Vol.106 小宮山 亜美
男女差をあまり感じずにできる

2021年1月号

なんとなく勝ち進んで決勝の舞台に立っていたという感じです。
試合内容は完全に打ち負けました。
決勝戦は観る人が多いので、その試合でダーツ界で認知されたら嬉しいです。

ダーツとの出会いはいつ、どんな状況でしたか?
7年ぐらい前に友達とバーに行って、そこにダーツがあったのでプレイしました。それから2、3ケ月はワイワイとみんなで遊んでいましたが、勝敗があることが楽しくてダーツにはまり、もっと強くなりたいと真剣に練習するようになりました。

マイダーツはいつ頃買いましたか?
最初は使っていないダーツだからといただいたので、それを使っていました。初めてダーツを買ったのは、最初の頃から半年ぐらいでしょうか。あまり明確には覚えていません。

プロになったのはいつですか?
ダーツを始めてから1年後に資格を取りました。私が行っていたバーがライブのマシンだったので、ジャパンを選びました。

なぜプロになろうと思ったのですか?
お店にいた同い年の人がプロテストを受ける時に、その人に誘われて一緒に受けたという流れです。軽い気持ちだったんです。最初に大会に参戦したのは、プロを取った年の関東で開催された大会でした。

本格的に参戦するようになったのは?
2018年から全戦を回り始めました。そうしようと考えていたので、2017年から遠征費貯金を始めました。

年間ランキングは2019年、17位でしたね。
2018年はシーズンが2つに分かれていてレッドシーズンは2位になれたのですが、翌年の2019年では入れ替え戦にあまり残ることできず、自分の中で納得できる結果ではありませんでした。これからだ!と思っていた時に2020年のシーズンがお休みになってしまいました。

ステージ18が最後でそれ以降中止になりましたが、どんなことを考えていましたか?
試合がしたいとは思っていましたが、仕方ない状況ですので再開された時のために準備していました。前向きに考えて練習に励みました。プラス思考で捉えようと努めていましたね。

ステイホーム期間に新しい試みはありましたか?
この時は時間があったので投げ方のイメージなど、逆にダーツのことばかり考えていました。新しい試みはセッティングを大きく変えたことです。投げ方も微妙ですが変化しています。きっと多くの人が新しい発見をしたのではないでしょうか。他の選手の試合の動画もよく観るようになりましたね。こういう投げ方、リズムなんだ、と研究していました。男子、女子共にたくさんの選手をいっぱい観ましたが、今まで分からなかった部分も見れて、いいヒントになっています。

自分はどんなタイプの選手だと思いますか?
性格的にはマイペースだなと思います。試合は成績がでる前は楽しい感覚が強く、緊張感があまりなかったです。2018年に成績が少しずつ出るようになってから、試合の時にものすごく緊張するようになりましたね。

2018年ステージ17岡山で準優勝されていますね?
当日は特にダーツが好調だったわけではなく、なんとなく勝ち進んで決勝の舞台に立っていたという感じです。
相手は鈴木 未来選手でしたが、鈴木選手には自分のリズムがあり、安定感もあるなと感じました。試合内容は完全に打ち負けました。決勝戦は観る人が多いので、そこで私を見て、知ってもらえていたら嬉しいです。

試合に臨む前の心がけ、調整、体調管理はどうしていますか?
特別なことは無くて前日は投げすぎないように、夜ふかししないようにして早く寝るくらいです。私は手荒れとか乾燥する体質ではないので、冬は冷えないようにホッカイロを持っていって、身体を冷やさないことだけに注意しています。

練習方法について教えて下さい。
決まったルーティンなどは無くて、今日はブルが弱いなと思ったら集中的に練習するような感じですね。時間もバラバラです。

今ダーツについて一番、大事にしていることはありますか?
悪い日があっても、仕方がないと思うようにしています。試合で入らなかったら、引きずらないようにしています。何でできなかったんだろうとは思うんですが、じゃあもっと練習しよう、と気持ちを切り替えるようにしました。

尊敬するプレイヤーはいらっしゃいますか?
この人!という人はいないんですが、トッププロのみなさんはすごいと思います。

お仕事について教えて下さい。
ダーツハイブ渋谷店のスタッフをしています。初心者の方のダーツ選びの相談から、既に投げている方への商品紹介もしています。
業務内容は幅広いですね。渋谷店ではもう2年ほど働いていますが、ダーツ商品については詳しくなりました。昔と比較すると商品数がすごく増えて、覚えることはたくさんあります。お客さんもいろいろな考え方があって、接客は楽しいです。
ショップにいると流行などもすぐに分かりますね。今、バレルではセミストレート?と言われている形がよく売れているように個人的に感じます。

ダーツ以外の趣味はありますか?
ほぼダーツだけなんですよね。飲みに行くのは好きなんですが、今の状況で行けなくなってしまいました。でもお酒は強くありません(笑)。

ダーツの魅力とは何でしょうか?
一般的にスポーツは男女差がありますが、ダーツは一緒に楽しめます。もちろんプロの男女にはまだ差があると思いますが、私がダーツにはまった理由は「男女差をあまり感じずにできる」がスタートでした。1人でもできるし、大勢でもプレイできるのも魅力だと思います。

今後の目標、夢をお聞かせください。
まず優勝したいです。そして試合で誰にも負けなくなることが夢です。

最後に読者にメッセージをお願いいたします。
ツアーが再開されたら応援よろしくお願いいたします。