Monthly Vol.2 2025年1月
龍波 光彦 Mitsuhiko Tatsunami
ショーとして盛り上げたい

スポーツなのか娯楽として捉えるのか、賛否両論あると思うんです。 あくまでも僕の見解ですが、どこまで行ってもエンタメだと考えています。 プロツアーはスポーツよりのショーなのではないでしょうか。

初めてのインタビューよろしくお願い致します。ダーツとの出会いを教えて下さい。
かれこれ20数年前になりますが、アルバイトしていた音楽バーにスティールダーツボードが掛かっていました。そこでお客さんとワイワイ遊びながら投げていました。それが最初の出会いですね。
その後5年ぐらいしてから2003年頃自分のお店を開店して、Dー1のソフトダーツマシンを置きました。そこからが本格的な出会いですね。明け方メインにお客さんが来るお店だったので、その前は暇なのでメチャクチャ投げていました。当時はコインだったので、毎日1万円ぐらいカウントアップしていました(笑)。ダーツ歴は20年ほどになります。

当時はダーツのためにアルバイトしていた人が多かったですね。
そうなんです。知り合いでもダーツのためにタバコ止めたり、ご飯けちったりという人がたくさんいました。勝見 翔もそうですが…(笑)。

昔どこかでお会いした記憶がありますが…。
すごく昔にDMC特集がありまして、その時に誌面に掲載していただきました。DMCはエントリーがすぐ満杯になるトーナメントを開催していますが、その時にもお会いしています。僕も初めて大きな大会に出場したのが、そのDMCクラシックでした。

しばらくの間お名前を聞いていませんでしたが、何をされていたのですか?
いろいろな事情がありまして約2年ほどダーツから離れていたんですが、JAPANが始まったタイミングでまたダーツを始めました。再スタートして今に至る、ということですね。
しかし2013年の初年度は一度も16に残れませんでした。正直もう少しできるだろうと考えていたんですが…。
それから何かを変えたというわけではありませんが、2015年にこれでは情けないと感じて奮起して、一度決勝に進みました。そこからなんとなく勝ち方が分かるようになりましたね。 昨年ステージ13北海道で優勝しました。

これまでに優勝は?
これが3年ぶり3回目の優勝です。これまでに2018年、2021年コロナ明けで優勝しています。決勝にはちょこちょこ行かしてもらうんですが、勝ちきれなかったですね。

2021年・21位、22年・14位、23年・7位、現在7位、いかがでしょうか?
正直なところ上出来です(笑)。もっと上にとか言われるんですが、ここからの上位は難しいですね。年間ランキング5位以内に入ることは凄いことです。まだ大会残っているので確定していませんが、7位というのは自分を褒めてあげたいです。

若手の活躍が光っていますが、どう見ていますか?
ちょっと次元が違うかな?と感じながらも、まだ負けへんぞ!と心の中では思っています(笑)。

やはり上位のプレーヤーたちのテクニックは凄いですか?
5年前と比較したら格段に上がっていますね。僕はJAPANしか知らないんですが、ランキング50位以内でもたいへんな状況です。16に入れたのに次回は32・64位以内に残れない、そんな熾烈な競争世界になっていて裾野が広がっていますね。

サニー(愛称)さんのペースに 巻き込まれるな!と言われています(笑)。

試合会場では楽しそうですね?  
そうするようにしています。実は結果が残せるようになったのは、楽しめるようになったからなんですね。昔は外すと「何してんだ!」と自分のことをプレッシャーで追い込んでいたんですが、そうじゃないぞ、ということにここ5年ほどで気付きました。
どんな良いダーツを打っても負けることはあって、次は頑張ろう!と切り替えることが出来るようになったんです。「今を楽しむぞ」となってから、結果が付いて来るようになりました。自分のミスを許せるようになりましたね。

冗談で負けたプレーヤーの首を締めたり、「こんな凄いダーツ打つな!」など、ひょうきんに振る舞っています。
そんな感じです。サニー(愛称)さんのペースに巻き込まれるな!と言われています(笑)。

歴の長いプレーヤーも活躍していますが、その中でもトップ10以内に入っているのは素晴らしいですね。
全力でやったことが結果として残っていて、素直に嬉しいです。

ダーツってどんな競技だと思われていますか?
スポーツなのか娯楽として捉えるのか、賛否両論あると思うんです。あくまでも僕の見解ですが、どこまで行ってもエンタメだと考えています。プロツアーはスポーツよりのショーなのではないでしょうか。
たくさんの方が見ているので、より楽しいショーとして盛り上げたいですね。「良いダーツ、楽しいダーツ」というのが僕個人の目標です。

ところでWDFアジア・パシフィック・カップ台湾大会、シングルスで優勝しましたね。どんな感じだったのですか?
JSFDで権利を取って、代表として行きました。ソフトダーツばかりやって来たので、実はスティール歴浅いんです。スティールに挑み始めたのはコロナ禍からで、全部が中止になった中でオンライン大会に出たかったからですね。
4〜5日の日程だったんですが、団体戦が最初のスケジュールでした。あまり貢献できなくて、なんとか巻き返したいというところでシングルス戦が始まりました。日本人が同じ山に固まってしまっていて、誰かが決勝に進もうと!という感じでスタートしましたね。そのため、いきなり当たったのが中村 周作でした(笑)。
決勝はモンゴルの選手で、つい半年前にフィリピンで負けた相手だったんです。モンゴルではスティールダーツが流行っていて、これから成長しそうですね。優勝することが出来て、本当に嬉しかったです。
3年前にもオランダに行かせていただいたことがあるんですが、その時は全く思ったようにいきませんでした。今回は久しぶりの海外戦での代表だったので、気合は入っていました。PDCアジアにも参戦していますが、1回だけ優勝しています。そのためアジアの選手はけっこう顔見知りで、楽しかったです。

PDC挑戦とかも考えていますか?
正直行きたいですよね。自信が無いわけでもないし…(笑)。でもねぇ、ハードルは高いですよね。でも最近発見したんですが、シニアの大会に出てみるのはどうかと?50才以上だと誰でも参加できるようです。
そこで有名になったりすると、ワンチャン門戸が開くのではないのかな…(笑)。

誰もがアノ舞台には立ちたいですよね?
ダーツをやっている人は必ず夢見ることでしょう。

普段の練習での時間、メニューなどを教えて下さい。
今は岐阜に住んでいて、勝見 翔が経営するお店アームズ・カフェにスタッフとして入っています。そこで練習していますが、基本カウントアップしかしません。10〜15回ぐらいやってから、お客さんとの対戦に移ります。毎日3時間ぐらいは投げているでしょうか。日曜日が試合の時は土曜日は投げません。

JAPANはいつから全戦出ているのですか?
2023年からです。それまではスティールの試合に出ていたり、体調が悪くお休みということもありました。今期は全部出ています。

ゼロワンとクリケット、どちらが好きですか?
ゼロワン相当好きですね。ゲームチョイスでもけっこうゼロワンを選んでいます。パーフェクトやって勝とう!ってなっちゃうんです。
後攻でもよくゼロワンで勝っているからでしょうか(笑)。トッププロでもずっと付いていくと、グラッと来るんですよ。僕だったら嫌ですよ。何で外さないの?となりますよね。時々後ろでニヤニヤしながら見ています。

ダーツ歴長いですが、特に印象に残っている試合はありますか?
勝った試合よりも負けた試合の方が印象に残っています。昔JAPANが始まる前まではダブルスもメインゲームだったのですが、大事な場面で緊張し過ぎてアウトボードしたことがありました。
シングルスは自分の責任ですが、ダブルスはよりプレッシャーが掛かってしまうので起きた珍事でした。組んでいたプレーヤーには呆れられましたが「仕方がないね」と優しかったです。 あれは忘れられないですね(笑)。

これからの目標は何でしょうか?
JAPANではいつも16に残っていたいですね。そして年にI〜2回優勝したいです。年間1位なんて言いたいですが、狙っていないわけじゃなくて…。近いようで遠くて、もし優勝回数を重ねられたら、それから考えます(笑)。
それから、さきほど話に出たPDCシニア行きたいです。年間で10大会ぐらいあるようなので、頑張りますよ!調べてみるととんでもない人も出場しているようなので、ジョニーさん誘って一緒に行きたいですね。

趣味で釣りが好きなようですが?
そうですね。皆がやらないような大きな魚を狙っています。ジャイアント・トレバリーという巨大なアジです。30kgもあるような魚なんですが、石垣島とかに行って挑戦しています。昨年は忙しくて行けなかったんですが、今年は2月に1週間予定しています。

最後に皆さんに一言お願い致します。
これからは若い人が活躍する時代になるのでしょうが、それでもちょっと待てよ!と止められるようなダーツを打てるように頑張りますので、応援よろしくお願い致します。