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No.17 2014年7月 「ダーツバーで火がついたダーツ」

 ダーツ人口の爆発的な増加と共に、それでは合同で大きなイベントやりますかということで、会場を借りて今の「ダーツトーナメント」の基礎が出来たわけです。
 今の様に「トーナメント台」という各トーナメントに貸し出す為の台を確保していたわけでもないし、そんなに大会も多くなかったので各店舗に設置されていたダーツマシンを朝方持ち出して会場に設置し、大会終了後に再び各店に設置しなおすという、それはそれは非常に大変な時代を老舗ディーラーさんは経験しているはずですよね(笑)。
 パシフィコクラスで行なっていた超巨大なトーナメントの場合、外国のマシンメーカーからそのタイミングで台を輸入しそのまま台を大会で使用。大会終了後はその台を各ディーラーに売りさばくという方法もありましたよね。
 そして、年間で一番多く大会を開催していたグループが「トーナメント台」というディーラー全部で費用を出し合い、大会時にはいつでも「一台いくら」で借りられるといったシステムが確立されたんです。これが今の主流になっていますよね。
 一地域のグループで保有しているのか、メーカーが保有しているのかは違いがあれど、これだけ多くのトーナメントを開催出来る様になったのもこのシステムになってから。
 更にナイトアミューズメントの新しい形として、非常に注目されたのも事実。

 このようにダーツバーの経営者やディーラーさんの日々の努力で、今のこのダーツの市場規模になる礎を作った。
 ダーツバーでダーツを覚え、興味を示してのめり込むという方法が一番大きな入口だったので、必然的に「ダーツ=酒」という図式が暗黙の了解とされてきたわけです。
 この当時は、お酒を飲まないでダーツバーに通っているダーツプレイヤーは非常に少数で、なかなかお酒のない場所でダーツに巡り会うということは稀だった。時代は変わり、今ではアミューズメント施設としてバー以外の場所にダーツマシンが何十台も置かれている。この状況は昔は考えられなかった。
 ダーツマシンがバーだけではなく、様々な場所に置かれ始めたことをきっかけに、今迄ダーツをしていたプレイヤーは夜中遅く迄投げていても時間の融通がつく「夜型」な人間又は、お酒が好きでバー等お酒を扱うお店に出入りしていた人達が大多数を占めていた状況から、昼型の所謂一般的なユーザーが増加してきた。
 この変化と同時に、お店の形態も様々なものが生まれ、プレイヤーは選択して自分に合った環境と場所を選べるようになった。

 数年前からこの舞台背景を元に、トーナメントに大きな岐路が訪れている。
 日々通うお店や場所は選べる。しかしながら、トーナメントは選べない。勿論、昔に比べればそれこそ毎週の様に行なわれているトーナメント。しかし内容がほぼ同じ企画とフォーマットで開催される為に実は選択肢はほぼ無いに等しい。
 「ダーツのトーナメントはこういうものだ」と言われたらそれまで。しかしながら明らかに今のニーズにマッチしていない違和感を覚える。
 一昔前の舞台背景ならばそういうダーツトーナメントも良し。しかし明らかにスタイルが変わりつつあるプレイヤーのニーズにどこまで押し通していけるのかは甚だ疑問を感じる。
 これだけのプレイヤー増加、そして今では当たり前となった生中継のビュー数と実際のトーナメント参加者数がマッチしていないですよね。
 よく大会関係者が「何千人もの参加者数が云々」を声高に伝えていたりしますが、それくらいの人数は6年前にすでに達成していた数字で、今のダーツプレイヤー数から鑑みるとむしろ少ないと思わないのだろうか?僕ならば危機感を覚えます。
 地区トーナメントであれば、参加人数の増減で一喜一憂するよりも、どれだけ満足させる内容が出来たのかが重要だと思いますが、1、000人オーバーのビッグトーナメントを開催するつもりであれば、内容は勿論参加人数の増減はそのまま「企画の古さによって興味を失われた」ものに比例するわけで、それをどう脱却するか又は新しいものを作り出していくかが課題でしょう。
 ということは…プレイヤーのニーズに対応出来ていない大会企画が今だに当たり前のように開催しつづけられているということ。

 随分話が遠回りしてしまいましたが、ここでトーナメントでのお酒について考えていかなければならない。
 予め断っておきますが、酒を出すのが悪いといっているわけではなくて、今迄「しようがない」「こういうものだ」と目をつぶってきた部分の対応をする時期に来ていると。
 一昔前とは大きくプレイヤーが変わってきている。プレイヤーの入れ替わりが行なわれているにも拘らず、大会がそれを受け止められていない。
 一時期、アクティブに大会に参加してくれていた層は徐々に減少。家庭を持ったことが理由かもしれないし、単純にダーツに興味がなくなったのかもしれない。いずれにしても、プレイヤーの入れ替わりが起こっているのは事実。
 この入れ替わりで、ダーツというものを「スポーツライク」に捉えている層が非常に多く、長年ダーツに携わっている又は趣味として楽しんでいる層の多くとかなりの温度差というか違いが感じられる。

 よく聞く話は、「そもそもお酒を飲みながらプロ選手が試合をして、それに賞金が掛けられていると知った時にビックリした」という類い。
 確かにプロと呼ばれている他業界の試合はまずお酒が介在しない。
 そして、赤ら顔で試合をする様を公然と生中継しているのもおかしい(笑)。

 今現在酒に関する会場内でのトラブル、飲酒して試合をしていたプロが試合後に見せる愚行の多くは広く語られていないだけで、多くの参加者が「しようがない」で片付けてしまっている問題点。
 実際、こういったトラブルから借りられなくなった会場は多い。それくらい、他の人から観たら「異様な光景」であり、許容出来ないものであることが証明されているのでしょう。
 地域でのトーナメントでは、場所柄と参加しているダーツプレイヤーの横の繋がりの関係上こういう声は自然とかき消されていくもので、大きな大会での違和感は「喉元過ぎれば」の感覚で忘れ去られる場合が多い。

 業界人としては、主催者側の言い分も痛いほど分かります。当日の飲食代金、特にお酒の売上は利益に直接的に繋がる重要なファクターだし、色々と協力してくれるスタッフ及び関係者もダーツバーの関係が多い。
 なかなか他業種の協賛がつかない業界で、酒販メーカーだけが間口を広げてくれている状況であることから、酒販メーカーを大事にすることで他の業種を余計に近づきにくい状況にさせてしまっている現実。
 そして冒頭に書いた様に、現在のシステムの礎を作りここまで成長させたのは間違いなく全国のダーツバー及びディーラーのおかげ。
 しかしながら、一番の顧客であるプレイヤーのニーズが変化していることに対応していかなければ、この先もない。
 では、ここでスッパリ大会会場内でのお酒の販売を禁止すれば良いかという簡単なものでもない。今のニーズと、どうやってお酒での問題点との妥協点を見いだしていくのかが課題。
 海外では「お酒=ダーツ」と割り切っている部分もありますよね。
 PDCを観ていると、お酒を飲みながら大騒ぎで盛り上がる。諸外国のダーツ事情よりもスポーツライクに捉えている国は日本だけとは言わないが、現在の日本でのスポーツ的考えというか意識は、諸外国に比べて高い。
 これは日本人気質というか、本来色々と研究していく過程でいつのまにか「日本型ダーツシステム」が確立されていったんでしょう。
 これはこれでとても素晴らしいものだと思いますし、現に近隣諸国は日本のトーナメントシステムを手本としていたり、実際に日本人がその大会の多くに携わっていることもあります。

 根本的な話としてそもそも、「ダーツトーナメント」という名称ではなく「ダーツパーティー」又は「ダーツフェスティバル」である方が妥当なのか、そもそもこの状態に「プロ組織」というものを作り出したのが問題なのか。
 「プロ組織としての運営方法」に問題があるとは思うが、個人的にはプロ組織が設立されたことは良いことだと思う。
 ただ、そのプロ組織についてもこのままの状態であれば、これ以上の賞金の上昇も期待出来ないし、未来の子供達が夢見る様なスターは現れることはない。
 未成年がダーツに触れることは、親がダーツに精通していないかぎり「お酒が絡むもの」としてアンタッチャブルなもので、たまに未成年向けに企画を打ったとしても継続しにくい土壌には変わらない。子供の頃に、ロックやバンドに憧れた感じを作り出せば良いのかな?(笑)オトナの世界というか、ちょっと悪いものに憧れるというひっかかりを上手く利用するべきなのか。
 正直、あまりにもこの業界に長く居るので「現状況でのお酒とダーツの最適な関係」の答えが出ない。それくらい、この業界が発展する為には必要不可欠なファクターであったし、そのお酒というファクターが商売の武器である全国のダーツバーには酷な話なのは当然。しかし、岐路に立たされているのは確かで、何かしらの対応・修正・変革を迫られている。このまま日本独自の風潮にしていくのか、ダーツと酒は当たり前だとして世界に倣っていくのか。
 ここで基本に戻るとすれば、「ハウストーナメント」を大事にしていくべきではないのかなと思います。
 7年前から「Back to the house」と言い続けているのですが、大きな大会も小さな各地で開かれているハウストーナメントから派生したもので、これを変えることが出来るのもハウストーナメントなのかなと。「お酒なしのトーナメント」「禁煙のトーナメント」他色々な新しい形のトーナメントを試し、それが広がっていく。こうすることにより、新しい流れが出来るのかもしれない。前は本当に多種多様なトーナメントがあった。でも、大きな大会が増えてきたことで段々開催しづらくなっていった。
 この辺も踏まえて、大きな大会とその地域でのハウストーナメントとのリンケージが大事になると思います。ちょっと足踏みしているだけで、まだまだこの業界はやれることが沢山ある。むしろやっていないことの方が多い。ということはこれからいくらでも伸びしろがあるということですからね。

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