Vol.107 森窪 龍己
より上に行きたい

2021年3月号

全く出来てないですね(笑)。
この時世では対面でガチンコ対決する機会も少ないと思いますので、
開幕戦では誰もが手探り状態なのではないかと予想しています。

練習はどのようにしていましたか?
正直、それほど練習の日々ではありませんでした。特にすべてが止まっていた時期は外に出られなかったので、家でソフト、スティールを投げる状態になりました。しかし試合が無くなってしまったことで練習に身が入らなくなっていました。モチベーションを保つのが難しかったです。また変な癖をつけたくない、と言い訳めいた気持ちもありましたね(笑)。

時間や内容は決めているんですか?
アマチュアやプロ駆け出しの頃はありましたが、今はないです。最近はその日で自由に決めています。練習ではカウントアップやクリケットカウントアップ、スタッツの点数は気にしていません。僕も以前は目標点数を決めてやっていました。今も他の選手に聞くとそうしている方々も多いようです。正解、不正解は分かりませんが、それが今の自分には向いていると思っています。
かつて経験したことですがレーティングが高い時に限って、試合では結果が付いて来ないんです。昨日あんなに良かったのに、今日はどうしたんだろう?とか変に焦っていました。自分の中で混乱する材料になったことが、きっかけですね。
練習はどちらかというと身体の動き方の確認と現実と理想のすり合わせです。数字が低くても納得いくダーツの飛びができていると、試合で調子が良いんです。

今回はツアー中ですとフォームなど怖くていじりにくい事でも、挑戦した選手も多いようですが何かしましたか?
そういう意味では僕はしていないです。確かにシーズン中ですとトライしたいけど来週試合があるから間に合わないな、ということは起きます。そしてそれをオフ期間に試したりするんですが、それを次の全シーズンで意識できないんです。
野球のイチローさんがメジャーに行っている時にテレビの特番に出ていたんですが、それを見て大きく影響を受けました。超一流選手でも同じようなことを考えていたんですね。オフシーズンに何か特別なことにトライすることは悪いことでは無いが、通年で続くかというと難しいと言っていました。
彼の場合はアメリカ選手とパワーで対抗するためにトレーニングで身体を大きくするらしいんですが、そうするとスタートダッシュがうまく切れなかったようです。調子が良くなるのはシーズンが始まって、試合で身体が自然に絞られてからだったそうです。僕は野球をやっていたので、それを信じています。

新しくバレルが発売されたようですね。
実は昨年の開幕戦からプロトで試し始めていて、その後に発売される予定だったんです。しかしツアーが中止になったため延期して改良を積み重ねていたので、ほとんど同じバレルを固定して使うことがありませんでした。完成したので発売されましたが、それに合わせて少し変えましたね。
元々セッティングに関してはそれほど決めていなくて、その時に合わせて変えるタイプです。

今年はどこかでプロツアーが始まると思うんですが、準備はできていますか?
全く出来てないですね(笑)。たぶん準備万端です、って言える選手はそれほど多くないんじゃないですかね。スキルアップのユーチューバープロの方々は準備ができているかもしれないです。この期間に改めてダーツの検証を重ねていますので、新しい発見もあったことでしょう。
でもこの時世では対面でガチンコ対決する機会も少ないと思いますので、開幕戦では誰もが手探り状態なのではないかと予想しています。
僕の場合は技術よりも体力面に不安を感じています。テクニックにおいてはそれほど変わっていないと思いますが、大会は一日中、立ちっぱなしですからね。いやぁ、最後まで良いパフォーマンス出せるんでしょうか。
先日FIDOのトーナメントに出ましたが、それほど試合数をしていないのに疲れましたからね。スタミナは確実に落ちています。緊張は心配要素でしたが、当日はワクワク感の方が強かったです。

今年の目標を教えて下さい。
2019年は最後に詰切れなかったので、今年は上位ランキングの選手にもっと噛みつきたいですね。毎年そうですが、より上に行きたいと思います。
試合になれば誰もが勝ちたいですよね。僕もベストを尽くすことは目標ですが、ベターのレベルを上げてそれをキープしたいです。期待を裏切らないように頑張ります。