Kenichi Ajiki-安食 賢一-1 Top

Vol.4 安食 賢一
日本で最もプロに近いプレイヤー

2003年10月号

日本人では最もプロプレイヤーに近い男。ジョニーと呼ばれ、誰からも愛される人柄とこれからの活動について。

ダーツを始めたのは何時ですか?
2001年8月です。ビリヤードとダーツ、両方が置いてある店に誘われて行って投げたのが最初です。その時にカウントアップで500点以上いったのでマイダーツをゲットしました。

そして1週間後に開催されたトーナメントにCフライトで出場、ペアで組んだ相手が素晴らしいプレーだったので、優勝しました。その時は501はよかったのですが、(真中だけ狙えばいいので)クリケットはルールも分からないで、言われた通りに投げたというのが本当のところです。本当に楽しかったのを覚えています。

ダーツに目覚めたのは?
その後メキメキと腕を上げ(カウントアップ800点ほど)すっかり天狗状態になりました。そして、始めてから2ヶ月弱の頃ですが、横浜ボースンに挑戦に行きました。そこでダイスケさん、ケイスケさん(横浜ボースンのオーナーの息子)にコテンパンに負けて、負けず嫌いに火がつきました。いろいろな店に行って、武者修行を開始。そして5ヶ月後に二人に再挑戦、見事勝つことができました。それ以降、ダイスケさんにはお世話になってます。「的に向かってまっすぐに手を出せ」という助言は今も実践しています。

練習時間はどのくらいですか?
1日、2〜3時間は投げるようにしています。練習方法はポール・リム氏に言われて、椅子に座って投げることはしていますが、特にダブル、トリプルだけを投げるような練習はしていません。ソフトダーツはダブルがとても大事なので、それを基本として、他の場所はそれを応用して投げるようにしています。それゆえ、どちらかというとゲーム形式で練習しています。それが僕に合っているからです。

使用しているダーツは?
ダーツは常に1種類のみを携帯するようにしています。そうすると調子が悪い時でもダーツのせいにはできません。今はDMCマーベリック20g(非売品ゴールド)を使用しています。

ダーツが上達する秘けつは?
よく調子が良いとはしゃいだり、悪いと落ち込んだりする人がいますが、僕の場合は、どんな時も冷静に分析するようにしています。そうするとたいかいなどで調子が悪くても立て直すことができます。読者の方にも、自分の良い悪い両方の癖、また長所、短所を知ることをお薦めします。

毎日の練習は自分の分析だと思っています。また、僕はよくグリップやフォームを自分からわざと壊しますね。結果として当然しばらくの間まったく入りません。でもそうなるとますます練習するじゃないですか。そうやって試行錯誤しながら進歩することが、とても重要なことだと思っています。

上達するということは、安定して投げられるようになることと考えています。それにはグリップやフォームなどすべて、常に新しいことに挑戦する姿勢が求められています。

渡米すると伺っていますが。
はい、ついに長年の夢が実現します。9月末より半年間をめどに、毎日ダーツ漬けの日々を送りに出発します。各方面にお願いしたので、いろいろな経緯がありましたが、メダリストの主催するアメリカリーグに参加することになりました。

アパートをシアトルで借りて、新しい生活が始まります。連日ダーツバーを訪れてアメリカ人プレイヤーに挑戦、週末は大会に挑みます。
真剣にダーツについて、何かを学びたいですね。アメリカにはレーティングが15以上のプレイヤーがゴロゴロいますので、自分がどれだけ通用するのか、やりがいがあると思っています。

ダーツライフの読者に。
トーナメントなどで、よくダーツを投げはじめてどのくらいかと聞かれます。最初は「まだ半年なの?」とか言われましたが、僕はその質問はあまり意味がないと思っています。プレイヤーがダーツにどのくらい時間を費やしているのか、それには個人差があるからです。

5年投げているけど、週に2〜3時間の人もいれば、僕のように始めた頃は10時間以上投げていた、なんて例もあります。とにかく練習、練習。それ意外に上達する道はありません。僕もアメリカで、できるだけダーツに時間を費やしますので、皆さんも練習して一緒に投げましょう。

将来の夢は。
子供ができたら一緒に投げたいですね。

最後にひとこと。
半年間アメリカに行きますが、僕のこと忘れないで下さい。僕はANTZに所属していますので、僕の活動状況がホームページにてチェックできますので、ぜひ応援お願いします。

来年の4月にタイのパタヤで開催される大会でお会いしましょう。進歩したジョニーがお見せできるように頑張ります。

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