鈴木 猛大
引退発表

この度引退を発表されましたが、いつから考えていたんですか?
コロナが明けてからですね。試合が再開されてからはマスク着用義務がルールとなって、フォームが変わってしまいました。そこまでしてプロをやらなければならないことに大きなモヤモヤが生まれてからです。
今まで一生懸命やってきたことは何だったんだろう?と思い始めて、そろそろ辞めたいな、と考えるようになりました。

一生懸命にダーツ理論を語っていただきました

以前のインタビューでマスク着用だと深くテイクバックできないので、投げられないと言っていましたね?
多くのマスクを試しましたし、苦しんでたくさんの努力をしました。しかし、長いダーツ歴の中で築いてきたフォームなので、うまくいかなかったですね。

ところでプロになったのは、いつだったんですか?
2009年スーパーダーツで3位になって、その後にレボルーションで優勝して2010年からのPERFECT参戦からですね。2年間在籍して、5位と3位の成績だったと思います。

この表情はタケヒロならではです

どうしてジャパンに移籍したんですか?
ダーツライブに対して良いイメージしかなかったんです。PERFECTでは3位になっても記事は書いてくれなかったですし、当時ポスターにプロが乗っていたんですが僕は撮影もなかったです。年間3位なのにですよぉー(笑)。
ダーツやるからには有名になりたいですし、思い切って決断しました。それで結果2013年、2016年は年間チャンピオンになりましたので、良かったと思っています。

ダーツ歴はどのくらいになったんですか?
始めたのは2003年の頃でしょうか。約20年ですね。その時はうまくなるというよりは、テキーラを飲む道具でしたね(笑)。初めてアマチュア大会に出たのは2008年だったかなぁ?フェニックス主催の公民館のような会場での小さな大会でした。お客さんとダブルス組んで出ました。その次がエレメントという大会でシングルスで初優勝しました。そこからよく出るようになりましたね。

3回、表紙を飾っていただきました

ところで今のプロツアー開催にいろいろ不満があるようですが?
そうですね。マスクの件では実行委員会と掛け合いましたが、例年通りの開催にするためマスクはお願いします、ということでした。マスクして投げれないプレイヤーは成績が残せないので、翌年のスポンサー契約に大きく影響します。テイクバックが浅いプレイヤーにはマスクは関係ないので、不公平だなと思いました。それから不信感を持つようになり、詳細は避けますがその他にもいろいろあり、一気に心が冷めてしまったんです。最後の2試合は出ませんでしたが、僕なりの抵抗でした!

将来の復帰とかはあるんですか?
ダーツが嫌いになったわけではないので、機会があれば考えます。収入面でスポンサーにたよらない環境ができたら、また向き合いたいですね。

いろいろな場面でご一緒して、インタビュー記事もたくさんあるので引退は残念だなぁ!
そう言っていただいてありがとうございます。

これからはどんなことを考えているんですか?
大学を中退してからレストランで働いてきて、ずっと飲食業なんですよね。これからもその方向しかないかな、とは思っています。実は新橋のお店も3月で閉めます。それからはしばらく充電期間をつくって、心機一転何かを始めるつもりです。楽しみにして下さいね!

今の写真を送っていただきました

最後に一言お願いいたします。
約14年たくさんの思い出があります。アメリカに行った時に女性にハグ・キスしたことなんて、ダーツやってなかったら経験していないですよね(笑)。いろんな文化に触れ合えて本当に感謝しています。ファンの皆様の応援は忘れません。
僕は引退しますがプロプレイヤーは増えていくでしょうし、自分なりの推しプレイヤーをみつけてダーツの楽しみをみつけてください。