From IGARASHI

From IGARASHI Indexへ戻る

igarashi02

No.2 2012年11月 イップス論

イップス論とはイップスを通じた技術論です!

 前号より始まりました「イップス論」ですが、難しい言葉の連続でご理解頂けないかもしれません…が、まずは知って頂きたいことはイップスを発症する原因はメンタルでも病気でも無くあくまでも「技術論」だということです。そしてイップスを大小発症している自覚のあるプレイヤーさんの悩みは「見た目」ではわからず、脳と身体の剥離を感じ「気持ち悪い…」「わからない…」状態になっているのです。この状況は上級・中級・初級に関わらず起こるものと思います。

 

イップスは上級中級初級に関わらず起こります!

 一般的にイップスは上級者に起こるものと思われていますが多分そうではありません。上級者の方は高レベルの経験値に対し支障をきたした「変化」が客観的に見えやすいことがイップス症状が多いと思われる要因だと思います。初級者の方は経験値の浅さから感覚的に「こんなもの」「単なる下手くそ」「向いていない」と自己判断し、実際自分自身で「コントロール」している感覚にならず馴染む前に終わっている方が多くいらっしゃるように思います。ちなみに私のイップス定義は大小問わず脳と身体の不整合、即ち意志に反した行動の全てとします。

 

イップスの最大の敵はプレッシャーではない!

 真面目で向上心のある方がイップスになると一般的には言われており、それらを総評して「精神論」と位置付けられるのが一番の要因だと思います。私の見方は違います。「結果ギャップ」の許容範囲が少ない運動行動の競技(1cmでも違えば結果が天と地の差が出る競技)で必勝のための向上心により「間違った技術論」を身に着けやすいことがイップスを誘発しているのだと推察しています。もちろん精神面により技術力は上げ下げするのはもちろんですが、単に成功不成功という結果ではなくイップスは特にプレッシャーを感じず気軽な環境で気の知れた仲間と遊んでいても「自分の身体が言う事を聞いてくれない」という状況状態にあるのです。
 真面目だからイップスになる?努力しすぎだから?努力してないから?成功願望が強すぎるから?失敗を恐れているから?どういう感情を持とうがイップスになる方法論さえ取らなければイップスにはなりません!むしろプレッシャーを局面で感じない選手は皆無と思います。プレッシャーに勝つか負けるかは、その個人の持つ「技術力」に対する失敗の「許容範囲」の問題なのです。

 

イップス発症スポーツの共通点とは?

 イップスになる競技は様々でゴルフを代表に野球・卓球・テニス・弓道・アーチェリー・ビリヤードなどがあり基本的に「道具」を使うという共通点がまず浮かびあがります(厳密には道具を使わなくてもその症状は起こります)。
 イップスの特徴で卓球やテニスのイップスはフォアハンド時に症状が出てバックハンド時には発症せず更にはランニングボレーより「足が止まった」状態で簡単なボールほどイップスになり、野球の送球イップスは主に内野手がなり外野手は比較的少ない傾向となりキャッチャー(捕手)がピッチャー(投手)への送球で症状が出ることが多く報告され、投球動作で「同じ形」がイップス症状にはあるそうです。弓道には「はやけ(射るつもりがないのに矢を引ききる前に射ってしまう症状)」「びく(意思に反して射ってしまいそうになるのを慌てて思い止まる症状)」「もたれ(矢を引ききったところで離せなく症状)」アーチェリーでは「スナップリリース(はやけ)」「フリージング(もたれ)」「フリンチング(びく)」というイップスになり、まずは「はやけ」を発症するという特徴がありダーツのイップスと非常に似ていると感じました。

•野球送球イップスには「(腕の形)同じ形が存在するらしい」
•弓道のイップスは「はやけ」が問題となっている
•卓球イップスはフォアハンドに出てバックハンドに出ない
•下半身が止まっている、動かない状況。

 前記4項目の特徴が主で、これら特徴を考慮しダーツのイップス症状の方を見させて頂き、解剖学的に照らし合わせた結果私なりに結論を得ました!

 

イップスは回内と背屈そして指の使い方で起こります!

 その前にイップス症状が解明されない要因の一つとして「固まってしまう」症状に着目してしまう点が大いにあると思います。私も初めの半年くらいは「手が出ない」「固まってしまう」等のキーワードから、所謂筋肉を(曲げたまま)止めている「屈筋(くっきん)」を疑っていましたが正直何の解明にもなりませんでした。
 それからダーツで「テイクバック」が出来ない「止まれない」という症状を見つけ、これに弓道の「はやけ」の症状、更には卓球イップスのフォアハンドに出てバックハンドに出ないという流れを考えました。導き出した答えは、まず前腕の「回内(かいない)」という動きが入ること、そして腕が止まる前に「腕が出てしまう」という症状が出ているということです。一番重度の「固まってしまう」イップス症状は、前に前にと腕が勝手に投げようとする症状自体を「止めている」行為なのです。

 

イップスは解剖学で説明できます!

 ダーツでは「真っ直ぐ」を意識し掌(てのひら)を正面に向け「回内(かいない)」を強くする傾向にあります。この回内運動をすると勝手に促されるのが「背屈(はいくつ)」という手首を後ろ側に反り返す運動がセットでついてきます。これは筋肉の配置で回内運動を促す「円回内筋(えんかいないきん)」の隣に背屈を促す「手根伸筋(しゅこんしんきん)」があり影響し合ってしまうからです。そしてこの影響しあう状況が「大問題」なのです。

 

肘関節を曲げながら伸ばすことはできますか?

 何故大問題かといいますと、支配神経(脳から命令系統)が別ラインだということです。筋肉は大まかに「曲げる」という動きと「伸ばす」という二つの動きに分類されそれぞれに神経経路が存在し、腕神経叢(わんしんけいそう)で主に曲げるという動作に対し働くのが「正中神経(せいちゅう)」「尺骨神経(しゃっこつ)」の二つ、伸ばすという動作に対しては「橈骨神経(とうこつ)」で制御されます。
 前腕には主に三本の神経が通っておりこの三本の神経で腕に関わる動きの全てをコントロールしています(厳密には4本の神経)。そもそも器用に思える腕や指など動作によっては思うほど言う事を聞いてくれません。
 この神経回路にイップスの大元の原因がありイップスになる競技の全てに、この神経回路の混乱を呼ぶ「動き」が複合的に入っているのです。混乱とは基本的に神経は同時に働くことを得意とせず、必ず「どちらか(曲げるか伸ばす)」の運動に偏ります(簡単に言えば肘を「曲げながら伸ばす」ことはできないはずです。
 曲げるときには「曲げる神経と筋肉」を使い、伸ばすときには「伸ばす神経と筋肉」を使うのです)。この本来同時には起こらない動作(曲げる・伸ばす)が前腕回内時と指には起こってしまうのです!
 この神経の仕組みと筋肉・回内動作が可能な骨格の構造がイップスの原因なのです!
※神経等の話は分かりやすくするため「おおまかに」説明しています。

 

「前腕」の伸筋VS屈筋がイップスの構造

 イップスは誰にでも起こります!特にダーツはすでにイップスの気(け)を持ってプレイされているプレイヤーさんが殆どです。前回にも書きましたが、合気道の技の殆どが「前腕」の骨格・筋肉・神経の特徴を利用したもので、手首と前腕を制して相手の身体自体を制御してしまいます!この制御する形がダーツのフォームにもあるのです!
 イップスになる原因はまず前腕の「回内」を強く意識することで手首が「背屈」してしまうことが大きな原因で、さらには指の「伸ばす」を促す「総指伸筋(そうししんきん)」のわずかな動きで脳からの指令は自分の「意志」に関わらず「伸ばす」「投げる」「押す」「前に」と言ったキーワードが身体を支配していきます。
 つまりイップスの症状を発症している身体の中で起こっている状態は、「前腕」の伸筋VS屈筋(もしくは橈骨神経VS正中神経)の戦いが巻き起こり、曲げると同時に伸ばすという動きが顔を覗かせるとイップスが起こるのです!

 

 

間違った「今まで」の技術論とは何か?

 イップスは回内と背屈そして指の使い方で起こります!故にこれらを促す「間違った技術論」は弊害をもたらすだけなのです!「脳」VS「不整合の意志」では意志が負けてしまいます。運動は、脳や神経に沿った形で行われなければ整合性はつかないのです!すなわち脳と意志の「合致」が技術論には必要なのです!
 次号ではその自分自身でロックをかけてしまう「間違った技術論」とは何か?イップスの対処法をご紹介させて頂こうと思っております。

 また疑問点などございましたらASUKADARTSウェブサイトお問合せなどで承っておりますのでお気軽にご質問ください。

ASUKA DARTS(アスカダーツ) よろしくお願いいたします
ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ
ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ
dartshive target fareast hard dartshive dartshive dartshive dartshive dartshive dartshive dartshive MONSTER BARRELS DESIGN
▲PAGETOP