PDC Japan Masters Gary Anderson-Vol.74.2015.7-Top

Vol.74 Gary Anderson
PDC Japan Masters

2015年7月

今日の感想はいかがですか?
雰囲気が最高でしたね!正直言うと、日本はイギリスとは違うので、そんなに反応は良くないと思っていたのですが、実際には素晴らしかったですね。

対戦相手は山田選手でしたね?
山田勇樹ですよね。とっても良いプレイヤーでした。僕はこれまでに彼の試合は見たことが無かったんですが、練習しているところは10分くらい見るチャンスがありました。凄く良い選手だということがすぐ分かりましたね。ステージでも、緊張しているであろう中、良いダーツを投げていたのが印象的でした。

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山田選手は2年前ソフトのチャンピオンになった選手ですが、病気療養していたので、昨年はしばらく投げることが出来なかったんです。
彼はそんなことを想像もできないほど、凄いプレイを見せてくれていました。今回は彼にとっては、いわば「ホーム」での舞台ですよね。僕も経験がありますが、そういうプレッシャーの中でプレイするのは厳しいんです。でも彼はそれを力に変えて頑張っていましたね。

日本人プレイヤーをご覧になって、彼等にもPDCで活躍するチャンスがあると思いますか?
日本では今はソフトが主流ですが、もし日本人プレイヤーが真剣にハードをプレイするようになったら、僕達は厳しい敵と戦わなければならなくなるでしょうね。それくらいに彼等のレベルは高いですよ。僕は昔ソフトもやっていましたが、ハードとソフトは違うゲームと言えるでしょう。ソフトではブルがメインになりますから。ハードでは違った戦略で戦います。違いはあるにせよ、彼等は皆ハードに持ち替えても良くやっていると思いました。

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普段の練習について教えてください。
最後に練習したのは2週間前のワールドカップのときですね。僕は物凄く忙しいんです。だから、ダーツに触らない日もあるくらいです。家に帰ってもやることが山のようにあります。先週も家に帰りましたが、全然練習できませんでした。本当は毎日練習したいと思っていますが、普段は忙しくて出来ないのが現状です。

PDCでは試合も多いのでスケジュールも大変ですね。
ダーツをプレイすること自体は、そんなに大変ではないんです。一番大変なのは、移動です。
もし日本のプレイヤーがイギリスでプレイしようとしたら、やはり移動が一番きつい部分になるでしょうね。飛行機での移動は時間がかかって、僕自身なかなか慣れません。試合はいいのですが、それに付随した細々としたことは辛いですね。でも、いまやダーツは世界的なスポーツに成長していますから、仕方ないことです。

今年はいい成績が続いていますが、調子いいようですね。
PDCでプレイし始めて6年たちますが、今年は好調です。今年タイという子供が生まれたのが、大きな変化になっていますね(笑)。2年位前には家族の問題があって、ダーツも上手くいかない時期もあったのですが、今は子供も生まれて肩の荷を降ろした気分で、楽しんでプレイしています。

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男の子ですか?
そうです。僕には男の子が2人います。子供は3人で20歳、16歳、1歳です。彼等のおかげでいまや白髪が出て来ましたよ(笑)。

忙しいとモチベーションも上がり難いですね。
さっきも言いましたが、大変なのは長時間の移動や、旅行で家や家族と離れなければならないことです。週に2日家に帰れればいい方です。今ではダーツは世界規模ですから外国に行くことも多いですね。でもダーツそのものをプレイするのは楽しいし、モチベーションは上がりますよ。

スコットランドのダーツはどうですか?
スコットランドのダーツヒーローといえば、ジャッキー・ウィルソンですね。どの国に行っても素晴らしいダーツプレイヤーがいるものですが、スコットランドにも何人かいますよ。イギリスはもっと多いですね。どこの国でも上手いプレイヤーはいますが、やはり自分の全てを賭けてダーツに打ち込んでいるプレイヤーが頭角を現すものです。スコットランドも同じです。

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あなたにとってダーツとは?
昔はダーツを投げたり観たりするのが大好きでしたけどね(笑)。いや本当に、今でもダーツは僕の楽しみですね。それに、ダーツを楽しめる趣味と考えれば、試合のプレッシャーも半分に減ります。
仕事と考えれば辛さが増すものです。僕はこれまで20年ダーツをプレイしてきましたが、楽しんでプレイしてきたからこそ、今の自分があると思います。だから、ダーツは僕の楽しみです。

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今回日本の印象は?
ファンタスティックですね!素晴らしい国です。ワールドカップでも日本のプレイヤーや他のアジアの国々のプレイヤーに会いましたが、皆礼儀正しいです。そういうプレイヤーが増えるというのは、ダーツ界にとっても良いことですよね。

最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
皆さんはダーツ好きとは思いますが、もしダーツをやったことのない人がいたら、やってみてください。もしプレイする気が無くても、試合を観に来てください。絶対面白いですから。今回の大会でも観客が心から楽しんでいるところを目にして、とても嬉しかったですね。とにかく、ダーツをやるにしても、観るにしても、楽しんでください!