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Vol.82 大城 明香利 特集
「チャンピオンになって変わった」

2016年11月

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ダーツを始めてから18年になります。ずっと順調に続けてきました。だんだん身長が伸びるじゃないですか。そうするとダーツのボードの見え方が変わってきて、それがちょっと苦しいなと思うことはありました。1〜2ヶ月前まではここでこうやって構えて投げると簡単に入ってたのに、いつの間にか見え方が変わってるんです。その度に「あれ、どこだっけ?」みたいなのはあったんですけど、それで楽しくないからやめちゃう、というようなことはなかったですね。

大城選手はお生まれからずっと沖縄ですか?
はい、そうです。

泡盛でも有名ですし、周りにも楽しい方が多いのではないでしょうか。
そうですね、私が特にそうなのかもしれませんが、マイペースな人が多いかもしれないです。自分の世界観を持った人が多いと思います。

米軍基地のことも話題になりますが、沖縄で育つとやはり実際に感じられることなのでしょうか。
それが私はうとくて、そんなに感じたことはないんです。これも賛成派と反対派といるじゃないですか。そういうことを言っちゃうと大変なことになるので、あんまり言わない様にもしてるんです。

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どういう子ども時代でしたか?
小さい頃から負けず嫌いでした。かけっこだったら一番じゃないと気が済まなくて、どんなことでも人に負けたくない子どもでしたね。
小学校6年生から高校2年までバスケットをやってたんですが、レギュラーじゃないならやってる意味がないと思っていました。
中学校ではキャプテンをしていたんですが、同級生にもきびしかったと思います。練習でも「なんでこんなこともできないの?」という、そんなタイプの生徒でした。
顧問の先生から嫌な練習を指示されると、「面倒くさいから省こう」とみんなが言い出すこともありますよね。例えば5キロ走るんだったら3キロでいいんじゃないかとか。そういう時は一瞬気持ちが揺らぐんですが、「私がそれをやったらいけないんだ」と考え直して、みんなにもきちんとやらせるようにしていました。
それでケンカになったこともあるんですが、最終的には「あかりキャプテンで良かった」とみんなが言ってくれたので、あぁ間違ってなかったんだと思いました。負けず嫌いで一生懸命の学生時代だったと思います。

バスケットには相当力を入れてたんですか?
高校2年生の時におこずかいが欲しくてバイトを始めたんです。それで部活が少し疎かになって、顧問の先生から「バイトか部活かどっちかにしろ」と怒られて、結局部活をやめました。私はその頃から学費や携帯の代金を自分で払ってたんです。親に負担をかけたくないのもあったし、遊ぶお金が欲しくて、バイトはやらなくてはならなかったんです。それであっさりやめられたくらいなので、そんなに没頭はしてなかったのかもしれないですね。

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沖縄はダーツが盛んですが、いつ頃から投げ始めたのですか?
小学校4年生の時なので10歳からです。最初はビリヤードの方にはまってたんですが、だんだんお兄ちゃんや弟に勝てなくなってきたので、「もう面白くない!」と(笑)。ここでも負けず嫌いの性格が出て、「ビリヤードはもういい、次はダーツ、ダーツに行こう!」と、父の影響でダーツをやり出しだしたんです。ダーツだったら兄弟と良い勝負が出来たので、投げ始めたのはその頃からですね。まぁお父さんに上手く乗せられました(笑)。

お父さんもとても上手なプレイヤーで、以前お会いしたことがあります。やはりお父さんのダーツを見て参考になるところもあったのではないでしょうか。
父のフォームはとにかく速くて、「こんなにポンポン投げて、なんで3本とも20トリプルに入るの?」と思うくらい、投げるスピードがすごかったんです。父のダーツに衝撃を受けたのと同時に「お父さんに出来るなら、私にも出来るんじゃないか」と思ったんです。簡単に見えてたので、あんまり深く考えないでスッとダーツに入り込めたのかもしれないですね。お父さんが上手かったので、ダーツが難しいというイメージがなかったんだと思います。

そうするとダーツ歴は何年になりますか?
18年になりますね。

それだけ長く投げていると今までに嫌になることはなかったですか?
それがなかったんですよね。小学生から投げてると、だんだん身長が伸びるじゃないですか。そうするとダーツのボードの見え方が変わってきて、それがちょっと苦しいなと思うことはありました。
1〜2ヶ月前までは、ここでこうやって構えて投げると簡単に入ってたのに、いつの間にか見え方が変わってるんです。その度に「あれ、どこだっけ?」みたいなのはあったんですけど、それで楽しくないからやめちゃう、というようなことはなかったですね。

ではずっとダーツを楽しんで投げてきたのですね。
そうですね。苦しいと思ったことはなかったです。むしろプロになってからの方がいろいろ考えることが増えましたね。

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最初に大城選手にインタビューさせていただいたのが2012年なんです。あの時は「インタビューはあまり得意ではないので」と帰ろうとするのを、一生懸命止めた記憶があります(笑)。
すみませんでした(笑)。けっこう取材とか苦手なんです。恥ずかしいですよね。

あれからご自分がどのように成長されたと思いますか?
ダーツに関しても自分についてもすごく考えた4年でした。
2012年はただ勝ちたかっただけなので、周りなんか関係なかったんです。その頃はファンの方などもいませんし、自分だけでよかったんです。それが2013年からパーフェクトにフル参戦するようになって、年間チャンピオンを獲ってからは変わりました。周りから見られようになったので、外見も内面も意識する様になったと思います。先ほどもお化粧が上手になったとほめていただきましたが(笑)、話し方だったりいろいろ変わりました。人から見られるというのは大事なことだと実感しました。

パーフェクトでは松本恵選手などの強いプレイヤーと対戦されたわけですが、最初はどのような印象でしたか?
最初に松本選手と試合をしたのは交流戦の決勝だったんですが、それまで松本恵さんという選手のことはよく知らなかったんです。パーフェクトという団体があることはなんとなく聞いてはいましたが、松本選手がその時の年間チャンピオンで、パーフェクトの女王だということなども知らなかったんです。
私はもともとDクラウンだったので、浅野ゆかり選手や五月女真理選手などとはよくお会いしていました。そんな中でなんの知識もないまま松本選手と対戦したんですが、ポンポンポンとあっさり負けて、その時に「ゆかりさんや真理さん以外にも女子でこんなに上手い人がいるんだ」と思ったのがパーフェクトの最初の印象です。

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2012年から参戦されて、年間チャンピオンを獲ったのはいつですか?
2013年と2015年です。

2014年は松本選手がチャンピオンになって、その時のインタビューで「絶対に連覇させないつもりで頑張った」というのを聞きました(笑)。
それはメグさんからも「そんな簡単に獲れるものじゃないというのを見せたかった」と直接聞きました。その時は、私みたいな選手のことを意識してくれているなんてと、なんか嬉しかったです。

2015年に返り咲いた時はどのような状況だったのですか?
この年はメグさんがスポット参戦という状態だったので、リベンジという感じではなかったです。一位は獲りましたがメグさんに勝ったというわけではないので、2015年はなんだかあっという間でした。そのせいか今年はすごく長く感じます。

松本選手との試合では何か特別な気持ちというのがありますか?
あります、あります。「あ〜次はメグさんか」と、やっぱり緊張しますね。
メグさんに関しては打っても打ち返してくるイメージしかなくて、私の中ではずば抜けてるんです。ホントに外し方さえも計算してるんじゃないかと思える様なダーツをするんですよ。クリケットでもわざと最初からトリプルを狙ってこないイメージがあって、一本目はそこのナンバーに付けて、二本目をトリプルに入れてくる。「はいはい、次はトリプル決めてくるんですよね」と、それが分かっていても返せないので、よけいあせるんです。
メグさんとお話ができる様になったのは2014年からで、お会いすると「おはよう!」と声をかけてくれるんです。気さくに話せる様になっても私にとってのメグさんは、すごい技術を持った絶対的な選手なんです。

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今年は髙木静加選手が強くて何勝もしていますが、高木選手についてはいかがでしょうか?
髙木木選手とは同じ年なんですが、2015年の半ば頃からダーツの飛びが男子並みだなと感じていました。ほとんどテイクバックがないまま手首を上手く使って飛ばすので、これがしっくり合いだしたらちょっと勝てないなと思ってたら、案の定でしたね。髙木選手については、他の女子選手達とも「勢いに乗り出したら勝てないね」と話していました。

そうやって次々に強い選手が登場するパーフェクトですが、魅力はどんなところにあるのでしょうか?
例えば控室では、良い意味で変に女子っぽい「仲良しこよし」的な雰囲気がないんです。ジャパンの女子の方が和気あいあいとしているというか、それに比べるとぴりっとした緊張感のようなものを感じます。ジャパンの女子は、みんな明るめのユニフォームとか着ていて、なんとなく華があるようなイメージなんですが、パーフェクトの女子は、みんな本当に勝ちにきているのが伝わりますね。だから控室でもそんなに会話がないんですけど、こういうのはパーフェクト独特の空気感かもしれないです。
それから、プロにはちゃんと控室があるのがいいですね。ジャパンは確か上の選手しか控室を使えなかったと思うんですが、私はそれだとちょっときついかもしれないです。
控室があるのとないのでは集中度が全然違います。一般のお客さんと混ざって自分をベストの状態までもっていくのは、私には難しいと思います。

沖縄から日本各地に遠征するのはなかなか大変だと思いますが、体調管理や調整で気を付けていることはありますか?
飛行機に乗る機会が多いので、風邪などをひかないようにマスクをして移動するようにしています。気を付けてるのはそれくらいかもしれないですね(笑)。

女子のプロプレイヤーが注目されることについてはどう思われますか?
可愛い選手が増えているせいもあると思いますが、女子が注目されるのはもちろん嬉しいですね。私の中では男子が観せるダーツで、女子はダーツの楽しさを教えるといったイメージなんです。
例えば長いイベントなどでは、男子はずっと強いダーツを打ち続けて周りの人を楽しませることができますが、私の場合はダーツが飛ぶのは2時間くらいなんです。体力的にも後半は疲れが出てしまって、最初から最後まで同じダーツを打ち続けるのは難しいです。その分「ダーツはこんなに楽しいんですよ」というのを分かってもらえるようにプレイできたらいいと思っています。

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大城選手はとても人気のある選手の一人ですが、ファンとの接し方などはどのようにしていますか?
もし声をかけられたら、絶対無視しない様にしています。例えば控室から出て台に向かう途中は結構集中していますが、そんな時でも「写真いいですか」とか「サインもらえますか」と声をかけられたら、なるべく応えるようにしています。

2015年の優勝の際はずいぶんたくさんサインされているようでしたが、すべてに応えようとすると大変ですね。
いえいえ、ありがたいです(笑)。応援されるのはうれしいことなので、ファンのみなさんのことは大切に思っています。ただあまり仲良くなりすぎちゃうのもどうかと思うので、距離感みたいなものも大事にしています。
最近はだんだん顔と名前が一致しなくなってきてしまったんです。「どこそこで会ったよ」と言われても思い出せないことがあって、「ごめんなさい、酔っぱらってたもので」とごまかしたり…(笑)。これは本当に申し訳ないと反省しています。なので、その時その時に関われる人たちとの時間を大切に、どの方とも接していきたいと思っています。

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前回のインタビューから比べると服装やメイクも変わった印象がありますが、注目度が上がるにつれていろいろ意識されるようになりましたか?
そうですね(笑)。私服はそんなに変わってないと思いますが、ユニフォームや身につけるグッズには敏感になりました。
例えば、ヤンマーさんが履いてるあの靴はどこのメーカーなんだろうとか、斉吾さんが付けてる時計のブランドは何だろうとか……。ちょっと見栄をはって良い物を身につけたりするようにはなりました(笑)。
自分に合うかどうかというのもありますが、「年間チャンピオン獲って賞金も入ったから、このくらいなら買っちゃおうかな」と、そういう夢はあった方がいいと思うんです。「斉吾さんくらいになると、あのくらいの時計も買えちゃうんだな、カッコいいな」と、ダーツプレイヤーの夢にもつながって良いと思います(笑)。

自分でどのような性格だと思いますか?
マイペースですね。周りからも言われるんですが、一般的な人と考え方が違うということに最近気がつきました。

具体的にはどのようなことですか?
人がやっていることは、何でも自分もできるだろうと思っちゃうんです。例えばビリヤードをやってる人を見ると、私も2〜3ヶ月練習すればすぐできるようになるんだろうなとか……。自意識過剰なんでしょうか(笑)。
最近はスポーツをすることもなくなっちゃったので、身体を動かしたくてダンスの動画を見るようになったんです。身体を動かすだけならマラソンとかの方が簡単にできるのに、それよりもダンスできた方がカッコよくない!?って思うんですよね。
今、三浦大知さんにハマってるんですけど、ダーツにもダンスを取り入れたらどうかなと思ったんです。ポンポンポンって三本入れたら三浦大知さんの曲に合わせてダンスして、それからまた投げる……っていうのはどうかな!?と言ったら、「そういう発想をすること自体が変わってるんだよ」って周りから言われました(笑)。

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プロダーツプレイヤーというのはどういうものだと思いますか?
どの競技のプロよりも、お客さんと近い存在じゃないかと思います。行ったら必ず会える、話ができる、写真が撮れるというように、すごく身近に感じられるプロ選手かもしれないですね。

今後の夢や目標を教えてください。
ハードダーツですね。ハードで世界一を獲ってみたいです。去年はBDOでイギリスに行って、女子の世界大会に初めて出場させてもらったんです。結果はベスト8でしたが、あの舞台で投げたダーツが忘れられないんです。すごく気持ちよかったです。
もちろんパーフェクトの決勝も気持ちいいんですが、あのイギリスの舞台はそれ以上に刺激的で、あの舞台で優勝してみたいと思いました。

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これからのダーツ界でどのような存在になりたいですか。
ヤフーとかで『プロダーツ 女子』と検索したら、予測変換で『大城明香利』と出てくるようになったら面白いと思います(笑)。
だれもが知ってるような、ポール・リム選手の女子版みたいな存在になれたら嬉しいですね。

今までで印象に残っている試合はありますか?
2013年だったと思いますが、決勝で浅野ゆかり選手と対戦した試合は印象に残っています。ゆかりさんは小さい頃からの憧れだったので、そんな人と誰もいないこの舞台で二人だけで投げているなんてと、本当に感動しました。

結果はいかがでしたか?
勝つことができました。ゆかりさんのことは思わず目で追ってしまうくらい大好きなので、あの試合は忘れられません。

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今までにスランプはありましたか?
たぶんなかったと思います。基本的に考え方がポジティブなので、「今日は飛ばなかったけど、明日はきっと飛んでくれるだろう」くらいにしか考えないんです。こういう性格もあってか、今までスランプで苦しんだ記憶はないです。
まず、私のようにプロ歴4〜5年の選手が「スランプ」などと言ってはいけない気がするんです。そういうのはもっと長い間投げ続けている選手の言うことだろうと……。正直、入らなくて調子の悪い時期はありましたが、「スランプなんて言っちゃいけない」と、深刻に考えないようにしていました。

練習方法や時間を教えてください。
特に決まってないんです。今はイベントで試合感を掴むことが練習だと思っています。意識して自分一人で投げるのは、試合の前々日です。好きな音楽を聴きながら最初の1時間はアップして、それから2時間くらいオンラインで投げます。
人に言うと「うそつけ」と言われるんですが(笑)、私はもともとすごく緊張するタイプなので、オンラインでも手が震えるんです。これが試合と同じ緊張感を味わえるので、ちょうどいい練習になるんですね。試合でも緊張して手が震えてるし心臓もバクバクしてるんですが、「この感覚はオンラインの練習の時と同じだ、いつもこんな感じだから」と、自分に言い聞かせることができるんです。緊張するタイプというのもいいのかもしれないですね(笑)。

今ダーツで一番大事にしているポイントはありますか?
私はダーツに関しては感覚タイプなので、あまり技術面でのお話ができないんです。技術ではないですが、ダーツをする時には必ずこのセットで、というのが決まっています。何か一つでも欠けると「今日はもう絶対入らない」と思っちゃうんです(笑)。

具体的にはどういうことですか?
まずネックレスと指輪です。指輪が一つでもないと落ち着かないです。それからいつも左のお尻のポケットに入れているお守りです。これを沖縄に忘れて来たりするともうダメですね(笑)。あとは練習の時から同じ靴を履くとかそんなことで、技術的なことではあんまりないですね。

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現在は沖縄でお店にも出ていらっしゃるのですか?
最近はイベントや遠征であまり沖縄にいられないので、なかなかお店には出られないんです。リーグも2つ参加しているので、遠征がかぶってない時はなるべく出たいと思っているんですが、どうしても以前に比べるとお店に出る時間は少なくなってしまいました。

イベントでは各地で引っ張りだこのようですね。
おかげさまで年々増えている状況ですが、自分では今年がピークじゃないかなと思ってます。

イベントは楽しいですか?
楽しいですね。いろいろな人に会えますし、楽しいというよりも嬉しいという感じでしょうか。
わざわざ時間を割いて足を運んでもらうので、「来て良かった」と思ってもらえる時間にできるように毎回頑張っています。これはたぶんどのプロの方も同じ気持ちだと思います。

尊敬するプレイヤーは誰ですか?
浅野ゆかりさんと松本恵さんです。ゆかりさんはずっと憧れ続けている選手ですし、メグさんは私にはできない発言などをするのですごいなと思います。私は言えない、でもメグさんはポンと言える。それはもちろんメグさんが築き上げてきたものがあるからこそだと思うんですが、見習う部分がたくさんあります。
他にも好きなプレイヤーはたくさんいるんですけどね。そういう選手からは例えば「あの選手の受け答えの仕方はいいな」とか「あの選手の髪型かわいいからちょっと真似してみよう」とか、良い面を盗んでいます(笑)。

ダーツの魅力はなんでしょうか?
老若男女誰でも簡単にできるところですね。今はダーツバーだけじゃなくて、いろんな場所にダーツが置いてあるじゃないですか。それぞれの場所でいろんな世代の男女が気軽に投げることができる競技というのは素晴らしいと思います。

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ダーツ以外の趣味はありますか?
それが全然ないんです。本当につまらないと思うんですけど、ダーツしかないんですよ。お話がなくてすみません……。

それでは最後に読者にメッセージをお願いします。
これが難しいんですよね(笑)。こんなに長いインタビュー記事を読んでくださってどうもありがとうございます。
NDLさんの検索では私の名前が上位にあるということですが、本当に嬉しい限りです。ファンのみなさまのお陰で今の私がありますので、心からお礼を言わせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。

■ 最近女子プロプレイヤーの人気が凄まじい。3年前に本格的にホームページを立ち上げたが、大城明香利は名前検索でダントツをひた走るプレイヤーだ。ひらがな、漢字両方合わせると1ヶ月でどれほどになってしまうのだろうか。実力もあり可愛いのだから当然の結果に違いない。
それだけに本人も驚くほど忙しいようだ。今回の取材でもスケジュール調整などかなり苦労した。しかも取材前日はパーフェクト第17戦、横浜大会で優勝しただけにかなり疲れていたと思われる。それでもロングインタビューに明るく応じていただいた。誌面でも分かるように様々なポーズでもその一生懸命な姿が読者にも伝わって来ることだろう。
一番最初にお会いしたのは10年前ぐらいだったろうか?父の大城さんに会いに行ったのだが偶然彼女がお店にいて「未来のトップ選手だよ」と紹介されたのを記憶している。そして最初に誌面で登場したのは2012年9月号。それからあっという間にダーツ界でスーパースターの階段を駆け上がって来た。今までに2回年間ランキング1位のインタビューをしてきたが、昨年の彼女は本当に成長したということを実感できる内容だった。外見、実力さらに語った言葉がそのことを裏付けている。
その時にこのプレイヤーはダーツ界にとってきっと宝物になるな、と直感した。機会があったら大特集しよう。そして今回の誌面が現実となったのだが、ファンの方々には魅力的な彼女の姿が伝わっただろうか?
NDLはすっかり虜になった。