Vol.80 試合総括
PDC TOKYO DARTS MASTERS

2016年7月

2016年7月6-7日 2回目のPDC本場の舞台、昨年よりも広い代々木体育館で開催された。
2回目の舞台は代々木体育館に場所を移して開催されたが、その理由としてより多くの観客が入る会場、メインスポンサーが東京での開催を要望した、とか噂された。
PDCとしては会場が満員になるくらいの観客数を期待していたのは間違いないだろう。しかしさすがに代々木体育館を満杯にすることはできなかった。その結果、この大会がPDC本場の舞台として最後になってしまった。翌年以降メインスポンサーに手を上げる会社がいなくなり、現在に至っている。
PDCの舞台はやはり莫大な経費が必要だ。プレイヤーの旅費や滞在費は勿論だが、この大会でも約50人のスタッフが来日している。
さらに求められる大事なポイントとして、テレビ視聴率がある。日本人プレイヤーが2年共に初日で大差で敗退したため、世界から見て興味が失われたようだ。

試合結果

初年度はフィル・テイラー、2年目はギャリー・アンダーソン。安定して世界でファンの多いプレイヤーなので、日本にとってはとても良い優勝者となったのではないだろうか。実は両年共に一番悔しかったのはヴァン・ガーウェンだったように思う。横浜では全員16選手のインタビューを行ったが、実際は彼は敗退後、涙を流しながら帰ってしまったのだ。困っていると彼のマネージャーが来て、「後からメールで返信するから心配しないで下さい」と。雑誌ではインタビューが掲載されているが、そんな経緯で実現したものだ。