Vol.91 SUPER DARTS 2018
Target社長
Garry Plummer

2018年5月

PDC World Championshipで引退したフィル・テイラーが2018年に開催されたスーパーダーツのステージに登場した。日本のみならず世界のダーツ会が驚いたことだろう。しかもソフトダーツ大会なだけに…。それにはターゲットのプラマー社長の尽力がある。試合後にインタビューをお願いした。

今年のSUPER DARTS 会場の雰囲気はいかがでしたか?
今年は本当に素晴らしかったですね。世界のトッププレイヤーが集結した大会は、どの試合も見応えのあるものでした。まさに歴史に残るようなステージでした。

2015年ポール、 2017年ケイタ、 2018年ハルキが勝ち3連覇しました。ターゲット選手が大活躍ですね。
どのプレイヤーも良いダーツを投げました。この舞台の優勝トロフィーはどの大会と比較しても、本当に特別な意味があると思います。彼らが結果を残せるように私共も密接に連絡して、バックアップをして来ました。この3連覇はターゲット社として誇りに思っています。

今回のステージはフィルの参戦で今まで以上に大盛り上がりとなりましたね?
彼の参戦で間違いなく今まで以上に注目される大会になったと思います。この大会の誘いを受けた時、彼はとても興奮していました。日本が大好きな国だということも一因ですね。PDCから引退して初めてのビッグ大会がこの舞台となりました。

どのようないきさつでフィルのプレイは決まったのですか?
以前からソフトダーツ大会について興味を持っていたからです。しかしスティールダーツとは違って先端がチップになっているため、それをとても気にしていました。ソフト、スティールに関わらずダーツをこよなく愛しているんです。

決勝戦ではハルキとフィルのターゲット選手の対決となりましたが、どのようなお気持ちでご覧になりましたか?
世界を代表する二人の決勝はハラハラドキドキで観戦しました。私の立場では何もできませんよね。またポールのステージも、かじりついて見ていました。どのプレイヤーも立派な成果を出してくれていると思いますね。

ハルキは素晴らしいダーツで優勝しましたが、どのような印象ですか?
日本での開催なだけに大きなプレッシャーがあったことでしょう。近くで見ていても強く感じていました。日本のファンの前で世界で最も偉大な選手に勝利したことは偉業です。彼は本物のチャンピオンです。

PDJが終了しPDC アジアン・ツアーがスタートしました。どのようにお考えになりますか?
とても喜んでいます。それはアジアのプレイヤーに、よりハイレベルな競争をする機会を与えるからです。さらに高い技術のゲームが増えることでしょう。PDCで活躍できるプレイヤーが出現することを願っています。

PDCに挑戦したいアジア選手も増えていますが、活躍の可能性はどのように考えますか?
多くの可能性を秘めているプレイヤーがいますね。まずは挑戦することです。ポールもフィルも最初はそこからスタートしたのです。ハルキも努力を続けています。みなさん最初の一歩を進めて下さい。

アジアはソフトダーツがブームですかどのようにお考えですか?
ヨーロッパではスティールダーツが主流ですが、アジアではソフトダーツが盛んです。全く異なったダーツですが、この状況は興味深いですね。これからどのように推移していくのか見守っていくつもりです。

日本ダーツの現状についてどのようにお考えですか?
ダーツ界において日本は革新と発展の最前線にいます。今や世界市場への影響力も持つようになってきました。 2009年に我々は日本に東京事務所を開設しました。その理由は日本の製品から学ぶことも多く、そして常に進化しているからなんです。その事務所は今やアジア各国を繋ぐターゲットブランドのハブになりました。
アジアでダーツが急速に伸びていますが、各国の製品開発者、ブランド戦略家、顧客経営者のホストを担うようになっています。日本は勿論ですがアジアの才能を信じています。

ロブ・クロスもワールドチャンピオンになりターゲットが世界征服する勢いですね?
当然、彼のワールド・チャンピオンシップ優勝には歓喜しています。これからどのくらい活躍するのか楽しみですね。彼には何かフィルと共通したものを感じ取れます。
トッププレイヤーとの仕事は魅力的ですが、ターゲット社としては地道に若いプレイヤーやアカデミーにも目を向け、スポーツの将来に多くの時間と投資をしたいと考えています。

ターゲット商品の売れ行きはいかがですか?
順調で推移している感じでしょうか。いつも良いプレイヤーと契約し活躍してもらうことが大事なことだと思っています。
ターゲットプレイヤーはダーツ界で誇れるチームになっているのではないでしょうか。またこれからも新しい商品を開発することは忘れません。

これからのターゲット社の目標を教えて下さい。
ブランドとしてこれからも革新的なデザインと安定した品質にこだわっていきます。一貫して以下のことを追求していきたいと思います。
1、常に最高のプロプレイヤーと仕事をすること。
2、ダーツをスポーツの将来に動機づけするユース・アカデミー、慈善団体や大学と連携すること。
3、製品開発と革新に関してリードするために、自社の機械を用いて最高品質の製品を提供すること。
4、より強く多くのプレイヤーと繋がっていくこと。