Vol.26 英国ターゲット 日本上陸

2007年7月

昨年、突然市場に現れた「ターゲット」というブランド、皆さんはもう目にしただろうか?パッケージやバレルのデザインをよく見ると、かなりスタイリッシュ。それもそのはず、実はこの会社は今まで世界の多くのバレルを請け負って生産する影の存在の会社だったからである。それ故バレルのこと、世界のダーツ界の事、何でも知っているのだ。それが最近今までの方向を一気に転換、世界の市場に自前のブランドを打ち出した…ということだから当然、世界のダーツ界にとって大事件である。

なぜそんな冒険をするのか?と尋ねると、「世界には多くのバレルメーカーがあり、私どもに生産を依頼するが、同時に競争相手である生産工場も多い」「もし、より安く品質も同じならばクライアントは迷わずにそちらに移行することだろう」「その時に、私どもはどうしたらいいのか?」「やはり最低限、市場にシェアを確保する必要があるだろう」。

写真でも分かるように工場はかなり大がかり、本格的だ。ダーツだけを生産しているのか?という質問には「いや、時計、病院の検査機器なども造っているよ」というスムーズな答え。

また現在、英国ケンブリッジ大学と共同でダーツの空気力学を基礎に理想のダーツを開発中だとのこと。いやはや、とんでもないブランドが立ち上がったものだ。ダーツ界も戦々恐々としているかな?