初めてのインタビューですが、よろしくお願いいたします。まずダーツ歴やいきさつなどを教えていただけますか?
ダーツは19才の時に始めました。バーテンダーになろうと働き始めたお店がたまたまダーツバーだったんです。それが今の所属バレルメーカー、Secretの元々のお店なんですね。当時はDー1台が置いてあって、最初はダーツをしていなかったんですが、お客さんからダーツをプレゼントされて、それが高価なもの(DMC フェニックス)だと知って真面目に取り組まなきゃ!と、それから18年が経ちました。
プロになったのはいつですか?
DーCROWNができた年ですね。何年前でしょうか?正確にあまり記憶していません(笑)。
ところで5月13日神奈川、JAPAN LADIESの会場でお会いした時は準優勝でした。その後の5月28日新潟にも参戦していて9位タイ、しかし6月3日PERFECT札幌に出場されて10年ぶりの優勝!どんなストーリーなんですか?
そうなんです。たくさんの方々に聞かれましたので説明させていただきます。10年前に優勝した時はSecret主催のPERFECT大会ではなかったので、社長から表彰状を受け取っていないんです。その後Secret主催の大会が始まったんですが、ある時に社長に「表彰状渡したかったなぁ」って言われたんです。おそらく何気ない一言だったんでしょうが、それが私は悔しくて、ずっと心に残っていました。その後、何度もトライしたものの結果は出せませんでした。
コロナでPERFECTがお休みになってからJAPANに主戦場を変えたわけですが、今回は悩んだ末に両プロトーナメント運営側とお話をして、PERFECTの試験を受け直して理解していただきました。
Secret主催のトーナメントに出場して、なんとか念願の優勝!社長から表彰状をいただいた時は、感慨深いものがあって胸がいっぱいでした!長い間の夢でしたので…。
それではJAPAN、PERFECT共にルールとして了承しているんですね?
PERFECTはJAPANに出場するとライセンスとポイントが失効してしまうんですが、JAPANではそういうこともなく、戻れるということです。両トーナメントの規約なども確認して参戦しました。両団体共に「プレイヤーファースト」と温かく受け入れていただいたのには感謝しています!
でも再受験したりバタバタの忙しさでした(笑)。実は昨年にもやっているんですが、その時は結果が伴っていなかったせいか、あまり話題にはなっていなかったんです(笑)。
ツイッターでもご自分で書かれていますね?
今までにもそういうプレイヤーがいたのかもしれませんが、意外と表に出てくることはありませんでした。そこでこういうこともありますよ!と書かせていただきました。そんなこと出来るの?とかあると思いましたので、一石を投じさせていただきました。
事情があってホームタウンの近場にしか出れないプレイヤーにとっては、JAPAN LADIESで準優勝、PERFECTで優勝は力になったと思いますよ。
ありがとうございます。嬉しいですね!
それではこれからは、どちらを主戦場にするんですか?
7月1日にもう1回Secret主催の大会があるんですが、その後にJAPANに戻る予定です。この大会も北海道なんですが、今年活躍している森 勇樹プロとダブル優勝したいですね!Secret頑張るぞ!
10年ぶりの優勝ということですが、その後の期間では成績はどうだったんですか?
一度も決勝に行けませんでした(笑)。何回か3位はあったんですが、いつも届きませんでしたね。以前の優勝の時は下の子供を出産してすぐだったんですが、その年は2回出場して両方優勝できたんです。出たら優勝!と話題にしていただきました。その頃は浅野ゆかりさんの姿を追いかけていましたね。
その翌年から出産の影響なのか、骨盤の環境が変化したため投げ方を見直した年でした。そしたらベスト8までしか行けなくなり、16までしか行けなくなり、ようやく8まで進めるようになったのは7年ぐらい前のことですね。16から3位ぐらいをグルグルしていました(涙)。
女性プレイヤーならではの難しさがありますね。
ちょっと成績が上がって来た時に子供の都合で全戦参戦は困難でも、出た試合で全部勝てば上位ランキングに入れるだろう!と頑張ったんですが、なかなか思うようにはなりませんでしたね(笑)。
今年はJAPAN LADIESで良いスタートが切れたので、今回のPERFECT参戦は本当に悩みました。結果、優勝。ホットしています。前日まで予選落ちしたら、どうしようと?考えていましたね。友人にもドラマのようだと言われるほどの感動的な展開でした。
Secretはどんなメーカーですか?
できてから約15年ほど経つと思うんですが、元々森 勇樹・佐藤 敬治プロを中心に立ち上がったメーカーです。私はおそらく3期生ぐらいで入っていると思います。
実は私の最初のトーナメント出場は社員研修で連れていっていただいたブルシューター・アジアの香港大会なんです。その時に日の丸を付ける佐藤プロはカッコよくて、同じメーカーなのを誇りに思いました。
今では若手も増えて、これから脚光を浴びるプレイヤーも出て来ると思います。元女子野球の日本代表(現在怪我のためお休み中)もいますよ。普段は自由な集団なんですが、いざとなると結束力は強いです!
特に発信したいことはありますか?
今、子育て中で全戦は参戦できませんがランキングは諦めていません。私はスポット参戦ですが、参戦数はそれぞれの事情があるんだと思います。子育て中のプロも増えていますので、温かい目で応援お願いいたします。ママは意外と強いですよ!
これからの目標は何ですか?
入れ替え戦で残った後、一度も勝ったことがないので防衛してみたいですね。今までは予選で投げ方を決めてきたのでキツイです(笑)。もっと慣れる必要がありますね。まず出れる試合全力投球!それに尽きると思います。これからも応援よろしくお願いいたします。