Vol.91 SUPER DARTS 2018
Phil Taylor

2018年5月

試合後直撃インタビュー
決勝まで勝ち進んでお疲れではないですか?
いや元気ですよ。全然疲れていません。お気遣いありがとう。

PDCワールド・チャンピオンシップで引退された後、最初のビッグトーナメントがSUPER DARTS出場でしたね。しかもそれがソフトダーツの舞台でしたが。
とても楽しかったですよ。バックステージでは多くのプレイヤーと雑談して仲良くなりました。ソフトダーツのトーナメントはスティールとは雰囲気が異なっていてとても良いですね。参加してよかったと思います。
今思うのはダーツはダーツですが全く違ったゲームだということですね。

たくさんの人達がソフトとスティールで違いは何かを知りたいと思っていますが?
ゲームが違うということですね。サッカーと野球ほどに違うと感じています。比較のしようが無いと思いますね。
まずダーツの重さが違うこと、ボードとの距離、ティップが曲がったり折れたり、など気を使うことが違います。今回の決勝でもボードに弾かれることが9回ありました。けっこうそれがタフでしたね。

今回の出場はいつお決めになったんですか?
ターゲットの社長、ゲーリー・プラマーからお誘いただいて参加することにしました。東京は大好きな街ですので即断しましたね。

ステージはいかがでしたか?
本当に楽しむことができました。一回戦ではアメリカのプロプレイヤーのアレックスに勝つことができました。負ける可能性もあったので嬉しかったですね。ベストを尽くしました。

決勝の相手、村松選手のことは覚えていましたか?
勿論ですよ。彼は堅実なダーツを投げましたね。彼のダーツはボードに弾かれることがありませんでした。ダーツの刺さり具合が大きくゲームに影響したと思います。素晴らしいプレイヤーだと思います。

アジアからも多くのプレイヤーがPDCに挑戦しようと考えています。アジアツアーも始まりました。どのようにお考えですか?
アジアツアーについては正直知りませんでした。でも良いことですね。これからはソフトからスティールに転向するプレイヤーが増えると思います。
スヌーカー競技に似ています。今多くのアジア人プレイヤーがスヌーカー界で活躍しています。PDCがアジアでダーツの拡大に努めているので、必ず成功者が出現することでしょう。

PDCを引退後、何をされていますか?
仕事ばっかりですよ!凄く忙しいですね。エキシビジョンや個人的に取り
組んでいる仕事で毎日が追われている状態です。
でも休みが取れるようになったので現役時代にはできなかったようなことを楽しんでいます。明日帰国しますが、その後は休暇が待っています。

ではビーチにでも行かれる予定ですか?
いや、きっとゆっくり英国で過ごすことでしょう。

PDCからは解説の仕事などのオファーはありますか?
今のところ無いですね。あまりやりたくないんですよね。他にしたいことがいっぱいで現在は考えたくありません。

次の目標は何でしょうか?
これからはイベントやテレビ番組の仕事が増えています。あとは家族と過ごすことでしょう。それが一番大事なことと考えています。

最後に日本プレイヤーにメッセージをお願いいたします。
練習あるのみですね。本気で練習すれば間違いなく成功します。日本には良いプレイヤーがいるので大いに期待しています。練習はハードだけど頑張って下さい。努力なくしては何も実現できません。
今までにも何回もインタビューをお願いしてきましたが、いつも言われるのは『練習』という言葉ですね。
他に何があるのでしょうか?マニー・パッキャオでもマイク・タイソンでも誰に聞いても同じです。練習だけが夢を叶えてくれるのです。