From IGARASHI

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イップス論、五十嵐 信一,ASUKA DARTS

No.25 2016年9月 運動技術で一番重要なのが「トップ」

無意識に腕は勝手に動く
 ダーツ運動は単純に難しいと思います。イップス症状を発症するスポーツ・運動の中で一番イップス症状が多いのは間違いなくダーツです。それはメンタルスポーツ故にプレッシャーを一番感じるからという精神性が原因ではなく、あくまでも姿勢や身体の使い方が、イップス症状を発症する原因なのです。
 私はダーツ以外の競技のPCLでも運動技術論の全ては「トップ」にあると話しています。しかしダーツ運動では、このトップを作るという単純な事だけでは足らない理由があるのです!それはダーツ運動に「腕が勝手に動く」という不可解な現象があり、テイクバックに対する阻害要因が解剖学上あるという事です。しかもこの腕が勝手に動く(もしくは「勝手に投げる」)現象を無自覚でいる方が半数以上なのです…。
 要はダーツ運動を自分の意思で行えない方が、私の感覚では7割から8割(私は「腕が出る属」と呼んでいます)いらっしゃるのです。ダーツイップスでは定番の腕の出ないイップスは、実は腕が出ないのではなく、「腕が異常に出ようとしている様」だという事を知って頂く事で、実は改善して行くのです!

 

指の「利き」はセットアップ次第
 ダーツ運動は大きく分けて「セットア
ップ」|「テイクバック」|「トップ」|「フォロー」|「リリース」|「フォロースルー」に分別する事が出来ると思います。他競技では「トップ」を作る意識を高める事で結果が変わり、当然技術向上が見込めます。
 しかしダーツ運動は「テイクバックが苦手になってしまう」解剖学的な理由が存在するので、それを是正するために「セットアップ」も重要な要素になってきます。
 指の利きが悪くなり、モヤモヤしたままグリップが出来なくなってしまう「グリップイップス」の原因の一つはセットアップのやり方です。逆手から利き手に持ちかえる「瞬間」の中指の使い方一つで、親指と人差し指は「利かなく」なります。

 

テイクバックは難しい
 「テイクバック」これがダーツ運動一番の難敵です。テイクバックするための「屈曲運動」よりも「伸展運動」がどうしても優位に働いてしまう解剖学上の理由があり、どうしても腕は「勝手に伸びようと」してしまいます。
 実はこの勝手に伸びようとする腕のタイミングを取り入れ、(無意識に)ダーツフォームに組み込んでいる方が多くいますが、こういう方は本番に弱く、緊張の場面で結果を残す事が中々出来ず、そして絶好調と感じた傍から絶不調が待っているのです。そしてこの腕が勝手に出る現象が、ありとあらゆるイップス症状の根本なのです!

 

運動技術で一番重要なのが「トップ」
 ダーツに限らず、あらゆるスポーツ・運動において重要な技術論が「トップ」です。トップとは運動の切り返し点で、曲げる運動から伸ばす運動に切り替わる点で、ダーツ運動にとってはテイクバック「まで」とテイクバック「から」が混じる点の事です。
 もしくは「軸」を作る点で、力を伝える為には「関節」が緩むのではなく「力」を持たせる、すなわちテイクバック最下点で軸を作り「力を感じる」事が重要なのです。私が主宰するPCLで一番練習するのがトップ作りで、一言で言うと「タメ」「間」もしくは「ゾーン」と呼ばれる感覚もこのトップによって作られるのです!
 しかしダーツ技術論ではこのトップを作らず、素通りさせるような考え方が横行しています。これはダーツイップス改善策としての「間違った技術論」の一つで、トップを作らず素通りさせる事で様々なイップス症状を発症させてしまうのです。しかしこのトップを作ろうとしても中々手に入りません。それは解剖学上「トップを作る前に、勝手に腕が出てしまう」からです。
 故にトップを作る為にも、腕が勝手に出てしまう徴候を知り、逆に「腕を止める術」を得た者からダーツ技術が向上していくのです。

フォロースルーは無視
 リリースは当然ながら重要になります。これは物理的に的に向かっていくベクトル次第で、的中するか否か決まるのは当然だと思います。故にダーツはリリースから逆算してフォームやグリップを決める必要があると思います。
 ちなみにフォロースルーを言及する事が多々ありますが、フォロースルー「だけ」を切り抜いて考えても良い結果にならないどころか、悪化する可能性が高いと思います。私の経験上「払い投げ」の方が「振り投げ」に変えようとするとイップス症状になる傾向があります。
 後はフォロースルーで「腕を真っ直ぐ」とか「狙った的に指を伸ばす」等の技術論はダーツ運動最大の間違いで、力を伝える為には真っ直ぐより、(右利きの場合)フォロースルーの腕は右側に出て、人差し指は右を指さなくてはならないのです。
 今回は説明を省きますがリリースとは人差し指の抜き方もしくは離し方です。一番問題が出るのがリリース時の手離れで、手離れ次第でダーツは変わります。親指が先にバレルから離れ、人差し指(もしくは中指)が残れば思わしくない結果が出てしまうのは当然なのですが、この原因も腕が勝手に伸びてしまいトップが(普段より)浅くなる事で、リリースポイントが普段よりも遅くなってしまう事により起こるのです。
 フォロースルーとは事後の事象であくまでも結果です。当然フォームの答え合わせになり重要ではありますが、フォロースルーはリリースに依存し、リリースはトップに依存するので、トップを上手く作れない状態のまま、フォロースルーだけ試行錯誤しても技術的にはおかしくなってしまうばかりなのです。


リズム投げ・テンポ良くはダメ
 ダーツ運動には、やりたくないにも関わらず「〇〇してしまう」現象が沢山あります。肘が下がってしまうとか、その延長戦上にイップス症状があるわけなのですが、いわゆる「癖」は意思だけでは改善しません!
 それは身体機能により身体が求めてしまう行動なのです。上達したいがために、自分のフォーム要素にとって、必要だった癖を排除しようとして壊れる方が後を絶ちません。あなたのフォームで必要なのは「自分で自分の身体をコントロール出来ているのか?いないのか?」です。身体はよく乗っ取られます。自分の意思が全く通用しない状態に乗っ取られるのです…。ちなみにテンポよくとか、リズム投げは身体が乗っ取られる筆頭の考え方です。もう少し詳しく言うとリズム・テンポが速くなると身体は自分の意思とは別で動きます。
 身体はそういう仕組みにあり、残念ながら日本人はあまり欧米人の真似をしない方が良い可能性があります。身体のバランス機能は身長・体重・手足の長さによって変わります。
 このバランス機能が正に「勝手」に起こり、自分の意思とは関係のない機能なのです。この辺はまた詳しく本コラムで書くように致します。

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