Vol.34 2nd Seoul
Phoenix Tournament

2008年11月

■ 開催日:2008年10月5日(日)
■ 会場:ソウル教育文化会館(ソウル市江南区)
■ 参加人数:参加選手602名/ギャラリー 400名
■ スタッフ人数:40名
■ 使用マシーン台数:フェニックス110台
■ 大会形式:
ディビジョン別参加人数
DIVISION区分 ゲーム内容 参加人数
プレミア 701-クリケット-Choice 16 日韓対抗戦
女子ダブルス 701-クリケット-Choice 10 日韓混合戦
DIVISION 1 701-クリケット-701 36
DIVISION 2 501-クリケット-501 60
DIVISION 3 501-501-Choice 120
DIVISION 4 501-501-Choice 120
DIVISION 5 301-301-Choice 120
DIVISION 6 301-301-301 120
※Choiceは01ゲーム又はクリケット
全ゲームはシングルス戦(女子ダブルス除外)
予選トーナメント:6人ラウンドロビン方式にて上位2が決勝トーナメントに進出
決勝トーナメント:シングルイリミネーション
■ 総賞金:一千万ウォン
■ 主催:HONG INTERNATIONAL Corp.

韓流ダーツ ブーム到来の兆し
600名を超えるプレイヤーが集結
10月5日、韓国では初めてと言っても過言ではない大規模なトーナメントがソウルにて開催された。過去数年来いろいろな団体やグループが必死になって何度も大きな大会の開催に挑戦してきたのだが、300人ほどの大会で終わっていたのが実情。そんな韓国ソフトダーツの歴史の中、なんと今回は参加選手が600名を超え未踏の大成功を収めた。
上記にもある通り主催はHONG INTERNATIONAL Corp。この会社は韓国に本社があり、日本にフェニックスマシンを輸出し、全国ツアーのソフトダーツトーナメントも開催しているので、読者もよく知っていることだろう。その地元の優位を十分に活かし、ここまでの大会を実現した主催者に拍手を送りたいと思う。
この努力を続けていけば、きっと将来は日本のトーナメント並に数千人規模へと広がっていくことだろう。
会場で尋ねると韓国全土よりダーツプレイヤーが集結しているとのこと。韓国ダーツシーンの新しい幕が開いたと言えるだろう。韓流ダーツ、ブーム到来の兆しを感じる。

コンサート会場と錯覚するような…贅沢この上ない素晴らしい舞台が用意されていた
トーナメントが始まる前に韓国でもメジャーな歌手たちが素晴らしい舞台を披露した。日本から来たプレイヤーたちは暫しあっけにとられていたが、かなり本格的なショーなだけに存分に堪能したに違いない。
それにしても、数多くのトーナメントに赴いた本誌もかなり驚いた。これほどの事をやるとは…韓国パワー恐るべし。主催者側の意気込みは相当なものだったということだ。
ステージが終わると日本人プロプレイヤーたちが一人ずつ紹介され、代表して星野選手が挨拶。やはり注目されているのだろう、会場はシーンと静まりかえり通訳の言葉に聞き入っていた。

GAME ONのかけ声はミス・コリアと歌手のバダさん。それを合図にプレイヤーが一斉にボードに立ち投げ始めた。会場を回って様子を見てみると、韓国プレイヤーもそれぞれが真剣そのもの。
この光景はまるで5年前の日本にタイムトリップしたようだ。日本のソフトダーツ創生期もまさにこんな雰囲気だった。韓国でソフトダーツがポピュラーになったら、どんなに楽しい交流が待っていることか、期待したいね。

韓国テレビの取材

会場の雰囲気
会場で際だった韓国プレイヤーがいたかというと正直、こんな逸材はいないぞ、というプレイは目にしなかった。しかしゲームはきちんと理解しているし、投げ方も実に素直。いろいろな方法でダーツの情報を入手しているのだろう。
黒山の人だかりなので何が起きているのか?と思って近づいてみると、今回Darts Angelをお願いしたAsako選手の姿が中心にいた。サイン攻めにあっていたのだが、それにしても凄い人気だった。

日本からの招待選手: 星野 光正、斉藤 晃、高橋 秀一、朝倉 聖也、菅原 雄太、岩永 美保、檜山 亜紗子、石原 瑞穂、長澤 くみこ、根本 由梨

韓日対抗戦
結果としてはキャプテンの星野選手を引きずり出せなかったので、日本の圧勝に終わったが、韓国はそれなりに善戦したのではと思う。まだソフトダーツが始まったばかりなのだから…。
印象として残ったのは01はそこそこ投げるが、クリケットはまだ厳しいかな。でもこの悔しさがバネになれば数年後には競った戦いになることだろう。
韓国の人たちはマジになると、どんなスポーツでも日本を越していくのだから。

シングル決勝戦
シングル戦決勝は本来トーナメントの最大の華なのだが、日本人同士の試合になったため、残念ながら多くの観客の前でのゲームとはならなかった。結果はフェニックスツアーのランキング通り、ホシノ選手が優勝。
日本から参戦した招待選手、また各方面の関係者の方々、本当にお疲れ様でした。トーナメントが昼過ぎから始まり、夜8時に終了したことを考えると短い時間の取材だったが、とても充実していたと思う。次回はどんなトーナメントになるのか…今からワクワク。

Tournament Results
日韓ダブルスTeam対抗戦
優勝 日本チーム(5勝3敗)

日韓混合ダブルス
優勝 長澤くみこ(Nagasawa Kumiko) コジウン(Ko Ji En)

日韓男子シングルスプレミア
優勝 星野 光正 (Hoshino Mitsumasa)
準優勝 齋藤 晃 (Saito Akira)
3位 コジュン (Gho Jun)
4位 ノスンヒョン (Ryo Seung Hyun)

最後に
HONG INTERNATIONAL Corp.広報より
今回は日本から10人の選手を招待しましたが、来年はさらに多くの選手を招待し、日韓の交流と大会の発展を目指していきたいと思っています。今後は大会の規模を拡大していくのはもちろんですが、韓国国内だけにとどまらず、日韓、アジア、そして世界を舞台とした大会に育てていきたいと考えていますのでご期待下さい。
大会規模や賞金の額も含めて世界でもっとも大きな規模の大会をアジアのソウルから発信できるよう頑張ります。そして、その大会を伝統・歴史のあるものにすることを目指していきたいと思っておりますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

ミスコリア・タレント クム ダンビ Interview
ダーツを始めたのはいつですか?
2008年 2月 11日 幕張で開かれた FLY大会に参加してからです。

使っているバレルは何ですか?
PRISMAの ‘ASAKO’が大のお気に入りです。

カウントアップの最高得点は?
869点です。

ダーツで悩み、うまくいかないところはありますか?
練習の時はいいのですが、試合になるといつも実力を発揮できません。

練習はどうしていますか?
ダーツが楽しいのでスケジュールの空いた時など、暇を見つけては練習に励んでいます。

練習の内容は?
主に COUNT UPと 01 GAMEを練習します。BULLをもっとコンスタントに!が目標です。友達とアイスクリームを賭けてゲームしたりしますが、一度も負けたことがないんですよ。

好きなプレイヤーはいますか?
かわいくてきれいなASAKOちゃん。(^^) 韓国で一緒にゲームしましたが楽しかったです。

ダーツの魅力と言えば、どんなところでしょう
BULLに入ったとき、ストレスが解消される感じがします。フェニックスの華麗な映像と音響効果で胸まですっきり!って感じ。
また、食事の後にダーツゲームをすると、運動効果も抜群です。(^^)
一緒にゲームをするとすぐ親しくなれるので、人との付き合いもよくなるし、手軽で最高のゲームだと思います。

どうすればそんなに美しくいられるのですか?何か秘訣があるのですか
ありがとうございます。まずはよく寝て、カルビとキムチをたくさん食べて、運動を欠かさずにして、お水もたくさん飲めば、健康美人になりますよ(^^)

ダーツと仕事においてこれからの目標、夢があるなら教えてください
韓国で最高得点を出せるダーツクイーンになりたいです。(^^) また、演技派女優になって、年を取っても TVを通して視聴者と通じ合いたいし、日本のドラマに出演したいという夢もあります。(^^)

日本のファンに向けて一言メッセージをどうぞ
このように挨拶できることを嬉しく思っています。機会があったら、日本に行ってたくさんの方々と一緒にゲームを楽しみたいですね。
これからも私、クムダンビを忘れないで下さい!私が出演したドラマが日本で放映されて、日本のファンの方々にも親しまれる女優になれるといいですね。(^^)どうもありがとうございました。

韓国ナンバーワンプレイヤー コ ジュン Interview
ダーツを始めたのはいつですか?
2003年 11月、初めてダーツを投げました。

使っているバレルは何ですか?
PRISMAの ‘BARACUDA’を使っています。

カウントアップの最高得点は?
1200点です。

ダーツで技術的にうまくいかないところはありますか?
今でも最も難しいのはグリップですね。

今までスランプで悩んだことは?
自分自身に対しての精神的なスランプは何度かありました。

練習時間は?
一日に 3~4時間は、欠かさず練習しています。

練習内容は?
練習量の 80% 以上はブル、残りの 20%は、トリプルやダブルラインを練習しています。

スティールダーツは投げますか?
たまに投げたりします。感覚を覚えるために。

尊敬する、または好きなプレイヤーはいますか?
尊敬する選手は ‘フィル テイラー’ 選手ですが、最近は ‘星野’選手のプレイを好きになりました。今は自分の目標でもあります。

ダーツの魅力と言えば、どんなところでしょう?
ダーツを投げるときは、頭の中の雑念が吹っ飛ぶ気がします。最後まで諦めなければ、やり遂げられるという自信が沸いてくるので、そこもいいですね。ダーツを投げている時は本当に幸せです。

韓国のダーツの現状について教えてください
2、3年前に比べたら、ダーツプレイヤーはどんどん増えてきています。ダーツがどんなに楽しくて魅力的なスポーツなのかという認識が広まりつつあるようです。ブームになり始めてるっていうか。上手なプレイヤーもかなりいます。

韓国の将来のダーツは?
私がダーツを始めたころに比べれば、本当に驚くほど関心が高まってきていると思います。もちろん、日本に比べたらまだまだですが、今のような勢いなら、何年も経たないうちに、日本の選手と対等にプレイできるんじゃないかと思います。そのためには、韓国の選手も一生懸命練習しなければなりません。

今後の目標、夢は何ですか?
韓国ナンバーワンプレイヤーということだけに満足はしていません。これからもより上を目指して挑戦を続けます。日本のプロ選手はもちろん、世界の選手と肩を並べられるその日まで、気を抜かずに頑張っていきたいと思います。

日本のプレイヤーに向けて一言メッセージをどうぞ
日本はダーツを楽しめる環境に恵まれていますし、立派なプレイヤーもたくさんいて、本当に羨ましいと思います。これからは、韓国も日本に負けないよう環境を整えていきたいですね。
今回開催されたソウルフェニックストーナメントで、初めて韓日対抗戦がありましたが、これをきっかけに韓国と日本との間で、ダーツを通しての交流が始まったらいいなと思っています。
また、韓国も日本もダーツにおいて、世界的なレベルに追いつけるよう願っています。

ダーツに対しての見解を一言
負けることが、良い選手になれることだと思っています。
機会があれば出来るだけ世界の大会に参加して自分の実力を見直し、成長していきたいと思っていますので、これからも応援を宜しくお願いいたします。どうもありがとうございました。