Vol.107 山田 勇樹
最近グリップが多少変化

2021年3月号

以前はもっと包み込んで投げていたんですが、浅くなって3本とも指の先で摘むような感じになって来ました。
やはりスティールばかり投げているんで、もっと小さなターゲットを狙いたいからですね。

練習はどのようにしていましたか?
ユーチューブに取り入れたりしてはいましたが、ボチボチでしたね。

以前から時間や内容は決めていたんですか?
昔はあったんですが最近は対戦が主です。ここ数年はしっかり時間や内容を決めてやるということは無くなりました。一人で黙々と練習するようなことはしていないですね。3年ぐらいになりますが、そのスタイルは変えていないです。
僕は見すえているのがPDCなので、パーフェクトも練習なんです。週一でやる試合がなくなってしまったんで、試合形式みたいなことを工夫をしてやっています。オンラインで強い人に頼んで対戦しています。実践の方が真剣になるからですね。相手に勝ちたいと思って一生懸命投げるからこそ、技術が上がると思っています。
そもそもダーツは練習してもうまくならないと思っているんです。成績を上げないとレベルアップしないという考え方です。

オフ期間が長くなりましたが、カードのレーティングなどはいかがですか?
上がっていますね。試合が無いとプレッシャーがないので上がるんですよね。普段もオフシーズンの方が高いです。
パーフェクトのオンライン大会で優勝しましたが、ユーチューブで撮影しながら投げていたためなのかもしれません。長いオフ期間になっていますがレベルは保てていますね。

今回はツアー中ですとフォームなど怖くていじりにくい事でも、挑戦した選手が多いのですが何かしましたか?
僕はいつも通りでした。というか、普段から変化を求めながらやっているのですが、今回は何もいじっていないです。勝手に変わるもんなんですよね。
毎年バレルを変えるので、それに合わせてグリップやフォームは進化していると思います。
そういえば最近グリップが多少変化していますね。以前はもっと包み込んで投げていたんですが、浅くなって3本とも指の先で摘むような感じになって来ました。やはりスティールばかり投げているんで、もっと小さなターゲットを狙いたいからですね。
ダーツを同じところに投げるのか少しずらすのか、左なのか下なのか、スティールでは飛ぶ軌道まで考えないと入らないんですよね。ここは入る入らないの判断を瞬時にして、コースを決めなければいけないんです。
バレルをストレートにしてからのことで、3年ぐらい前から徐々に今のようなグリップになって来ました。

セッティングについてはいかがですか?
スティールでは最適なセッティングを見つけているので、それにソフトを近づけていきたいですね。そこを研究しています。

FIDOも始まりましたね。
そうですね。僕も2月から動き出して元気になりました。とにかく試合がしたいんです。ガンガンやってほしいですね。オンライン対戦ですが、僕は慣れているんで全く問題ありません。ハラハラドキドキもしますし、試合なので集中できます。

今年はどこかでプロツアーが始まると思いますが、準備はできていますか?
僕にとっては仕事ですから、早く始まってほしいです。そこで稼いで世界に挑戦したいですからね。今年のQースクールも行きたかったんですが、2周間隔離などは収入面で安定していないと難しいですよね。

Qースクールは狭き門でしたね。
いやぁ、それは毎年そうです。でもアベレージを見ていたら、けっして突破できないというレベルではありませんでした。来年は必ず行こうと思っています。

今年の目標を教えて下さい。
浅田斉吾をギャフンと言わせて1位になることです(笑)。

新しく彗星のように出てくる新人の活躍もありそうですね?
それは起きていて、例えばエディーは頭角を現していますよね。良いダーツ打ってます。やはりあの舞台に立って1勝した自信は凄いなと改めて思いました。結果を残すと一気に跳ね上がるんです。
立ち居振る舞いも雰囲気が付いて来て、注目の選手です。FIDOプレミアリーグでは鈴木徹選手と94と96の試合をしていますからね。あれは日本史上ベストマッチじゃないですかね。二人の合計は190ですから驚きました。身震いしましたね。

最後にメッセージをお願いいたします。
ハードもソフトも活躍できるように頑張ります。たくさん結果を残したいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。