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No.8 2013年1月 ダーツの二極化

 最近本当にこの話題を聞かれるんですよね、「ダーツとお酒の関係」。
 選手が大会へ出る時の「関係」だったり、大会自体のルールに関しての「関係」、実際にダーツを上達させるときの「関係」と様々な角度からの両者の関係性と「あるべき姿」を質問されます。
 普段、お酒を全く飲まない僕に聞く事でもないんでしょうが(笑)、お酒を飲まない僕だからこそ感じている、「関係」について話して行きたいと思います。

 まず始めに、イギリス発祥からの「ダーツとお酒の関係」を背景に置きながら、日本国内で、ここ10年程の両者の関係の変遷を辿ると見えてきます。
 そもそも現在の様に「ダーツ専門店」的な店作りをしたダーツショップだったり、何十台も台位を並べて営業する所謂「投げ場」と呼ばれる大型店舗形態、漫画喫茶等の集合アミューズメント施設で設置されているような形態がほぼない状態で、「スナック」や「バー」及び小~中規模の飲食店にディーラーさんが営業して導入していく方法から、ダーツというビジネスは広がったわけです。
 ビリヤード場等には導入されていたとしても、ダーツの楽しさを伝えたり一緒にプレイしたりするスタッフが少なかったので、この小規模飲食店への導入というのは、爆発的にダーツプレイヤーを増やす起爆剤になった。
 こうなると、導入店舗自体が「お酒」を主として扱っているわけですから、「お酒を飲みながらダーツを楽しむ」という図式が当たり前で、現在増加している「お酒を飲まずにダーツを楽しむ」という客層はマイノリティだったんですね。

 関東圏に限って言いますと、このダーツバーの火をつけたのは「渋谷・Bee」で間違いないでしょう。
 当時だと驚くほどのスペースに10台以上のダーツマシンを設置し、ダーツ人口を劇的に増やす事になったと。これが追い風となって、元々ダーツコミュニティが成立していた六本木が注目されて、県をはさみますが古くからのダーツ大国(今では元気なくなりましたけど)横浜等が、量産される新しいダーツプレイヤー達に注目されていく流れに。
 この頃のダーツプレイヤーは夜中まで遊んでも問題のない「業界人」が本当に多かったですねぇ。まぁ自分を含めて怪しい職業の人が多かった(笑)。
 ダーツが導入されたお陰で、全国各地のバー等のお酒の売上が飛躍的に伸びた店舗が多く出てきた訳ですから、酒販メーカーも注目し、ダーツバーの乱立時代が始まったときくらいから、ダーツバーとの強いスポンサード関係が出来上がった。
 まぁ、大きく分ければ新店舗への様々なサービスから、大会でのビール等の現物支給。場合によっては現金としてスポンサードするという状態が増え始めた時代ですね。
 この頃のダーツバーというのは、最近ダーツを始めた人では想像つかないくらいに盛り上がっていたんです。
 通常のバー及び小規模の飲食形態よりも、「ダーツバー」「ダーツカフェ」と謳えば集客数が違った訳ですからオーナーは当然のこと、その店舗に卸している酒屋さんも様々なメリットを用意してビジネスに繋げようとするのは鉄則ですよね。
 これが「第一次ダーツバブル」だったんでしょうねぇ、毎日の様にダーツバーをハシゴして…なんていう時代です。
 この背景から「お酒をあまり飲まない=普段飲み屋に近づかない」僕のようなプレイヤーは稀な存在だったので、よほど偶然的な関わりがないとダーツに出会うというのは難しい時代だった。
 お酒を飲める人達は何でも飲めますけど、お酒を飲めない人は選択肢が「ノンアルコールでないとダメ」な訳ですから、それを利用して一時期は一部のお酒よりもノンアルコールの値段を高く出しているお店もあったくらいです(笑)。
 補足ですが、この頃にあるダーツマシンメーカーがダーツプレイヤーの喫煙率を調査したところ85%という驚愕の数字だったそうです。

 徐々に大会規模が大きくなり、プロ組織も設立されてきた流れで、「一般企業のスポンサー獲得」という目的が出てきた訳ですけど、道路交通法の問題やイメージの問題から、「ダーツ=お酒」という結びつきが強い印象から、一般企業のスポンサードにも限りが出てきてしまう訳です。
 例えば、競技指向のダーツプレイヤーがこれだけ国内を飛び回っていたわけですから(現在は減少傾向)、旅行会社及び航空会社は参入しても悪くはなかったタイミングはあったはずなんですけどね。
 某大手タバコ会社も参入してきた時代もあったのですが、結局はうまく繋げられずに今日に至っています。
 そうなると、市場の拡大を目論む業界としては「ダーツはスポーツである」と掲げてくる訳です。

 「ダーツはスポーツ」という言葉を当時言われても(むしろ今も言われたとしても)、お酒を飲まない僕にとっては非常に違和感に感じましたね。
 例えば大会をやる場合、ダーツマシンを今の様にメーカーが貸し出してくれるのではなく、夜中営業が終わった近隣のバーを根こそぎ集めてやるなんていうのが当たり前の時代でしたからねぇ。スポーツと言えるほど、その周りの環境が整っていなかった。
 然し乍ら、爆発的に増えたダーツプレイヤーが大会に出る様になったことにより、大会開催における環境も整い、大会数自体も飛躍的に増えてより「競技性」が求められるようになってきた。
 小規模のダーツバーだと、なかなか台を占有して練習する事も出来ませんし、お酒を楽しむ環境よりも「ダーツを真剣に練習する」環境を求めるプレイヤーが増えて、それに答える様に所謂現在の「投げ場」だったりダーツショップが頭角を表してきた。
 ダーツに割ける金額は決まっている訳ですから、なるべく安価でと考えれば当然のことなのかもしれませんよね。
 実際、僕が始めた時代は「701・CRICKET」が400円~500円(701が300円というお店も多かったんです)。レグったりすると最大800円掛かっていた訳ですから(笑)今ならば大体300円ですもんねぇ。
 こうなると通例だった「まずは一杯」という流れからやや減少傾向になる訳で、お酒を嗜まない方も「ナイトアミューズメント」ではなく一般的なアミューズメント的な感覚から入るプレイヤーが増えてきた。
 前述した一般スポンサードの関係上、急に「お酒は都合が良くない」立場に置かれてしまう。
 日々のビジネスとしてはお酒は必要不可欠、でも大会では出来る限りお酒を露出したくないという状態が起きているわけです。
 でも、その大会の利益もドリンク代をかなり期待しているわけで、お酒の扱い方が非常に難しくなっていると。

 さて、結論は後にして、続いては「競技指向の中でのお酒のあり方」について話して行きましょう。
 前述した通りに、お酒を提供するお店に置かれていた訳ですから、ダーツという「競技」の中では、公然と認められた「ドーピング」の位置に存在するお酒。
 お酒を飲めば緊張も解れますし、メンタルの弱いプレイヤーで結果がなかなか出せなかったプレイヤーには「神器」なのかもしれませんよね。
 大会で緊張しちゃってなかなか結果出せないんだよね…と相談されると、多くの答えは「お酒飲めば?」という返答が返ってくる。
 現在のルールで「お酒は禁止します」となっていない限り、お酒の力を使って結果を出すのはなんら悪い事でもなんでもないと思うんです。お酒を飲まないと勝てない訳ではないですしね。
 ただ、出場しているプレイヤーがこれから求めるような大きな賞金や大きな国際的に認められている舞台、例えばオリンピック等はこの状態での実現は非常に難しい。
 今現在、賞金額も大会側が無理しています。潤沢な資金の元に行っている訳ではありません。
 なかなか一般スポンサードを獲得出来ない状況の中で、これ以上の賞金額の上昇を期待するのはダーツビジネスの中で獲得した資金をまたダーツビジネスに返すという業界内の自転車操業になっているわけで、これではこれ以上の拡大は難しい。
 こういった大きな流れの中で、お酒というものの扱い方が非常に難しくなっているんですが、日々のビジネス及び一人が叫んだからどうにでもなるわけではない状況で、根本的な問題の解決に着手していないというのが現実。

 もし、この業界のさらなる拡大を求めるのならば、お酒を排除するしないは別、今分裂している組織はそのままで良いとしても、スポンサード獲得の為に手を組む必要性があるわけです。例えば国内大会全てがスポンサード対象になるのであれば、相当なマーケットになるわけですから話が変わってきます。
 ただ、現状では各組織毎のスポンサードという括りになってしまうので、対象規模も正直大手企業が求めるサイズではないのかもしれませんよね。
 いつ崩壊してもおかしくない組合を作るのに努力しているのであれば、もっとこの先の大きな流れを作る為に必要な組織作りをしたほうが良いと思うんですけどねえ…。

 ダーツというカテゴリの中で、「お酒」という存在が様々な切り口で二極化しているのは事実。
 この問題をこのまま蓋して触らないで置くのか、それともメスを入れて行くのか。今迄も直面して選択肢は出るものの、結果的に従来通りに先送りにしていくという流れになってしまっていますよね。

 これだけ多くの方々が携わっているわけですから、全員にとって最高の案というのは見つかるとは思えません。ならば、今ある現状で市場拡大を狙うとすれば、商売敵でも手を結ばないとならない場所は手を結ぶ必要性があるのかもしれませんよね。
 日本型のダーツビジネスの中で、今はまだ「バグ出し」の状態であるわけで、色々変化して行くことはとても素晴らしい。
 しかし、ここ数年一見大きな変化に見えていたとしても、それは結果的に以前からあったプログラムを違うものに見せているだけに過ぎず、規模は大きくなったかもしれませんが、さほど変化らしい変化はないのかなと感じます。

 お酒を楽しみながらのダーツ、競技指向のダーツ。
 この棲み分けが上手くリンクして、もっと面白いものを作り出せたら素敵でしょうねぇ。
 このキーポイントは、大会でもなく業界でもなくダーツバーにあると思います。
 ダーツバーでダーツを覚えて、そして育った人間としてダーツバーに頑張って欲しいですね。

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