Vol.68  Pete Edmondson
PUMA DARTS

2014年7月

製造について
Q:プーマの製品はどこで作られているのですか?
A:私共は、ニュージーランドに拠点を置き、これまで40年以上にわたって自社工場でダーツバレルのデザインと製造を続けてきました。その自社工場では、プーマの最高傑作とも言われるダーツボードシリーズ「バンディット」も同時に作られています。最近では、他の多数のブランドダーツを製作する仕事も担っており、こちらは大きなビジネスに成長してきています。ダーツ製作を考えている方ならどなたでも大歓迎ですので、是非弊社までご連絡いただけたら幸いです。また、どんな会社・プレイヤーの方でもニュージーランドまでお越しいただければ、個別の工場見学も実施しております。その場合はご予約が必要になりますので、ご連絡ください。

プーマの独自性
Q:プーマのオリジナルダーツや、最近の「Shot!」シリーズなどは市場でもユニークな存在であると言われていますが?
A:プーマでは、ニュージーランドの自社工場でバレルとボードを両方同時に製造しているわけですが、それは世界でもほとんど例の無いことだと思います。恐らく、世界唯一なのではないでしょうか。それ等の製品のデザインや販売を担当するチームも工場と同じ場所に拠点を置いており、この製造から販売の一貫した過程は過去40年間ずっと変わっていません。職人の技に最新のテクノロジーを取り入れながら、25年以上もダーツ関連商品の製作を続けています。
現在我々は、世界70カ国以上に製品を輸出し、600を超える様々なブランドのダーツを製造しています。「自社工程」のおかげで、商品開発から始まり、プレイヤーがオッキーに立つ瞬間までの全ての段階で、自らのコンセプトを反映させることが出来るのです。それによって出来上がった妥協の無い製品が、この実績をもたらしていると考えています。

世界的な変化
Q:最近のダーツ業界の世界的な変化について何か感じられることはありますか?
A:そうですね最近感じるのは、ダーツ製作に熱心に打ち込み、最高品質のものを提供できる製造会社を皆さん探しているということです。おかげで、弊社のデザインへの取り組みや、品質とサービスの良さを評価していただいております。
それから最近は、1つのブランド内でもバリエーションが増えてきたように思います。新作をどんどん出したり、ウェイトも細かく分かれています。バリエーションが増えると、同じバレルを少ない量で製作するようになりますので、弊社のように少量の製作も効率的に行っている会社は人気を博しています。自社ブランドであるプーマダーツや「Shot!」シリーズも多くのバリエーションがありますし、新作もどんどん出しています。プーマブランドとしては、プレイヤーに「他とは何か違うもの」を提供できていると自負しています。それぞれのプレイヤーの個性をより引き出せるような製品が、これからもっと必要になってくるでしょう。
誰もがトッププレイヤーと同じバレルを使いたがるわけではありません。隣で投げている人とは違うバレルが欲しいと思っているプレイヤーは、たくさんいるのです。

最新トレンド
Q:ダーツ製造の世界では新しいテクノロジーを多く取り入れていると聞きましたが、プーマではいかがですか?
A:最近では、バレルの軸や放射状の削りを追求した機械により多くの投資をしています。これは最近のトレンドである斬新で複雑なカットに対応し、そういった商品を大量生産出来るようにするためです。更にプーマでは、様々なコーティング技術も研究しており、最近発売され好評を博している9Ti2 と 9Tiのシリーズでは、窒化チタンコーティングを採用しています。窒化チタンはとても丈夫で抗腐食性に優れ、1ミクロンという大変薄いコーティングが可能なため、航空宇宙産業でも使われています。この極限まで薄くしたコーティングのおかげで、バレルのグリップ感に影響を与えることなく、表面を美しく仕上げることが出来るのです。
また、より重いバレルを希望するメーカー様に応えるべく、それに対応したマシンも設備しています。このように多様なウェイトに対応したバレルの製作が可能になり、更には新しいティップが多く登場している昨今、プーマでは様々なニーズに合わせたバレルを製造できるようになっているのです。

2014年の展望
Q:2014年の展望について教えてください。
A:2014年プーマでは、「Shot!」のシリーズを世界に向けて発売したばかりです。更にこれからの4半期にはたくさんの新しい製品のリリースを予定しています。一番注目していただきたいのは、今月販売が開始される「Infinity」シリーズですね。

プレイヤー
Q:プーマのプレイヤーについて教えてください。「ヤングガンプログラム」というものがあると聞きましたが?
A:はい。プーマの「ヤングガンプログラム」というのは、世界各国から選ばれた優れたユースプレイヤー達に対して、ダーツやグッズの提供からトーナメント出場までをサポートするものです。これによって、世界で活躍できるチャンピオプレイヤーを育成していくのが狙いです。このプログラムはすでに多くの国で始まっていますが、今年は日本でも始動したいと考えています。興味のある日本人ユースプレイヤーの皆さん、また推薦したいプレイヤーがいる方など、是非私たちにお知らせください。shotdarts.com.のサイトから詳しい情報を送れるようになっています。
このプログラムに限らず、プーマでは多くのトッププレイヤーをサポートしています。ニュージーランドを代表するプレイヤー である、ロブ「ハリケーン」 スザボもプーマプレイヤーです。彼は最近のワールドチャンピオンシップで、あのテイラーを苦しめる凄いプレイを披露し、あわやテイラーを危機一髪のところまで追い詰めました。スザボは近く開催されるジャパンオープンにも参戦する予定になっていますので、お楽しみに!

プーマダーツの販売戦略
Q:プーマダーツの商品は何処で手に入るのでしょうか?
A:プーマの製品は、日本全国のダーツハイブまたはナチュラル9の各店舗でお求めいただけます。
プーマ製品や情報等は、私共のサイトであるshotdarts.comまでお越しください。フェイスブックでも色々な情報を提供しています。www.facebook.com/shotdarts です。進化するプーマの世界を、是非一度体験してみてください!

日本のパートナー
Q:プーマはこれまでに、日本の市場での地位を築いてきているわけですが、「Shot!」やプーマダーツブランドの日本でのパートナーはどんな人達なのでしょうか?
A:プーマは日本の友人であるIndies JC- L-Styleの芹沢氏や、ダーツハイブといった方々と素晴らしいパートナー関係を作り上げてきました。新作の発売やサポートプレイヤーといった面では、随分お世話になっています。
また日本での弊社の活動は、ニュージーランドの政府機関である「ニュージーランド・トレード・&エンタープライズ」が行政管理といったレベルで協力してくれています。

芹沢甚太氏
Q:芹沢氏のことに触れていましたが、どういったパートナーとなったのでしょうか?
A:芹沢氏とは何年も前から交流があります。彼は私たちにとって家族のような存在なのです。私たちは芹沢氏のためにL- Styleの代理店もやっています。彼がニュージーランドに来てくれるのは、私たちの楽しみになっています。彼と過ごすのは本当に楽しいですからね。インドアとアウトドア両方で、ニュージーランドを目一杯堪能してもらっています。彼は乗馬もやるので、ニュージーランドは彼にピッタリの場所と言えるでしょう。ダーツ製品だけでなく、ニュージーランドは馬の産地としても有名なんですよ。まさに彼の2つの大好きな趣味が揃っている国、ということになりますね(笑)。