Vol.27 若い二人の現役PDC選手 来日

2007年9月

若いフレッシュなPDC現役選手2名が来日した。その二人はPDCランキング75位Jelle Klaasen選手と45位のMichael van Gerwen選手。東京と松山で数日間の滞在で短い期間だったが、松山ではプロツアー、パーフェクト第七戦に参加、Jelle Klaasen選手が優勝し、その実力を証明した。二人に来日の感想を尋ねると、やはり第一に食文化の違い、次に独特の湿気のある夏。かなり閉口したようだが、また来日すると言っていたのは本当だろう。特にマイケル選手はその実力を発揮できなかっただけに、密かにリベンジを誓っていた。

最近PDCではオランダ人のRay Van BarneveldがPDCの試合の中でも最も権威のあるワールドチャンピオンシップで優勝したことにより、今までとは違った空気が流れている。Barneveldがワールドチャンピオンシップを勝ってアムステルダム空港に着くと、なんとオランダ首相が出迎えたのだから、その事情は日本とは比較にならない。トップダーツプレイヤーは他のスポーツと同様の扱いということだろう。ダーツが長い歴史の中で、ついに権威を持ちつつある。特に今回来日した二人の母国、オランダでは地位が高い。

また、世界最高峰のダーツの舞台で、英国人でなくても通用するということが世界に証明されたことは、これからのダーツ界の潮流を変えるだろう。その証拠にダーツを職業にしたい若いプレイヤーが次々と挑戦を始めている。暫く同じような名前が並んでいたPDCのランキングは最近、少しずつ様変わりしている。試合のレベルの上がり方も凄まじい。今年Phil TaylorとRay Van Barneveldの試合で3本の平均119点という新記録がたたき出された。最後にはダブルを打たなければならないスティールダーツで!信じられない出来事だ。

今まさに新しい時代を迎えつつあるダーツという競技だが、世界では試合数も激増、新しいスポンサーも続々参入、ますます熱くなっていきそうな様相だ。

今、日本はご存じのように空前のソフトダーツブーム。さて、世界のスティールダーツの舞台で活躍する選手が登場するだろうか。