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Vol.26 Darin Young
ダーツは集中力、そして友達の輪

Vol.26 2007年7月号

いつダーツを始めましたか?
7歳の時だね。ローカルなゲームだけどベースボールというのをよくやっていたよ。1から順番に3本ずつ投げる単純なもの…でも子供にはちょうどいいかな。いろいろな場所を狙わなければならなし、計算は易しいけれど、ゲームはそれなりに難しい。アメリカでもペンシルバニア州でしかプレイされていないんじゃないかな?

真面目にダーツに取り組み始めたのは?
16歳の時にリーグに入ったので、そこからだな。そして大きなトーナメントに挑戦し始めたのは19歳。フィル・テイラーやデニス・プライスリーなどと対戦したのも、その頃かな。世界には本当に凄いプレイヤーがいるものだとショックだったね。100以上でも平気でパンパンパンと終わるから、壇上で呆然と立ちつくしていたことを、よく覚えている。当然、大きな刺激になると同時に学ぶものも多くあったよ。

ソフトダーツは?
このシカゴのブルシューターの大会に最初に参加したのは1992年、だからもう15年プレイしているよ。とても楽しんでいる。今回はあまり調子良くないけど、それほど悪くもない、こんなもんかな。

ソフトダーツとスティールダーツについて
ソフトとスティールは同じダーツだけど、全くゲームの質が違う。ソフトはターゲットが大きいので誰もが、当たり前のように入れてくる。特にレベルの高い選手のゲームでは相手が外すなんて事は絶対に期待できない。要するに確実に入れることが求められる。
それに比べると、スティールでは先攻、後攻の駆け引きに伴う精神的なタフさが必要だ。そしてアレンジでダブルを打つという場面も多いし、的も小さいので、やはりより難しいかな。

ダーツで大事にしていることは?
集中力ということに尽きるね。競っているゲームを落とした後に思うのだけれど、相手の方がより集中していたな、と思う。周りにダーツはイマイチなのに試合ではめっぽう強いプレイヤーいない?その人って、独特なダーツ集中力を持っている人だよ。なんとも羨ましい限りだ。

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スランプについて
どんなプレイヤーでもいつも勝てるものじゃない。しかし勝つことによってスランプは切り抜けられると誰もが思う。勝てないと勝たなければ!と気持ちは焦る。勝てないこと、それってスランプだろうか?勝者が一人のダーツは他全員がスランプ?ダーツって、よく分からないね?でもスランプっていうのは精神的なものだと思うよ。だって毎日ダーツ投げているのに、突然入らなくなるなんておかしいじゃないか。前の日と全く違うグリップ、スタンス、スローイングなんて人間できるものじゃないでしょ。時々、よくミスばかりする日がある…自信を失っている時だ。そう考えるようにしている。さっきも言ったけど、集中して試合に臨もう。

練習について
最近は本当に少ないね、週に合計3〜4時間かな。毎日、30分ほどでもいいから投げるようにしている。練習時間が取れないのでトーナメント会場に早めに着いて、そこで投げるようにしている。

どんなプレイヤーになりたいですか?
難しい質問だね。尊敬されたいし、上手なプレイヤーにはなりたいし、強いプレイヤーにも憧れる。当面の目標はなんと言っても、PDCのトップランキングに入ること。

日本人プレイヤーについて
みんな上手になってきたね、見た目ではなんの問題も無いよ。技術的にはもはや同等に戦える相手だと思っている。一つだけ助言するとすれば、やはりもっと自信を持って欲しい。例えばここはアメリカで日本よりダーツの歴史が長いので…プレイヤーも自分よりダーツが上手だろうなんて、暗示をかけないことだ。そんなこと言っちゃって、来年やばいかな?

今回のトーナメントは
やあ!疲れた。昨日もゲームが終わったのは1時過ぎ…その後ダンスに誘われて、3時まで大騒ぎしたよ。そして今日は9時前にはもう会場に居たのだから。いやあ!ソフトダーツは楽しいね。

読者に一言お願いいたします
まだ計画はないけれど、日本にいつか行けると思うので、その時は「ダリンダーツ」を見て欲しいね。そしてダーツで大騒ぎ!友達の輪を広げよう…。