Special Person Interview

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「よし、今日も行ったるわい!」 vol.57 2012年9月 浅田 斉吾 「なみはや国体」に出場して全国制覇

Q:浅田選手のダーツの出発点を教えてください。
A:ダーツを始めたのは23歳の時、専門学校に通っていた頃です。9年前になりますね。始めた頃は遊びでやっていたんですけれども、25歳の時に学校の友達とダーツバーに行くようになって、マイダーツを貰ったのがその後のきっかけになりました。その頃、大阪で兄がダーツバーを経営していて、自分は「絶対に投げない」と言って、兄に隠れて投げていたんです。でも大阪のダーツバーで投げている訳ですから、まぁバレますよね(笑)。そして兄に「やるんだったらウチでやれ」と言われたんです。兄に隠れてやっていたのは、上手くなってから兄の店に行こうと思っていたからなんですけれど、下手な時分からそういう事になってしまって、兄にボコボコにされて(笑)。それが悔しくて、真剣に投げ始めるようになりました。

 

Q:その当時、お兄さん(浅田剛司/Jumbo)もトッププレイヤーの一人でしたね。

A:結構頑張っていましたね。

 

Q:お兄さんに、「弟も結構投げるんですよ」とお話しを伺った事があります。
A:それが僕ですね(笑)。


Q:何かスポーツをやっていらしたと伺いましたが?
A:中学校からラグビーをやっていました。中学ではクラブ活動でしたが、やはりラグビーではクラブがある所は少ないので、高校は推薦で大阪桐蔭高校に行き、結構頑張っていましたね。花園にも行きましたし、大阪の代表選手として当時の「なみはや国体」に出場して全国制覇もしました。日本代表候補にも行きましたね。
 でも、大学に入ってから腰を怪我してしまい、ラグビーが出来なくなってしまったんです。そして大学を辞め、ラグビーの経験が活かせるようにスポーツ医学、整骨院の専門学校に通い始め、ダーツを始めるに至ります。

 

Q:整骨の免許を持っていらっしゃるんですか?
A:はい、持っています。在学中の3年生の時にパーフェクトが始まったので、パーフェクトのプロを取ってから卒業しました。
 開幕戦は出場出来ませんでしたが、途中参戦して「これがやりたい!」という事で、ダーツの世界に入りました。

 

Q:ラグビーの厳しい練習を経験して来たという事ですね。
A:結構すごかったですね。僕は通学派だったんですけれども、朝5時の始発で行って、終電で帰るという日々でした。年間でお盆とお正月に3日間だけ休みがあるだけで、練習中は吐血や血尿などもかなりありましたね。
 それを思うと、ダーツの方が体力的には楽ですね(笑)。


Q:2007年から始まったパーフェクトですが、浅田選手は何戦目からの参戦だったんでしょうか?当時の印象は?
A:5月の福岡からだと思います。すごい人ばっかりで、全然勝てませんでしたね。その前のフェニックス・サーキットには一度だけ出場したことがあるんですけれども、人の多さもさる事ながら、来るべき人が来ている大会という感じで、全然勝てなかったです。

 

Q:2008年から数年間はあまり目立たない結果のようでしたが、その数年間のダーツに対する取り組みはどのようなものだったのでしょうか?
A:初めの2年間は、トップを取れると思って出場していたわけでは無かったので「勝てれば良いな」くらいの気持ちで取り組んでいました。
 3年目くらいから上位を意識するようになったのですが、上位を意識し始めると逆に勝てなくなってしまい、去年や一昨年なども、技術面で全然追いついていないという時期でした。
 やはり背負っているものが違うと言いますか、大分練習を積みましたが中々結果が出ない時期が長かったですね。

 

Q:そして今年は開幕戦・第二戦と連覇を果たし、前回も優勝されたわけですが…何が起きたのでしょうか?
A:色々と理由はあると思いますが、技術面に関して言えば「手首が動く・柔らかく投げられる」という事ですね。自分で練習している時に、今日は調子が良いなと思える時は全国で戦えるくらいのダーツを打てていたと思うんですけれども、それが試合で発揮出来なかった理由は、手首が硬くなっていたという事なんです。
 僕はテイクバックが無いので、手首が使えないというのは致命的なんです。そこで手首を柔らかくする練習、スナップを利かせるイメージトレーニングを重要視する事にしたんですね。今はそのイメージで投げれるようになったんだと思います。もうスナップが全てという感じです。

Q:精神面についてはどうですか?
A:2つあります。一つは星野さんに勝ったことですね。去年の名古屋大会の時、どうしても越えられない壁のようなものだったんですけれども、かなり競って最終レッグを取ることが出来て、すごく自信がついたんです。今までのパーフェクトではずっと決勝で負けて来たので、それが「やっと勝てた!」という自信になりました。
 もう一つは、結婚した事ですね。嫁さんも出来て、メンタル面でも充実しているというか、背負うものが大きくなったという気持ちで試合に臨むようになりました。

 

Q:去年から今年までの間に、何かあったのでは?
A:本当に細かい事なんですけれども、名古屋大会の前にお店で投げていて「何でこれで勝てないの?」というくらいのダーツを打てていたんです。けれどそれが試合で発揮できない。
 これが手首の話しになるんですが、大会の前に松元大奉さんのビデオを見ていて、手首のスナップが重要だという事を自分の中で認識して、1週間立て続けにずっと手首を動かす練習をしていたんです。本当にそれだけしかしていなかったんですが、これで入るようになったんですよ。大奉さんに感謝ですね(笑)。

 

Q:先日、ハードダーツのジャパン・オープンで優勝されましたね。ハードにはどのような取り組みをしていらっしゃるのでしょうか?
A:基本的に、ハードを練習するという事はありません。地元のハードのリーグ戦に出るくらいです。昔から、日本では30を超えられないという話しを聞いていたので、リーグ戦の前などに練習する時は、30を超えられるように投げるという事を意識してやっています。試合数が少ないのであまりイメージが出来ないんですが、出場する試合には勝ちたいですしね。ジャパン・オープンでもすごいメンツが揃っていましたから、「勝ちたい」という気持ちは強かったと思います。

 

Q:ジャパン・オープンの決勝戦では6-1という結果でしたが、落としたのはその1レッグだけですか?
A:いえ、準決勝の竹内淳選手との試合ではファーストキープで2レッグ取られています。予選は落としていませんね。
 準決勝と決勝は、レベルが上がった分取られたかなと思います。

 

Q:試合を拝見させて頂きましたが、点の削りがすごかったですね。普段もあのくらい投げていらっしゃるんですか?
A:どうですかね…。普通に3本投げて100は削りたい、イメージ通り行けば180取りたい、という気持ちでは投げていますが。

 

Q:BDOのワールドマスターズに出場されるにあたり、心境を聞かせてください。
A:ソフトではなくハードで海外に行くのは初めてなので、海外のハードダーツの試合はたくさん見ていますが、もっと研究して、戦える試合をしに行きたいですね。「行っただけ」というのは絶対に嫌ですし、少しでも覚えてもらえるくらいの試合をして帰りたいなと思っています。

 

Q:自分の性格なども含め、浅田選手はどんなタイプのプレイヤーだと思いますか?
A:ダーツとラグビーでは全然違うと思いますが、やはりラグビーで教わってきた事がありますので、メンタルの部分で言えば「落ち着いて」と思っているプレイヤーではないと思います。 相手あってのものなので、もう「気合で勝て!」というような、闘志むき出しの気持ちの込もったダーツをすれば負けない、という感じで戦っていく人間だろうなと思いますね。なので、熱くなりすぎている局面が良くあります(笑)。


Q:試合前の調整や管理、心掛けている事はありますか?
A:最近は仕事が忙しくなって、試合前にゆっくり練習する事があまりないんですけれども、やはり身体ありきのものなので、5年前からずっと変わらずに、今でもアミノ酸やクエン酸などを取るようにしています。
 学校も出ているので、自分の筋肉などの調子を整えるために、自分で冷やしたり温めたりマッサージしたりもしています。やはり、血流が悪くなると投げられないんですよね。乳酸や血液を流す為にアミノ酸やクエン酸が必要になりますし、筋肉を動かすためにストレッチやマッサージをして、ある程度筋肉を温めてからアップをします。
 僕は今まで肘や肩を壊した事が無いんですが、これが効いているのかなと思います。

 

Q:今までにスランプはありましたか?
A:そうですね…。やはり去年の前半と一昨年が、多分スランプだったと思います。
 僕はダーツを引く事が出来ないんですが、スナップも利かないから余計に引けない、だからダーツも飛ばない、身体でねじ込むようなダーツを投げて、全く試合にならない事が多かったんです。
 すぐ疲れてしまうし、試合では入れたい所からかけ離れた所に飛んで行ったりしてしまい、2本目3本目で調整して何とか入れている状態で、やはりそれでは勝てないですよね。スランプだったと思います。

 

Q:どうやってスランプから抜け出したのですか?
A:本当に、手首が動くだけなんですよ(笑)。
 僕はよく例えをするんですけれど、ダーツを飛ばす力が車のエンジン、グリップがクラッチだとすると、多分昔の僕は軽自動車くらいの馬力しかなくて、クラッチはしっかりしているのに、馬力が無いからダーツが垂れていく。それを無理やりコントロールするようにアクセルを踏むようなダーツを投げていたんです。手首が動くと、ダーツが飛ぶ力がすごく増えたんですよ。そんなに力を入れなくても、スナップが利いているのですごく飛ぶんですよね。
 だから力を抑えて、コントロールに集中して投げられるようになったという感じです。今はスポーツカーのアクセルを踏まずにハンドリングだけ綺麗に出来ている状態ではないかと思います。本当に、手首一つで馬力がすごく上がりました。

Q:過去に、最も印象に残った試合は?
A:今までの中でなら、パーフェクト初年度初優勝した時の試合など、たくさんあると思いますが、やはり今年の開幕戦で優勝出来た事が一番印象的だったと思いますね。


Q:山本選手と浅田選手の後姿が判別出来ませんでした(笑)。
A:どっちがどっちだと(笑)。埼玉スーパーアリーナって大きいじゃないですか。開幕戦はまだ少し寒かったですし、人も多いし、少し投げづらかったんですけれど、でもその舞台でダーツが出来る事が嬉しかったですし、そこで勝てたのが尚更嬉しかったですね。

 

Q:その山本選手とは仲が良いらしいですね?
A:近いんですよ。車で1時間もかからない所にいるので、行ったり来たりしています。良いライバルですよね。同じ団体で同じ舞台に立っていますから。

 

Q:山本選手を見ていて、どう思われますか?
A:試合で言うと、負けたくないし勝てると思っています。でも練習で言うと、多分メンタル面では負けていないと思うんですけれども、技術面ではちょっと負けているんじゃないかと思うくらい上手いですね。お店に来て、冗談でも「カウントアップ一回目、1200点見たい」と言うと全部ブルに入れて来る(笑)。ハードを投げてもアベレージ30を普通にキープしてきますしね。技術面では本当にすごいです。ただ、彼はお酒を一滴も飲まないんです。僕は多少なりお酒を飲んでテンションを上げるようなメンタルの持って行き方をしているので、そこが違うのかなと思います。

 

Q:浅田選手は、大会が始まる1時間半前にすごくきついお酒を一杯飲むと伺いましたが?
A:まず、僕のお酒でのテンションの作り方ですが、パーフェクトは10時に開始、集合が8時半なんですよ。なので8時くらいにホテルを出るんですけれども、会場に入る前に、きついお酒ですごくテンションを上げていきます。
 会場に入ると酔えないので、入る前にテンションを上げて「よし、今日も行ったるわい!」という感じで門を潜るようにしています。僕は、会場に到着してから予選をアップ代わりとして考えている人は駄目だと思います。予選は一番しんどいと思いますし、一番緊張するし、予選で落ちては駄目ですし。予選はその日のダーツの調子が分かる所じゃないですか。

 

Q:その日の最初の試合に最高のモチベーションで臨むために、時間を逆算してテンションを上げているという事ですね?
A:はい。予選で今日の自分のダーツの調子を見据えて、駄目だったらその試合中にどんどん変更していき、決勝まで行けるイメージを自分で作っていくという事です。
 「斉吾君は結構上から投げるよね」と言われますし、実際上から投げていると思うんですけれども、見ている人は分からないと思いますが、自分の中では「今日はダーツの飛びがこうなっているから、下から投げよう」というイメージであったり、日によって違うので、自分で作っていっています。

 

Q:決まった練習方法や時間はありますか?
A:時間は本当にランダムですね。練習については「練習するための練習」のような事はしないようにしています。お店に居たとしても、試合前だから誰も話しかけないでと言ったようなストイックな練習をするわけでもなく、やはりお客さんと一緒にダーツを投げて練習するというのが基本だと思うんです。
 お客さんが一緒に練習出来る環境であるからこそ、お客さんも応援してくれるし、お客さんの応援があるから自分も頑張れます。パーフェクトや他の大会に出ていると、最近はカメラがありますよね?カメラを意識しては駄目と言われますが、僕は常にカメラの向うにお客さんが居ると思ってダーツをしています。自分のための練習ではなく、お客さんや皆と一緒に練習をするというスタンスは崩していません。

 

Q:ダーツについて、一番大事にしているポイントはどこですか?
A:技術的な面については、やはり手首のスナップですね。自分が変われたポイントは、本当に手首しかないんです。手首が上手く使えたら勝てるとしか思っていないので、そのイメージがすごく大事です。手首を柔らかく動かすというイメージが、技術面での最大のポイントになります。
 色々試してみたら、どこかで「これだ!」と思う時があるじゃないですか。その「これ」が、僕にとっては手首だったんですね。メンタルについては、色々な事がありますね。お客さんであったり、嫁さんであったり、生まれてくる子供のためにも勝たなければイカン!と、色々と細かい事を考えているだけです。特に結果を残さなければいけないという事は考えていません。ポジティブです。

 

Q:今、プロダーツプレイヤーが認知されて来ており、浅田選手もその一人ですが、それについて何か思う所はありますか?
A:よく言われるのが、上手い人もトップを走っている人も、仕事を掛け持っている人もそうでない人も、プロダーツプレイヤーの人数が増えるという事は嬉しい事ですし、人が増えればもっと認知度も上がると思います。今はすごく良い流れですよね。それがパーフェクトでもジャパンでも、団体が違ってもこの勢いでどんどん選手が増えて、またアマチュアの人も増えて、アマチュアカップに出場する人も増えてくれたら良いなと思います。本当に今は良い流れなんじゃないかと思いますね。

 

Q:尊敬するプレイヤーはいますか?
A:尊敬してはいけないのかも分かりませんが、やはり海外の選手ですね。 技術的な面で投げ方やフォームなどではフィル・テイラーがすごく好きで、海外の選手の技術「スタッキング」という一つの技を取っても、フィル・テイラーの技術はすごいと思います。スタッキングというのは、1本目が入った所に2本目3本目をぶつけながら入れるという技術です。
 日本人は1本目にぶつからないように、弾かれないように投げるんですよね。海外の選手はスタッキングさせるのがメインで、ぶつけてスタックさせて入れるんですよ。露骨に言ってしまえば、ウェイン・マードルなどは上にスタックさせてぶつけるんですが、フィル・テイラーは下から上に向けてスタックさせるんです。そういった技術面にはすごく憧れますね。まぁ自分は出来ないので(笑)。目標というか、本当に尊敬します。

Q:浅田選手にとって、ダーツの魅力とは?
A:上手く伝えられないんですけれども、やはり人との繋がりが一番ですね。今取材して頂いているのも、ダーツをしていなければ無かった事ですし、ダーツをしていなかったら、ダーツ自体が無かったらと思うと、人の繋がりというものはすごく大きいですよね。
 勝ったからすごい、負けたから駄目というだけじゃないダーツ、色々な人と出会えて、色々な事があって、感動があったり悔しさがあったりする、すごく良いスポーツだと思うんです。だから、僕はその中で人と人との出会いや繋がりが一番大事かなと思います。


Q:現在2つ経営されているお店について教えてください。
A:兵庫県神戸市で「outfox」というお店をやっています。神戸市と言っても少し東の方になりますが。もう一つは大阪府阪南市で「steady」というお店です。こちらは南の方ですね。
 どちらも、ソフトとハード両方投げられるようになっていて、真剣にダーツをするお客さんも結構多くいらっしゃいます。僕も空いている日はどちらかのお店に居るので、どうぞよろしくお願いします(笑)。

 

Q:プレイヤーとして、今のダーツ業界についてはどう思われますか?
A:良い環境だと思います。これが3〜4年前ならまた違うと思うんですけれども、プロダーツの認識が増えていき、団体が違えど人も増えている状況で、賞金だけでは食べて行けない人も多いと思いますが、ダーツが活性化していると思います。
 イベントや大会もすごく多くて、プロダーツプレイヤーにとってはすごく良い時代になっていると思いますし、こうやって人が増えていく事でダーツ業界がもっと発展していけば良いなと思います。

 

Q:ダーツ以外に趣味はありますか?
A:なんでしょう…?本当に毎日ダーツなんです。
 仕事をしている時って、お客さんと一緒じゃないですか。お店が終わってからお客さんと遊びに行ったり、一緒にゲームをしたりする事がもう趣味みたいなものですね。後はもうダーツをするだけです(笑)。

 

Q:今後の夢や目標をお聞かせください。
A:まず身近な目標は、やはり今年のパーフェクトで一番を取る事です。これは自分もそうだし、自分を応援してくれている人達もそれを願っていると思いますので、これは達成したいです。
 でも、ジャパン・オープンの事もあるので、もっと海外に露出できるチャンスを掴んでいきたいとも思っています。行くだけではなく、向うで結果が残せるようなダーツを練習する事もありますし、もっと海外に行けるチャンスをものにしながら、ソフトはパーフェクトで一番を取る、というスタンスで目標を組んでいきたいと思っています。

 

Q:最後に、読者にメッセージをお願いします。
A:年々プロの人が増えていますが、出ない人も多いんですよね。
 出ても「…?」という人も居ますし(笑)。でも僕も最初はそうでしたから、レベルがどんどん上がっているから今更出られないと諦めないでほしいですね。
 アマチュアの大会と比べるとメディアの注目度も違いますから、出続ける事で絶対に強くなれると思います。なので…諦めないで出てください!一緒にダーツ界を盛り上げて行きましょう!

 

ダーツ テクニック

Q:まず、グリップについて教えてください。
A:グリップは、結構スタンダードな3・5本指で、僕はリリースで左回転をかけるので、それに対応したグリップになっています。引く時に右回転させて、リリースで左回転になります。そして、弾くのではなく親指の方から抜けるようなスローをしています。親指から左に回って、親指から抜けたら飛ぶイメージですが、親指が残っているイメージはありません。4年くらい前までは、指先でつまむようなグリップだったんですが、それが深くなっていったんですね。リリースの仕方は変わっていません。バレルは重心のちょい後ろくらいを持っています。

 

Q:ではセットアップとスタンスについて教えてください。
A:セットアップは他の人と比べて高いと思います。背が高いので、肘も高くなりますし、構えるとフライトが目の前に来るものが一般的だとすると、僕は手首が目の前に来るので高いんですね。手の間の穴、人差し指と親指の間からブルや20を見ているので、その輪をターゲットに向けて、輪で持って行くような感じですね。
 でも僕はむしろスタンスの方を気にしていて、ウィークポイントとして、手首にスナップが利かずにダーツが垂れるという点があります。僕は右利きですが、右利きの人は力が乗らないと内側に入る癖が出ると思うんですけれども、出来るだけ真っ直ぐで打てるように、スタンスをクローズにし過ぎないよう、どちらかというと少し右側に寄ったオープン寄りのミドルスタンスです。
 そうするとクローズよりも距離が遠くなるので、出来るだけ前に出ながら腰を入れて、踵から肩・顔までが一直線になるようなスタンスを作っています。自分の中ではスタンスの方が重要ですね。ボードに向かって少し右側に立っています。狙ったら、ターゲットにかぶっている時だけ少し動きますが、立ち位置は変えずにそのまま投げるタイプです。

 

Q:肩について気を付けている事はありますか?
A:肩は結構重要ですね。構えた時に、肘・肩・手首・顔が一直線でないと嫌なんですよ。クローズだと一直線になりませんからオープンの方が楽なんです。顎・肩・肘・手首が一直線になるように、肩をかなり前に出します。フィル・テイラーは一直線ですよね。あの感じにしたいんです。出来ないんですけど(笑)。
 一日やっていると、クローズだとしんどいんです。フィル・テイラーはクローズでやるんですけれども、僕はオープンでやっています。でも、年々少しずつ出来るようになって来ているので、あと3年くらいしたら出来るかなと(笑)。一直線だと、リリースや力の入れ具合に左右されずに、ある程度縦でダーツが狙えるというか、上・真ん中・下と修正しやすいんです。

 

Q:肘についてはどうですか?
A:一直線という事に尽きます。肩・肘・ターゲット・手首・顔、要は肩とターゲット、肩と顔、肘の間にターゲットが無いと駄目なんです。横から投げている感覚も一切取り払って、一直線に投げます。

 

Q:テイクバックについてはどうでしょうか?
A:テイクバックは、ほぼ0です。きっかけのようなものですね。手首で投げているだけなので、手首のスナップが使えるきっかけとしてテイクバックしている感じです。実際は2センチくらいですかね。

 

Q:リズムについては何かありますか?
A:リズムというのがダーツの中では一番大事というか、スタンダードの人は構えてからセットアップがあってユーミングがあって、と1・2・3というリズムがありますよね。僕は、何度も言うようにテイクバックが無いので1・2で投げる感じです。でも、それを無理に2で引こうとしても駄目ですし、引かずに1・2で前に離すのも駄目です。なのでこの「1・2」というリズムをすごく大事にしていますね。1で出来るだけユーミングを大きく取らないと、下の方に行ってしまうんです。ユーミングが小さくなるときっかけも出来ませんから、ユーミングを大きく取って手首の反動を使って投げる、そのリズムを大事にしています。

 

Q:ダーツの飛びと回転については、随分意識していらっしゃいますね?
A:そうですね。左回転をかけるという事を5年くらい前からやっていますが、回転がかかると直進性が増すので、ダーツが垂れないんです。リリースも、あと1センチ手前あるいは奥で放したらというのは、リズムもあると思いますが、出来ないと思うんです。左回転の良さというのは、勿論安定するというものもありますし、右に絞って左に出るので、親指の無くなった所がリリースポイントですから、毎回一緒の事が出来るんです。ダーツを離すのが早いという事もあります。

 

Q:確かにPDCや海外のダーツプレイヤーは、比較的早めにダーツを離しますね。回転については、ボードまで何回転させるかという事を意識しているような印象があります。
A:そうですね、僕も回転については「8回転半」などとすごく意識しています。海外の選手はどうか分かりませんが、多分僕のベストは8回転半だと思うんです。その辺りは計算してやっていますね。よく「教えてください」と言われますが、僕がリリースからボードまでの回転数を意識するという事まで教えられているとは思えません。ですが、そのポイントは重要だと思っています。
 多分、フィル・テイラーなどは毎回同じ回転数で投げているんじゃないかと思いますね。


Q:ダーツの飛びについて、やはり回転をかける事によって違うものなのでしょうか?
A:明らかに違いますね。直進性が増します。元来、無回転で飛ばすという事は出来ませんが、人差し指と親指でパッと離すように、極力無回転で投げると、全く飛びません。20を狙ってもブルの辺りまで落ちると思いますね。「回転力」というものも、ダーツの技術の内だと思います。飛びが良い悪いを差し置いても、毎回同じ事をするには、そこも必要になって来ると思います。

 

Q:そうとう研究しておられますね。
A:そうですね。海外のプレイヤーの記事をパソコンでコピーして翻訳機にかけるという事を結構やっています。

 

Q:最後に、浅田さんのスピリットについてお聞かせください。
A:難しいですね(笑)。会場に入った時がもう勝負なんです。「あ、ヤバい」とか「負けそう…」とか。朝は大事だと思います。優勝する時というのは、ロビンの時に「今日行けそう」などと思う人が多いと思うんですけれども、そういう人は大体上まで行くんですよ。トッププレイヤーが、意地やネームバリューで相手方が崩れてしまって行けるという事もある程度あると思いますが、やはりそれでは優勝は出来ません。朝イチにどれだけ自分のテンションが上がっていて、自分のダーツが把握出来ているかによると思うんです。
 弱っている所を奮い立たせる事もしていますし、準決勝くらいには音楽を聴いています。朝に全開で行って、準決勝くらいまで行けたら後はもう自分の好きな曲を聞いて、精神統一をしています。僕、音楽を聞いて泣いたりする事があるんですよ(笑)。朝のテンションそのままで準決勝まで行けました、音楽聞いて気分を高めました、そこで自分に感極まって試合をするというような感じですね。…変な人ですみません(笑)。

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