2010年9月
アノ舞台に立つのは誰か
PDC Challenge Tournament 2010
PDC ワールドチャンピオンシップへのたった一枚の切符。
そのゴールデンチケットを手に入れるため、過酷な東西予選をここまで勝ち抜いて来た。
まさに日本最高峰の8人のプレイヤーが横浜で激突!
PDCオフィシャル・コーラーのRuss・Bray氏
いつ見てもダンディーを絵に描いたようなその姿に、ちょっとかすれ気味の力強い声がマッチして本当にカッコイイ!PDJ The Finalは全試合彼のコールで行われるという贅沢さ。彼がステージに上がっただけで、一挙に本場PDCの空気が流れ込んで来るようだ。
公開ドロー
今回からこのTheFinalでは、試合の組み合わせは公開ドローとなった。緊張感の中、選手達がくじを引いていく。結果一回戦で去年の決勝カードの再現という、初めから山場が来たような組み合わせ。勝負の道筋をドローの時点から共有できるとあって、観客の歓声もひときわ高くなった。
このお二人に解説をお願いした
渡辺 紘士
あだ名のワンタンは、100点以上(1ton)を連発することに由来。世界、特にアジアでその知名度は未だに高く、日本人選手としてはWDAのワールドカップに最多出場の記録を持つ。その優勝歴は数知れず、近年までソフトの大会でも大活躍していた。テレビ等の仕事も多くこなし、NHKの「趣味悠々」ではダーツ講師としても知られるようになった。ダーツ創世記から現在に至るまで、日本を代表するザ・ダーツプレイヤー。
樋口 陽子
モデル業の傍ら始めたダーツで単身世界に挑戦し、1987年にはWDF世界ランキングトップにまで上り詰めた女子プレイヤー。日本ダーツの草分け的存在で、その躍動感溢れる、正確なダーツは今でも語り草になるほどだ。大手航空会社などとのスポンサー契約も果たし、日本ではプロダーツプレイヤーの先駆者と言える存在。
1st Game Daisuke Akamatsu 5-2 Yuji Eguchi
渡辺 紘士 スコアなどを見ると将来性を感じた
この試合はお互いに緊張しているように見えましたね。ダーツ自体は今ひとつ乗り切っていないようでした。特に江口選手はプレッシャーがあるのか、自分のダーツが出来ていないようでした。この試合では特にダブルの入りが悪かったですね。でも、スコアなどを見ると将来性を感じましたよ。180を出す場面もあり、アレこそが彼の本当のダーツでしょうね。一方赤松選手のほうは、自分のペースをある程度は掴めていたようです。そこが勝敗を分けた原因ですね。
樋口 陽子 ダブルをはずしてしまうのはもったいない
久しぶりのダーツの観戦で、今とっても興奮しています。昔に比べて雰囲気も観客もプロデュースそのものがランクアップしていて驚きました。そんな良い雰囲気の中での第一試合だった訳です。この試合結局赤松選手が勝ちましたが、江口選手がとってももったいない試合をしたなと思ったんです。あそこまで点数を入れて先攻する場面が多く見られたのに、最後にダブルをはずしてしまうのはもったいないですね。緊張していたのかなとは思いますが、とっても残念です。試合というのは緊張も何も関係なく、ダブルを入れてなんぼのものなので、そのあたりはもう少し頑張って欲しいなと感じました。
2nd Game Mitsumasa Hoshino 5-2 Atsushi Takeuchi
渡辺 紘士 今日は実力を発揮できなかった
竹内選手が星野選手を意識し過ぎていたのかなという感じがありました。竹内選手は自分のダーツが出来ていませんでしたね。普段練習などで彼のプレイを見る機会があるんですが、今日はその実力を発揮できてなかったのが残念です。それは相手を意識し過ぎていたからですね。今日の経験を今後につなげてくれれば良いなと思います。星野選手のほうも意識はしていたようですが、それなりに自分らしいプレイをしていたようですね。
樋口 陽子 ハードダーツはアレンジが全て
ハードダーツはアレンジが全てなんです。アレンジを間違えてしまうと、精神的に自分自身を追い込む形になってしまいます。この試合でも詰めが甘いなという瞬間が何度かありました。5レッグ目、竹内選手がせっかく180を出したのに、その後のアレンジとダブルの決定率はちょっと残念でした。それからもう一つ気になったのが横ブレですね。先ほどの江口選手と同じでもったいないなと感じてしまいました。ワンタンさんが言うとおり、竹内選手は星野選手をちょっと意識していたように見えました。アレンジに関しては星野選手にも言えることですが、次に何を残すかをもう少し丁寧に投げてみて欲しいですね。彼らの次のダーツに期待したいです。
3rd Game Morihiro Hashimoto 5-3 Haruki Muramatsu
渡辺 紘士 見ごたえのあるゲーム
さすが代表に選ばれた選手だけのことはあるという見ごたえのあるゲームになりましたね。両選手ともに、ハードのタイミングとか上がり方とかの基本をしっかり抑えているなと思いました。アレンジも良かったと思います。最後きっちり決めるという意味で、橋本選手が村松選手を少し上回っていたというのが勝因だと思います。180やハイオフもあり、楽しませてもらいました。ただハイオフでも、アレンジの作戦としては縦で揃えるとか、もっと有利な数字を残すことも可能だったと思うので、その辺はどちらの選手にもまだまだ伸びしろはありますね。この試合は去年の決勝戦と同じカードということで、今日の鍵になる戦いだったと思うんです。この二人の選手の実力なら、もう少し上も狙えたかな、と言うのが正直な感想ですね。世界の壁は厚いですから、頑張って欲しいですね。
樋口 陽子 観客を熱狂させられるプレイヤー
ハードダーツではダブルフィニッシュというのは絶対条件で、そのダブルにしても良いダブルと悪いダブルがあるんです。残っても偶数のダブルにするのが良いですね。この試合ではどちらの選手も、3レッグ目くらいから乗って来た感じがありましたが、村松選手は前のレッグを少し引きずっている感じがあったかも知れません。ダーツでは切り替えが重要なので、その辺は今後の課題にもなるでしょうね。海外の選手と互角に戦うためには15ダーツくらいで終わらないと厳しいです。橋本選手も村松選手もそういうダーツを打って観客を熱狂させられるプレイヤーだと思うので、もう少し暖まった二人の戦いが観てみたかったというのはありました。この二人だからこそ厳しい意見も出てしまうんですよね。実際はこの試合のダーツそのものは、かなり良かったのではないでしょうか。
4th Game Kenichi Ajiki 5-3 Sho Katsumi
渡辺 紘士 ハイオフもあって面白い試合
確かにハイスコアやハイオフもあって、面白い試合でした。でも、もっと凄い物を期待してしまう部分があって、15ダーツでアベレージ30という世界のレベルを考えると、手放しで良い試合だったと、喜べない気持ちもあるんです。でも、勝見選手は今回初めてのPDJ挑戦になるわけですが、安食選手によく食らい付いていましたね。彼はソフトで投げているのは見たことがありますが、きっちり練習してるなという印象のプレイヤーです。ただ、ハードとソフトでは同じダーツでもかなり違いがありますから、その辺は苦戦していると思うこともありました。安食選手は一瞬崩れましたが、持ち直して自分のペースを作ることに成功して、それが勝ちに繫がったのかなと思います。
樋口 陽子 お互いに食らい付き合う展開
この試合は見ごたえがありましたね。ファイナリストらしく両選手にハイオフもあり、駆け引きもあって、面白い試合になりました。お互いに食らい付き合う展開で、観客にも火がついてやっと乗ってきたように思いました。選手にとってリズムはとても大事なものなので、緊張もあったでしょうが、二人共リズムを作って良いダーツを投げていたと思います。特に安食選手は前評判通り、楽しませてくれるダーツを見せてもらいました。
5th Game Semi Final Mitsumasa Hoshino 5-4 Daisuke Akamatsu
今大会唯一フルレッグまでもつれた大接戦の好ゲーム
今大会唯一フルレッグまでもつれたこの準決勝第一試合。星野選手の先攻で始まったが、赤松選手がいきなりのブレイク。その後試合の流れは一旦星野選手に傾く。しかし後半赤松選手が反撃をみせ、注目の最終レッグ、赤松選手は180をたたき波に乗っているように見えた。後攻ながら先に上がり目を出した赤松選手だったが、最後のダブルがことごとく入らない。結局追いついてきた星野選手が先に決めて粘り勝ちとなった。最後の最後まで手に汗握る接戦だった。
渡辺 紘士 腕という意味では殆んど互角
フルレッグで最後までもつれた試合でした。勝ちのチャンスは赤松選手のほうにあったと思いますが、なんといっても最後のダブルが入らなかったのが痛かったですね。でも星野選手にとってはこれは勝ちを拾ったということではなく、一生懸命ダーツを投げた結果の勝利です。もう負けそうだという場面になっても、勝ちをあきらめなかった星野選手は良かったと思います。赤松選手はダーツの技術は良いので、最後まで食いつくことが出来るか出来ないかで結果が変わってくるでしょうね。あと1本で勝ちという場面で安心して、油断する気持ちが出てしまう事があるものです。赤松選手も星野選手も、ダーツの腕という意味では殆んど互角だったと思うんです。でも、最後まで食いついて、勝負をあきらめなかった星野選手に勝ちが行ったんでしょうね。
樋口 陽子 さすが準決勝だなという試合
さすが準決勝だなという試合でした。フルレッグの試合運びの中で、星野選手だったと思うんですが、面白いアレンジをしているなということがありました。ちょっと惜しいという部分もありましたね。ただ、星野選手は結果的に勝ったので問題ないです。両選手17ダーツくらいの展開で、見ごたえのある試合になったと思います。
6th Game Semi Final Morihiro Hashimoto 5-2 Kenichi Ajiki
去年のPDJでも死闘を繰り広げた好カード、ハードの試合はやはり面白い
去年のファイナリスト橋本選手と、前評判では皆に「ジョニーはやばい」と言わせていた安食選手の準決勝第二試合。去年のPDJでも死闘を繰り広げた好カードだ。安食選手は立ち上がり少しスローペースではあったが、調子は悪くない。2レッグ目では131のハイオフもあり順調に見えた。だが、その後じわじわと自分のペースに試合を運んでいく橋本選手を前に、安食選手の調子が乱されているようだ。結局5、6、7レッグと連取した橋本選手がこの試合を制した。スコア的に見ても安食選手は決して悪くなかったのだが、やはり橋本選手のゲーム運びの上手さに軍配が上がった。
渡辺 紘士 安食選手にはちょっと悔いが残る結果
技術があるプレイヤーは調子が良い時に自分のプレイを意識し過ぎたり、相手のことを考え過ぎてしまうと、自滅してしまうことがあるんです。そういう意味ではこの試合、安食選手にはちょっと悔いが残る結果になってしまったかもしれません。この前の試合から見ると調子に波があるようですね。でもこれは安食選手一人にあてはまることではなく、全体的に皆安定感が少し欠けているような感じはあります。この経験を次に生かして欲しいです。
樋口 陽子 アベレージも良かった
橋本選手、安食選手共に実力がある選手だなと思いながら見ていました。両選手とも大きなブレはなかったですね。スコア的にもかなり良かったし、ダブルを引っ張ることもあまり無く、アベレージも良かったのではないでしょうか。橋本選手の勝因は、自分のペースを崩さず、思いっきり勝負にいった点だと思います。安食選手も負けはしましたが、互角に戦っていたと思いますよ。もっともっとハードの経験を積めば、更に伸びると思います。
7th Game Final Morihiro Hashimoto 6-0 Mitsumasa Hoshino
PDCにいくべき男がその椅子を勝ち取った 年末の英国ではどんな結果を出すか
決勝戦は、どちらも百戦錬磨の橋本選手と星野選手の戦い。両選手共に気合十分で入場してきた。観客の期待もどんどん高まる。1レッグ目はエンジンのかかりきっていない橋本選手に対して、星野選手は4ラウンド連続の100越えと飛ばしているように見えた。しかし、最後2残しで3本ダブルをはずすという痛恨のミス。橋本選手が我慢のダーツでこのレッグを自分のものにした。その後も両者100を越えるハイレベルな攻防が続くが、星野選手は肝心のダブルが一向に入らない。結局流れは橋本選手に傾き、6レッグ連取の快勝を納めた。星野選手は100を超えるスコアを16も出しており、橋本選手に比べても勝っていた。しかし決め手のダブルが入らないことと、アレンジのミスなどもあり残念な結果となってしまった。勝った橋本選手は、さすがにゲームが上手い。自分のダーツをきっちり投げ、厳しい場面にあってもあきらめないその気持ちが、勝利をもたらしたのだろう。
渡辺 紘士 橋本選手には余裕があった
ストレートで橋本選手の勝ちでしたね。客席から見ていると、橋本選手のほうには余裕があったように思います。ここで勝った橋本選手には、世界でしっかり勝ってきて欲しいですね。世界のレベルは上がってますから、かなりの苦戦が予想されます。この試合のようにはなかなかいかないでしょう。橋本選手も本番前に課題を分析してしっかり調整して欲しいですね。ダーツの数や良いアレンジ、ゲーム運びなど、僕をうならせてくれるようなプレイを期待しています。
樋口 陽子 精神面を鍛錬して欲しい
この試合は橋本選手のストレート勝ちという結果だったんですが、星野選手の敗因はスコアは入るのに、詰めが甘い部分が出てしまったことですね。アレンジの計算を考えてしまうような場面が何度かあり、そこでリズムを崩していました。そういうシーンを見ると相手は勇気付けられて、調子を上げ楽に投げられるようになりますよね。一方橋本選手は自分の実力を出し切っていたと思います。今後の課題はメンタル面をもっと鍛えることでしょうね。そうすればイギリスで一回戦、二回戦と抜けていけるようなプレイが出来るようになるでしょう。日本の選手は実力はあるので、海外の空気のようなものに耐えてその実力を出せるように、精神面を鍛錬して欲しいです。自分が追い込まれたときのことを、シュミレーションしながら練習するといいですね。
橋本 守容 Morihiro Hashimoto 優勝インタビュー
PDJ優勝おめでとうございます。
ありがとうございます。
今日の試合を振り返って、いかがでしたか?
今日は自分でも調子が良いと感じていたので、いけるんじゃないかと思って投げてました。
去年のこの大会では橋本選手は残念ながら準優勝だったわけですが、コーラーのラスさんも「橋本選手は来年だな」とおっしゃっていました。それが今年は実現しましたね。最初のドローで一回戦にハルキ選手と当たったときはどんな気持ちでしたか?
ドローをして前半に引いた四人が片方に固まった時点で、ハルキ選手と当たるという展開もあるのかなとは思ってました。案の定引いてしまいましたね。そのことに関しては、やっぱり多少は意識しました。
ハルキ選手との第一試合は、お互いにかなり意識しているように見えましたが、どうですか?
確かに1ゲーム目はどっちも意識していたんではないでしょうか。でもその後は良いダーツを打てたので、良かったなと思います。
普段ソフトを投げていると思いますが、このPDJに向けて、特別な調整はしてきましたか?
今年はソフトメインで出てはいますが、僕は普段からハードも練習しているので、ハードを全く投げていないわけではないです。そういう意味では、調整というか準備は出来ていました。
ジョニー選手との準決勝の印象は?
やっぱりジョニー選手は本番に強い印象を受けましたね。今日の自分の調子を考えると、もう少し楽に勝てるような気はしていたんですが、やはりジョニー選手はワンチャンスを決めて来るプレイヤーなので、そういう面ではちょっとあせる場面もありました。
いよいよ次はイギリス、ワールドチャンピオンシップですね。
そうですね。まあ実際にその場に立ったことが無いので、立ってみないとわからないという部分はあります。でも、気持ち的には期待と興奮のほうが強いですね。アノ舞台に立てる、そしてそこでダーツを投げられるというのは、想像しただけでワクワクします。
勝算は?
勿論ありますよ。去年のハルキ選手の一勝を上回るというのは最低限考えてることですね。まあ、出るからには一番上を目指します!今日出場していた選手達に、顔向けできないような試合だけはしたくないですから、全力で年末に向けて練習して、一つでも多く勝って来たいです。
最後に
渡辺 紘士
こういう大会をもっと増やして欲しいですね。年に1回といわず何度もやることで、ハードのプレイヤーの層も厚くなっていきますから。今日の試合を見ていて、日本の選手も、良いダーツを投げられるようになっているなと思いました。苦言を呈するならば、もっと闘志というか、世界で勝つんだという強い気持ちを見せて欲しいなという感想は持ちました。でも、この大会は今まで日本にはないようなステージングや構成で、良い感じに楽しませてもらいました。PDJのような大会がもっともっと沢山増えて欲しいです!一日も早く、世界で日本人が活躍する姿を心待ちにしています。
樋口 陽子
私はダーツから離れて久しいのですが、今日は本当に10年以上振りにこんなに大きな大会を見せて頂き、凄く楽しかったです。自分の中の勝手なイメージでは、ベスト8に残るような選手は10ダーツを連発するようなダーツをするものなのかなと思っていたんですが、さすがにそんなことは無かったですね(笑)。でも、今日色々なゲームを見て、私がプレイしていた頃と変わらず、試合はやっぱり試合なんだなという感想を持ちました。ダブルを引きずったり、26や11を出したりと、今でもダーツの試合は変わらないんだなと感慨深かったです。でも、今のプレイヤー達にはまだまだ伸びる余地が沢山あると思いますよ。こういう大会をもっと沢山経験し、一人でも海外の大会に挑戦するような自立心を持って頑張れば、日本の中でずば抜けて凄いプレイヤーになれます。そういうプレイヤーが現れて、皆を引っ張って日本のダーツをもっと良くしてくれたら嬉しいなと感じました。みんな、がんばれ!
The Finalの覇者橋本守容 世界最大のダーツの祭典へ
ダーツプレイヤーなら一度は夢見る世界への挑戦。その頂点に立つと言える大会がこのWorld Championshipだ。この大会を主催するPDCとは、イギリスのプロダーツ協会といった位置づけで、それまでパブでプレイされる楽しい「ゲーム」という認識をされていたダーツを、テレビ中継や選手のプロ化など様々なアプローチで、観客が熱狂する「スポーツ」へとその地位を向上させることに尽力してきた。
日本を代表し橋本選手が出場するこの大会は、PDCランキングのトップ32人に加え、その他PDPAなど幾つかの大会を勝ちあがってきた選手達と、世界各地で開かれるクオリファイヤー予選の勝者、合わせて72人で争われ、今年は12月16日~1月3日にロンドンのアレクサンドラパレスで開催される。World Championshipで最多優勝を誇るフィル・テイラーは、現在も世界のダーツ界に帝王として君臨する、ダーツプレイヤー憧れの存在だ。
去年の日本代表だった村松選手は一回戦を突破、二回戦では大御所のロニー・バクスターに善戦したが残念ながら敗退。しかし日本からやって来た小柄な村松選手の大きなプレイは、ダーツを良く知る地元ファンをも魅了し、後に続く選手にとっても貴重な足跡を残した。
今年度の代表である橋本選手は、「村松選手を上回る成績が最低限の目標。さらに目指すは優勝!」と語るだけあり気合は十分のようだ。PDCオフィシャルコーラーのラス氏も、橋本選手のことを高く評価していた。これは、期待できるんじゃないだろうか。アノ夢の舞台で、我らが橋本選手がどんな戦いを見せてくれるのか、今からワクワクが止まらない!