Vol.83　Kim Hyojin
韓国から日本ダーツ界へ挑戦

2017年1月

ダーツの出発点を教えてください。
友だちが働いていたバーにダーツがあって、そこで初めて投げました。集中するので仕事のストレスとかも発散できて、楽しいなぁと思いました。

それはいつ頃ですか？
7年前です。その時は自分のバレルも持っていなくて、遊んで投げているだけでした。

真剣に投げ始めたのはいつ頃からですか？
始めてから約１年後です。ハウストーナメントに参加したんですが、相手の男子から「お前は上手くないな」と言われたんです。それが悔しくて一生懸命練習する様になって、レーティングも上げました。

韓国のダーツ事情を教えてください。
韓国はフェニックスが主流です。昨年はダーツライブのプロツアーが始まったのですが、今年はフェニックスのプロツアーも始まる予定です。でも女子は少ないので、女子だけのディビジョンはなくて男女一緒なんです。

韓国でダーツは盛り上がってきていますか？
そうですね。だんだんダーツ人口も増えています。最近はゲーム会社もダーツに注目し始めていて、インターネットでも度々紹介されるようになりました。

なぜ日本でダーツを投げようと決めたのですか？
プロになりたかったんですが、韓国のチームが解散してしまったのでその夢が叶わなくなってしまうと思ったんです。それで日本の知り合いのダーツ関係者の方に相談して、日本を拠点にすることに決めました。

韓国ではフェニックスでしたが、日本ではジャパンに参戦されていますね。ジャパンを選んだ理由はどうしてですか？
韓国人はパーフェクトに参加できないんです。それでジャパンレディースに参戦することになりました。

ジャパンはいつから参戦されていますか？
ステージ13からです。

3戦出場してみていかがですか？
もう少し頑張れるかなと思っています。

前回はベスト8に入りましたが、少し慣れてきましたか？
はい、慣れてきました。前々回に手応えを感じて「もう少し頑張れば結果が残せそうだな」と思ったんです。

今までに思い出に残っている試合はありますか？
2年前に韓国で開催されたサマーフェスタで大城明香利選手と戦った試合です。いいところまで行けたんですが結局負けてしまったのが悔しくて…。もう一度戦いたいと思っています。

日本では女子のプロ選手が注目されていますが、それについてはどう思われますか？
すごくいいなと思います。韓国では女子のプレイヤーはあまり目立たないので、どうしたらそんなに注目されるのかなと思いますね。
韓国ダーツも日本のようになったらいいな！と本気で思います。とても羨ましいですね。

特にジャパンレディースはヘアやネイルなどに気を使って、お洒落なプレイヤーが多いのですが、どう感じますか？
みんな自分のキャラクターを出していて素敵だと思います。それによってスポンサーもたくさんついたりして、とても良い関係が築けているのを感じます。

自分はどのようなタイプのプレイヤーだと思いますか？
プレイヤーとしてはまだ赤ちゃんのようなものだと思っています（笑）。一度負けるとそれが悔しくて一生懸命になるので、とにかく負けず嫌いですね。

今年はジャパンレディースには全戦出場する予定ですか？
はい。いよいよ本気で挑戦を始めますので楽しみにしています。

そうすると体調管理などが大変だと思いますが、特に気を付けていることはありますか？
試合の前日はたくさん寝ます。10時間くらいは寝られるので、おいしいものをたくさん食べて、暖かくして眠るようにします。あとはマッサージに通って、骨盤や身体のケアをします。

練習方法と時間を教えてください。
一日4時間から多い時は8時間くらい投げます。毎日は疲れてしまって無理なので、たくさん投げた翌日はお休みします。だいたい週に4〜5日です。
練習方法は、ポール・リムさんから教えてもらったのですが、アベレージを上げるために主にカウントアップをします。

今ダーツで大事にしていることはなんですか？
投げる時に手首を使う様にすることと、身体の中心に重心を持ってくるように気を付けています。

現在はダイナスティやLスタイルと契約されていますが、スポンサーについてはどのように思われますか？
この2社のサポートがなければ、私が日本でジャパンレディースに参戦することはできませんでした。とてもありがたく、感謝しています。今年はもっと結果を残して恩返ししたいと思っています。

尊敬するプレイヤーは誰ですか？
大城明香利選手と鈴木未来選手です。鈴木選手は昨年、夏のLスタイルオープンで対戦して負けたんですが、それから私のことをすごく応援してくれるんです。
二人とも日本のプロツアーで大活躍する大人気のプレイヤーですよね。　二人を目標に、いつか勝てる選手になりたいと思います。