Vol.107 知野 真澄
フォームの精度をより高める

2021年3月号

ダーツ人生を見つめ直す一年になりました。
昨年の後半から知っているお店でインストラクターとして入るようになったんです。
7〜8年ぶりの事なのでとても新鮮です。毎週同じお客さんと対戦したり、楽しいですね。ダーツの魅力の再々発見になりました。

練習はどのようにしていましたか?
昨年の緊急事態宣言中はできるだけ外には出ないようにしました。練習は自宅や普段お世話になっているお店にお願いして一人でしていました。時間もたくさんあったのでツアー中と比較すると、練習時間は長くなっていましたね。

時間や内容は決めているんですか?
元々は無かったんですが、今回は昼間と夜に一日2回練習するようにしていました。投げすぎて肘がだるいなと感じた時期もありましたね(笑)。内容は60でのカウントアップ、クリケットナンバー、ダブルのローテーションなどシンプルなことです。ソフトもスティールも両方投げていました。

今回はツアー中ですとフォームなど怖くていじりにくい事でも、挑戦した選手も多いようですが何かしましたか?
僕の場合、フォームとかについては特には何もしませんでした。時間があるだけに変えようとするとできるんですが、それよりは今までに築いてきたフォームの精度をより高める方がいいと判断しました。

新しい発見はありましたか?
昨年の後半から知っているお店でインストラクターとして入るようになったんですが、7〜8年ぶりの事なのでとても新鮮です。毎週同じお客さんと対戦したり、楽しいですね。ダーツの魅力の再々発見になりました。
過去10年間はツアー、イベント、練習でずっとやってきました。昨年当初は学生時代の夏休みより長いオフがいきなりやって来て呆然としていましたね。以前の日常がどれだけ恵まれたことだったのか、ダーツ人生を見つめ直す一年になりました。

ダーツのセッティングについてはいかがですか?
ツアーが無くなる前の時期にバレルは新しいカットのものに移行していたんです。シャフト、フライトは同じで変化はありません。

試合が無くなって一年ほど経ち練習を黙々としているようですが、数字で見る成績などはいかがですか?
カードのレーティングとしては上がっています。以前はイベントも多かったので、その際は力を抜いて投げていましたからね。おもしろ可笑しく投げる場面もあるので、それが理由だと思います。
今はガチンコで投げる機会が多いので、それが数字に出ているのでしょう。

今年はどこかでプロツアーが始まると思うんですが、準備はできていますか?
いつ始まってもいいように調整してきたつもりなので、大丈夫だと思います。後は試合モードに切り替えるスピリットの問題でしょうか。本当に開催日が決まったら、一気にギアを上げて集中したいと思います。

今年の目標を教えて下さい。
長らく年間ランキング3位以上を保ってきたのですが、2019年度は7位となってしまいました。2020年は挽回するぞ!と思っていたのですが、中止でしたので今年は返り咲きたいですね。
落ちていた時にこのような状況になったので、逆にポジティブに捉えてそれを活かしたいと思っています。

最後に読者にメッセージをお願いいたします。
長い期間、活躍する姿をお見せできませんでした。実際不安もありますが、ツアーが始まったらできるだけのパフォーマンスができるよう頑張ります。直接お会いできる日もきっと来るでしょうから、前向きに考えましょう。