのために回転させます。
 それから、無回転で投げようとしても、指にかかって回ってしまうこともあります。そんな不確定要素を持つよりも、毎回同じように回したほうが絶対安定して飛ぶと思います。それもあって、回転はかけますね。

ダーツの飛び

 飛びは、同じように投げているつもりでも、毎日違うものです。それは気になりますよね。これに対する僕の対処法は今のところまだ小手先のものしかありません(笑)。普段の飛びが悪くても仕方ないですが、大会などの時に飛びがいまいちだと思うときもあります。そういう時は今までの経験を生かして、小手先の技術でしのぐんです。色々な部分をいつもとはちょっと変化させたり、それなりに工夫して対処します。
 僕の理想の飛びは、手から離れたダーツが後ろから見て点の状態で、そのまま的に刺さるという感じですね。そういう飛びは、ダーツの結果にも影響します。海外の選手では飛びが綺麗ではない選手も多いですよね。アンダーソンのダーツも上下に波打って飛んでいました。でも、毎回その飛びが同じなら良いのでしょう。もしかしたら、縦のばらつきも戦略の一つなのかも知れません。普通、フライトは真っ直ぐ向いて刺さるのですが、彼のは上を向いたり、下を向いたり色々ですよね。

 

技術的に改良したいポイント

 左右にずれないようにしたいです。この部分だけ改善しても、さっき話したアベレージ10点の差が、かなり縮まると思います。これを改善するために、フォロースルーで親指が早く開き過ぎないということに注意しています。そうやって横ゆれを克服していきたいと思いますね。

 

尊敬するプレイヤー

 僕がダーツを始めた頃からずっと最強のプレイヤーであるフィル・テイラーですね。もちろん彼の人柄は知りませんが、プレイヤーとしては尊敬しています。それにしても、PDCの選手は物凄く沢山お酒を飲む人が多いですよね。フィル・テイラーもそうなんでしょうか。僕も向こうに行った時他の選手と一緒に飲みましたが、飲むペースが全然違い、あ然としました(笑)。

ダーツのことならダーツハイブ!!

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