Vol.40 PDJ First Champion
村松 治樹

2009年11月

PDC Challenge Tournament
この大会に挑戦しようと思った理由は何ですか?
ずっとソフトを中心にやってましたが、もともとハードにも興味はあったんです。今年あたりからジャックポットなどソフトのプレイヤーもハードの大会に出られるような環境になり、情報も入ってくるようになったので、それがきっかけで挑戦してみようと思いました。

以前からスティールは投げてましたか?
そうですね、遊び感覚で店に置いてあるのを投げる程度でした。リーグ戦やトーナメントに出たりはしていませんでした。

それはすごいですね。ハードは計算やアレンジなどソフトとは全然違うのに、あれだけスムーズに投げるのはさすがですね。
そうでしょうか……。

この挑戦のために特別な練習や調整はしましたか?
いつもより多くハードを投げたくらいで、あとは基本的にはずっと一生懸命という感じです。

予選は西日本大会で4位でしたが、全体的にいかがでしたか?
何も分からず入っていっちゃったハードの世界なんですが、ベスト4が決まる試合が谷田さんという有名なプレイヤーだったんで、それはめちゃめちゃ緊張してました。

その試合はどうでしたか?
上出来でしたね。出来すぎたくらいです。11ダーツなんて出したこともないようなものが出ちゃったりしました。

今日のファイナルに向かってどのような気持ちでしたか?
恥ずかしくないように投げようと思ってました。

竹内選手との最初の試合はいかがでしたか?
こういう会場でハードを投げるということ自体が初めてだったので、ちょっとフワフワした感じでした。内容とかはほとんど覚えてないです。ただただ必死で60投げてた記憶しかないです。

その中でも覚えてる勝負どころなどはありますか?
う~ん……、僕はホントに試合内容とか終わっちゃうと忘れちゃって……。140が2連発で出たところくらいしか覚えてないですね。あの時は「よっしゃー!」って思いました。

セミファイナルの吉田選手との試合はいかがでしたか?
4ー2までいったんでしたっけ?かなり追い上げられて、決勝より準決勝の方が緊張しちゃってたかなと思います。

リーチをかけられた状況から追いついて勝ったわけですが、勝負のポイントはなんだったと思いますか?
さぁ~……、やっぱりこれもあんまり記憶にないんですけど、ひとつひとつを必死に投げてるだけで……。ただ最終レッグは……、あれ?吉田選手の先攻でしたっけ?それも忘れてるくらいなんで……、ごめんなさい。

それだけ試合にのめりこんでるってことですね。無心の状態でひたすら投げてるわけですね。
そうですね……。ソフトもそうですが、全部忘れちゃいますね。

そしてアニー選手との決勝戦ですが。
決勝ははっきり言って開き直ってました。アニーさんにはソフトでもハードでもシングルで勝ったことがないので、それで開き直れたんだと思います。
逆に、もしアニーさんが負けたら悔しいだろうなという気持ちで投げられたのが、リラックスできた理由じゃないでしょうか。

勝敗のポイントはどこだと思いますか?
ブレイク合戦でしたね。ブレイク、ブレイク、ブレイクでキープできたのが大きかったと思います。

今日の試合では結構180が出ましたね。
4回くらいですか?

準決勝だけで3回じゃないですか?
えっ!そんなに出ました?

打つな〜、と思って見てました。
上がりがまだ下手なんで、削りでいかないとダメだと思ってたんで……。

さて、いよいよワイルドカードで日本代表としてPDCに挑戦されるわけですが、今どんなお気持ちですか?
PDCは今まで味わったことのないような雰囲気だと思うので、今はまだ不安しかないです。

どんな戦いの舞台になると思いますか?
たぶんダーツ以外のいろいろなものに飲まれそうになると思うので、そこだけ気をつけて、ひたすらダーツに集中できるように鍛えていこうと思います。

特別な秘策などはありますか?
秘策は特にないんですけど、自分は運がいいんでなんかやらかしてくると思います。準備としてはただ練習するしかないですね。

今回の挑戦で何か変化したことはありますか?
ダーツ自体は変わらないですが、今までソフトしか投げてなかったので、ソフトとハードの大会の雰囲気の違いはすごく感じました。

ダーツに対する夢や目標は?
今回PDCに出させてもらうんですけど、間違って優勝なんかしちゃったりしたら、えらいことになるんだろうな~と……。でも夢は大きく持っていきたいですね。

何か特別におっしゃりたいことはありますか?
予選で負けていった方もたくさんいらっしゃいますので、イギリスではその人たちに失礼のないダーツを打てるように頑張ります。