Yukari Tanikawa-Top

Vol.37 谷川 ゆかり
最終目標は一番です

2009年5月号

ダーツ歴ときっかけは?
ダーツ歴は約3年になります。当時よく行ったカラオケボックスにDー1がありまして、そこのスタッフの方たちに、ハウストーナメントの人数が集まらないから出てほしいと言われたんです。その時はまだほとんど未経験でダーツも盤面まで届かない状態だったので、ハウストーナメントまでの半月の間、毎日通って鬼練をしました。そのうちにダーツを投げるのが日課のようになってしまった感じです。当時は何かの試練のようにムキになってひたすら投げてました(笑)。

カウントアップ最高点は?
1095点です。ダーツを始めてから2年目、調子が上がってきた頃で、初優勝を経験した岐阜大会の1ヶ月前でした。

使用してるダーツは?
オリジナルで作っていただきました。発売は考えてません。

お仕事は?
岐阜にあるダーツカフェ『que*』で毎日、対戦相手のご来店を待ちかまえております(笑)。

イップスやケガに関して
07年12月に開催されたCricketセッションで優勝し、08年7月burn.GrandFinalまで、浅野ゆかりさんだけを見て投げ続けてきました。その七ヶ月間は、ウキウキしたり不安でいっぱいになったりとたくさんの感情を経験し、今思えば波瀾万丈の楽しい七ヶ月でした。
そんな中でイップスになった時は、めちゃくちゃ焦りました。ダーツの飛びを意識し、直線的にガツンと飛ばしたいと思い、どんどん気づかないままリキんでいき、結局は意に反して手が出なくなったのです。周りにイップスの人がたくさんいて色んな話を聞いてたので、対処法である『入れることをあきらめ、そこらへんに飛ばす&リズムを意識をする』ことで何とか手は出るようになり、それから一ヶ月後の大会で優勝できました。イップスの絶望感から一気に、まだ望みがあるという自信が持てて嬉しかったです。
そして何より焦ったのは、肩の故障ですね。楽しみにしていたburn.GrandFinalの一ヶ月前の調子も上がってきた頃に故障してしまい、ひどい日は起き上がるだけで肩が抜けるほどの重症でした。大会当日までダーツを断つことを余儀なくされ辛い毎日でしたが、家族や友人に励まされ支えられたお陰で、不幸とは感じませんでした。
今も、応援を裏切り申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。いつか私なりのやり方で恩返しをしたいと思ってます。

今後の目標は?
最終目標は、世界イチです!一番という目標は遠すぎて苦しくなる時もあるのですが、ダーツを始めた時から好調のときはもちろん、不調の時も一貫して同じ思いがあります。それはダーツの楽しさ苦しさ全てを知りたいと思うから。それがなかったらきっと、たくさんの逆境で折れてしまってたかもしれません。ダーツの苦しさは誰もが経験できるものではないので、経験できて凄くラッキーだったと心から思ってます。
そしてダーツの全てを知るためには、世界イチにならなければダメだと思うんです。何十年かかってもそれを成し遂げなくては『全てを知った』とは言えないんじゃないかなと思います。私にとって競技を続けることと目標を達成することは、同じくらい重要なものだと思ってます。

トーナメントについて
フォーム・グリップなど全てを完全に1から作り直してる最中なので、今は焦らないように気をつけてるのですが、ただ自分に回ってきたチャンスは全部つかみたい!と思います。あとトーナメントに行けばたくさんの仲間に会え、元気を貰えるのも楽しいです。エントリーはチャンスを掴むチャンスだと思ってるので、これからも出来る限りたくさんの大会に参加したいと思ってます。

いま意識してることは?
意識すべき課題はたくさんありますが、とにかく自分の理論で、自分の身体に合ったフォームを探究したいと思ってます。今は特に肩の負担を減らし、長時間投げ続けられるフォームを意識してます。

練習時間は?
5時間程度。肩の調子によっては3時間だったり8時間だったりもします。

練習内容は?
出勤しフォームチェックをしたらあとはだいたい対戦で、帰る前にフォームチェックをして終わります。なので、緊張感のあるゲームの中でフォームを試したり、見付けたりすることが多いです。
尊敬するプレイヤーは?
たくさんいて分かりませんが、何回でもあきらめず挑戦し続ける姿は、どんな人でも輝いて見えます。ダーツだけでなく、ダーツを通して人間として成長したいと思っています。

全国のダーツファンにメッセージを
Don’t think.Feel it.