Ayano Sugamata-Vol.32.2008.7-Top

Vol.32 菅又 あやの
最大の課題は?

2008年7月

生後間もない息子を抱え離婚したばかりで、その頃出合ったものがダーツでした。育児と仕事の両立という現実から逃げ込むように、私はダーツに夢中になって毎日朝まで投げていました。

大会にもっと出たい!!
その意思を叶えるには、どうしても育児の犠牲が必要でした。

我が子に負担をかけているとわかっていながらも、ダーツを辞められなかったのは、ダーツをしている時の自分が大好きだったから。

何より、中途半端に諦めてしまっては、息子に我慢させている意味がない…母親としての意地もありましたね。

試合に負けることへの悔しさや恐怖心から、何度もダーツを辞めようと思いましたが、私より何百倍も試合に出て、負ける悔しさも知っている先輩が、「負けた試合を忘れるな!でも絶対に引きずるな!」「苦手な所にこそ正面に立て!」そんな風にたくさんの言葉をかけてくれて、弱気な私の心をいつも笑い飛ばしてくれました。

負けることは悔しいけれど、勝つ試合からじゃ学べないこともたくさんあるって、考えられるようになりました。

USAGIに入って、改めてダーツ界の広さを知りました。そんな中で、今の私に何ができるのかが最大の課題ですね。

試合の度に、快く子供を預かってくれる母と、笑顔で「いってらっしゃい」と送り出してくれる息子に支えられて…お母さんプレイヤーは奮闘しています。

息子の無垢な笑顔に「ただいま」と「ありがとう」を伝え続けたいから。

ダーツ暦:3年 カウントアップ最高点:962点