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No.17 Vol.28. 2007年11月号 World Darts Federation World Cup 2007

日本男子はチーム戦では1985年以来の予選リーグ突破

文=上田 豊 ワールドカップマネージャー

写真=野村 佳史

 10月9日より4日間オランダの中部に位置する歴史都市ハルトゲンボッシュ郊外のオウトトロン・エキスポドームにて 第16回WDFワールドカップダーツが開催されました。今年は過去最大の国がエントリーし、直前にフィリピンとパキスタンが査証の都合で取消しとなりましたが、6大陸から41ケ国が出場しました。イングランド、ウェールズ、アイルランド、ノルウェーなどのヨーロッパの強国をはじめ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、アジアからはマレーシアと日本が参加、迎え撃つのは、最近めきめきと力をつけてきた開催国オランダです。
 ワールドカップは、種目ごとに得点されたポイントを、国別に合計して総合順位が決まります。男子の種目が、チーム・ペア・シングルスの3種目、女子がペアとシシングルスの2種目、ユースは男女各シングルスと男女ペアの3種目です。今大会も白熱したゲームが展開され、男子は地元オランダが優勝、女子はウェールズ、ユースもオランダが優勝を飾りました。これまで無敵を誇っていたイングランドは、男子のチーム戦で大接戦の末、地元オランダを破り一矢を向いたのみの結果に終わりました。
 日本男子は大健闘。チーム戦では1985年以来の予選リーグ突破です。予選リーグはC組に入り、強豪スコットランドを筆頭にルクセンブルグ、アイル・オブ・マン(英国本島とアイルランドの間に位置する独自の通貨をもつ英国内の自治国です)、ハンガリーと日本を含めた5カ国で、ラウンドロビンで腕を競い合いました。(それぞれ8組の1位2位が決勝リーグへ進みます)
 チーム戦は各国4人が順に1レッグずつ総当り、16レッグ勝負で先に9レッグをとった段階で終了します。8対8のタイになった場合は、両国代表1名の1レッグ決定戦となります。
 日本の初戦はスコットランド。日本(青木、上総、谷内、木下)の4選手はいきなり、0ー2の劣勢となりますが、谷内選手が健闘し3レッグ中2レッグをとり、上総、青木選手も1レッグをゲット。結果としては4ー9で敗戦しましたが、優勝候補相手に大健闘の好スタートを切りました。しかしもう負けは許されません。残りを全勝しないと2位通過が難しくなってくる状況です。
 2戦目はアイル・オブ・マン。一気に9ー2で勝利。このゲームでは、木下選手が全勝と貢献しました。さて、3戦目が勝負どころのハンガリー戦。序盤の6ゲームは3ー3と全く両者譲らず、その後7、8レッグを日本が先行するも、9、10を取り返され5ー5。この緊迫したゲームで接戦を優位にしたのは、11、12レッグを谷内、上総で連勝し勢いに乗ったこと。最後は木下、青木が連勝し9ー6での勝利です。
 第4戦のルクセンブルグ戦も勢いそのままに9ー1で勝ち、スコットランドに続き2位で予選リーグを通過。

2007 日本代表

写真:左より男子
上田 豊 マネージャー
上総 昌記
青木 宏至
木下 望
谷内 太郎

左より女子
大内 麻由美
西川 ゆかり

 

 決勝トーナメントはベスト8をかけE組1位のノルウェーと対戦。青木選手が最初のレッグを取るも、序盤は1ー4とリードされてしまいます。その後も木下選手の連勝などで食い下がりますが4ー7となり劣勢に。ゲームの終盤、谷内、青木、上総と立て続けに3レッグ連取と粘るも、男子シングルス2位のロバート・ワーグナーに谷内選手が破れ、ついに7ー8のリーチ。
 最終戦は若い木下選手とルーン・デイビッドの戦い。これに木下選手が競り勝ちついに8ー8のタイで決定戦を迎えました。ノルウェーはもちろんエースのロバート・ワーグナー選手。日本は尻上りに調子を上げてきた青木選手に勝利を託します。手に汗にぎる接戦が続き、スコットランドや、マレーシア、ウェールズなど多くの国の選手や役員が、日本の大健闘に味方してくれて大声援。大きなプレッシャーの中、青木選手が見事勝利し、日本チームベスト8です!!

 ベスト8での戦いでは、アメリカ9ー7マレーシア、スコットランド8ー9イングランド、日本3ー9北アイルランド、ウェールズ7ー9オランダでした。日本チームもここまで良く頑張りましたが、ついに力尽きた感です。準決勝はアメリカ7ー9イングランド、北アイルランド1ー9オランダと勝利。イングランドとオランダの決勝戦は、8ー8からの代表戦に持ち込まれた大激戦。イングランドはキャプテンのマーチン・アダムス、一方のオランダはベテランのストンペではなく、若いテン・ベルジェ。強大なプレッシャーが会場を包み、最後はテン・ベルジェ選手がプレッシャーに負けダブルをはずし続け、イングランドが劇的な勝利を収めました。これぞダーツの真髄!ダーツの怖さ、深さを見た瞬間でもありました。男子のペアはトーナメント方式。青木・上総組は1回戦でスイスペアに4ー2で勝利するものの、2回戦でドイツペアに0ー4で敗退。谷内・木下ペアも2回戦でマレーシアペアに0ー4で敗退。

 女子のペアはラウンドロビン形式。日本チームは予選リーグでアメリカ、バミューダ、スイス、デンマークの5組。アメリカに破れ、スイス、バミューダと撃破するも最後にデンマークにリードを守れず惜敗。3位となり残念ながら決勝トーナメントへの進出は叶いませんでした。

 男子シングルス:青木選手は2回戦トリニダードトバゴにフルレッグのすえ3ー4で敗退。上総選手は初戦にラトビアに2ー4で敗退。木下選手は2回戦ジブラルタルを4ー1で下したものの、3回戦でアイルランドに1ー4で敗退。この1ー4のスコア中で奪取した1レッグは敗戦の中でも貴重な体験で、今後木下選手の大きな糧になる予感がしました。木下選手大健闘です。
 谷内選手は1回戦スイスに4ー2、2回戦トルコに4ー2と順調に勝ち進んでいきます。3回戦のウェールズとはフルレッグまで戦い、先に16ダブルを打つもはずれ、結局3ー4で敗退しました。尚、谷内選手のシングルスでのアベレージは27,01で、全体164選手中22位の好成績でした。

 女子シングルス:大内麻由美選手は前回2005年のワールドカップオーストラリア大会(パース)で日本人初の3位入賞。連続入賞を狙う大会となりました。まずは2回戦イランを4ー2で下し上々の滑り出し。3回戦のトルコも4ー0で下しました。迎えたベスト8を狙う対戦はサウスアフリカ。1レッグ目を取り好スタートを切りましたが、続く4レッグを取られ惜しくも1ー4で敗退。ベスト16に終わりました。

 西川ゆかり選手も2回戦から出場し、北アイルランドを4ー0のシャットアウトでのスタート。3回戦もアイスランドを4ー0でシャットアウト、180の連発でした。ベスト8を掛けた戦いでもカナダをこれも4ー2で下しました。ブロック決勝となったクォーターファイナルは宿敵アメリカのステイシー。3ー1とリードしつつもステイシーの粘りにあい3ー3。最後は西川選手が競り勝ち、セミファイナルに進みました。

 決勝ステージをかけた戦いはウェールズのジュリー・ゴア選手。惜しくも1ー4で敗れてしまいましたが、十分に優勝を狙える戦いぶりでした。しかし前回の大内選手に続き連続の3位入賞。
 日本女子のレベルの高さを世界に広める戦いでした。西川選手は総合のアベレージでも堂々5位にランクインしました。

 キャプテンとして重責を担い、自分も戦いながらも選手たちの試合に目配りし、讃え、叱咤し、盛り上げた上総選手。チーム戦では初出場ながらラッキーボーイとなりベスト8の原動力となった木下選手。ワーグナーとの大一番を制した青木選手。ハイアベレージな戦いでその実力をいかんなく見せた谷内選手。ワールドカップ経験者として皆を引っ張り、自らもベスト16の成績を残した大内選手。そして3位入賞の西川選手。選手個々としては、まだまだやれたし、悔しさも残る大会だったと思います。世話役としては涙が溢れ出るほどの感動をもらい、十分すぎるほどの成績を残してもらったと思っています。選手のみなさん…本当にお疲れ様でした。そして心の底から「ありがとう」の言葉を送ります。

ハルトゲンボッシュの街

 いきなりアムステルダムに到着後、バスを2時間の待ちぼうけ。一緒になったデンマークチームとともに少しグッタリ。
 翌日も移動バスは遅れを回復せず、先が思いやられましたが、大会がスタートするとようやく時間どおりにバスが来るようになりました。ホテルから会場のオウトトロン・エキスポドームまでは約3km。ハルトゲンボッシュの市内までは約8km。レンタル自転車と8人乗のバンタクシーが大活躍です。数台借りた自転車とマレーシアチーム御用達のバンタクシーのおかげで、遅くまで出発しないバスを待たずに移動できました。
 天気は快晴が続き、自転車は畑や牧場のひろがる田舎の農道を快調に疾走していました。食事は予想していた通り会場で出される昼食で、夕食に至ってはほぼパンのみと言っていい状態。今回は日本から持参の炊飯器が大活躍しました。6合炊きの炊飯器はフル回転。朝食、夕食からおにぎりランチまで。重い思いと重量オーバーを掻い潜り持参してきた甲斐がありました。サポーターのおかげで練習部屋を確保できコンディションは上々でした。試合終了後はホテルの近くのダーツバーで毎日大はしゃぎ。ダーツバーというよりどのバーにもダーツがあるという感じ。
 さすがダーツの盛んなオランダです。TV放映はもちろんですが、あちこちでダーツの話題が飛び交っています。日本よりはかなりダーツ熱が高いようで小学生にもダーツを教えているとか。会場でもプログラムを持った子供たちが大騒ぎで、選手たちにサインを求めてきます。日本選手たちも子供たちのサイン攻めにあっていました。
 この子供たちが数年するとファン・ガウエンになるのか?と考えると末恐ろしく、改めて層の厚さを感じます。ちなみにファン・ガウエンはPDCとの関係で出場していまんせでしたが、会場には姿を現していました。
 ハルトゲンボッシュの街は、17世紀に黄金期を迎えた騎士の国。現地ではデン・ボッシュと呼ばれます。カテドラルST-JEANを中心に美しい町並みと運河に囲まれた旧市街は歩くにはとても楽しい街。広場には一杯に様々な市場が立ち並び、お洒落なカフェやレストランが軒を並べます。試合期間中炊飯器にたよっていた日本チームも、観光のこの日ばかりは大満足の食事となりました。あやしい場所が目立つアムステルダムと比べると、本当に落着く優雅な街でした。
 大会が終わりアムステルダムに戻る日の朝も、いくら待っても我々のバスは来ない…最後までバスには恵まれませんでしたが、列車でGO。おかげで列車の旅も満喫することができました。

ダーツのことならダーツハイブ!!

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