Bob Anderson-Top

Vol.17 Bob Anderson
大会の冠名にもなるほど

Vol.17. 2006年1月号

自己紹介をお願いします。
ボブ・アンダーソンです。よろしく!今年59歳になりますが、心は29歳ですよ。

今回のMJカップはいかでしたか?
2004年に続き2回目の来日ですが、いつも日本は楽しいですね。大会はさらに大きくなっているし、日本人プレイヤーもよりダーツが上達している。機会があったら、また来たいと思うし、多くのプレイヤーと対戦して、交流を持ちたいですね。とにかく今回のトーナメントは素晴らしいの一言に尽きます。

英国で開催が決まったオリンピックで、ダーツの種目参加が期待されていますが。
大歓迎ですね。ダーツは英国では長い歴史がありますが、タバコや酒、ギャンブルなどのあまり良くないイメージがいつもつきまとい、健全なスポーツとはほど遠かったというのが事実です。しかし、オリンピックに参加すれば、全ては払拭され、新たな歴史が始まるのではないでしょうか。勿論、私はメンバーとして選ばれないでしょうけれど、応援したいと思います。新しいジェネレーションのプレイヤーに委ねたいですね。もし実現できたならば、ダーツ界にとって素晴らしい夢のような出来事なのではないでしょうか。

ダーツを始めたきっかけは?
ダーツを始めたのは5歳の時です。親戚の人で素晴らしいダーツプレイヤーがいて、どうやったら上手にダーツ出来るのか教えてもらいました。
私は長い間サッカーをしていました。しかし怪我をしてプレイを断念したので、ダーツに専念するようになったのです。真剣に投げるようになってから、急速に上達しましたが、最初はプロのプレイヤーになれるとは夢にも思っていませんでした。

今回、対戦した日本人プレイヤーの印象はいかかでしたか?
プレイヤーはめきめきと上達していますね。昨年来日したときよりもかなり上達しています。相当な時間を練習に費やしているのがよく分かるし、これからもどのくらいのスピードで上達していくのか見守っていきたいですね。

上達のためのアドバイスをお願いします。
練習に尽きます。特に大事なことはフィニッシュで集中する力を付けることですね。
自分なりの飽きない練習方法を工夫して、とにかく毎日続けること以外に上達の道はありません。どんなスポーツにおいても何も変わりません。サッカーでは一人で孤独にひたすらドリブルする時間が肥やしとなります。多くの無駄だと思えるような時間を費やして初めてワールドカップの舞台に立てるのです。

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あなたがダーツをする際、もっとも重要なのはなんですか。
集中できる目と心を養うことです。

ソフトダーツは日本で大人気です。ソフトダーツとスティールダーツは、どう違うとお考えですか。
どちらも楽しいですね。ダーツにおいてソフトもハードもゲームを楽しむという意味では全く同じです。しかし、勝負という観点から見ると、少し違うかもしれません。ソフトダーツマシーンの的はダブルやトリプルが大きくなっているので、ゲームによりますが、勝つための作戦は異なりますね。狙う標的が違うと、同じダーツでも違った印象を持ちます。フィニッシュにおいては同じダーツですが、全く異なったゲームをしているようでね。総合的に考えるとやはりハードダーツの方がよりシリアスなゲームだと思います。

日本についての感想は?興味は持たれましたか?
勿論ですね。きっとすぐにもまた来日するつもりですから、何処かのトーナメントで会う機会がありましたら、気軽に声をかけて下さい。

どんなダーツをお使いですか?
勿論ユニコーン製のボブアンダーソンモデルです。

過去のトーナメントや試合で印象的だったものを教えて下さい。
毎年開催されるワールド・チャンピオンシップ・トーナメントでしょう。その時期になるとプレイヤーとして心が躍ります。あの舞台に立てることは最高の喜びです。

ご自分の将来をどうお考えですか?特別な目標がありますか?
私はダーツプレイヤーの中でもかなりベテランの域に位置するプレイヤーです。しかし、気持ちでは未だ現役です。よくそろそろ限界なのでは?と囁かれますが、自分ではけっしてそんな事はないと思っています。それを証拠に最近は体調も万全なため、ランキングは上位を確保しているではありませんか。時々、フィル・テイラーにも冷や汗をかかせていますよ。夢は再び大きなタイトルを獲ることです。

日本のプレイヤーに何かメッセージを。
また、お会いしましょう。ダーツを楽しんで下さい。