Adrian Lewis-Vol.63.2013.9-Top

Vol.63 Adrian Lewis
練習の時間がとれないですね

2013年9月

お会いするのは、去年5月の来日以来ですね。あの後あなたは香港で開催された「THE WORLD」に出場しましたが、ソフトをプレイしてみていかがでしたか?
凄く楽しかったですね。それまでやったことの無い経験で大変なところもありましたが、楽しくプレイさせてもらいました。

PDCでは1年中大会がたくさんあるので、本当に忙しいでしょうね。昨年2012年はどんな年でしたか?
2012年は僕にとってベストの年とは言えませんでした。色々と試行錯誤もありましたし、良い状態を維持するのが難しかったですね。最近は以前の調子に戻ってきていますので、今後はもっと良いプレイが出来ると思いますよ。

ベストではなかったとしても、世界ランキングは2位ですよね。
確かにランキング2位というのは嬉しいんですが、自分ではもっと上を目指したいですね。

昨年のワールドチャンプオンシップではヴァン・ガーウィンと対戦しましたね。あの大会のベストマッチと言ってもいい試合でした。
そうですね。でも、僕がマッチポイントをはずしてしまったせいで彼をのせてしまい、結局負けたということを考えれば、今でも悔しいですよ。

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あなたもヴァン・ガーウィンも凄いスタッツでしたよね。
確かにスタッツも良かったし、試合そのものはとても楽しかったです。あっと言う間に終わってしまったような気がしますね。とにかく良い試合でした。

その後今年のワールドカップでは優勝しましたが、日本の勝見 翔選手に負けてしまいましたね。
そうですね。確かにあの時、僕の調子は良くなかったんです。去年もワールドカップでは優勝しましたが、ペアを組んだフィルがあまり調子が上がらず、僕が試合を引っ張ったんです。今年は逆で、フィルが僕を助けてくれました。これが本当のチームワークでしょうね。

今年のワールドカップでは少し疲れが出ていましたか?
いえ、そんなことはありません。僕達は普通1年間の内11ヶ月くらいはプレイするのですが、ワールドチャンピオンシップの後は結構休みがあるんです。勿論練習はしますけどね。だから疲れていたというより、あまり調子が良くなかったというだけのことです。

今年もプレミアリーグが始まってあちこち移動も大変でしょうが、どんな目標を持っていますか?
今年はなんと言っても、もう一度ワールドチャンピオンシップを勝ちたいですね。
とにかく、出場する大会は全て優勝を狙いたいです。ダーツプレイヤーとしては、誰でも勝つためにプレイするわけですから当然の目標でしょうね。

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去年はあまり満足のいく年ではなかったということですが、それは2年前に比べて技術的に変化があったということでしょうか?
変化といえば、今はプレイする時間の方が練習時間より多くなったということでしょうか。時間があれば40分とか短い持間でも練習するようにはしていますが、以前とは変わって一度に長くは時間が取れないのは事実です。

1日にどのくらい練習しますか?練習方法は?
1日大体4時間くらいですかね。やることは主にフィニッシュの練習です。
121から始めて160、170と段々上げていくんです。一度でもミスしたらまた121に戻って始めます。そうすれば更に練習になりますから。全ては9ダーツのための練習です。

最近のPDCには何か変化はありますか?
今ではQスクールもありますし、新しいプレイヤーが毎日のように出てきますね。それは今までいたプレイヤーにとっては、競争が激しくなるので大変なことですが、更にそこで「勝とう!」とか「やってやる!」という気持ちが生まれますから、いい変化でもあると思います。

ロイデン選手が今年のQスクールにパスしましたが、アジアでは初めてなんですよ
ああ、そうですよね。確かに彼のことは聞いたことがあります。Qスクールは凄く勝つのが難しいですから、素晴らしい結果を出したことになりますね。僕はそこで戦わなくて済んでラッキーですよ(笑)。

最後に日本のファンの方々にメッセージをお願いします。
日本の皆さん、また是非皆さんとお会いしたいと思っています。体調には気をつけて、ダーツの練習頑張ってください。そしてトッププレイヤーの方々はぜひPDCに挑戦しに来て下さい。

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