Ryoichi Magami-Vol.62.2013.7-Top

Vol.62 馬上 亮一
3本の矢を持って全国に

2013年7月

ダーツを始めた時期ときっかけは?
5年前です。友達に誘われて行ったお店で初めて投げたんですけど、それから面白いなとハマってしまいました。

最初にパーフェクトに参戦したのはいつですか?
最初に出たのは5年前です。その時は近場の3戦くらいしか出てなかったんですけど。本格的に参戦し出したのは一昨年からで全戦回るようになりました。

一昨年の成績はいかがでしたか?
全然ダメでしたね。僕はものすごく緊張するんで、周りからも驚かれるくらい全く力を出せませんでしたね。

去年福岡大会で優勝された試合を観戦していましたが、新しいプレイヤーの誕生を感じましたよ。あの大会で何かが変わりましたか?
あの大会は自分にとってメチャメチャ大きかったですね。予選の時からすごく入っていて、予選を抜けてからも対戦相手に「今日はいけるんじゃないの」とずっと言われてたんです。準決勝の山田勇樹選手と対戦した時に1レッグ初めて負けて、このままずるずる行ったらまずいと気持ちを入れ替えてそこから3つ獲りました!

決勝は?
浅田斉吾選手でした。

その頃の浅田選手はすごく強くなかったですか?
もうめちゃくちゃ強かったです。必死に戦いました。

自宅は福井県ということですが、パーフェクトで20戦回るというのは大変じゃないですか?
今はスポンサーさんに出していただいてるのでだいぶ楽ですが、一昨年までは大変でした。福井県のプレイヤーをできるだけ集めて、なるべく安く行くためにみんなで車に便乗して行っていました。だから、スポンサーさんには本当に感謝しています。そうでなければとても全戦回れないですね。

昨夜は前嶋さんとご一緒されてましたが、どのような存在ですか?
もう前嶋さんには全然頭が上がらないくらい本当に感謝しています。前嶋さんは九州地方でも僕のことをいろんなプレイヤーに話してくれていて、全然知らないプレイヤーからも「前嶋さんから聞いてますよ」とか言われることがあるんですけど、そういう時は嬉しいですね。

現在のところ5位ということですが、その成績には納得されていますか?
いやぁ、まだまだですね。準優勝を2回したんですけど、みんなからどっちももったいない試合だって言われたし、このまま無冠というのも嫌ですしね……。

パーフェクトプロの魅力とはどんなところですか?
普段は一緒に食事に行ったりとホントに仲がいいんですけど、試合の時は朝挨拶してからはほとんど話さないんです。みんなの真剣さがひしひしと伝わってきますよ。そういうメリハリがはっきりしているところがプロ意識の高さと言うか、魅力の一つじゃないかと思います。

普段の練習時間は?
あきれられるかもしれませんけど、投げられる時は今でも10時間くらい投げてます。ほとんど毎日ですね。ツアーに行っている時はそんなに投げられませんけど、地元にいる時は友達から電話かかってきて「何してるの?」って聞かれると、ほとんど「今投げてる」ですね。

ダーツで大事にしているポイントは?
メーカーさんにも「大会の時も気負わずに、普段の練習だと思って投げるように」と言われてるんで、そこを気をつけてますね。「これは練習なんだ。普段通りリラックスして」と自分に言い聞かせながら出場するようにしています。

どのようなプレイヤーを目指していますか?
やっぱり勝てるプレイヤーですね。それから、あの人が出て来ると面白い試合するよねって言われる様なプレイヤーになりたいです。

今までで印象に残った試合は?
全部残ってるんですけど……。強いて言えば「砦」というパーフェクトの試合があった時に初めて斉吾さんと当たったんですけど、その時は会場中がしんと静まり返る様な試合になって、それは印象に残ってますね。

今まで他のスポーツは何かされていましたか?
グランドホッケーを中学・高校・社会人になってからもずっとやっていました。国体にも出場しました。これはダーツにもだいぶ役に立っていると思います。

尊敬するプレイヤーは?
たくさんいます。まず、人としてもプレイヤーとしても心から尊敬してるのは前嶋さんです。それから前回の決勝で当たった谷内太郎さんです。谷内さんは福井であまりダーツが流行ってない時に見たDVDの中の選手だったんで、そのDVDを見ながらいろいろ工夫をしたり練習をしたりしてた人なんです。その人と今対戦出来るのは嬉しいですね。そのことを谷内さんに話したら「オレはそんなことを聞いても負けないぞ」って言われましたけど(笑)。

ご自分はどのようなプレイヤーだと思いますか?
ものすごい緊張するプレイヤーです。僕は胸をたたく癖があるんですけど、これも「いつも通り、いつも通り」と自分に言い聞かせながら一投一投、投げてるからなんです。パーフェクトのステージは緊張との戦いです。

ダーツの魅力は?
3本の矢を持って全国に行って、全然知らない人と対戦出来るのはすごいことだと思います。これが「ちょっとグランドホッケーでもやりましょうよ」って言ってもなかなか出来ないですからね(笑)。

今後の目標と夢は?
今出てるフィールドでとりあえず頂上を目指したいです。夢はさっきも言いましたけど「あいつが出て来ると面白い試合するよね」って思われる選手になりたいです。

最後にメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます!ダーツは年齢も関係なく誰でも楽しく出来るんで、みなさん一緒にどんどんやりましょう!