Vol.53　Kho Jun
あれは凄すぎました

2012年1月

2011年は何回来日されましたか？
開幕戦と横浜と今回の3回です。その他に香港と台湾にも行きました。

最近の韓国のダーツ状況はいかがですか？
プレイヤーが少しずつ増えているのが目に見えて分かりますね。スターズが出来て約一年経ちますが、スターズの選手も海外の大会に出場するようになり、レベルも上がってきていると思います。
日本に来てもいい刺激になるし、逆に日本のプレイヤーにとってもいい刺激になればいいと思っています。

プレイヤーは増えているのですね？
はい。でもさらに増やすためには新しい試みが必要です。ホン・インターナショナルでは、今までの状態を続けていたのではなかなかダーツプレイヤーが育たないということで、ここ１～2ヶ月前から営業スタイルをだいぶ変え始めました。今はプレイヤー拡充のために、僕たちスターズもいろいろとプロモーションに出たりして、新しいプレイヤーの育成にも力も入れています。なので、早ければ今年の末頃には結果が出るのではないかと期待しています。

’09年、’10年と韓国大会に取材に伺いましたが、’11年も同じように大きな大会は開催したのですか？
はい。昨年は予選から合わせると1200～1300人集まりました。本当はもう少し期待したのですが、なかなか集まらなかったですね。

パーフェクトの最終戦は、どのような印象でしたか？
自分もダーツ選手として、日本のパーフェクトの試合に出て優勝するということがひとつの夢でした。それが海外選手は出場できないという形になってしまい、その夢が叶わなくなってしまったのは残念です。
以前は憧れでしかなかったパーフェクトですが、今は僕も少しずつ技術も上がってきて、自分でも通用するのではないかという気持ちがあります。だから、出場できる日本の選手が本当に羨ましいですね。

開幕戦で日韓戦が行われましたが、確かに技術の差は縮まっていると感じました。
以前は日本のスタープレイヤーを見るとすごい憧れがあって、一緒にゲームするだけで本当に緊張しました。今はスターズの選手達もどんどん上達して、レーティングだけをみると25～26くらいあり、日本トッププロとそんなに変わらなくなってるんです。だから昔みたいに、憧れの選手とただ緊張してゲームするのではなくて、ある程度対等に戦えるのではないかと思うので、今後もそういう機会があるととても嬉しいと思ってます。

今回はDクラウンとの交流戦があり、これは日本のスーパープレイヤー同士の戦いなわけですが、観戦していかがでしたか？
まずは驚きました。そしてもし自分があの舞台に立ったら、どれだけのプレイができただろうかと考えると、もっともっと練習しないといけないと思いましたね。

特に橋本選手と知野選手が組んだダブルス戦はすごかったですね。
あれは凄過ぎました（笑）。二人ともスター性もあるし、見せ方も凄いですね。結果的にダーツが上手いということなんですが、あんな試合を見てしまうと、とにかく自分ももっと成長しないといけないということを強く感じますね。

日本は昨年東日本大震災があり大変な年だったわけですが、震災についてはどのように思われましたか？
最初にニュースで流れた時は本当に驚いて、まずは日本のダーツプレイヤーや関係者の人達が被害に巻き込まれなかったかということが心配でした。そしてちょうどパーフェクトの大会の前日だったこともあり、日本の会社（H・I・C）が大丈夫かと…。最近でもまだ韓国でそのュースが流れていますが、だんだんと復興の兆しがあるということなので、少し安心しています。