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芹澤 甚太、l-style社長

No.12 2015年1月 海外戦の問題と攻略!

 Lーstyle代表の芹澤甚太です、本年もよろしくお願いいたします。

 今年のスタートは早くて、1月2日に斉吾選手と共に日本を出発、12時間以上かかりましたが時差のため2日にはイギリスのロンドンに到着しました。
 今回行ってきたLakeside(BDOワールドチャンピオンシップ)がどんな大会か簡単に説明します。とりあえず1000人近い観客が55ポンド(約1万円)のチケットを買って良い席を取るために開場前から100人以上が並ぶというイギリスで人気の大会です。国営放送のBBC TWOで全国放送されるのでみんなコスプレをしたりギャンブルしたりと過激な盛り上がり様です。賞金は優勝10万ポンド(約1800万円)と大きくて一回戦で負けても出演料として2000ポンド(約36万円)が支給されます。つまりこの大会に参加できるだけでとても名誉ある事だし、チャンピオンは国民的英雄になるのです。

 斉吾選手の結果から話しますと残念ながら初戦で敗退、やはり1年目から活躍できるほど甘くはないと言う事が分かりました。しかし同時に色々と出来ることも分かりましたので今回学んだことをお話ししていきます。

 斉吾選手も年末より注意はしていたものの体調を崩し万全ではない状態でした。まずは調整しなければと、選手との対戦というよりは一人調整ばかりになってしまいました。それとこのような大舞台は昨年末の村松治樹選手同様で一発勝負が多いです。飛行機に12時間以上も乗って一日がかりで移動してそこの環境や時差を克服して、その中でダーツ感を取り戻さなければなりません。そしていきなりゲームに入ってハイパフォーマンスをしなければならないのです。
 私たちサポーターもそこらへんをもっと先読みして対戦練習の交渉などすればよかったと後悔しています。後は環境の対応力が大事だとわかりました。試合前に選手紹介で時間を取られたりサインを頼まれたり取材されたりと、中々自分のペースを作れません。しかしこれは他の選手も同じことなのでどれだけ環境に強いかが大事になります。試合も決まった時間に始まるわけでもなく前の選手が早いか遅いかにも左右されます。
 あとは会場の雰囲気も過激に緊張するのは当たり前ですが、それ以上に日本のプレイヤーは騒がしい応援合戦に慣れていません。会場では3投の間静かにしてくれる等、甘いことはなく、悪いプレーにはブーイングもあります。観客は飲みながら賭けをしたりして観戦を楽しんでいるので見ている方はとても楽しいですが、選手としてはホントに実力を出すのが難しいです。

 その他、凄いなというか素敵だなと思ったのは負けた方の選手の態度です。負けて悔しいとは思いますがそんなことは少しも感じさせません。それどころか相手をたたえてかっこよく去っていきます。それはバックヤードに入っても一緒で、観客が見ていなくても変わらず紳士でした。これがプロ意識というのでしょうか。もちろん普段の大会など見ていると不機嫌になったりあからさまに態度に表わしたりする選手もいますが世界のトップクラスになると違いました。
 勝負の世界では負けて不機嫌になる人は全く怖くないというか底が見えてしまいます。これはギャンブルの時の自分も同じです。いつも負けすぎて泣きわめいていますがその姿は最悪です。これからは世界のトッププレイヤーを見習ってクールでカッコよくしなければならないと強く思いました。

 それと海外で戦うには最低限のコミュニケーションがとれるくらいの英語力があると有利です。壇上では誰も助けてくれないので、トラブルが起きた時などまったく英語が分からないと不安になってしまいます。今回は斉吾さんと英会話を頑張る約束をしました。前に治樹選手とも約束したのでこれで英会話のライバルが二人になりました。

 失敗は前日の勝利祈願に行った場所にもありました。これは完全に私のミスなのですが、斉吾選手があまりに調子悪そうなので神頼みをしようとロンドンの町に教会を探しに出ました。ロンドンの町はどこを見てもカッコイイです。その中でもひときわご利益のありそうな建物が目に入ってきました。 それはテレビでもよく見る時計台が象徴的なビックベンというロンドンの観光名所です。ここで斉吾さんの勝利祈願をすることに決めたのですが、みんなでチケットを買って列に並ぶと空港なみのセキュリティー?
 そうです知っている方はいると思いますがビックベンとはイギリスの国会議事堂だったのです。今更後には引けず斉吾さんには中に教会みたいなのがあるからと言い聞かせ、警備員さんに聞いてみましたが「ない」と即答。やっぱりね、と思いましたが言えませんので、中にあった女神さま的な銅像に、「これに拝んでみましょう!」と元気よく言ってみんなで手を合わせました。まあとても歴史的な建造物で是非観光の際は見物しに行ってもらいたいですが、結論お祈りするところもなくて、勝つためにお祈りしましたがご利益もなかったと言う事で、お参りするなら教会に行った方がよいと言う事が分かりました。
 色々勉強になった今回の旅、結果こそ出なかったですが来れてよかったです。これが未来のスーパープレイヤーになるための試練で、斉吾選手も治樹選手もこの経験を武器に今年もさらに強くなる事でしょう。
 彼らはまだまだ力を出し切れていません。これからの彼らのプレイに期待するとともに今後の彼らやその他海外に挑戦しようとするプレイヤーを全力で応援していこうと思っていますので是非皆さんも応援してあげて下さい。
 そして見てきたLakesideの出場選手はみんなダーツを楽しんでいました。ダーツの基本は楽しむ事なのだと改めて知り、それが強さの秘訣なのかもしれません。そして主催者、カメラマン、観客、そしてプレイヤーが一丸となって盛り上げる、こんな素敵な大会を日本でも見られる日が来るように努力したいと思いました
 2015年皆さんもダーツを楽しみましょう!。あ、斉吾さん教会と国会議事堂間違えてごめんね~…。

L-style よろしくお願いいたします

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