Vol.114 浴本 昇吾
SETTING

2022年5月号

まず刺さることが大事なので、最初は大きなフライトを使った方が良いと思います。刺さらないとつまらなくなってしまうので、安定して飛ぶので試したらいかがでしょうか。届きやすいですよ。

改めてダーツ歴はどのくらいになりますか?
今年で20年になります。随分と長いダーツ歴になりました。

最初にマイダーツを買った時のバレルやセッティングは覚えてますか?
DMCのフェニックス18gで付いていた付属品はあったんですが、ダーツショップの方のお薦めで他のを購入したのを覚えています。
当時横浜で流行っていたのがナイロンシャフトだったので、それにスタンダードのフライトを付けて使っていました。

よく覚えていますね!
初めてのダーツだったので思い入れがあったからでしょう。

ダーツ歴も長くなって、特に10年ほど前から日本メーカーから付属品が各種発売されて、セッティングについては研究されて来ましたか?
勿論いろんなものを試しました。売っている商品はほぼ全部買ったと言っても過言ではないと思います(笑)。

材質、形状などかなりの種類がありますよね。やはり試してみると飛びは変わりますか?
材質ではそこまで感じるスキルは持っていなかったと思うんですが、形や長さではかなり違うと当時から思っていました。

シャフトの長さによってバランスは変わりますよね?
そこの部分で材質が関わってくるんだと思います。アルミとナイロンでは重さが違うので、そこは押さえておく知識ですね。

フライトの形状ではいかがですか?
大きさ形で全く飛びは変わります。いろいろ組み合わせて工夫しました。

試行錯誤しながら今のセッティングに辿り着いたということですね?チップは何をお使いですか?
フィットのポイント・プラスです。

その理由は何でしょうか?
ちょうど良い硬さ、長さと刺さり感ですね。

シャフトは何をお使いですか?
フィットシャフトのカーボン6番です。長さは35mmですね。バレルの長さに対して合わせているので、今使っているバレルではこれを選んでいます。

フライトはいかがでしょうか?
フィットフライトのダブル・シェイプを使っています。

今のセッティングに辿りつくまでには色々苦労されましたか?
いや、試している時に変化もあって新しい発見も多くて楽しかったです。

結局重要なことは自分の理想とする飛びに近づけるということですか?
そうですね。イメージに近いものを探すことだと思います。

プレイヤーによってはセッティングの種類をいくつか持っていて、会場当日で飛びを見て変える人もいるようですが?
僕はまず無いですね。それは怖いです。

ソフトとスティールではセッティングは違うんですか?
バレルから全く違います。市販はされていません。

ご自身の使っているバレルについて教えて下さい。
まずソフトですがコスモ・ダーツから出ているアライズという僕のモデルです。トルピードなんですが後ろはストレートになっていて、どちらのユーザーさんでも投げれると思います。
スティールはまだプロトで販売はされていません。こだわった箇所は長さと太さです。長さは50・5mmという微妙な長さで、太さは6・6mmという最近のストレートでは少し太めの設計になっています。前方のカットは少し強めで癖がありますが、後ろはシンプルなリングカットになっていて応用力があって、投げやすいと思います。

初心者の皆さんにセッティングの助言をお願いいたします。
まず刺さることが大事なので、最初は大きなフライトを使った方が良いと思います。刺さらないとつまらなくなってしまうので、安定して飛ぶので試したらいかがでしょうか。届きやすいですよ。

今年のプロトーナメントが再開されましたが、昨年は3勝されました。最初の勝利はジャパンでは初優勝でしたね?
そうなんです。メッチャクチャ嬉しかったです。

その試合は見ていたんですが、かなり冷静な感じでしたよ。
けっこう俯瞰して自分のことを見ることができていたんで、冷静に立ち回れたと思います。

その後も2勝されたので、実力を証明されましたね。
一発屋で終わらずに済みました。ホットしています(笑)。

一度勝ってからその後、勝利が無いプレイヤーもいるので、凄い自信になったんじゃないですか?
その後楽しんで試合ができるようになりました。改めて優勝というのは全てにプラスに働きますね。

今年の目標はなんですか?
昨シーズンより楽しく優勝する機会を増やすことです。そうすると必然的にポイントも付いてきてランキングも上がって、さらに前向きになれると思います。

今ダーツで課題にしていることは何ですか?
ソフトは勿論大事ですが、スティールも頑張りたいです。スティールの試合で優勝したことが無いので、それを経験してみたい気持ちがありますね。これからも応援よろしくお願いいたします。