From IGARASHI

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イップス論、igarashi12

No.16 2015年3月 グリップを制する者がダーツを制す

 二月横浜でソフトダーツプロツアーJAPAN「最終戦」とPERFECT「開幕戦」が開催され苦しい一年の終わりと始まりが交差した一日でもありました。本当に運営される団体そして選手は大変だと思います。
 一年間ツアーに参戦しようと思えば費用が莫大にかかりそれだけでなく時間と言う最大の経費を支払わなければならないのです。特に女子は男子と同じ経費で賞金は少なくなり非常に弱い立場となっています。もしメディア戦略を考えるなら女子プレイヤーの協力は必須です。私は男子の賞金を減らしてでも女子の賞金は増やすべきだと考えています(汗)。

 

誰でもイップス症状を経験している
 ダーツ運動の苦しさとは何でしょうか?それは自分自身の「腕が思い通りにならない」事です。
 所謂「イップス」という症状は皆さんご存知だと思います。私のイップス症状の定義は「意図通りに身体を動かせない」全てです。トッププレイヤーとは言えイップス症状は出ています。100投に1投とか50投に1投とか頻度は少ないにしてもその症状は明らかに出ています。


単一のフォームを目指してはいけない
 多くのプレイヤーの皆さんが「同じ変わらないフォーム」を目指されていると思います。しかし所謂トッププレイヤー達は本当にいつも同じフォームで投げているのでしょうか?1ラウンド3本の矢を投げるのにそのたった3本に対しても「同じテイクバック」「同じフォロースルー」「同じリズム」で投げられているのでしょうか?答えは否です。私の見立てではフィル・テイラーでさえ1セット三本の矢を投げるだけでもリズムが変わり「腕が勝手に出ていってしまう」徴候が見受けられます。そして根本的なフォームもどんどんリニューアルし変遷を辿っているのです。

 

特にフォロースルーは拘ってもしようがない
 ダーツは的にコントロールする競技です。コントロール性を重視するが故に「同じ」というキーワードに囚われていく傾向にあると思いますが、「同じ」というキーワードは全て忘れて頂いた方が良いと思います。
 同じ事を心がけようとし再現性を高め「セットアップ」「テイクバック」「フォロースルー」を同じようにしようとしても中々思い通りにはならず目的は手に入らないと思います。前回コラム
でも書いていますが、ダーツ運動にしてもどんなスポーツにしても練習量や積み重ね「だけ」では決して上手くはなりません。逆に練習すればするほど下手になっていく可能性もあるのです。技術力はあくまでもコツを掴まなくてはならず、いくら練習量が多くても同じ事の繰り返しだけでは何も変わらないのです…。
 ダーツはやり始めて間もなく上手になる方が沢山います。逆にトップまで駆け上がった選手が見る影もなくSAあった技術がCにまで下がる事は珍しい事ではなく、技術を安定させ長年活躍されているプレイヤーさんは極僅かだと思います。この技術的に上手くいくか否かの最大の焦点は「指」です。所謂グリップに全ての鍵があるのです!

 

グリップを制する者がダーツを制す
 ダーツ運動にしてもその他道具を扱うスポーツにしても指が非常に重要になります。所謂イップス症状を発症するスポーツは道具を指で扱うスポーツです。もっと言えば指で道具を扱う動作であれば何にでもイップス症状が現れる可能性があるのです。(昔政治家汚職事件に際し証人喚問宣誓書に署名する際に手が震え書けない様が全国放送された事もあり、字を書くという動作にも不整合は当然起こるのです。)

 

特に中指の取扱いが大事
 指に関わる筋肉は約20。その全てが前腕部(肘から指にかけて)にあり、身体全体に対する影響は多大で、合気道等武術の技ではこの指筋肉のひしめく前腕部を制御し投げ飛ばしたり抑え込んだりする技があるのです。
 特に「中指」は重要でグリップを作る上で全てと言っても過言ではありません。この中指の取扱いで身体の使い方全てが変わり良くも悪くも影響するのです。技術論で下半身やその他のアプローチも結果指の最適化を図るためのものであり指の「グリップ圧」が変わらなければ何の変化もなく終わってしまうのです。

 

形よりも強弱
 これはグリップの形に言及するものではなく、あくまでも出力の問題なのです。故にフォームも何も変えていないのに調子が悪くなったり逆に良くなったりする事があるのだと思います。よく本番になると本来の調子が出せないという方がいらっしゃると思いますが、それも指のグリップ圧の問題が大きいのです。


身体には高性能なシステムが構築されている
 身体のシステムは脳を中心に神経を広げたネットワークによって成されています。自分の意思よりも先に身体に対する負担を考え、前もった予測値で判断されます。人間の素晴らしい機能として「立っていられる」という機能があります。立っているという動作は全身に行き届いた神経システムによる筋肉の制御により行っているもので、自然に行っている動作はオートで管理されているのです。
 イップス症状というのはこの管理されたシステムが誤動作と感知したものに対する反応です。この誤動作と判断する基準は「出力の強弱」です。当然強すぎる時に身体の制御システムが働くようになっており、この誤動作を検知するシステムが多く導入されているのが腕なのです。この誤動作を検知した時に起こる不随意の動作が「反射」と言われるもので、膝蓋腱反射(しつがいけんはんしゃ)と言われる脚気(かっけ)のテストで膝下を叩き反応を見る事は皆さんもご存じだと思います。
 ちなみに健康な方が反応を示し意志とは別に勝手に足がブラーンと動いてしまいます。要はイップス症状も同じことで腕に脚気テストと同じような徴候がいくらでも起こるような仕組みになっているのであって、何ら不思議な事ではないのです。

 

ミスショットを減らすのではなく許容範囲を広げる
 トッププレイヤーさんもミスショットを多くしています。しかし的は捕らえています。この「ミスショットの許容範囲の差」が明暗を分けているのです。
同じ事を目指しているのに出来ない、同じ事をしているのに結果が違うのはたかが中指一本の仕業なのかもしれません…。

ASUKA DARTS(アスカダーツ) よろしくお願いいたします
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