2018年11月号
再び、アノ舞台へ挑戦
歴代優勝者
2009 村松 治樹 Haruki Muramatsu
2010 橋本 守容 Morihiro Hashimoto
2011 村松 治樹 Haruki Muramatsu
2012 村松 治樹 Haruki Muramatsu
2013 橋本 守容 Morihiro Hashimoto
2014 村松 治樹 Haruki Muramatsu
2015 小野 恵太 Keita Ono
2016 知野 真澄 Masumi Chino
2017 浅田 斉吾 Seigo Asada
Darts Cafe Bar DOLLiS 灰田 裕一郎 Yuichiro Haida
2018年10月7日 大田区蒲田産業プラザPIOにてPDJ JAPAN CHAMPIONSHIP(以下PDJ)が開催された。この試合は年末にイギリスで行われる世界最大のダーツ世界選手権であるPDC WORLD DARTS CHAMPIONSHIPに出場する日本人選手を決める試合だ。
これに勝った選手が事実上の日本No、1スティールプレイヤーと言っていいだろう。これまでのPDJは西日本予選、東日本予選を行い、各予選の通過選手に各ダーツ団体からの推薦選手が加わりPDJファイナルを行い日本代表選手を決めてきた。しかし今年はシーズンはじめに日本選手枠がなくなったことが発表され、代わりにPDCアジアンツアーのランキング上位者に出場権が与えられることになった。
PDJトーナメントは事実上消滅となったはずだったが、6月にPDCから日本人枠の復活が急遽アナウンスされた。これにより年内のPDJ開催が決定。6月末にはPDJから10月8日の今大会の開催が発表された。あまりに急なことで大会関係者の苦労は大きかったに違いない。
急な決定であったため今回は各地での予選は行わず1DAYトーナメトでの一発勝負で日本代表を決定することとなった。そしてもう1つ。今回からPDC ユニコーンワールドユースチャンピオンシップの予選にも日本人枠が設けられた。
16~23歳の選手に対しユース世界チャンピオンになるための切符が用意されたわけだ。PDJ JAPAN CHAMPIONSHIPと共催でユース日本代表を決めるUNICORN WORLD YOUTH CHAMPIONSHIP日本予選もあわせて行われた。
残念であったのは日本代表選手たちの不参加だ。今大会の日程がBDOワールドマスターズ、アジアパシフィック大会、マレーシアオープンなどと重なってしまったため、日本代表選手たちが参加できなかったのは少々残念に感じた。
PDJ開会式で嬉しい発表があった。今年からはじまったPDCアジアンツアー(全12戦)が来シーズンも継続開催されるとの発表だ。スポンサー問題などで来年以降の開催は無いのではという噂もあっただけに、来年度のツアー継続発表は選手たちにとっても嬉しいニュースだったことであろう。
試合形式は予選はベストオブ5レグのラウンドロビン方式、決勝トーナメントからはベストオブ7レグ、決勝戦のみベストオブ9レグというフォーマットでPDJもユースも同様に行われた。
結果はPDJ JAPAN CHAMPIONSHIP 優勝 浅田斉吾。年々大会のレベルは上がっているものの、浅田の強さはさらにその遥か上をいっていた。
1日通して高いスコアリング、安定したゲーム運びはさすがであった。国内スティールNo、1は文句なく浅田斉吾という答えがそのままPDJの結果になった。
またPDJユースの方も前評判で実力No、1と言われていた後藤智弥が優勝。
22歳という若さにまだまだ伸びしろを感じさせる期待の選手だ。ソフトダーツではパーフェクトプロとして、スティールダーツでも日頃から東京のリーグ団体において小野恵太、粕谷晋、津村友弥などと同じチームでプレイしているだけあってスティールのレベルもかなり高いものがあった。若い選手が本場のダーツを経験できる場というのはダーツ界の将来のためにも大切だ。来年度以降もぜひこのPDJとあわせてPDJユースの継続開催に期待したい。
そして年末のワールドチャンピオンシップの日本代表は昨年に続き浅田斉吾となった。優勝インタビューでもPDCチャンピオンシップでの意気込みを語ってくれた。
今年の年末はこの日本のエースがきっとやってくれるに違いない。