Vol.41 PDC World Championship
Haruki Muramatsu

2010年1月

戦いを…Haruki はブログに綴った
インタビューをと考えたのだが当日にブログで綴った文章が、あまりにも臨場感がありまた楽しいのでそのまま掲載した。最高の日記だ!

First Game Krzysztof Kciuk [Poland] 4-1 勝利
Second Game Ronnie Baxter [England] 0-3 敗退

HARUKI 参戦日記より

ハイ本番!
December 22th, 2009

第一戦
えー本日は本番です。かるく書いてますが、どえらい舞台の本番です!ダーツやる人にとって最高峰の舞台です!
予選で負けた人達に失礼のないような、恥ずかしくない試合をしよう!などとは、正直思っちゃいませんでした。9ダーツ出して、観客を沸かせてやろうとしか思いませんでした。恥ずかしくない試合、などと考えたら絶対やられる!と思ったんで…。試合は夜からなんで、昨日はなるべく夜更かしして今日の昼までベッドでゴロゴロ。昼過ぎからモソモソ準備を開始。
32歳にして、最近生え始めたヒゲをそって準備万端にホテルのロビーに集合して、いざ外に出てみるとメチャメチャ雪!。岩手です!岩手!電車で会場のあるウッドグリーンまで行って、そこからバスでアレキサンドラパレスまで行く予定が、バスが来ません!雪のせいでトラブルみたいです!
このままでは間に合わないのでは!?悩んだ挙句、歩きました。アレキサンドラパレスは、丘の上にあるんですが、野村さん(甥)達と歩きました。超正解でした。ずっと坂道なんですが、ツルツルで登れない車だらけ。たぶんバスに乗れたとしても無理でしたね。

マサさんと相合傘して歩いたんですが、雪国育ちの僕はすいすい歩いてましたが、都会(岡山)育ちのマサさんはツルツルツルツルツル。
とばっちりでコカされないように歩きました。本人はソールのせいだと言ってましたが…。とりあえず無事会場到着。雪でジョン・パートが来てないとのことで、延期の危機になりながらもなんとか開始!

では、やっと試合のご報告を。知ってる方もいらっしゃるかと思いますが、初戦!まあ僕にとっては初戦ですが、PDCワールドチャンピオンシップの本戦に行くための予選みたいなものです。これに勝って、次が初めて1回戦です。
相手はポーランドのKrzysztof Kciuk(クリスチョフ クチークだったかな?)。みんなには「いつも通りやれば全然勝てるよ」とか「まあ楽しんできて」とか言われましたが、内心「ここだけは絶対勝て!」だったはずです。

勝ちました。めーーーちゃーーーくーーーちゃーーーーーー!緊張しました!
僕のダーツがブリンブリンうねって飛んでました。burn.でも味わったことのない緊張でした。
1stレッグ、僕の先行でしたが、12ダーツでいきなりブレイク
2ndレッグ、なんとかブレイクバック!
3rdレッグ、はるきキープ
4thレッグ、はるきブレイク
これで3-1!ベストオブ9なんであと2つ!次をキープすればリーチ!ってとこで。5thレッグ、きっちりキープ!よしっ!リーチ!
と思ってたら、大音量のあのPDCのテーマ曲が…。
それと同時に、PDJでもお世話になったコーラー、ラスが「なんちゃらエンドマッチかんちゃら」。…ベストオブ7じゃん。完全にかんちがいしてました。ガッツポーズも出せず仕舞い。でも勝ちは勝ち。すんげーうれしいです!念願のワールドチャンピオンシップ初戦進出です。

第二戦
まだ数時間後に、今度はバクスターとの試合があるんで、浮かれる気持ちを抑えて練習!これに勝って、滞在期間延長してやる!
ベストオブ5レッグの、ベストオブ5セット。
しかし3-0で負け。1レッグしかとれませんでした。次フィニッシュできるであろう数字がでたときは、時既に遅しのくりかえし、すごく反省です。
140の数が全然違いました。

肩を落としながらの帰り道、アレキサンドラパレスから電車に乗ると、昨日のようにテンション上がったPDC帰りの人達の集団に遭遇。
すると、「いい試合だったよ!」「また来年も来いよ!」(とわたしには聞こえました)と次々と周りから手が。「サインしてくれ」「写真撮ろう」「フライトくれ」そしてあのPDCのテーマ曲で踊りだす。
車両の人ほとんどと絡み終わったころには終点でした。ダーツ3本持って、ステージで必死に投げただけで、片田舎から来たチビのジャパニーズを、これほどまでに歓迎、祝福してくれる人達に涙が出るほど感謝です!
そして、そうさせるダーツというスポーツが、あらためて素晴らしく思い、好きになりました!

今回はこのような結果でしたが、次はもっとよい成績を残せるようがんばります!
応援してくださった日本のみなさま、本当にありがとうございました。僕は来年もここに来たいです!