Player Interview

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Seiya Asakura、あさくら せいや、朝倉 聖也

Vol.79. 2016年5月号 朝倉 聖也 「あの時は良い波に乗れました」

まずはダーツの出発点を教えてください。
 ダーツを始めたのは14年前くらいです。

 

結構長いですね。
 実は結構長いんです(笑)。パーフェクトも一年目から出場してます。

 

ダーツを始めたきっかけは?
 今働いている『マックス』という店がきっかけです。現在は広島中心で大阪などにも店舗がありますが、そこはもともと社長が一人でやってたバーだったんです。当時からよく飲みに行ってたんですけど、ある日ダーツが置いてあって、社長が「面白いからやってみよう」と投げてみたのがダーツとの出会いです。
 ちょうどその頃広島でもダーツが流行り出した頃で毎日投げる様になって、気がついたらそこで働くようになっていました。それからずっと同じ店で働いています。

 

パーフェクトからジャパンに移ったのはいつ頃ですか?

 ジャパンが始まって二年目くらいに移ったので今4シーズン目ですね。

 

長いダーツ歴の中で技術的にも精神的にも変化があったと思いますがいかがですか?
 僕の中ではスランプのようなものはあまり無かったと思います。すごくゆるやかな曲線を描きながら上達しているかなという感じですね。全くダメなシーズンも1〜2年はあったと思いますが、あまり気にしない様にして自分のペースでやってきました。どういう結果でも毎年納得しながら自分なりに続けてきました。


ご自分でどのようなタイプの選手だと思いますか?
 技術的には下手だと思ってるんで、集中力で戦うタイプですね。試合の時はどんな投げ方でもとにかく入ればいいと思ってます。
 何も考えていない様ですが、もし自分が対戦するとなると嫌なタイプだと思います(笑)。あきらめないし粘れるし、爆発する時はしますから、僕は嫌いなタイプですね(笑)。結構ねちっこいタイプなんです(笑)。

 

昨年はステージ15と16で連続優勝されましたね。
 あの時は良い波に乗れましたね。熊本大会ではトーナメントに上がってからの2回戦で藍園くんと当たったんです。彼の地元は福岡なので応援もたくさんいて、僕は今まで彼に勝った事がなかったのでなんとなく嫌だなと思ってたんです。
 藍園くんはゆっくり丁寧に投げるので最初はそのテンポに合わせるのがやりにくかったんですけど、対戦を重ねるうちにだんだん慣れてきて、僕も丁寧に投げてみようと思ったんです。そうしたら上手い具合にハマって、あの日は調子良く投げられたんです。


相手からリズムを学んだんですね。
 そうですね。「すごいゆっくり投げるなぁ」と思って見ているうちに自分も丁寧に投げる様になったんですよね。その試合ですごく波に乗ったというか、その後当たった野毛選手、村松選手、座波選手、ジョニーさんといった今まで一回も勝った事が無かった選手たちに全部勝てたんです。それがすごい自信になって次の京都も順調に勝てたんだと思います。

2015年の総合ランキングは23位ですが、すごい波があるようですね。先日の開幕戦でも早々に負けてしまったようでしたが……。
 開幕戦で負けた理由ははっきりしていて、僕は肩の張りがあると上手く投げられないんです。普段から身体のケアは大事にしていてマッサージや鍼を打ちに行くんですが、開幕前に張り切って投げ過ぎちゃったんです。普段投げる以上の量を投げてしまって「これはダメかもしれない」と思いながら出場したんですけど、やっぱりダメでした。

 

一年間のツアーをこなすために体調管理や調整で気を付けていることはありますか?
 腕がだるくなってしまうとダメなのでマッサージと鍼には定期的に通って、投げ過ぎない様に気を付けています。あとは精神的にあまり波のない生活を送れる様に心がけています。子どもの世話をしたり一緒に遊んだりするのもリラックスするためには効果的ですね。

 

練習方法や時間を教えてください。
 店にいるのでお客さんと毎日投げてはいますが、一人では二日に一回くらい昼間店に行って練習します。だいたい二時間くらい課題を作って投げます。

 

どのような課題ですか?
 以前、パーフェクトの決勝でインブルトライして外して負けた試合があるんです。なのでその練習を何年もずっとしてます。その時の精神状態を一人で作って投げてますね。練習を試合のように投げて、逆に試合を練習のように投げられたらいいなと思ってるんです。

 

今ダーツで一番大事にしていることはありますか?
 道具が大事ですね。今使ってるバレルにはすごくハマってるんです。僕の場合はバランスより重さが大事です。昔からストレートのバレルを使ってるんですけど、ストレートじゃないと投げられないですね。

 

ダーツのプロについてはどのように思われますか?
 僕は考え方が極端なんで、ダーツを始めた頃からプロになろうと思ってたんです。だから自分では思い描いた感じに成長してると思っています。
 業界に関してはすごく発展したと思いますが、それに付いて来れない人もたくさんいますね。もっとプロという存在が表に出てくるといいと思うし、僕もそのために貢献できるプレイヤーでありたいと思います。

尊敬するプレイヤーはいますか?
 木津克選手です。ずっと仲良くしてもらってますけど、昔から変わらず楽しい選手ですね。

 

ダーツの魅力はなんだと思いますか?
 飽きないことですね。どこまでやってもきりがないところが僕にとっての魅力です。それからダーツは良いコミュニケーションツールじゃないですか。海外の試合に出場して外国人の友だちが出来たりとか、ダーツのおかげで自分の世界が広がってますね。この前はハワイから広島まで会いに来てくれた人がいたんですけど、こういう時はダーツやってて良かったなと思いますね。

 

今後の目標や夢を教えてください。
 始めた頃からの夢なのでいつかはPDCに行きたいと思っています。当時は夢でしかなかったPDCも今は近くなったじゃないですか。僕の周りでも実際に行ってるプレイヤーがいるので、自分もいつかは挑戦したいと思っています。

 

最後に読者にメッセージをお願いします。
 僕みたいなプレイヤーでも頑張れば優勝できるんだということを知ってもらいたいです。優勝したことで長く投げてるプレイヤーに夢を与えることができたかなと思ってるんです。この14年間波はありましたが、やめないで良かったです。
 ダーツは続ける事が大事で、続けるためには楽しくないとできないと思います。だからダーツが楽しくなる努力をしてもらいたいですね。週に一回投げるだけでも、10年続ければ上手くなると思います。せっかく始めたんだからできるだけ長く続けてもらいたいです。
 それから今はプロトーナメントがたくさんあるので、ぜひ生で観てもらいたいです。ネットやテレビでも観る事はできますが、やっぱりスポーツはその場の臨場感を味わいながら観戦する方が数倍楽しくなると思います。みなさんぜひ一度会場に足を運んでみてください。

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