Interesting Story

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target,ターゲット ダーツ、フィルテイラー、ほしのみつまさ、星野光正

No.46 Vol.67. 2014年5月号 TARGET TEAM

ダーツが無ければこんな経験は出来なかったことでしょう。
ただそれと同時に、僕は同じ分だけ苦しみも味わってきました。
ダーツのおかげで人生最高の瞬間を味わうことが出来ました。
そしてそれと同じだけ、人生で最悪の経験もしてきたんです。
ダーツは突き詰めれば、勝つか負けるかです。
コテンパンにやっつけられて地面を這いずり回り、周りからは
「負け犬」だとか「もう終わりだ」などと言われる中、そのひどい屈辱から
なんとか這い上がって、再び自分の足で立ち上がる。
その過程こそがダーツそのものなんです。
そして一生懸命戦った末に決勝も勝ち残り、
最後に残るたった一人の勝者として舞台に立つ。
満面の笑みをたたえて、トロフィーを頭上に掲げ持った
あの時の天にも昇るような気持ち。それも全てダーツなんです。

 

Q:ダーツを始めた頃のことを教えてください。
A:僕がダーツを始めたのは随分早い時期だったと思いますね。当時はテレビも無かったし、子供向けの娯楽なんてあんまりない時代だったんです。僕の家には電気すら来ていなかったですからね。それで自然にダーツを投げるようになったんです。

 

Q:なぜ他のスポーツではなくダーツを選んだのですか?
A:色々なスポーツがある中であえてダーツをプレイしようと思ったきっかけは、僕はその他のスポーツがそんなに上手くなかったという単純な理由です。自分なりに他のスポーツもやってみましたが、平均以上にはなれなかったんです。

 

Q:本格的にダーツプレイヤーになろうと思ったきっかけは何ですか?
A:その頃僕は3つの仕事をしながら3人の子供を育てていました。そんな忙しい合間にダーツの大会に出場して勝つと、ちょっとした賞金が出たんですよ。それでふと思ったんです。もっと一生懸命練習して、自分が凄いダーツプレイヤーになれば、なんとか生活していけるくらいは稼げるんじゃないだろうかと。少なくとも、毎日3つの仕事に振り回されているその時の状況より、悪くなることはないだろうと考えたのが、本当にダーツに打ち込むきっかけになりました。
 僕がダーツをプレイし始めた頃は、プレイヤーのレベルも今ほどは高く無かったんです。勿論凄いプレイヤーや強い人もいました。でも今ほどたくさんはいなかったですね。僕は最初の頃、ただひたすら練習に打ち込もうと心に決めていました。そうすることで、その時いたどんなプレイヤーよりも強くなりたかったんです。そうやって歴史を重ね、今の自分が出来たんだと思います。

 

Q:一番好きな大会や印象に残った試合などはありますか?
A:これまでの長いダーツ人生の中で、僕は世界中の何千という大会で優勝してきました。本当に色々な試合を経験した訳ですが、あまりに多すぎて一つだけ好きな大会などを選ぶのは難しいのです。それで、自分なりに色々な面からお気に入りを考えてみました。
 まず、ダーツをプレイする会場として一番好きな所はブラックプールです。それから、世界の色々な国に行きましたがお気に入りの場所はオーストリアでしょうね。
 これまでの経験で一番てこずったという印象がある大会は、ニュースオブザワールドです。これは全てのラウンドが3レッグしかないという厳しいものでした。とは言っても、ラスベガス、タイ、フィリピンなどの大会は厳しいものが多かったですね。結構苦戦した記憶があります。

Q:ダーツ以外にはどんな趣味をお持ちですか?
A:僕はよく休みをどんな風に過ごすんですかとか、趣味は何ですかなどと聞かれますが、それに対する答えはいつも一つです。一言で言って、僕の趣味は家族なんです。特に孫達とは出来るだけ多くの時間を一緒に過ごしたいと思っています。僕には今孫が4人いますが、もうすぐ5人に増える予定です。今から楽しみで仕方ないんですよ。本当に良い家族に囲まれてラッキーな奴だと思うでしょ(笑)。

 

Q:ダーツの技術面で気をつけていることやこだわっていること、練習についてなど、ご自分のダーツを解説していただけますか?
A:ダーツの技術的なことで僕が一番大事にしていることは、全てシンプルに行うことです。出来るだけ単純に投げるということですね。したがって、スタンス的に言えば、オッキー(スローライン)のど真ん中に立つことを心がけています。それから、身体は動かさずに自然体のまま保つことです。この時動いていいのは腕と肩だけです。
 ただ、時々ダーツが思わぬところに刺さってしまい、真ん中から次のダーツを狙うのが難しいことがあります。そういう時だけは、限定的にですが足を動かすこともあります。つまり、トリプルを狙うのに視界が開けていないというような場合のみ、立つ位置を変えることがあるんです。
 同じ位置に立つことにこだわり過ぎて、視界が悪くなった時に別のトリプルを狙わなければならないなんてばかばかしいですから、そういう時は動くことも良いと思います。
 練習に関しては、僕は出来る限り毎日するように心がけています。

 勿論、他のプロモーションの仕事や、移動時間のせいでそれがかなわないこともあります。まあ僕は、これまで30年以上も練習ばかりしてきたわけですから、たった一日練習できないことがあっても、あまり気にしないようにしてますね。自分に厳しすぎるのも良くないかもしれません。たまには自分を許してやろうかなという気分を持つことも大切です。

 

Q:ご自分はどんなプレイヤーだと思いますか?
A:自分がどんなプレイヤーであり、更にどんな人間なのか、シンプルな一言で表せるよう考えてみているんですが…。どうなんでしょう。僕はあまりインテリというか、頭を使うようなタイプの人間ではありませんね。とは言え、フォレスト・ガンプのように何も考えずに突っ走ることが出来るほど単純でもありません。
 自分の特徴について一つだけ絶対的に言えることは、「一番になりたい」という強い渇望を持っていることでしょう。その時々でやることは変わるかもしれませんが、やるからには一番になるというのが僕のモットーです。
 どんな相手と対戦するときも、「オレを甘く見てなめてると怪我するぜ!オレはお前に悪夢を見せてやる。絶対、絶対負けないからな!」という心情を持って挑みます。そういう、もの凄い強気のキャラが、確実に自分の中に存在していますね。

Q:今後の夢や抱負は?
A:僕のダーツプレイヤーとしてのキャリアも先が見えてきたように思います。でも、これからの数年であろう未来に色々な夢や希望を持っているのも事実です。第一に、マイケル・ヴァン・ガーウィンから世界ナンバー1の座を取り返したいですね。
 それからもう一つは、やはりヴァン・ガーウィンからワールドチャンピオンシップの優勝杯を取り返して、自宅のキャビネットに飾りたいと思っています(笑)。

 

Q:ターゲットへ移籍されましたが、いかがですか?
A:ターゲットの社長であるゲイリーやその他のスタッフの方々と仕事をするということを決めたのは、ダーツプレイヤーとしての自分にとって本当に良いことだったし、自分のキャリアにとっても必要不可欠だったと思います。ターゲットは、これからの自分のダーツを更に高めてくれると信じています。
 ダーツプレイヤーとして更なる高みを目指すためには、それに見合った道具が必要になってきます。アベレージをちょっとでも上げてくれるような道具は、プレイヤーにとってとても大切なものなんです。自分が納得のいく道具を使うことによって、精神的にも安定し、やる気も出る。最終的には自信にも繋がりますよね。そういう上へ向かうプラスの連鎖によって、どんどん良いプレイが出来るようになるんだと思いますね。

 

Q:最後に、日本のダーツに関わる全ての方々に、ダーツ界に最も長く最強プレイヤーとして君臨してきたフィル・テイラー/パワーからの言葉をお願いします。
A:これまでの僕のダーツプレイヤーとしての長い経歴を振り返ってみると、ダーツのおかげで本当に素晴らしい体験を沢山させてもらったと思います。ダーツが無ければこんな経験は出来なかったことでしょう。ただそれと同時に、僕は同じ分だけ苦しみも味わってきました。ダーツのおかげで人生最高の瞬間を味わうことが出来ました。そしてそれと同じだけ、人生で最悪の経験もしてきたんです。ダーツは突き詰めれば、勝つか負けるかです。コテンパンにやっつけられて地面を這いずり回り、周りからは「負け犬」だとか「もう終わりだ」などと言われる中、そのひどい屈辱からなんとか這い上がって、再び自分の足で立ち上がる。その過程こそがダーツそのものなんです。そして一生懸命戦った末に決勝も勝ち残り、最後に残るたった一人の勝者として舞台に立つ。満面の笑みをたたえて、トロフィーを頭上に掲げ持ったあの時の天にも昇るような気持ち。それも全てダーツなんです。
 負けた自分をあざ笑う顔を思い浮かべながら、「今に見ていろ」なんて考えるのは時間の無駄です。ダーツは自分との戦いです。「オレならやれる」と、他の誰にでもなく、ただ自分自身だけに証明してやればいいのです。どんなプレイヤーの中にも、そしてあなたの中にも、その「パワー」があるのだと、どうか信じてください。

 

INTERVIEW 

MITSUMASA HOSHINO 星野 光正

Q:現在の心境をお聞かせください。
A:これはフェイスブック等でもアナウンスさせてもらったんですけど、結果が出せないということを僕自身一番よく分っていて、その中で何をするべきかを考えました。
 いろいろ思う中で今自分がしなくてはならないことは、選手をあきらめることではなくてやっぱり選手として試合に出続けること、そして自分を取り戻すことを一番に持ってこなくてはならないんだと再認識しました。いろんな環境の中で、日本でいったらジャパン、海外でいったらザ・ワールドというようにひたすら戦っていくことだと思ったんです。

 

Q:さらにモチベーションを上げるためにターゲットへ移籍して頑張っていきたいということですね。
A:環境を変えて違った風を吹かせたいというのも、もちろんありました。

 

Q:ターゲット社に決めた経緯をお聞かせください。
A:前のメーカーさんと2014年についての契約更新をしなかったことで、いろんなメーカーさんから声をかけていただきました。ほとんどのメーカーさん側からは、契約については僕から条件提示をしてほしいと言われたんです。でも例えば僕の側から条件を提示する場合、意に添わないと契約には結びつかないですよね。
 そんな中で逆に条件をあちらから提示してきたのがターゲット社だったんです。それがきっかけになって他のメーカーさんに対しても同じ様に条件を出していただけると助かります、という話をしたんですが、それで条件が合ったのがターゲット社だったわけです。
 
Q:フィル・テイラーとチームメイトになるわけですが、それについてはいかがですか?
A:もちろんすごく嬉しいです。ターゲット社にはフィル・テイラーが「ホシノを獲得しろ」と言ってくれたようなんです。何年も前に会ったことがあるのを覚えていてくれたのには感激しましたね。
 僕にとってフィル・テイラーはこの先も変わることのない世界一の選手だと思います。そんなフィルからチームメイトにならないかと言われたのは本当に光栄です。
 フィルからポスターをもらったんですが、それには直筆で『バディ』と書かれていました。彼の言葉はとても大きくて、選手としてモチベーションも上がっている状態ですね。

 

Q:星野選手から見てフィル・テイラーはどのような人ですか?
A:塗り替えられない偉業を成し遂げた偉大な選手です。10何年という長い間チャンピオンでいる、しかも世界のチャンピオンになるというのは他の人にはできないことですから。
 僕は初めてフィル・テイラーに会った時、涙が出そうになったんですよね。僕は元々海外の選手だから特別すごいとは思わないタイプだったんです。例えば「ダーツが上手いから何がえらいの?」と逆に醒めて見てる部分があったんですけど、そんな中で会ったフィル・テイラーだけは違ったんです。
 彼は本当のプロフェッショナルだというのを痛感したし、自分のプロ意識というものを改めさせてくれたんです。そういうことが伝わってきたのか、初めて会った時はなぜか感動して涙が出てしまって、それからずっと尊敬している選手です。会って改めてすごいなというフィーリングを感じました。

 

Q:今ジャパンに参戦されていますが、正直に言うと星野選手としては納得できない成績だろうと思います。今後の抱負等をお聞かせ下さい。
A:今はファンの人達が変わらずずっと応援し続けてくれるのが、ありがたい反面一番辛いですね。不調に陥った一年は「何回裏切れば気が済むねん」と、自分自身をすごく責めました。今も責めてないわけじゃないんですけど、周りの人たちのおかげで考え方が変わってきました。
 ファンに対して結果を出せないあせりがあって、でもそのファンの人たちから「ゆっくりいけばいいよ」と逆に励まされた部分が大きかったです。今はゆっくり自分自身を見直して、ちゃんと期待に応えられるように作り直す時期なのかなと、そう思うようになりました。でも今まで通りみなさんの応援がなければやっていけないだろうと思いますね。
 「ちゃんと立ち直りましたよ」というのを早く見せたい気持ちでいっぱいです。そのために練習量も増やしているし、肩を壊してしまいましたが、幸い良い先生も見つかったので、また新しい自分に生まれ変わるんじゃないかという気持ちで取り組んでます。

 

Q:今回の移籍をきっかけに今まで以上に結果を出してください。期待してます。
A:はい。頑張ります。

 

Q:新しいバレルは来月あたりに発売ですか?
A:たぶんその頃になると思います。今すごく力を入れてもらってるんです。信じられないくらいのサンプルを出してくれていろんな要望に応えてもらってます。
 ターゲット社が本当に力を入れてくれているのがひしひしと伝わってくるんで、自分もそれに応えて良い 関係を築いていける様に頑張っていきたいと思います。

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