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誰にでも潜む悪魔 

No.27 Vol.46. 2010年11月号 誰にでも潜む悪魔 スランプ克服法

 スランプと一言で言ってもそれぞれ色々な原因や症状がある。だが、スランプから抜け出すためにはまず敵を知ることだ。ここでは、スランプとは一体何なのか、そしてそれがどんなメカニズムで起きるかについて考えてみたい。スランプはただ恐れているだけでは、プレイヤーに更に大きくのしかかってくるプレッシャーにもなる。スランプなんてこんなものかとわかってしまえば、案外簡単に脱出する糸口は見つかるものだ。

 どんなスポーツでもそうだが、人間には調子の良い時もあれば、悪い時もある。だが、今日はちょっと不調だなと思うことはあっても、それがスランプに直結するわけではない。スランプという言葉を調べてみると、「体や心の状態が一定期間不調になること」というのが一般的な見解のようだ。つまり、ただ調子が悪いというのは何らかの理由で調子を崩してはいるが、短時間でまた元に戻ることを指し、スランプというのは調子が悪い状態が長く続き、なかなか抜け出せない状態を言うのだ。

 

 今回の特集は、イギリスで社会心理学を学び、同時にダーツにもはまってしまったという本誌エディター補助の岡田が、スランプに悩むプレイヤーの方々の助けになればという熱意を持って企画、完成したものである。これを機に、「スランプなんて恐くない!」と皆様に思っていただければ幸いです。

 

岡田 早苗
 LSE University of London にて社会心理学を学び、学位を取得。同時にダーツを観る楽しみに目覚める。帰国後は翻訳や英語教室の主宰の他、心理相談などもしている。NDLでは主に翻訳を担当。

 

■ 人は何故スランプに陥るのか 大きく分けて二つの傾向

▲ あせりや苛立ちが状況を悪化させ更にダーツは的をそれていく

 スランプになるきっかけは様々だと思うが、大きく分けて二つの傾向があるようだ。一番多いのが、原因不明型。あるときから突然ダーツが入らなくなり、原因がわからないので対処もできず、ただひたすら低空飛行が続くというもの。もう一つは、身体的故障やフォームの改造などで調子を崩し、その後故障が治ってもそのまま不調から抜け出せずスランプに突入するというタイプ。
 どちらのタイプにも当てはまることは、プレイヤーは自分がスランプに陥っているという状況はわかっていても、その明らかな原因を特定できずに悩み続けるということだ。故障が引き金になった時でも、完治すれば不調は終わるはずだ。つまりどちらの場合も、「具体的にここが悪いから今スランプなんです」ということがわかっているケースはそう多くはないのだ。
 では、人は何故スランプを経験するのだろう。その答えはズバリ、私達の心が身体を支配しているからだ。特にダーツのようにメンタル面でのストレスが多くかかるスポーツでは、心理的状態がプレイに大きく影響する。その日なんとなくダーツが入らず、やればやるほど入らなくなるなんていう経験をした方も多いことだろう。
 練習通りにやっていれば入るはずなのに、あせりや苛立ちが状況を悪化させ、更にダーツは的をそれていく。これが長期化したものがスランプだといえるだろう。つまり、自分の調子が悪いと自覚することそのものが自分を追い詰める結果となり、デフレスパイラルのような下降線を描いてスランプに落ちていくのだ。

 

■ ダーツ特有の症状

▲ メンタルスポーツならではのイップスという症状

 イップスという言葉をよく耳にする。これはもともとゴルフからきた言葉で、パターのように集中して繊細な動きが要求される場面で、手が震えたり全然クラブを動かせなくなったりする症状だ。最近はダーツプレイヤーの中でもイップスで悩んでいる人が多いと聞く。ダーツの場合、ひどい状態になるとスタンスを取りテイクバックした姿勢から、全く手が出なくなり投げられないということもある。
 ダーツとゴルフの大きな共通点は、どちらも自発的に動きを始め、その結果がスコアとして直接表れることにあるが、どちらのスポーツもこの自発的というところにイップスの原因が隠れているようだ。例えばテニスなどの、相手が自分の動作に反応して直接関わってくるスポーツでは、このような症状はあまり聞かない。テニスのように相手と打ち合うスポーツと違って、ダーツやゴルフでは対戦相手と向き合う前に、自分の中での葛藤に打ち勝たなければ、そもそも試合が始まらないのだ。ダーツの難しさは、自己完結している動作によって得たスコアで、更に対戦相手と心理的な駆け引きをしながら戦わなければならないところだろう。メンタルスポーツならではの、このイップスという症状も、スランプの一つの症状だと考えられる。

 

■ スランプ脱出方

▲ 意図的にリラックスするということ実際プロのスポーツ選手などはメンタルトレーニングとしてやっている

 それでは、この特集のメインとなるスランプ克服方について考えて見よう。今回6人のトッププレイヤーの方々にお話を伺ったが、それぞれの経験からスランプ克服のヒントを見つけていただければ嬉しい。だがここではそれらの経験談やエピソードをふまえ、いくつか効果的なスランプ克服方としてまとめてみた。
 先ほども触れたが、スランプの原因は心理的なものである場合がとても多い。以前本誌で杏林大学の解剖学の先生をお招きし、「ダーツを科学する」という連載をして頂いたことがあった。その中の手の震えの回で、自信家や完全主義者の人は緊張した場面で手が震えやすいという指摘をされていた。これはスランプにも当てはまると思われる。自分に自信があり完璧なダーツを求める人ほど、少し調子を崩すとそのことばかり気になって、スランプに陥り易いのだ。
 では、心理的に不調を引きずってしまいスランプになったらどうすればいいか。まず、一番重要なのはリラックスして投げるということを、意図的に行なうことだ。試合などで飲酒が許されている状況なら、すこしお酒を飲むのは効果があると先ほどの解剖学の先生もおっしゃっていた。ゲームの前に音楽を聞いたり、目を閉じてダーツ以外のことを考えるのも良いだろう。とにかく、ダーツのことばかりに向かいがちな思考を、他のものにそらすのがいいだろう。意図的にリラックスするというと不自然に聞こえるかもしれないが、実際プロのスポーツ選手などはこれをメンタルトレーニングとしてやっているのだ。
 しかし長引くスランプの真只中にいる人に、リラックスしろと言っても簡単にはいかないだろう。スランプから抜け出すために、自分のダーツのどこが悪いかを必死で探し、一人黙々とダーツが入らないまま練習に励むという状況は、実は症状を悪化させる一因でもあり、リラックスからは程遠い。そんなときは人に頼るのが良い。特に自分が信頼できるダーツ仲間などからアドバイスをもらったりすると、目からうろこであっという間に治ってしまったというケースは多い。つまりちょっとスランプ気味だなと感じたら外に出てダーツバーなどに行き、ダーツは楽しんでやるスポーツだということをもう一度思い出して欲しいのだ。スランプに陥る人の殆んどは、スランプを気にする人、つまり真面目にダーツに取り組み、良い結果を強く望んでいるプレイヤーなのだ。確かにダーツをプレイする以上スコアは気になる。だが、スランプの時ほどスコアを気にしない、楽しむダーツを思い出して欲しいのだ。
 スランプのときは心理的なプレッシャーから、手や肩の動きが影響されていつもと違う投げ方になることが多い。これを克服するためには、自分が投げているところを時々動画にしておくというのも効果的だ。スランプの時と調子の良い時のものを比べて見れば、自分のダーツを客観的に分析することができる。肩や腕が曲がっているとか、身体が動いてしまうとかいう症状を、事実として理解することが重要なのだ。これは、その動きを意図的に直すから良いというだけではない。もやもやと不明瞭だったスランプという魔物に、名前がついてその正体が明らかになることで、そのスランプはもう克服できるただの調子の乱れとして脳に認識されるのだ。
 更にダーツ特有のイップスには、とりあえず何でも投げてみるというのも良いかもしれない。そもそも投げ始めることに躊躇してしまうのは、スコアを意識してのこと。とりあえず物を投げる、例えばキャッチボールとか、その辺にある物を壁に当てるのでもいい。頭を使わず、スコアを考えることなく、「投げる」という純粋な動作の勘を、もう一度取り戻すことができるかもしれない。投げる瞬間にダーツ以外の事を考えるようにするという対処法もありだ。
 その他にもその人特有のスランプ克服法はそれこそ何千とあるだろう。でも共通して言えるのは、自分がスランプだという事実を見つめすぎないことが重要だということだ。気晴らしや、リラックス、友人と楽しくダーツしたり、初心に戻ってただ純粋にダーツを投げる喜びを思い出す。フォーム改善にしても、道具を変えてみるにしても、全ては「あ、こんなことだったんだ」と気付くための手段に過ぎない。肝心なのは、スランプの正体は自分の中にある向上心や完全主義といったダーツへの熱意が、方向をあやまって自分に牙を向けている状態だと気付くことにある。だからこそ、不調が長く続いたからといってすぐに、「今スランプなんだ」と思い込み悩まないで欲しい。それがスランプ克服への第一歩になるからだ。

 

■ Sho Katsumi

今までにスランプの経験は?
 あります。

 

それはいつごろのことですか?
 実は今年スランプだったんです。

 

どのような状況だったのでしょう?
 結果からいうとイップスだったんです。今年の春くらいから始まり、腕が止まってしまいダーツが上手く投げられなくなる、典型的な症状でした。

 

それはどのくらいの期間続きましたか?
 6ヶ月間くらいですね。

 

思い当たる原因はありますか?
 試合などが重なっているときに、無理して入れようとする気持ちが強く出ていたことがあったんです。それで自分の普段のファームが崩れてしまい、スランプが始まったと自分では分析しています。
 
そのスランプをどのように克服されたのでしょうか?
 つい最近治ってきたんですが、特にこれがきっかけで治ったということではないですね。僕が心がけていたのは、普段と同じように試合に出続けるということでした。投げるしかないと思っていましたね。人によって色々治し方はあると思いますが、僕の場合は調子が悪いからといってダーツから距離を置こうとはしませんでした。それよりも、酷い状況でもあえて試合に出ようと思ったんです。積極的にダーツに取り組むことで治ってきました。

 

不調とスランプの違いは?
 不調というのは、僕にとっては調整が出来ていない状態です。例えば試合の前にコンディションが整わなかったとか、前の夜あまり眠れなかったりして、自分の思った通りに投げられなかった時のことですね。それから、プレイベートなどで問題があったりして、メンタル面に影響が出てしまうというようなことでも、調子が整わなかったなと感じます。
 でもスランプというのは不調と違って、投げていく上で技術的にもメンタル面でも、もっと根本的な何かが欠落してることだと思います。それにスランプはやっぱりある程度の期間続くものですね。

 

ダーツをプレイするとき、メンタル面はどの程度重要ですか?
 心が影響する部分は凄く大きいですね。僕がイップスになったのも、技術的な問題よりも、心の問題のほうが大きいと思います。

 

メンタル面の強化の為に何か特別にやっていることはありますか?
 試合などで、緊張する場面をより多く経験することですね。そういう場面というのはその場に立ってみなければ味わえないものなので、そういう経験をより多く積めば、緊張する試合でも楽しんでダーツをプレイできるようになると思います。勿論緊張すれば硬くなりますが、そういう場面は大きな大会や大事な試合だったりするので、そこを面白いと思えれば、思い切ったダーツが出来るようになります。

 

ダーツのスランプはその他の生活に影響しますか?
 それは全く無いですね。ダーツがしんどかった時期でも、ダーツを嫌いになったわけではないので、そういう影響はなかったです。

 

スランプに悩むプレイヤーにアドバイスをお願いします。
 自分がスランプでどんな状況にいるのかということを、正面から受け入れることですね。僕の場合も、試合に沢山出て投げることで治しました。試合に出ても手が止まってしまうので、友達からも心配して沢山言葉をかけてもらいました。自分としては、絶対治すという強い気持ちでいたので、その信念が重要だと思います。

 

■ Morihiro Hashimoto

今までにスランプの経験はありますか?
 スランプだという認識ではないのですが、調子が悪かったときはありますね。

 

では、調子が悪いということとスランプではどこが違うのでしょうか?
 それが、わからないんです(笑)。まあ、自分の気持ちの中では、調子が悪いことをスランプとあえて呼びたくないということですかね。

 

その調子が悪かった時の状況を教えてください。
 去年一年間調子が悪かったですね。つまり、一年間ずっと成績が振るわなかったんです。その時は人から見ればスランプだと思われていたかもしれません。自分でグリップなども色々変えて試してみたりしていた時期だったので、それが勝ちに結びつかないという状況でした。

 

もう克服しましたか?
 今は成績的には結構良くなっていますが、今年になってまたグリップを変えたりしながらやっています。でも僕の場合はスランプの解決法とか、調子が悪いから色々変えてみるということではないです。まず自分が一段上のレベルに上がるために投げ方やグリップなどを変えるということがあって、それで結果を出すのが一番の目標なんです。だから最終的にそれが成績に反映されず調子が悪いということになっても、調子が悪いから色々試してみるのではなく、もっと高いところへ行くための試行錯誤としてとらえています。

 

そこが橋本選手の強さの秘訣なんでしょうね。
 うーん、そうなんですかね。自分にとっては当たり前のことをやっているだけです。僕が経験したこの状況が、人の言うスランプだというならそうなのかもしれないですが、上へ行くためにグリップなどを変えたことでしばらく結果が出なくても、それをスランプとは感じないですね。

 

ダーツをプレイするときメンタル面はどの程度影響しますか?
 大会などの試合の場合でいえば、半分以上はメンタルが占めると思います。

 

橋本選手はメンタルが崩れない選手だという定評がありますが?
 周りからはよくそう言われます。でも自分としては、だんだん強くなったんだと思うんです。

 

メンタル面強化の為に特別にやっていることはありますか?
 それはやっぱり大会に出ることですかね。大会の決勝舞台に何度も立って、やっとそういった雰囲気に慣れてくるものだと思います。大勢のギャラリーが見守る中でプレイするわけですから、それを経験するかしないかでは大きく違います。
 僕はこう見えてあがり症なところがあるんです。動画撮影が入った試合で初めて投げたときなどは緊張して、ブルを狙ったのに16Tに入りましたからね(笑)。経験を積むことで、メンタル面は段々に鍛えられていったんだと思います。

 

ダーツの調子が悪いときは、その他の生活に影響がありますか?
 それは正直言ってありますね。思うような成績が残せなかったときなどは、普通の生活の中でイライラしたりしますよ。

 

スランプに悩むプレイヤーにアドバイスをお願いします。
 スランプだと感じてしまうこと、そのものがいけないんだと思います。僕自身スランプという認識をしていないので、前向きな考え方を持ってやっていけるんです。ポジティブというのを信条に、その気持ちを押し通してやってみてください。

 

■ Yuki Yamada

今までにスランプの経験はありますか?
 大きいのを一回経験しました。あとは小さく不調というのはちょこちょことありますね(笑)。

 

では、その大きかったスランプについてお聞かせ下さい。
 ダーツを始めて3年目くらいのときに起きました。今から4年前ですね。その時は、ダーツが投げられないような状態でした。

 

イップスだったのでしょうか?
 そうですね、近いものだったと思います。ダーツを投げてもボードに届かないんです。引っかかるような感じでした。

 

思い当たる原因はありますか?
 その頃、自分にプレッシャーをかけすぎていたんだと思います。当時僕は熊本で投げていたんですが、レーティングが上がってきていたので、福岡のレベルが高い地域に呼ばれて出て行ったんですよ。周りからも、「頑張ってこいよ!」という声援を沢山貰っていたこともあり、結果を残せるよう頑張りたいとはりきっていたんですが、ちょっとプレッシャーに感じたのかもしれません。

 

そのスランプはどのくらい続きましたか?
 その年の春頃始まって冬まで続きましたから、かなり長い期間でした。半年くらいですかね。

 

どのように克服されましたか?
 自分でも努力しましたが、やっぱり周りの協力は大きかったです。僕が調子が悪いことは、皆から見ても明らかだったと思います。当然レーティングを出さないと大会にも出場出来ないので、あまり打てないという事実ははっきり結果として見えてしまいますから。最初はAAAでライブ16くらいだったレーティングが、BBライブ9~10くらいまで落ちたんです。一番酷かったときは店にはでていましたが、大会やハウストーナメントといった試合にも出なかったんです。その頃はかなりしんどかったですね。でも、周りが僕の調子を見ながら応援してくれました。お店に来るお客さん達が、「はずしても大丈夫!」と言葉をかけてくださって、気持ちが楽になりました。それから段々投げられようになって、テイクバックをあごのところまで引くと、更に上手く投げられるということに気付いたんです。スランプだったときは身体が硬くなって、テイクバックを自分が意図したところまで十分引けていなかったんですね。
 だからダーツが的に届かなかったんだと思います。それからはまた楽しく投げられるようになり、また試合に出られるようになってからは、徐々に調子が上向いてきました。


不調とスランプの違いはなんでしょうか?
 僕にとっては大きな不調が来たので、それをスランプと呼んでます。あれだけ厳しいスランプを経験したので、その後の不調はスランプとは思わないですね。小さい不調は、若干いつもより調子が落ちるかなと感じても、スランプとは違いますね。

 

ダーツにおいてメンタル面はどの程度重要ですか?
 僕にとってメンタルはダーツの九割五分くらいを占めます。今のダーツ界を考えれば、メンタル面が何より重要だと思います。というのは、日本ではまだ子どもの頃からダーツをやり続けていて、PDCくらいのレベルに達しているプレイヤーが沢山いるわけではないですよね。だからそういう中で勝ち上がれるのは、練習した人とメンタルが強い人だと思います。


メンタル面を強化するためにやっていることはありますか?
 自分にプレッシャーを与えすぎないということを、常に心がけています。前向きに、自分が楽にプレイできるようにしていますね。こうしないといけないとか、自分に負荷をかけることだけはしないように、努力しています。

 

ダーツのスランプはその他の生活に影響をあたえましたか?
 やっぱり、面白くないという気持ちはありました。でも逆に言うと、調子を取り戻してスランプから抜け出していく過程で、もう一度ダーツの楽しさを再確認できたというのは嬉しかったですね。投げるのが楽しくて仕方なかったです。

 

スランプに悩むプレイヤーにアドバイスをお願いします。
 僕からのアドバイスは、下手になった自分を受け入れるということです。自分の調子が悪いということを、周りにしっかり見せないとダメだと思うんです。スランプのときは周りにそれを受け入れてもらわないと投げづらいんです。だからこそ、ダーツ仲間は作って欲しいですね。
 スランプはメンタルから来ることが殆んどだと思いますから、そんな時必ずダーツ仲間が助けになってくれますよ。それから、やっぱりダーツは毎日投げたほうがいいですね。

 

■ Atsushi Takeuchi

今までにスランプを経験したことはありますか?
 スランプは無いです。

 

竹内選手がスランプにならない秘訣は何でしょうか?
 人がスランプと呼ぶものを僕も経験しているのかも知れませんが、それをスランプだと思ったらダメですね。だからスランプの経験は無いと思っています。スランプだと思った時点で何も出来なくなるので、例えどんなに調子が悪くてもそれをスランプだとは思わないようにしています。まあ、無理やりですけど(笑)。

 

調子が悪いと感じることはありますか?
 僕の場合調子の波はあっても、それはどんなときでも普通なことだと思っているんです。自分のメンタルの波を作りたくないので、絶好調だとしても普通だということにしています。まあ、感情の起伏が顔に出ることもありますけど。
 それから、調子の波と言われるものは確かにあると思うんですが、僕の中ではそれを「運」というふうに位置づけています。運が良い時は調子に関係なく勝てるので、それが調子が良いことだと考えるんです。運がないときは調子も悪いだろうし勝てない時ですね。
 例えば、朝信号につかまってしまって、今日は運が無いかもしれないなと思ったときは、ダーツも上手く入らないということもありますね。逆に信号にもつかまらず、電車なども待つことなくスムーズに乗れたりした日に、優勝するなんていうこともあるんです。それが僕の「調子」ということへの考え方です。

 

ダーツをプレイするときメンタル面はどの程度影響しますか?
 メンタルな面が、かなりな要素を占めると思いますね。70~80%くらいですかね。やっぱり気持ちが乗っていないとダーツも入らないので、メンタルは重要です。

メンタル面強化の為に特別にやっていることはありますか?


 今は特別にこれといったことをやっているわけではありませんが、日々の生活の中で全てをプラス指向でやっていこうとは思っています。マイナスなことはなるべく考えないんです。日常生活、ダーツの練習、そして試合においても、負のスパイラルを作らないようにしています。例えば試合で負けたとしても、相手が強かったからしかたがないと思い、自分のせいで負けたんだとは思わないように、なるべく気をつけています。

 

スランプに悩む読者の方々にメッセージをお願いします。
 みなさんがダーツを始めたきっかけは、おそらく楽しいからだと思うんです。そして楽しいから続けていけるんですよね。だから、そのダーツの醍醐味である楽しさを忘れないで欲しいです。スランプに悩んでいる人も、練習すればぜったい乗り越えられるはずです。「継続は力なり」と言いますが、そういう言葉があるということは、それを実践して最後まで楽しくやれば、なにか新しい扉を開けるんじゃないかと僕は思ってます!

 

■ Daisuke Akamatsu

今までにスランプの経験はありますか?
 あります。というより、今真最中です(笑)。

 

そのスランプはいつ頃からはじまりましたか?
 今年の夏くらいですね。

 

今はどういう状況ですか?
 今は大分抜け出してきました。自分のダーツの何が悪いかわからない状態なので、これがスランプなんだと思います。スランプではない時期の自分のプレイと比べて見ると、今はダーツが入らないし飛んでないと感じるんです。試合でも入らないですね。

 

そのスランプになにか思い当たる原因はありますか?
 スランプというのは、ダーツをプレイしているうちには何度も経験するものなので、全てに共通した原因は無いと思うんです。今回に関して言えば、夏くらいにburn.やPDJ、スティーラーズといったハードの大会が多くあり、ハードとソフトの大会が週替わりくらいであったんです。それで、その時期にフォームをいじったんですよ。それが原因かなとは思います。

 

赤松選手のスランプ克服方は?
 今までに僕が経験した全てのスランプに共通した脱出方は、入らなくても投げるということです。ひたすら投げて、練習量を増やすんです。試合にも普通に出ます。そして、試合であまり振るわなかったときでも、気にしないようにすることですね。

 

自分がスランプだということを他の人に話したりしますか?
 あまりしませんね。

 

スランプと不調の違いはなんでしょう?
 不調のほうが、短い期間のような感じで、スランプは長く続くイメージです。

 

ダーツにとってメンタル面はどの程度重要ですか?
 試合で入るか入らないかは、普段練習のときに入るか入らないかによるところが大きいと思います。それは技術的な意味ではなくて、メンタル的にです。やっぱり自信がある時は試合でも入りますけど、スランプだなと思いながら自信なく練習していると、試合でも入らないですね。練習に基づく自信を試合に反映させるということです。だから、スランプの時は自信が持てるまで練習するのが大事ですね。

 

メンタル面強化の為になにかやっていることはありますか?
 僕の場合は練習をダラダラやらないことです。例え10分間でも一生懸命カウントアップをやって、自分の中で疲れたとか入らないなと思ったら、ゲームの途中でも投げるのをやめます。でもセット数は増やすので、練習量は変わらないんです。だから、1時間ダラダラ続けるのではなく、集中して10分やったらしっかり10分休むというように、それを繰り返し6回やればいいわけです。集中力が無い状態で入らずにただ続けても、あまり意味がないと思います。入る状態を自分で作ると、自分のダーツへのイメージが良くなるし、自信も付きますよね。

 

ダーツにおいてメンタル面はどの程度重要だと思いますか?
 メンタル面は結構ウェイト大きいと思いますよ。練習が出来ているときと、していないときではその差は顕著に出ます。

 

ダーツのスランプは他の生活に影響を及ぼしますか?
 どうなんでしょう、僕の場合は、寝て、起きて、ダーツをするという以外のことはあまりやっていませんから(笑)。

 

それだけダーツに打ち込んでいる赤松選手だからこそ、スランプに敏感だということもありますか?
 それはあるかもしれませんね。
 
スランプに悩むプレイヤー達にアドバイスをお願いします。
 NDLの読者の方々は、ダーツを趣味の一環としてプレイしていることが多いと思います。ダーツはやっぱり楽しくプレイして、スランプだなと感じてもそれをその楽しさで乗り越えることができたら、一番良いですね。僕は、ダーツというのは楽しく真剣にやるものだと思っています。
 ダーツが入るから楽しいというのではなく、ダーツそのもの、プレイそのものが楽しいと感じられれば、スランプなんて自然に克服できますよ。

 

■ Hiroshi Hatakenaka

今までにスランプの経験はありますか?
 ありましたね。今から5年くらい前にイップスになったんですけど、3~4ヶ月は続きました。投げられなくて、もうやめようかと思ったくらいです。

 

そのスランプの原因に思いあたることはありますか?
 ありますね。僕はその頃、自分の家用にダーツマシーンを買ったんです。これがあれば上手くなると思って、アパートなのに買ってしまいました。それを使って、朝仕事に行く前から、夜寝る前までずっと練習してたんです。お陰で凄く入るようになり、上達しました。その時は調子が出て、どんな投げ方をしても入ったんです。そのことが実はスランプの原因になったんだと思います。フォームが崩れている事にも気付かず、ただ投げたら入っていたので、「入る」というイメージが強くなりすぎてしまったんです。その後あるハウストーナメントに出て集中したい場面が来たとき、ふと自分の投げ方が解らなくなってしまったんです。それで「あれ、おかしいな」と、ちょっと止まってしまいました。それからどんどんひどくなっていきました。
 同時期にダーツバーを開店したので、このままやっていけるんだろうかと不安になりました。でも逆に言えば、お店があったからその時ダーツをやめずにいられたんだと思います。開店したばかりでしたし、やめたくてもやめられないじゃないですか。それで早く治そうとあせって、余計にひどくなっていったんです。

 

どうやってそのスランプを克服しましたか?
 スランプで悩んでいたとき、あるお店の常連さんの方が、他のみんなが帰ってしまった後に、「ハタケ、入んなくていいから一緒にダーツやろうよ」と誘ってくれたんです。それで色々話を聞いてくれて、僕が前の投げ方に戻したいんだと言ったら、何で前に戻したいのかって逆に聞かれたんですよ。僕としては以前入っていたので、その投げ方に戻したかったんです。でもその方に、「あなたはそのとき日本チャンピオンだったの?そうでなかったなら、なんでそんなに前にこだわるの?」と一言いわれて、「あ、そうか」となんだかわかったような気がして開き直ることが出来ました。それから多少グリップの位置を変えたりということはありましたが、いきなり普通に投げられるようになりました。結局、精神的な問題だったんでしょうね。でも、スランプのお陰で色々なことを学びました。いい方に解釈すれば、スランプは自分を見つめ直すチャンスでもあると思いました。そう思えたことが、そのスランプを早く克服できることにも繫がったと思います。

 

不調とスランプの違いは?
 不調と言うのは、体調も関係すると思いますが、第一には練習不足から来るんじゃないでしょうか。僕はスランプを超えてからは、プレイの波も少なくなりました。自分の事を解っていて、毎日練習していれば結果はいつかついてくるものです。

 

ダーツをプレイするときメンタル面はどの程度ゲームに影響すると思いますか?
 7割くらいですかね。技術も勿論重要ですが、いくら練習しても試合はまた違ったものですし、そもそも練習は自信をつける為にやるという面もありますよね。自信を持って、後はどのくらい自分の気持ちを乗せられるかということでしょう。

 

メンタル面を強化するためにやっていることはありますか?
 僕も試合に出るからには勝つつもりでやってますけど、メンタルはやっぱり経験ですかね。その試合の反省点や、次への作戦などをちゃんと考えられるようになるには、経験が一番ですね。

 

ダーツのスランプでその他の生活に影響はありましたか?
 精神的に参ってはいましたけど、影響というほどのことはなかったですね。

 

スランプに悩むプレイヤーへアドバイスをお願いします。
 自分の事をよく理解して、あきらめずひたすら練習するしかスランプを乗り越える方法はないです。でも実は僕、スランプになって良かったと思ってるんです。スランプとの向き合いかたによっては、自分のダーツのプラスにもなりますよね。もう一回なってみたいくらいです(笑)。まあ、スランプにならないと自分のダーツと向き合えないのではダメですが、時々スランプだったときを思い出して参考にすれば、不調もなくなると僕は思います。

 

ダーツのことならダーツハイブ!!

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