Vol.112 宮副 桜
ファンの皆様に恩返ししたい

2022年1月号

ダーツ業界って女子プレイヤーの絶対数が少ないので、それを増やせるように尽力したいと思います。
ダーツはこんなに楽しいよ、と私のハートを伝えたいですね。
きっと女性の目線でしか分からないことも多いのではないでしょうか。

前回のインタビューは2019年5月号でした。その後なにか特別なことはありましたか?
特にはありませんでした。コロナの影響で仕事や生活はたいへんでしたが、その他の環境に大きな変化は無いです。

突然コロナが始まって大騒ぎでしたが、最初の頃はどうしていたんですか?
仕事は病院勤務なので緊張感はありました。自由に外出できないので、家と病院の往復だけでしたね。その頃は家でダーツを投げていました。

勤め先からは厳しくいろいろ言われていたんですか?
普段から注意とかありますが、コロナ禍では密は絶対避けるように言い渡されていました。緊急事態宣言が出ている地域には行かないようにとかですね。

プロツアーやイベントなど全て中止されて、モチベーションの維持はどうしていたんですか?
やはり保つのは難しかったですね。正直虚しかったです。一人暮らしで話す人も少ないので、空白の期間で孤独でした。

練習はどうしていたんですか?
しばらくしてからホームショップのお店の好意で特別に開けていただいて、そこで投げていました。そのお店のお客さんにジャパンプロのプレイヤーがいるんですが、練習相手になっていただきました。でも毎回対戦相手が同じなので寂しかったですね。

練習はどんなことをされているんですか?
ゼロワンとカウントアップが主です。ジャパンプロの練習相手の方とは試合形式でやっていました。家で一人で投げる時はひたすらカウントアップですね。
一つ発見があって、マスク着用で投げるようになって、今までと同じようにテイクバックすると当たってしまうんです。そこで少し肩寄りに引いたら飛びが良くなることに気付いたんです。腕も伸びるようになって、目に鱗でした(笑)。

仲のいいプレイヤーとは連絡はしていたんですか?
あまり交友関係が広くないので、特にはしていませんでした。プロとしては孤立していたのかもしてません。

その頃はどんなことを考えていたんですか?
練習のメニューなどを考えていました。なんとか気持ちがダーツから離れないようにと思っていましたね。

ダーツ業界が再開されつつありますが、どう思っていますか?
そうですね、最近イベントで呼ばれることがありました。久しぶりにファンの方々とお会いできて、本当に楽しかったです。これからもっと増えるような気がしていてワクワクしています。
試合が始まることに関しては不安ですね。長い期間のオフで試合感がすぐには、戻らないような気がします。でも勝負する真剣な舞台には飢えていて、楽しみたいですね。

再開してからのイベントの雰囲気はどんな雰囲気でしたか?
最初に伺ったのは東京のお店で、感染対策は万全でお客様も完璧でした。たくさんダーツを投げるというよりは、交流がメインでした。ダーツの楽しさを再確認するようなイベントでした(笑)。

お客さんの反応は以前と変わっていないですか?
違った感じはなかったです。ただ久しぶりに再会して皆さん喜んでいましたね。

昼間の仕事もありながらプロツアーにイベント、たいへんですね。
嬉しいたいへんです。特にイベントでは凄く楽しんでいて満喫しています。体力的には厳しいこともありますので、お応え出来ないこともありますができるだけ努力しています。

女子プロダーツプレイヤーとしてどんなことが出来るとお考えですか?
ダーツ業界って女子プレイヤーの絶対数が少ないので、それを増やせるように尽力したいと思います。ダーツはこんなに楽しいよ、と私のハートを伝えたいですね。きっと女性の目線でしか分からないことも多いのではないでしょうか。

男子だとどうしても強いとか技術論になりがちですが、女子プロのイベントは入りやすいですよね。
そうだと思います。女子プロもたくさんのキャラを持った人たちが現れて来ていて、確実に魅力的になっています。ダーツ強くて可愛くておもしろくて、そして他にもタレントがあって多彩なんです。他の業界からダーツ界に多くの人を誘い込みたいですね。もっと注目されていくように期待しています。
私はシャイで話すのが苦手なタイプなんですが、3本のダーツを持っていることで人の輪ができてコミュニケートできるんです。それでダーツにはまったので、それを知って欲しいですね。

パーフェクトが日程を発表しましたが、準備はいかがですか?
楽しみですが、あまり気張りすぎないように自分らしく良いダーツができたらいいなと思っています。コロナ禍でもずっとコンスタントに投げ込んできたので準備はできていて、焦りはありません。気持ちは高ぶってきていますね(笑)。

開催されたら全戦参戦される予定ですか?
もちろんコロナの状況にもよりますが、予定は全戦参戦です。

そうするとお休みは全部プロツアーで使っていて、休みは無いということですか?
そうですね、今までもそうでした(笑)。よほど仕事の都合で出場できない場合以外はほとんど出て来ました。100%ではありませんが、できるだけということです。勤務先もある程度、理解していただいていると思います。
費用がかかるので夜行バスを多用しています。体力もつかなぁ(笑)。でも二足のわらじで臨んでいるプレイヤーは多いので頑張ります。

ジャパンが始まってプレイヤーの移籍もありましたので、以前とは違った舞台になる可能性もありますね?
そうですね。でも空気や相手が変わっても、自分がやることは同じだと思っています。あまり気にはしていません。

開催されてもマスク着用の試合になりそうですね。
ファンの方々は表情が見られないので物足りないかもしれませんが、プレイヤーにとっては楽な面もあるかもしれません。私も時々、口を半開きで投げていますからね(笑)。私もやはり目元の化粧を気にするようになりました。

改めてこれからの目標や夢を教えて下さい。
目標はしばらく入賞していないのでしたいですね。夢は東海ランキング1位になって、年間ランキングで上位に入りたいです。

最後に読者にメッセージをお願いいたします。
私に注目していただいてありがとうございます。ファンの皆様に恩返ししたいと思っていますので、これからも見守っていただくようお願いいたします。