Special Person Interview

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No.10 Vol.31. 2008年5月号 佐藤 正考 モンスター

コンセプト 

 発売開始以来、斬新なデザイン、厳格な品質管理、クレームの迅速な対処、などに本当に真剣に取り組んで来ました。そして今、やっと体制らしいものができたかなと思っています。そして冷静に日本ダーツ界を見てみると、バレル市場は飽和状態に近いことが分かります。これだけバレルの種類があると、強烈なオリジナリティーのバレルというのは正直、なかなか開発が難しいですし、デザインや品質において最高のものをつくっていくというのは、今や当然のことなのではないでしょうか。
 そのためメーカーの姿勢というのが問われる時代を迎えつつあるのでは、と考えています。モンスターとしてはダーツプレイヤーにしっかりメッセージを伝えていきたいですね。
 それはソフト、スティールをも含め日本ダーツ界により貢献していくこと、なのではないでしょうか。現在はソフトダーツしか出しておりませんが、スティールダーツのラインナップやその他のパーツの開発も考えたいと思っています。総合メーカーになる道を探り始めたということですね。
 

モンスター プレイヤー

 ダーツを一生懸命投げているけれども、なかなかスポットが当たらない、そんなプレイヤーが地方にはたくさんいると思います。そんな埋もれているプレイヤーにチャンスを与えたいと強く意識しています。それをしているうちに自然に増えて、現在16人がモンスタープレイヤーです。
 

モンスタープレイヤーになるには?

 ダーツプレイヤーとしての将来性、ダーツに対しての考え方、そして一番重要視しているのは人間性ですね。どんなにダーツが上手でもトラブルメーカーにはモンスターの看板は背負って欲しくない。トップになればなるほど、私生活は問われますから。
 総合的に判断しているので、けっして安易にはお願いしていません。これからも少しずつ増えていくでしょうが、前のような基準を全部パスする人材はそう多くはないですから、いきなり大所帯になるようなことはないでしょう。
 よくトーナメントでモンスタープレイヤーだらけだね、と言われますが実はそんなことはありません。他社と比較してもけっして多いわけではなく、数人がトーナメントで大活躍しているため、そういう風に言われるんだと思います。
 メーカーとしては勿論たいへん喜ばしいことで、プレイヤーに感謝しています。

 

モンスター バレル

 現在18モデル発売されています。一通りのラインナップが出ましたので、これからは完全な新モデルを発表するということは、実際鈍っていくでしょう。現在のモデルが枝分かれのようになっていく、と思っています。既存のモデルでストーンが付いたり、スティールが出たり、ということですね。
「ストーン」という話が出ましたが?
 ストーンは小さな石が滑り止めとなって、バレルにコーティングされている新しい革新的な技術です。市場の評価としては正直、好きな人と嫌いな人に分かれますね。
 あくまでもコーティングなので剥がれるため、一般のモデルよりは寿命が短い傾向がありますね。しかしながらグリップ感は他では実現できないものがあります。
最近ターゲット社とのコラボモデル「コリン・ロイド」も発表されましたが?
 デザインやアイデアなど、かなり苦労しましたが共同開発が順調にいき、最終的には満足のできるバレルに完成したと思っています。開発段階においては、市場で話題になっているストーンをどれだけの部分に使用するか、それが最大の山場だったでしょうか。現在のようにするとバレル同士が当たっても、より傷がつきにくいと思います。お陰様で売れ行きは好調です。

 

Annie 橋本 守容 Morihiro Hashimoto

 6月1日に開催されるモンスタートロフィー香川に合わせて、僕のモデルが売り出されます。
 開発には約2年を要しましたが、素晴らしい出来のバレルに仕上がったと思いますので、よろしくお願いします。
 最初はおおまかに長さ、太さ、形状、ざっくばらんな刻みから始め、何回も試作品を経てやっと完成しました。初期の青写真の段階に約1年間必要だったので自分でも驚いています。刻みもいろいろ試してみると指によりかかるシャークカットやあまりかからないシャークカットなど苦労しましたね。
 太さも細い方が好みなのですが、ストレートのようでストレートではないなど、バレルというのは開発していくと微妙です。完成した形状はストレートと言った方が分かりやすいでしょうが、若干後ろが絞ってあります。重心は完全にセンターになっています。

 僕のグリップは、長い間フィル・テイラーのを参考にしていて、投げているうちに少し開いて、現在の僕の形になったと思っています。

 

Tsu-ne 座波 常輝 Tsuneki Zaha

 Tsune 僕のモデルは2006年に発売されたんですが、嬉しかったですね。そして市場で大ブレイクしたので本当にほっとしました。どのショップでも全く売れないようでは悲しいですからね。そして今でもこのモデルがモンスターバレルで一番売れているということなので、誇りに思っています。
 その理由は何だったのか?と聞かれても分からないのですが、たぶんタイミング、デザイン性などが一致した結果だったのではないでしょうか。
佐藤 やはりザハ ツネキというプレイヤーのカリスマ性も大きく影響していると思います。この開発では当時、市場で後ろが絞ってあるバレルがまだ無かったため、非常に不安でしたね。でも発表してからの反響は強烈で、当初はいくらオーダーがあっても3日と在庫がもちませんでした。モンスターブランドの大ヒット商品です。

Tsune 最初のモデルでは準備に約1年、次が約3ヶ月、その次は約2ヶ月で開発しました。やはり最初が一番たいへんで、特にオリジナリティーという点でしょうか。
 他社のものと似通っていても意味がありませんし、これだけ多くの市場の中からさらに一歩進んだ形状…何度も試作を重ねて、いやぁ、苦労しました。
佐藤 すべてが決定して、いざ生産開始という時に、ストップ…ここをもう一度改良なんて裏話もありますよ。

Tsune 現在、3種類出ていますが、その理由はプレイヤーは変化するということなんです。微妙にグリップが変わったりしますので、今現在は最新モデルを基本的に使っていますが、時にはタイプIIを使ったりもできますし、たいへん助かりますね。

佐藤 プレイヤーが一種類のみのダーツを使って勝っていくというのは、非現実だと思うんです。
 やはり選択肢があった方が良いでしょう…そのために3モデルがあり、用途に合わせて使うことができます。

 

Kazumi 中川 一美 Kazumi Nakagawa

 Kazumi 現在、私のモデルは年内に発表できるように開発中です。私の場合、明確に投げられるダーツが決まっていて、それはセンターバランスのものなんですね。
 前重心のバレルなどいろいろ試してみたんですが、全く駄目です。
 飛びは凄く良いんですが、勝手にダーツが飛んでいくようで不安です。自分のグリップでしっかり押し出して的に入れているんだ、という感覚を大事にしたいんです。
 バランスはセンター、太さは若干細く、カットはリング、開発段階の試作モデルは、現在もはや6本目でデザイナーの佐藤さんに苦労をかけています。 全部の注文を実現させていただいて、カッコイイデザインにして下さい…お願いします。

佐藤 カズミダーツの要望は実は飛ばないダーツということなんですね。我々の仕事は普段、いかにダーツを飛ばせるか、ということに挑んでいるわけですから、この注文は難しいですよね…いやぁ、ヤリガイがあります。戻ったり、進んだり、けっこう時間がかかりそうですね。

MONSTER
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