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../images/photo_19_1.jpg,T-arrow、谷内太郎,yachi taro,やち たろう、PERFECT チャンピオン、星野光正、hoshino mitsumasu,ほしの みつまさ、ダーツ テクニック

No.19 Vol.29. 2008年1月号 T-arrow - Hoshino 新春対談

さて、いろいろ語ってもらうか…
本音はどうかな?

 所属している団体の違いから、トーナメントで顔を会わせる機会も少なく、これまでゆっくりと話をしたことがなかったという二人。対談の前日、打合せを兼ねた夕食を共にして互いの親交を深め、この日に望んだお二人は、「緊張するな~」との言葉とは裏腹に、対談は笑顔の中スタートした。

 

谷内「よろしくお願いします。」 星野「こちらこそ。」

では、2人が始めて出会ったのはいつ頃になりますか?

谷内 2005年頃かなぁ。
星野 そうですね、たぶん2005年のDMCだったと思います。
谷内 それまでにも色々な噂は聞いていました。でもなかなか会う機会がなくて…
星野 あっ、でもキャメルカップでもタロウさんに会ったんですよ。一言くらい挨拶を交わした程度だったんで、あまり印象には残っていないんですけど…
谷内 そうだったかなぁ…あまり記憶がないんだよね。
星野 初めて話ができたのがDMCだったんですよね。
谷内 でも、たわいもない会話だったよね(笑)その後もちょくちょく顔は合わせたけど、試合中だからゆっくり話しは出来なかったですね。僕もそうなんですが、彼はダーツを黙々と投げて集中力を高めるタイプだと感じているので、なかなか話しかけるタイミングがなかったんですね…。


お互いにそれぞれをどんなプレイヤーだと感じていますか?

…俺の方がカッコイイとか(大爆笑!!)
谷内 burnで星野君の戦いぶりを見て、ダーツの魅せ方が上手いなと思いましたね。仕草とか…。
星野 星野君とか呼ばれると気持ち悪いでーす(笑)
谷内 こういう場所だから紳士的にね(笑)ダーツの腕が良いのは勿論のこと、魅力的なプレイだと思いましたね。若干そこに嫉妬したんですけど…後から自分の映像を見て、きったねぇな~俺、と思いながら。
星野 そんなことない…ですよ~。
谷内 僕の勝手なイメージなんですけど、ダーツに対して凄く真面目に取り組んでると感じますね。これからまだまだ伸びてくるでしょうから後々は嫌な存在になりそうです。これから幾つも大きな壁にぶち当たるでしょうけど、それを乗り越えて良い選手になっていく雰囲気が満載ですから。どんなことに対しても逃げない印象がありますね。これからは日本だけではなく、海外など広い視野も持って欲しいですね。
星野 生のプレイを最初に目の当たりにしたのが、キャメルカップでしたね。その時の印象が凄く強くて、もう!洗練されたイメージです…身長は高いし、リーチもあり…身体の土台もしっかりしていて見るたびに進化してますね。気持ちには「熱さ」を秘めながらも落ち着いたプレイをしている。知り合いからも凄く練習されているという話を聞くので、練習を数多くこなした洗練されたスタープレイヤーというイメージです。
谷内 フフフ。小っ恥ずかしいなぁ(笑)そんなことないよ~。でも、そう見てもらってることは凄く嬉しいなぁ。
星野 僕自身は、まだ目の前にあることをこなすのが精一杯だけど、タロウ君は、自分の置かれてる立場を理解して、今後のことに目を向けてますからね。


実際にトーナメントで対戦されたことはありますか?

星野 ダブルス1回、シングルス1回ですね。キャメルカップでシングルスを、06年DMCのダブルス戦での準決勝で対戦しました。
谷内 やっぱり同じ大会に出場している頻度が少ないから、なかなか対戦できるチャンスが無いですね。それぞれ住んでいる場所が東京と大阪なので、ちょっとゲームしようか?ってなわけにもいかないですからね…

 

お二人にとって、2007年はどんな1年だったでしょうか?

星野 2006年のフェニックスサーキットで少しずつ注目されるようになって、一発屋で終わらない為にも2007年は僕自身の土台を作る1年だったと思います。トッププレイヤーとして最低限の結果は残せるんだろうか?と試された1年だったと思います。1年のうちには、メンタル面など自分自身に腹の立つことは山のようにありました。まだまだやな~…って。ただ、負ける度に強くなってる実感はあったので、これからも伸びていけると再確認はできたと思います。
谷内 2007年は「ガマン」の1年でした。元々占いとか信じるタイプで、調べたら僕の2007年の運勢は最悪だったんです。だからこそ2007年はガマンして、翌年・翌々年に繋がるように色々と試して見ようと行動した1年でした。フォームにしても1年通して統一されてなかったですし…。本当にガマンした1年でしたね。ただ幸いなことに、PDCにチャレンジ出来たり海外へのチャレンジも多く出来たりして良い影響を受けたこともありました。

 

2008年に実現したい目標はありますか?

星野 いつも心の中にずっと持ち続けている思い『挑戦者でありつづけたい』この姿勢はずっと崩したくないです。どんなに周りからちやほやされても、いつも・どんな相手に対しても、常に挑戦者として望みたいです。PERFECTも昨年グランドチャンピオンになれましたが、今年は改めて挑戦者として戦いに挑むつもりです。その他のタイトルとしては、burnで自分のスタイルを崩さずに、優勝を飾りたいですね。去年のレベル以上の成績を、自分のスタイルを第一に上げたいと思っています。
谷内 昨年PDCの予選を一度チャレンジさせてもらって、今年はハードをメインに考えていきたいと思っています。だからといってソフトを全く投げないわけではなく、出来る限りハードに重点を置きながら、ソフトの大会にも出場するというスタンスをとるつもりです。PDCの予選でひとつでも多く(全敗するかもしれませんが…)なんとしても勝てるように自分を磨いていきたいと考えています。Burnについては、前回優勝の名に恥じない戦いぶりをしたいですね。ソフトはおろそかにしませんが…「ハード頑張るぞ!!」という意気込みです。ソフトとハードを両立させることは大変だと思いますが、そこを何とか乗り越えたいと思っています。PDCに挑戦するわけは、今後日本のダーツをもっと盛り上げて行くためには、世界レベル(世界基準)で戦えるプレイヤーが存在する必要があると思ったからです。日本で人気があるスポーツというものには、どれも世界的に活躍しているプレイヤーがいますよね。最低限次の世代に繋がるような…あわよくば…俺が!そんな気持ちでダーツの本場PDCに参戦しようと決意しました。


今後のダーツ界全体に望むこと…実現したいことはありますか?

谷内 大事な日本代表を決める大会や、世界の大きな舞台に派遣する選手を決める大会については、団体の違いに関わらず、皆でワーッと集まって決めるのが好まれると思います。そうすれば、納得できますから…。
星野 選手の立場を高めて行きたいですね。選手は選手らしく活動できればいいなぁと考えます。たくさんの若者がダーツプレイヤーを目指すような環境づくりに協力したいです。
谷内 もっともっと職業としても魅力があるダーツにしていけるように、努力していきたいです。先駆けとなるので見ていて下さい。がんばるぞ!
星野 今年はやるぞ!

 

テクニック編

Q1-1 スタンス(セットアップ)について注意していることは?

星野 足は出ない!!
谷内 特に俺!!
星野 Jonnyさんが「タロウなんか一足分くらいでてるよ!!」って言ってました。(笑)
谷内 しょっちゅう怒られてます。

 

Q1-2 スタンスのとき右足と左足の体重のバランスは?

星野 7:3くらいかなぁ。
谷内 7:3とか6:4とかそのくらいですね。右足に体重が移動する程度です。

星野 あまりバランスが良くない立ち方をしてしまうと、肩が前に下がってしまうのでターゲットの上が狙えなくなってしまいます。

Q2 腰の位置で意識していることは?

谷内 腰が入る感覚。腰は身体を支えている部分でもあると思うので、あまりぐらつかないように、腰もしっかり体重移動させてあげるほうが状態のブレが少ないと思います。レッスンで指導する場合、腰(右側)も狙いたい方向に向けてあげるように指導しています。

星野 軸足と一体化させることです。どしっとしていないと、投げる際にブレてしまいますから。

 

Q3 ボードに対して身体の向きは?

谷内 ボードに対して垂直になるようにしています。そうすることにより論理的には真っ直ぐな体勢が作り出しやすいと思います。ただ身体に負担がかかるかもしれませんので、これは練習で慣れるしかないですね。自分が真っ直ぐになれば、真っ直ぐにダーツが飛ぶだろうという発想です。
星野 僕はボードに対して65°~70°位にしています。その代わり、開いてる分肩を入れることによって、タロウ君と同じように真っ直ぐな体勢を作り出しています。右足から肩までを合わせている感覚です。
谷内 僕はフィル・テイラーのフォームが好きで、それにこだわってきましたから…色々な所で影響受けていますけどね。

※ところで、PDCに参戦した感想はどうでしたか?

星野 僕にもぜひ聞かせてください…。
谷内 PDPAの予選に参加しての感想は、とにかくダーツが上手い。なおかつダーツ自体の飛びが違う。海外のプレイヤーは飛びを重視した感覚に対して、日本人はまずフォームから考えていることに大きな違いを感じますね。向こうの選手は、総じてグルーピングがいいですね。イギリスでは勝負に賞金が掛かっているので、日本やアメリカのダーツのような楽しさがありながらの勝負という感じではなく、実に真剣な表情でプレイしていますね。スコアの付け方も日本とは違うので、勉強する必要があると感じました。ところでイギリスには"ダーツのプロプレイヤーとは"とのダーツの教則本があって、11~12ダーツでフィニッシュするプレイヤーは=かなり優秀なプロプレイヤー、15ダーツ~18ダーツのプレイヤー=まあ優秀~そこそこ普通のプロプレイヤー、21ダーツ以上になると=プロとは呼べません…と教えているんだそうです。これだと日本人プレイヤーみんなダメじゃんみたいな感じですよね。

 

Q4 肘については?

谷内 僕の場合肘の悩みは尽きないですね(笑)本当にシャレにならないですよ。肘はセットアップしてから投げ出す瞬間まで動いて欲しくないんですよね。セットアップした場合、肩から肘までがロケットでいうところの発射台だと考えています。目標にめがけて発射する場合、この発射台が動かないことが一番必要なことだと思うんです。それを肘を止める感覚がまだ確立されていない。ダーツの中でも肘が凄く大事だと思います。肘のブレがグリップにも影響してきます。自分の感覚とは違う動きを肘がした場合に、それを修正しようと指先を変えたりしておかしなフォームになったりするんだと思います。
星野 う~ん肘…
谷内 僕もほとんど気にしてなかったんだけど、ある瞬間から気になり始めたんだよね!!あら?って。
星野 腕をたたんだ時に自分の目の下に来るのであればいいと考えています。人間であれば"肘は動くものだ"とも思っています。身体的な特徴もあると思うんですが、僕の場合身長が低いので、肘を上げないと高いところに届かないんです。目の下に持ってくるまでは、肘は動かないですけど、そこに持ってくるときの肘の角度さえ守れていたら、後はインパクトの瞬間に目線に乗っけていく点だと思うので、自然と肘が動いてもいいんだと思います。
谷内 投げる瞬間までは、ストップが欲しいんです。その後は好きな方に出していっていいんだと思います。肘はインパクトの瞬間までが大事になってくると思います。

Q5 目線については?二人とも利き目は…? 谷内・星野 二人とも右なので、利き目について苦労はなかったですね。

星野 ジョン・パートは凄いなと思いました。利き目が左の人は、みんな利き目を変えようとか、手の向きを変えようとしますが、ジョン・パートの場合見える位置…大本を変えようという発想には驚きました。要するに腕は真っ直ぐで、顔の位置を動かすという逆転の発想なんです。
谷内 フィル・テイラーも左利きですが、あの動きはちょっと真似できないね。
星野 僕が見た感じでは、フィルは視点の視野を、顔を傾けることで、狭めているんだと思います。
谷内 顔を傾けることにより、目と目の間を狭めることで、利き目の不利をなくし、直線を作りやすいようにしているんだろうね。より利き目で、真っ直ぐを見れるように構えることが、ダーツを難しくさせないことにつながりますね。
星野 時として、日本人は固まったことに対して崩そうとするのを嫌がりますが、ジョン・パートの発想は"違う考え方もあるんですよ"というダーツを考える上で良い見本となりました。

 

Q6 グリップについては?ダーツを始めてからこれまで、グリップは変化してきましたか?

谷内 僕はほとんど変わってないですね。多少前を持ったりしたことはありますが、あまり変わってはいません。最初から4フィンガーです。
星野 僕はずっと3フィンガーですね。昔はかなり前を持ってましたけど、その後指の腹で持つようになって、今の持ち方に落ち着きました。ダーツを上に抜けさせたいから若干深めに挟んでいます。

(Q 二人は手の大きさはどうですか?)

星野 僕は小さいんですよ。女性の人と同じくらいなんです。タロウ君の手は大きいですね。
谷内 ちょっと比べて見ようか…かなり大きさが違うねぇ~。

 

Q7 腕の引き(テイクバック)については?

谷内 腕を引くというより、たたむという感覚ですね。
星野 僕の場合ダーツが視野の一部に必ず残っていることが絶対条件ですね。消えてしまったらダメです。自分が投げる物が此処にあって、今からこの目線に沿わせていくんだという感覚が、自分の視野の中で認識されていないとダメです。
谷内 個人差はあると思いますが、引き方によって肘の動きも出てきてしまうと思うので、大きすぎない・たたむくらいがいいと思います。
星野 長く引けば引くほど、その間にブレてしまうし、短すぎても力が伝わらないし…
谷内 ボブ・アンダーソンなんかほとんど引かないですからね。
星野 多分普通の人より、手首が強いんでしょうね。そうでないとあの投げ方では届くはずがないですよ。

 

Q7-1 全体としての構えた場合の力加減は?

星野 最低限の力を残した状態で、力は抜いている感覚ですね。
谷内 ダーツは力だけではどうにもならないし、柔らかい動きも出てきません。ダーツ自体は軽い物なので、その重さに対する分だけの、力の入れ具合だけで十分だと思います。それを力で持っていこうとするからダーツ自体に変な影響が出てくるんだと思います。
星野 もし力を入れるとするならば、背中から下…姿勢を保つための最低限の力は必要だと思います。相手と対戦する行為は、どうしても緊張を生んでしまいます。緊張するとどうしても力が入ってしまうと思うので、普段から力を抜くことを想定しておくことも必要ですね。

Q7-2 力を抜く秘訣はありますか?

星野 セットが始まる前に柔軟をしておく。
谷内 まったく違うところに意識を持っていく。
谷内・星野 あとは経験ですかね…何度も経験を積むことで、緊張する場面も減ってくると思います。

 

Q8 リリースポイントについて?

星野 目線に乗れば…目線というのは実際にある線ではない架空の線です。僕らはその架空の線が、普通の人よりは色濃く見えています。その架空の線に乗せる際に、これ以上行くと下がってしまう…というぎりぎりのところまでダーツを持っています。力を抜いた状態で、長く持つことができれば、矢が気持ちよく飛んでいきます。
谷内 大まかに"鞭のような感覚"をイメージしています。手首が遅くまで我慢してくれている状態。投げ始めた腕の後から、鞭の先のように手首から指先がついてくる感覚です。視界の中で、最適に離すポイントで、そこのアクションを意識しています。投げたい気持ちが強いと、指先が先に出てしまい思った方向に行かなかったり、ダーツ自体の飛びが悪くなったりします。これはまさしく感覚として以外捉えることが出来ない動作なので、なかなか言葉ではお伝えしずらいんですが…。
星野 それっ…凄くわかります。野球でボールをバットで打つ瞬間に芯でボールを捉えた感覚ですよね。矢が自分の意識の中にずっと残った感覚なんですよね。
谷内 不思議な感覚だよね。ず~っと矢を持っている感覚だよね。
星野 手は力を一切入れなくて、凄いストレートが投げれた感覚なんです。スコーンとね。
谷内 手首の使い方も、リリースでは大事になってくると思います。
星野 ち・が・い…たぶん0.0何秒の世界だと思うんですが、その0.0何秒で投げてる本人の感覚が大きく違うんです。

Q9 フォロースルーで意識していることは?

谷内 それぞれのプレイヤーのグリップによって違ってくると思います。僕の場合、ダーツを縦に抜きたいので、ダーツを指に引っ掛けないようダーツが抜けるようにフォロースルーをしています。同時にターゲットに対して腕を伸ばしたほうが、より明確にダーツの飛びの結果がわかりやすく、矯正しやすい気がします。
星野 ずれたとしても…縦にずれたいですよね。矢自体が綺麗に飛んでいれば、抜けはいいと思うので、後は腕全体を狙ったラインに向かって振るようにしています。高さというよりは、方向を合わせる目的です。
谷内 海外のプレイヤーを見ていると、それぞれ個性的なフォロースルーをしています。どれが良いとか悪いとかではなくて、自分に合った腕の出し方を見つけ出すことでしょう。
星野 グリップ自体もそれと関連していますね。ダーツが抜けたとしても上に抜けて(縦方向)欲しいんです。指を引っ掛けてダーツが左右にブレて欲しくないんです。失敗したとしても縦にずれて欲しいです。
谷内 横にずれるのは嫌だもんね。
星野 何がおかしいんだろう!?って頭が混乱してしまいます(笑)外れたとしても"縦"なんだ!!っていうものを作り上げたほうが楽だと思います。
谷内 投げても絶対に横ずれしなければ、後は高さだけを合わせるだけでいいですから。ダーツを始めた頃、いつも真っ直ぐ飛んでいくダーツを投げれる腕を作ろうとしていましたね。

 

Q10 ダーツの軌跡について?

星野 出来るだけ直線がいい…。力をある程度抜いた状態での直線ですね。それを生み出す為には、さっき話したようにダーツを長く持つことが必要になってきます。助走が長ければ長いほど、その分力も伝わってきますから…。あの距離なら腕の振りと同じスピードでダーツはライナーで飛んでいくはずです。その上でダーツの軌跡としては、ブルひとつ分程度の誤差(軌跡の弧)を修正している感覚です。目線は線ではなくて、丸いパイプのような線なんです。
谷内 少なくても直線ではありませんね。軌跡は早い人もいれば、遅い人もいると思いますが、極力弧の小さい方がいいと思います。その方がイメージしやすいですからね。
星野 軌跡の弧が大きいと、"この辺かな…"という勘をフルに使わなければならないから、その分誤差も生じやすくなります。
谷内 他のプレイヤーのスローを横で見ていると、ダーツの軌跡が良くわかりますね。僕も後からビデオで自分のダーツの軌跡を見たりしますが、できる事ならゲーム中のダーツの軌跡を、その場で確認したいくらいですから。やはり大会などでは、ダーツの軌跡の良いプレイヤーが上位に進出していますよ。
星野 逆に対戦する側としては怖いです。"そのダーツの集まりで向かってこられたら…俺負けるやん"ってね。たのむから気が付かないでくれ~と願ったりして…。1本入りだしたら止まらない…と感じるプレイヤーが沢山いますよ。

Q11-1 ターゲットについて…上と下を狙う場合は、どのようにしていますか?

谷内 上体を移動させて狙いをつけています。構えた状態を崩すのではなく、構えた全体のまま少しだけ上下に動かします。実際トップと3ダブルでも、投げる手元から考えると僅かな動きだけで十分対応出来るはずです。当然投げ方は同じですよ。
星野 手元で僅か1mm違ったとしても、ダーツボードでは何cmもの違いになりますからね。若干違うとするならば、上に向かって打つダーツは、登っていく矢を打たなければならないので、僕の場合は届かないことが多いですね。下に向かって打つダーツよりも上に打つほうが、少し重力に逆らわなければなりませんから、その分気をつけてダーツを投げています。
谷内 上に打つ方が難しいもんね。

 

Q11-2 ターゲットで好きな数字、狙い易い数字はどれですか?

谷内 僕の場合は32が嫌いですね(えぇっ、致命的じゃない)去年良くはずしていたんですよ…。
星野 僕はトップが嫌いなんですよ。普段あまり打たないですから…。ソフトダーツではあまりダブルを打たないですからね。

 

Q12 練習時間・練習方法は? 

谷内 昨年、練習時間があまり取れなかったので、今年から4~5時間練習するようにしています。

主にスティールで20トリプルを練習しています。そこを安定させることが、ダブルを打つチャンスにも繋がってくると感じています。20、ブル、19の高低差をつけての練習にも取り組んでいます。ダブルの練習方法は、主要なダブル20、10、5、4、1、32、16、8、4、2のゲームで主に使用する場所を狙って練習しています。イギリスに行けば ダブル=ポンド(賞金)ですからね。みんなダブルが上手いんですよ(笑)
星野 あまり練習時間が取れないんですけど… 最低限ブルを狙う練習はするようにしています。大会でさえも練習になったりしますから。大会に行けば、休憩している以外はず~っと練習してるようなものですからね。練習方法としては、インブルを意識することです。インブルはダーツボードの中で一番小さい場所ですから、そのインブルを狙って入れることが出来るようになれば、どこでも入るだろう…という感覚です。

Q13 ゲームでのアレンジはどう考えていますか?

谷内 ソフトダーツはブルをメインとしてアレンジを考えるべきだと思います。他のトリプルと比較してもブルの面積が大きいですからね。
星野 打ち続けた結果だと思います。やはりどのトリプルよりもブルの方が入ると思いますよ。
谷内 ハードは…とにかくまずスタンダードアレンジを、覚えければいけないと思っています。考えずに打てるようにならないと…ポン・ポン・ポンとね。
星野 ゲーム途中で、かなり悩んじゃうもんなぁ… あれっ?あれっ?て一投ずつスローしている場合もありますよ(笑)

 

Q14 ダーツを投げるリズムについて

谷内 良くしたい。これもとても大事なことです。
星野 一投目はいいと思いますが、一投目が始まってからの間隔は非常に大事です。体内時計のように身体にもリズムが刻まれているようで、ダーツがリズムに乗ったときは、良いダーツが投げられていますよ。
谷内 リズムがいいと同じ動きをしてくれますから。

 

Q15 スティールダーツとソフトダーツの違いはどう考えていますか?

谷内 僕は難しく考えないようにしています。別物に考えると、どちらかに偏ってしまうので。むしろスティールが入れば、ソフトは問題ないでしょう…程度に考えています。逆にソフトのようにスティール入らないかなぁ…とかね。だから、極力ダーツ自体の重さも近づけるようにしています。
星野 同じバランスの矢であれば、何の問題もないかなぁ…。僕の場合これまで、ソフトの飛びで・ソフトの狙い方でダーツをしてきているから、持つダーツ自体が同じ感覚で投げられるようであれば問題ありません。ダーツのゲームそのものは同じわけだから、感覚さえ統一できさえすれば、そこそこ投げられるようになると思います。でも…そこまで到達できてないから、もっともっとスティールにも取組まなければいけないですね。ところでタロウ君は、スティール投げた後凄く違和感ありませんか?
谷内 う~ん 僕はスティール投げた後、ソフト入りやすくなるんだよね。
星野 ソフトとハードで実際には1g位かな…それでもダーツ自体がちょっと違うだけで、ソフトと同じ飛びが出来なくなるんですよ。どうしよう!?って感覚になりますね。ぐっとダーツがイメージしにくくなるんです。リップと同じハードチップを作ってもらったのも、少しでもソフトとハードを近づけたいためですよ。

Q16-1 ゲームで集中力を養うためには?

例えば…月に1回滝に打たれてくるとか(笑)
星野 モチベーションで変わってくるから…どうしてもこの大会勝ちたいとか。
谷内 生活にも影響してくるからね。なるべく不安を残さないことも大事ですね。不安があればあるほどゲームに怖さがでてきてしまいます。不安要素を少しでもなくしておく事が、試合を強い気持ちで望む秘訣だと思います。
星野 まず…今日の自分は"これだ!!"と受け入れることですかね。おかしいな?と思ったままで最後までいると、良い結果が付いてこないと思います。"今日の俺はこれだ!!" これでどうやって戦おうか?と気持ちを切り替えたほうが、集中力も上がってくると思います。
谷内 試合中は…本当に的に集中できる状況を作っておかないと。
星野 勝つことだけに集中力を使えるように。

 

Q16-2 極端な調子の波はありますか?

星野 調子が良いときは殆どないですね(えぇっ…)僕はだいたい優勝しているときは調子が悪いときです。調子が悪いときのほうが、その分集中力があがりますね。
谷内 研ぎ澄まされるようになりますね。
星野 身体は軽いな…と思うことはあっても、調子が良いと感じることは無いですね。
谷内 僕も昨年はどこにいっても調子は良くありませんでしたね。しっくりこない感じでした。そんなときは"気合と酒"でカバーするしかないか(笑)もう知るか!!と逆に吹っ切れることも大切なのかもしれません。そう思う勇気も必要なんですよ。
星野 腹くくることも大事です。
谷内 この精神力に関しては、子供のような負けず嫌いの気持ちが絶対必要だと思います。
星野 あきらめないことです。僕も実際勝負を捨てずに拾った試合が何試合もありますから。

 

Q17 なぜ…そんなにダーツが好きなのですか?

星野 きっかけであったことは間違いないですけど、理由らしい理由はないんです。時々聞かれることがあるんですけど、好きなものは好きだと答えています。
谷内 僕は飽きないことですね。上手くできて嬉しいときもあるし、その逆もあるし、こんな簡単な動作なのに…奥の深さが好きなんじゃないかなと思いますね。とにかく難しいよ。
星野 1対1の勝負だから!!
谷内 その場で白黒がついて、分かりやすいからね。
星野 1対1で脚光浴びる舞台ってそう無いじゃないですか。ダーツはまさにそれだよね。
谷内 あの舞台にもう一度上がりたい気持ちもあるね。
星野 相手が誰だとかではなくて、その舞台そのものが好きなんですね。
谷内 ダーツの面白さは勿論なんだけれど、主役になれることも好きであるひとつの理由なのかも知れないし、まだまだ先には色々な舞台も待っているし、色々な要素があると思います。
星野 少しずつ、少しずつの好きが集まってダーツが好きになったんだと思います。

 

Q18 これからの将来について…

谷内 自分としては、なるべく良い結果を残して、何らかに生かせる仕事がしたいと考えています。必然的に良い結果が付いてくれば、自ずと色々な方向性が見えてくると思う。だからこそ、今を大事にしなくてはと思います。これから先もダーツ界にはもっと盛り上がって欲しい…その為には世界に通用するプレイヤーが存在する必要があると思います。今のままだと、いずれ目標が無くなってくるのではと心配しています。
星野 選手の立場的な力を高められるように、その為には誰にでも認められるような力を持った人間が引っ張っていかなければならないと思うので、その一役を担えたらいいなと思っています。ダーツを支えているそれぞれが、きちんと役割を果たせるような体制作りを目指して行きたいです。

新春からいい酒だったな…このふたりには心底、期待したい。

 2008年1月4日、世間ではまだ正月気分が抜けきらない中、お二人には今回の企画の為にわざわざ調布の事務所までお越しいただいた。

 特に星野さんには、遠く離れた大阪からUターンラッシュの嵐にもめげず来て頂いただけに、感激もひとしお。

 お二人は、トーナメントではしばしば一緒になることがあるそうだが、これまで腰を落ち着けて話をされたことが無かったとか…その日の予定は、明日に本番を控えた打合せのみで、二人は軽く挨拶を交わしたあと、若干緊張した面持ちで打合せをスタート。

 それぞれ所属している団体は違えどもそこはダーツで通じるものが…打合せは次第に冗談もでるようになり、話が盛り上がり始めたところで、お酒を交えた食事の場へ移動した。

 「嫌いなものは無いんです」という二人はスポーツ選手でもあるし、特にタロウさんはご存知の通り身長190cmもある大男、そりゃ~飲むは!食うは!と思いきや、食べっぷりは意外に普通の男性と変わらない感じで少し拍子抜け。

 しか~し、流石ダーツとお酒は切っても切り離せないもの、星野&タロウコンビは、いくらお酒を飲んでもあまり表情にでてこない…徐々にお酒の量が増えるのと同時にダーツの話も大盛り上がり! ご存知の通りタロウさんは今年からPDCに参戦することを表明しており、昨年もワールドチャンピオンシップの予選に初めて出場した経験から、熱心に世界のダーツの重要性について語る。  「僕も昔はバレーボールをしてたことがあって、今は前よりも少し人気が下がってしまったけど、あれほどバレーボールに人気がでたのも、オリンピックや世界選手権で活躍したからだと思うんです」「日本のダーツもこのまま狭い日本だけの競争になると、プレイヤー自身に目標がなくなってくるし、世界で通用するプレイヤーが出現しないと人気も長続きしないと思うんです。だからこそ、もっと上を目指そうよ!」…と熱く話す。

 タロウの話をダーツに熱い男星野が熱心に耳を傾ける…「タロウくんは、ダーツの将来のこと真面目に考えてるんだなぁ」「ちゃんと自分の置かれている立場を理解して今後のことに目を向けてるんやなぁ…」「俺なんかまだ目の前にあることをこなすことだけで必死やけど…」なにせこの二人、本当に根っからダーツが好きなんだなぁとつくづく感心させられてしまった。

 ダーツの腕も!男前も!性格も!何と神は彼らに沢山の恵みを与えてしまったんだろうと…恨めしくも思ったりして。

 イギリスで発祥したダーツが、遠い海を渡り日本に根付き早30年余り、ここ数年間ダーツが大きなブームを迎えられたのも彼らの存在なしでは考えられない。

 今後もさらにダーツが大きく広がることを望むのであれば、さらなる彼らの活躍が必要不可欠になってくるだろう…この夜の二人を見ていると、その期待に十分応えてくれそうな思いがして、ついつい…いつもより深酒をしてしまった…マイッタ。

ダーツのことならダーツハイブ!!

ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ ダーツハイブ
ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ ダーツ屋どっとこむ
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