Monthly Vol.1 2024年12月
阿部 悠太郎 Yutaro Abe
確実にステップアップ出来た

昨年初優勝してから、確実にステップアップ出来た1年に なったと思います。
プレッシャーを感じながらでも 結果を出せているのは、大きく成長を遂げた証でしょうか。

昨年の初優勝した後、初めてのインタビュー(2023年11月WEB掲載)をお願いしましたが、今年は大活躍ですね。4勝して現在ランキングI位です。
そうですね。今年は4勝出来ていて年間チャンピオンが見えているので、プレッシャーを感じながら一生懸命取り組んでいます。

昨日の第18戦(茨城)でも優勝されて、試合後のインタビューでは年間ランキングが昼間でも頭から離れません、と言っていました。
今年1位に立った時点から、ダーツを崩したくないため余り意識しないようにしていたんです。でも周りからの声や自分の中の気持ちという面で、思っていたよりも意識するようになってしまいました。そのためどうせなら逆に強く意識するようにしようと考えるようになりました。

ダーツで何か特別な変化やヒントがあったのですか?
初優勝から何か大きな変化があったのかと言うと、それほどないんですよね。初優勝で今までやって来たことは間違っていなかった、という自信が付いたということが大きいと思います。毎日同じことを繰り返し積み上げています。

具体的にはどんなことですか?
大きな枠で言うとダーツとの向き合い方、日々の練習です。練習ではしっかりアップで時間を取ってから、狙うダーツを始めるようにしています。アップの時間は40〜60分で、単純にブルに向けて投げています。ノルマとして3本同じ動作が出来たのかの確認のため、ハットトリック100回をやっています。そうすると身体が温まり動くようになるので、そこから本格的に練習開始という考え方ですね。
その後の練習は試合でうまく打てなかった場面を思い返して、それについての対処です。例えばクリケットで横ずれがあったな、とかでは縦軸の再確認ですね。自分の中での課題を探し出して、ひたすら投げます。全体で日々2〜3時間です。
昔は4〜5時間投げていたんですが、仕事が忙しくなっているので工夫しながら取り組んでいます。

ここ最近は勢いのあるダーツが打てていますね。
昨日もランキングを目一杯意思して投げていました。2連勝出来て本当に嬉しかったです。

解説者のノブさん(山本 信博プロ)が「イケメンでダーツがうまい!いやだなぁ」と嫉妬していました。
ハハハ、最高の褒め言葉として受け止めています。ありがとうございます。僕は試合しているので見られないんですが、後から知人からメッセージが来て分かるので、いじっていただいているようですね(笑)。光栄です。

彼と対戦したいんだけど、自分は途中で負けてしまうんだなぁ、と言っていました。
過去の対戦では負けているので、リベンジしたいですね。その際はよろしくお願い致します。

残り2戦ですが、シビレますね。
そうですね。PEFECTはヒューゴ・リョンプロが参戦した頃から、よりピリッとした雰囲気になって来ています。そして僕と2位の城野 弘樹プロとの抜きつ抜かれつの展開もあって、盛り上がっていると思います。やはり重圧は感じますね。

ヒューゴプロのダーツは迫力ありますよね?2回優勝していますが、それ以外は敗退しているのでレベルも高いですね。
今年は群雄割拠みたいな感じで、誰が勝ってもおかしくない状況です。その中で誰が飛び出るのか、という戦いの舞台ですね。見てる方はきっとおもしろいのではないでしょうか?
余談になりますがヒューゴプロは第13戦(群馬)から参戦し、決勝まで進んで準優勝しています。次の第14戦(山口)では序盤で敗退して、僕が優勝しています。
第15(大阪)、第16(静岡)ではヒューゴプロは連続優勝して、第17(横浜)、第18(茨城)で敗退すると僕が優勝しているんです。個人的に不思議なめぐり合わせだなぁ、と感じています。

彼とは当たっていますか?どうでしたか?
茨城大会のベスト8で初対戦しました。勝ったんですが体調が悪かったような感じでした。ぜひ次回は万全な状態で、対戦をお願いしたいと思います。

彼はPDCでのステージで見ていると、けっこうなパフォーマーですよね。
やはり海外のプレーヤーはしっかり感情を現して来ます。
日本人はまだ謙虚は美徳のような文化がありますからね。それでも決勝の舞台では声を出したり、ガッツポーズしたりするプレーヤーも増えて来ました。

まだ年間チャンピオンは確定していませんが、それでも充実した1年だったのではないですか?
昨年初優勝してから、確実にステップアップ出来た1年になったと思います。プレッシャーを感じながらでも結果を出せているのは、大きく成長を遂げた証でしょうか。

1年フォーシーズン全戦周るのは大変ですよね?
普通に仕事もしているので金土日で大会に挑戦して、帰ってすぐに職場に戻るので楽では無いです。体調管理にはとても気を使っていますが、それでも体調を崩すことが何回かありましたね。
大会は日本各地で開催されるので、楽しい面もあります。知り合いも増えましたし、会場で声を掛けていただくことも多くなって来ました。観光はなかなか難しいですが、ご当地グルメは至福の時間です。

ところで投げるリズムが凄く早いですね。アレンジはどうしているのか、とか考えてしまうのですが…。
他のプレーヤーと比較すると、動作が一つ少ないので早く見えるんだと思います。アレンジに関しては頭で考えるよりも体で覚えていて、それを大切にしています。ダーツで一番大事なのはリズムなのではないでしょうか。

対戦相手はあれほど早く打たれて、全部入っているとガックリ来るでしょうね。
あのペースで良いダーツを投げることで、相手のメンタルに影響を与えたいとも考えています。乗った時は強いと言われるので、僕のスタイルとして確立したいですね。今はあのテンポで投げると外さないようなイメージになって来ています。

ゼロワン、クリケット両方早いリズムですね。
ゼロワンではアレンジは道筋があると思いますが、クリケットは直感的に攻めています。

ダーツを始めた当時から、この早いリズムなんですか?
最初はセットアップして構えてユーミングもして、投げていました。ある時期フェニックスでレーティング21の頃に、さらに上がりたいと思っていろいろ試していました。そこでテイクバックだけをするという投げ方にはまって、そこから投げ方が変わりました。そこからスタートしたのだと思います。

最近はテイクバックしないプレーヤーが増えていますよね。
コンパクトになって来ていて、手首だけで投げているプレーヤーもいますね。

今はトッププレーヤーではスティールを投げている人も多いですが。
僕もとても興味があって一時期かなり取り組んでいました。FIDOのトーナメントでは最後の16に残りましたし、韓国で開催されたPDCアジアや国内の試合にも出場しました。ちょっと違う世界ですが、楽しいですね。今はソフトに集中しているので、あまり投げる時間は無いのですが…。

将来はPDCのステージに立ちたい、などはあるのですか?
ありますね。ダーツでは少しずつ上げていくと最後はあの最高峰の舞台ですからね。いつか!とは思っています。ダーツは夢のある世界です。

お仕事はどんなことをされているのですか?
フェニックスダーツジャパン株式会社の社員で、マシンレンタルの運用やメンテナンスをしています。担当は東北エリアなので、その地域の店舗を回っています。
移動距離はかなり長くて、お店によっては片道2時間ということもありますよ(笑)。これから雪のシーズンに入るので大変です。オーナーやマネージャーの方々とお話出来て、楽しくお仕事させていただいています。

来年の目標はいかがでしょうか?
もし今年年間チャンピオンが取れたら、さらに強くなって今年の自分に勝って2連覇を目指したいですね。今も多くの課題を抱えているので、一個ずつ潰していければ次に繋がると考えています。停滞も後退も嫌ですので、前進あるのみです。
また今まではSNSに疎かったのですが、来年からは活用するようにしたいと思っています。

ではファンの皆様に一言お願い致します。
いつも応援ありがとうございます。残り2戦プレッシャーはありますが、SNSでのコメントなど励みになっているので、引き続き応援よろしくお願い致します。