Special Person Interview

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SOFT DARTS 上達法 No.5 vol.85 2017年5月 「私が語るダーツの秘密」 知野 真澄

グリップについて 「真似はしたことがない」

初めてダーツを持った時の感覚を覚えていますか?
 あまり覚えてないんですが、最初はバレルが長めだったので持ちやすい様にフォーフィンガーでした。それからだんだんとバレルが短くなるにつれ、自然とスリーフィンガーに落ち着いていった感じです。

 

グリップは投げているうちにどんどん変わっていますか?
 大きく変わったのはフォーフィンガーからスリーフィンガーになったことですが、持ちやすいように持っていたら自然に変わっただけなので、意識して変えたことはないですね。微妙な変化はあると思うんですが、その時の感覚や体調に合わせているだけなので、自分では変化させてるつもりはないです。

 

他のプレイヤーのグリップを参考にすることはありますか?
 見たことはありますが真似することはないです。今まで大きく崩れたこともなかったので、このグリップが自分に合っているという自信があるんです。なので、誰かのグリップを参考にしたり真似をしたりすることはなかったです。

 

フィル・テイラーのグリップを見て「これが世界チャンピオンのグリップか」と真似てみるプレイヤーもいるようですが、そういうこともなかったですか?
 そうですね。僕が他のプレイヤーのグリップを見るようになったのは、自分の形がある程度出来上がっていた時点からなので、真似しずらかったというのがあるんです。どうしてもしっくりこなくて、やっぱり自分のグリップが一番というのが決定的でした。

 

毎週試合がありますが、しっくりこない日もありますよね。
 あります。そういう時はアップの時や試合の流れの中で微調整しているので、表から見たらわからない程度だと思います。

 

立ち方 「左に立っている」

ボードに対して立つ時はどのようなことに気を付けていますか?
 これも基本的なものをベースにその日の調子によって微調整を加えます。どうしても日によって身体の硬さやボードへの距離感が変わってくるので、そこに関しては柔軟に考えています。

 

最初に構えた時はボードに対して真ん中に立ちますか?
 僕はだいぶ左の方だと思います。

 

それはなぜですか?
 いろいろな要因があると思うんですが、一番はボードに対して右腕が正面にくるように、というのを基本的な立ち位置にしています。

 

加重配分はいかがですか?
 ほとんど右足にかけてます。投げてる時の足場の環境で多少の変化はあると思いますが、100パーセント近く右足です。

 

その時の左足というのはどういう意味があるのでしょうか?
 単純に心地のいい場所に置いているという感じです。バランスをとっていることは間違いないんですが、それをオートでやってるというのか、必ずここに置くというものではないです。
 まずボードに対して正面に立つように右足を決めます。その時左足は心地いい場所に置くので、スタンスを作る動作的には左足は最後になります。

 

基本的には左側に立つということですが、ゲームによっては動きながら投げる時もありますか?
 上に被ってしまった時は動きます。自分の目標が上に刺さって見えない時や、ぶつかったりはじかれたりするリスクを感じた時に、角度をつけて当たるリスクを回避するために立ち位置を変えます。

肘 「出来る限りのケア」

肘の位置についてはいかがでしょうか?
 肘は大事な部分ではあると思いますが、僕などちらかというとダーツを持ってる手の位置の方を大事にしてるんです。手の位置は肘より上の場所を基準に考えているので、結果的に肘も上になるという感じで、肘を基準には考えてないです。

 

いろいろなプレイヤーを見ている中で、知野選手は肘が柔らかい方だと思います。それは先天的なものに感じますが、どう思われますか?
 肘は褒められる部分の一つなので大事には思ってるんですが、肘を意識すると逆に硬くなってしまう傾向にあるんです。ですからそれよりも手の位置を安定させることを大事にして、そのまま心地よく投げられた時に結果的に肘が柔軟に稼働してくれるというイメージです。

 

長く投げているプレイヤーでは肘の故障が一番多いですが、何か特別なケアをしていますか?
 僕は見ての通り線が細いので、始めて5年くらいの時に肘に違和感を覚えたんです。それ以来定期的に整骨院で整体やマッサージをしたり、サポーターを使ったりしています。自分でもマッサージしますし、状態によって冷やしたり暖めたりと、出来る限りのケアを心がけてます。

テイクバック 「景色で確認」

テイクバックについてですが、始動は何で始めていますか?
 僕はどちらかというとリズムですね。手の位置を意識して的に向かって合わせた瞬間からリズムが始まるんです。そこから定位置に引いて来る感じです。

 

テイクバックの最終点はいつも同じですか?
 ほぼ同じだと思います。ただ完璧に一緒にしようとすると硬さにつながってしまうので、適度に微調整しています。ただ、「ここに」と決めている位置はあります。

 

例えば最後にフライトが顔に当たるまでとか、決めている場所があるのですか?
 当てている時もありましたけど、今は景色です。自分の視界の景色の中で「毎回ここに」という様に引いています。

 

それは感覚的に目で見えているわけですか?
 そうですね。特に試合では感覚を重視しています。練習や誰かに教える時などは、再確認のために位置を固定するようにしています。

スロー 「早く放す」

スローについてですが、ダーツを早く放したいか長く持っていたいかだと、どちらですか?
 基本的には早く放すパターンだと思います。早くというのも、目標に対して放さなくてはならない場所に対して放してるイメージです。

 

放す場所がきっちり自分の頭の中にあるということですね。
 はい。これも景色の中にある一連の動作なので、その景色の中で作り上げているし、あとは感覚やタイミングに委ねている部分もあります。要は入ってるダーツに対して「今はここなんだな。じゃあこれを続けよう」という感じです。

 

ずっとブルを狙い続けるならフォームも固定して投げ続ければいいわけですが、例えば20の次に19を狙うというような場合の対処法はどうしていますか?
 基本動作の中では腰を変化させます。腰から上は固定したまま腰の位置を動かすんです。

 

腰から上を前に倒したり戻したりということですか?
 そうです。お辞儀の動作ですね。応急処置として肘の高さを変えたりすることもありますが、一番は腰で変化させます。そこから微調整を加えて違う目標を狙います。

 

知野選手のフォームは手がきれいに伸びていますが、それは意識してきたことですか?
 僕がダーツを始めた頃は手を真っ直ぐ伸ばすことが一般的でしたよね。「真っ直ぐ引いてしっかり手を伸ばしなさい」というのを周りから教わったので、自然とそうなったというのもあると思います。ただ、最初から手は伸びてた方だと思うので、手を伸ばすということが身体に合っていたんだと思います。

 

手を伸ばす最終点は決めていますか?
 決めてないです。一番大事なのがリリースで、リリースに対しての答えがフォロースルーであるという考えなので、フォロースルーに対してリリースを変化させるようなことはないです。いいダーツが打てた時のフォロースルーを後から確認する形になります。

 

リズム 「その時に応じて」

リズムについてはいかがですか?
 リズムは遅い方がいいのか早い方がいいのかわからないですが、僕の場合は状況に応じて変化してます。自分でも一概にこのテンポが良いと言うのはなくて、まずは今自分が心地いいと感じるリズムがベストです。早すぎれば雑になってしまいますし、遅すぎれば身体を維持する体力や正確さが必要以上に求められてきます。その時によってちょうどいいリズムがあると思うので、上手くそれに乗れるといいですね。
 試合の時などは気持ちに任せることが多いです。イケイケの時だったらある程度早く、慎重さが必要な場面ではゆったりというように、慎重で正確さを求めるのか勢いで早さを求めるのかを使い分けています。

 

すごくゆっくり投げるプレイヤーもいますが、そういう相手との対戦はいかがですか?
 もともとは苦手でした。待っている間に自分のリズムを保つのが難しくて、こちらのペースを乱されることがありました。でも対戦を重ねるうちに慣れていったのと、そういうダーツに対して「すごいな」と思う気持ちが出てきたんです。「こんなに遅いダーツ、自分は投げられないな」と。
 最近では相手が投げている間の待ち方にも慣れて来たので、苦手というよりは「当たらなかったらラッキー」くらいにまで克服してきました。

ダーツの飛び 「するどく真っすぐ」

では、ダーツの飛びについてはいかがでしょうか?
 気持ちよく飛んで行ってくれるとやっぱり楽しいと思うのですが、「飛びを良くする=入るではない」というのが今の僕の答えです。
 みなさんそれぞれの飛びがあるだろうし、いろいろな考え方があると思います。僕が思うのは、例えばダーツが暴れて飛んであまりきれいじゃなかったとしても、ダーツに芸術点はないということです。それよりも毎回安定して同じ飛びをすることが大事で、それが見ていてきれいか汚いかはあまり関係ないと思うんです。あまりに暴れて刺さらないというのは弱点になってしまうので良くないですが、毎回同じ挙動をしていてちゃんと刺さっていれば問題はないと考えています。

 

続いて軌跡についてですが、ご自分のダーツの軌跡はどのように感じていますか?
 軌跡に関しては以前から、するどく直線的にと捉えていました。だんだんと飛び方が変わってきた部分はありますが、もともと直線に近かったものがより直線になっているだけなので、感覚はほぼ変わっていないです。
 ダーツが上手で映像にもよく登場するのは、ダーツ歴13〜14年のプレイヤーが多いと思うんです。当時の投げ方はやや極端で、みんなそれに倣ってるような気がしますね。もちろん大事な部分は多いですが、あまり気にしすぎるのも良くないんじゃないかという気持ちも正直あります。もっと自由度が増してくると、いろんな飛び方のプレイヤーも増えてくるんじゃないでしょうか。僕としては投げ始めた頃の教えの通り、するどく真っすぐにと思っています。

練習方法 「その日に合わせて」

練習方法について教えてください。
 今は20トリプルがメインの試合に主に出場しているので、20トリプルの練習をしています。昔やっていたブルの練習を20に置き換えた感じでカウントアップやゼロワンをやります。
 ハードで練習する時はシングル、ダブル問わずローテーションをします。調子が良ければ難易度を上げていったりと、その日の調子に合わせて投げます。練習内容としてはとてもシンプルだと思います。だれか練習相手がいる時はクリケットをしたりして、対戦しながら試合の流れや感覚を掴むようにしています。

 

スピリットについて 「負けず嫌い」

スピリットについてはいかがでしょうか?
 最初は「勝ちたい」「あの人に勝ちたい!」「優勝したい」でした。今でも「勝負に勝ちたい」という一言につきると思います。それは大会であったり記録であったりいろいろですが、とにかくもともとが負けず嫌いなんだと思います。それが自分の活力で、ダーツを練習していく上でも生活していくためにも、何よりも大事な部分です。

最後にひとこと 「応援ありがとう」

改めて今までのご自分を振り返ってどのように思いますか?
 「本当にまさかここまで……」という感じです(笑)。学生を辞めてダーツを本気でやると宣言した当初は、いろいろな人に反対されました。だから逆に「やってやる!」という気持ちがあったんだと思います。今改めて考えると「よくやったな」という気持ちです(笑)。
 今は若いプレイヤーもたくさんいるし、中学生や高校生、早い子は小学生でもダーツに触れる機会があると思います。そういう子達が同じことをしようとしたら「もっと他のこともやれば?」「いろんなことやった方が役に立つんじゃない?」って言うだろうと思うくらい、自分の選んだ道は特殊だったと思います。
 反対もありましたが、逆に応援してくれる人もたくさんいました。当時の僕はダーツプレイヤーとしては異質だったので、良く見られた部分もあると思いますが、得られたものは大きいです。周りから良いものを多く与えられてきたプレイヤーの一人じゃないかと思うので、ダーツにはとても感謝しています。いろいろありましたが、トータルで考えると良かったと思っています。

 

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